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1 鑑定の儀編
5-0 ピンチの後に展望がある
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私の目の前に白い猫がいる。
どこかで見たことがあるような猫だ。どこだったっけ? よく思い出せない。
それにしても、ここはどこだろう?
前にもここに来たような気がする。
どうやってここに来たんだっけ? やっぱりよく思い出せない。
気が付いたら、私は広い空間にいた。
ポツンとひとり、そこに存在していた。
広い空間は薄暗くてガランとしていて、あちこちに大きな姿見が浮かんでいる。
姿見にはいろいろな人や場面が映っていた。見覚えがあるような気がするが、まったく思い出せない。
その一つには、壁いっぱいに書棚がある部屋で、壮年の男が机に向かう姿が映っていた。
金髪で青い目の男は何やら書き物をしているようだ。ペンを持つ右手を動かしながら、ときおり、左手をこめかみに当てている。
目尻にはシワが刻まれていた。少し丸まった背中が小さく見える。
何の感慨も覚えなかった。
別の一つには、精霊獣を操りながら、剣を振るう若い騎士の姿が映っていた。
この騎士も金髪で青い目だ。身長はあるがほっそりしていて、体格的には頑強と言い難い。どこかの家門が入った胸当てをつけている。
騎士は十人くらいの集団で剣戟を交えていた。何かの訓練だろうか。雄叫びをあげているようだ。
ほろ苦さを感じた。ただそれだけだった。
その向こうには、物寂しい庭園をゆったりと歩く令嬢と、令嬢の斜め後ろに付き従う軽装の騎士の姿が映っていた。
この令嬢も金髪で青い目だ。金髪はふわふわしていて柔らかそうだった。騎士は護衛だろうか。金茶の髪と金茶の目。少々、小柄な体格をしている。
令嬢は涙を浮かべて騎士に抱きつき、何事か訴えている。騎士は優しい視線を向け、なだめるように肩に手を添えていた。
私はその軽装の騎士を知っている。
「ジン…………」
ジンはかわいらしい令嬢を抱き締めて、何かささやいている。
「どうして、他の人のそばにいるの?」
ジンは私の護衛騎士なのに。
「どうして、私のそばにいてくれないの?」
胸が締め付けられる。
「どうして…………」
苦しい。
「ジンに会いたい」
涙が後から後から流れてくる。
「ジン………」
私はジンが映っている姿見に手を伸ばし、ジンに触れようとした。あともう少しでジンに手が届く、そう思ったそのとき。
『フィア』
私を呼ぶ声が聞こえた。
そうだ。私はフィア。クロスフィアだ。
『大丈夫だ、フィア。もう心配するな』
振り返る。
『俺がなんとかするから』
どこから聞こえるんだろう?
『俺がそばにいるから』
あの姿見だ。
『だから、悲しそうな顔をしないでくれ』
その姿見には、銀髪の女を大事そうに抱きしめる、熊のような大男の姿が映っていた。
短い黒髪に黒目の熊は、黒い騎士服を着ていて、全身真っ黒。屈強そうな体格をしている。
銀髪の女は動かない。熊は必死になって女にささやき続けていた。
『俺のそばで俺のために生きてくれ』
そうだ。私に大丈夫と言ってくれたのはこの熊だ。ジンじゃない。熊が私に安心をくれたんだ。
私は熊が映っている姿見に手を伸ばす。
熊は愛おしそうに銀髪の女を抱きしめていた。その熊の頬に私の手が触れる。
銀髪の女は私だった。
精霊魔法が使えない、技能なし。家門に認められることもなく、見捨てられた役立たず。魔物に襲われ、見殺しにされた人間。
こんな私のために熊は必死だ。こんな私を熊は宝物のように扱っている。こんな私なのに。
熊の姿を見て涙が止まらない。なのに、何だかおかしい。笑いがこみあげてくる。
ジンはいつも困った顔をするだけだった。熊なら、私のためにものすごく怒ってくれるんだろうな。
確か、熊の名前は、
「第六師団長のドラグニール」
私は熊の役職名と家名しか知らない。会ったのも二回だけ。
趣味も知らない、特技も知らない、好きなことや嫌いなことも知らない。ふだん何をしているのか、どんな性格なのか、まったく知らない。
ジンの方がよく知ってるのに、ジンの方がずっとずっと長い間いっしょだったのに。
ジンより熊の方が、安心できてホッとするなんて、本当におかしなものだ。
姿見に映る熊の頬を撫でて、フフフと笑う私を、白い猫が見ている。赤い目で私を見ている。
「ソッチヲ選ンダノネ」
白い猫が喋った。
そっちって何のこと?
「アナタノ意志ヲ尊重スル」
目の前がまた紅く染まる。
白い猫がにゃーと鳴いた。
目を開けると、まっ白な天井が見えた。私はベッドに寝かされている。
ぼんやりとしてはいるが、明るいので、夜ではなく昼間のようだ。
私は死んだんじゃなかったのか。
どうやら、長い長い夢を見ていたようだ。どこまでが現実に起きたことで、どこまでが夢の中のことなのか、よく分からない。
鑑定の儀は? 魔物に襲われたのは? 崖から落ちたのは? 白い猫は?
頭の中が混乱している。
私はここでどのくらい寝ていたんだろう。
身体がなんだか痛い。動かそうと思っても動きが悪い。起きようとしても起き上がれない。もぞもぞとするだけだった。
なんだか声も出ない。喋ろうとしても、喉が干上がって張り付いている。
ちょうど良いタイミングで、部屋の扉が開く音がした。誰かやってきたらしい。
気づいてもらえるよう、私はもぞもぞしてみた。
「クロスフィア様!」
叫び声と何かを落とす音、続いて、私の方に駆け寄る足音。
声には聞き覚えがあった。
頑張って顔を声の方に向けると、そこにいたのは黒い騎士服を着たメモリアだった。
ここはどこ? 私はどうなったの? メモリアがなぜ私のそばにいるの? なぜ黒い騎士服を着ているの?
聞きたいことはたくさんあるのに、掠れた声で、どうにか絞り出せたのは、
「メモリア、って、大きな声、出せたんだ」
という、どうしようもない内容だけで、その後は涙で何も話せなくなってしまった。
どこかで見たことがあるような猫だ。どこだったっけ? よく思い出せない。
それにしても、ここはどこだろう?
前にもここに来たような気がする。
どうやってここに来たんだっけ? やっぱりよく思い出せない。
気が付いたら、私は広い空間にいた。
ポツンとひとり、そこに存在していた。
広い空間は薄暗くてガランとしていて、あちこちに大きな姿見が浮かんでいる。
姿見にはいろいろな人や場面が映っていた。見覚えがあるような気がするが、まったく思い出せない。
その一つには、壁いっぱいに書棚がある部屋で、壮年の男が机に向かう姿が映っていた。
金髪で青い目の男は何やら書き物をしているようだ。ペンを持つ右手を動かしながら、ときおり、左手をこめかみに当てている。
目尻にはシワが刻まれていた。少し丸まった背中が小さく見える。
何の感慨も覚えなかった。
別の一つには、精霊獣を操りながら、剣を振るう若い騎士の姿が映っていた。
この騎士も金髪で青い目だ。身長はあるがほっそりしていて、体格的には頑強と言い難い。どこかの家門が入った胸当てをつけている。
騎士は十人くらいの集団で剣戟を交えていた。何かの訓練だろうか。雄叫びをあげているようだ。
ほろ苦さを感じた。ただそれだけだった。
その向こうには、物寂しい庭園をゆったりと歩く令嬢と、令嬢の斜め後ろに付き従う軽装の騎士の姿が映っていた。
この令嬢も金髪で青い目だ。金髪はふわふわしていて柔らかそうだった。騎士は護衛だろうか。金茶の髪と金茶の目。少々、小柄な体格をしている。
令嬢は涙を浮かべて騎士に抱きつき、何事か訴えている。騎士は優しい視線を向け、なだめるように肩に手を添えていた。
私はその軽装の騎士を知っている。
「ジン…………」
ジンはかわいらしい令嬢を抱き締めて、何かささやいている。
「どうして、他の人のそばにいるの?」
ジンは私の護衛騎士なのに。
「どうして、私のそばにいてくれないの?」
胸が締め付けられる。
「どうして…………」
苦しい。
「ジンに会いたい」
涙が後から後から流れてくる。
「ジン………」
私はジンが映っている姿見に手を伸ばし、ジンに触れようとした。あともう少しでジンに手が届く、そう思ったそのとき。
『フィア』
私を呼ぶ声が聞こえた。
そうだ。私はフィア。クロスフィアだ。
『大丈夫だ、フィア。もう心配するな』
振り返る。
『俺がなんとかするから』
どこから聞こえるんだろう?
『俺がそばにいるから』
あの姿見だ。
『だから、悲しそうな顔をしないでくれ』
その姿見には、銀髪の女を大事そうに抱きしめる、熊のような大男の姿が映っていた。
短い黒髪に黒目の熊は、黒い騎士服を着ていて、全身真っ黒。屈強そうな体格をしている。
銀髪の女は動かない。熊は必死になって女にささやき続けていた。
『俺のそばで俺のために生きてくれ』
そうだ。私に大丈夫と言ってくれたのはこの熊だ。ジンじゃない。熊が私に安心をくれたんだ。
私は熊が映っている姿見に手を伸ばす。
熊は愛おしそうに銀髪の女を抱きしめていた。その熊の頬に私の手が触れる。
銀髪の女は私だった。
精霊魔法が使えない、技能なし。家門に認められることもなく、見捨てられた役立たず。魔物に襲われ、見殺しにされた人間。
こんな私のために熊は必死だ。こんな私を熊は宝物のように扱っている。こんな私なのに。
熊の姿を見て涙が止まらない。なのに、何だかおかしい。笑いがこみあげてくる。
ジンはいつも困った顔をするだけだった。熊なら、私のためにものすごく怒ってくれるんだろうな。
確か、熊の名前は、
「第六師団長のドラグニール」
私は熊の役職名と家名しか知らない。会ったのも二回だけ。
趣味も知らない、特技も知らない、好きなことや嫌いなことも知らない。ふだん何をしているのか、どんな性格なのか、まったく知らない。
ジンの方がよく知ってるのに、ジンの方がずっとずっと長い間いっしょだったのに。
ジンより熊の方が、安心できてホッとするなんて、本当におかしなものだ。
姿見に映る熊の頬を撫でて、フフフと笑う私を、白い猫が見ている。赤い目で私を見ている。
「ソッチヲ選ンダノネ」
白い猫が喋った。
そっちって何のこと?
「アナタノ意志ヲ尊重スル」
目の前がまた紅く染まる。
白い猫がにゃーと鳴いた。
目を開けると、まっ白な天井が見えた。私はベッドに寝かされている。
ぼんやりとしてはいるが、明るいので、夜ではなく昼間のようだ。
私は死んだんじゃなかったのか。
どうやら、長い長い夢を見ていたようだ。どこまでが現実に起きたことで、どこまでが夢の中のことなのか、よく分からない。
鑑定の儀は? 魔物に襲われたのは? 崖から落ちたのは? 白い猫は?
頭の中が混乱している。
私はここでどのくらい寝ていたんだろう。
身体がなんだか痛い。動かそうと思っても動きが悪い。起きようとしても起き上がれない。もぞもぞとするだけだった。
なんだか声も出ない。喋ろうとしても、喉が干上がって張り付いている。
ちょうど良いタイミングで、部屋の扉が開く音がした。誰かやってきたらしい。
気づいてもらえるよう、私はもぞもぞしてみた。
「クロスフィア様!」
叫び声と何かを落とす音、続いて、私の方に駆け寄る足音。
声には聞き覚えがあった。
頑張って顔を声の方に向けると、そこにいたのは黒い騎士服を着たメモリアだった。
ここはどこ? 私はどうなったの? メモリアがなぜ私のそばにいるの? なぜ黒い騎士服を着ているの?
聞きたいことはたくさんあるのに、掠れた声で、どうにか絞り出せたのは、
「メモリア、って、大きな声、出せたんだ」
という、どうしようもない内容だけで、その後は涙で何も話せなくなってしまった。
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