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1 鑑定の儀編
4-6
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作戦はこうだ。
第六師団が赤の樹林の王都側から迅速に進軍する。第五師団は第六師団に少し遅れて、ゆっくりと進軍。
第七師団は赤の樹林の外周、街道沿いに展開。
第六師団は標的を発見、確保したら、赤の樹林を突っ切って大神殿へ。第五師団は第六師団の進軍跡を探索、浄化。
第七師団は両師団の動向を把握、街道に漏れてきた魔物や魔獣を討伐する。
第五師団と第六師団の距離が近いため、連絡のやり取りは両師団でできるということになった。
第六師団は、俺を先頭に、両脇はカーシェイと突撃部隊長。竜種三人で前に立つ。
すぐ後ろに攻撃の急先鋒、突撃部隊。その後方に攻撃の猛者、掃討部隊。
最後に続く後方部隊が第五師団との連絡中継や負傷者対応などにあたる。
目の前の赤の樹林はぐにゃぐにゃと歪んでいた。結界が三重になっているせいだろうか。音は何も聞こえない。
赤種のチビから『入り口』と言われた部分だけ、歪みなく樹林が見える。
「入るぞ」
「「「ハッ!」」」
俺たちは『入り口』から突入した。
中はヤバかった。
入ったとたん、空気そのものがビリビリしているのを感じた。異様な圧が樹林全体を包んでいる。
全部隊が結界内に入ったところで、一度、足を止めて振り返る。
すぐ後ろに続くカーシェイと突撃部隊長、竜種の二人揃って表情が固まっている。
さらに後ろの突撃部隊に至っては、顔が青い。
「《防御》を展開させながら移動しろ」
指示を飛ばす。
「第五師団にも警告を飛ばせ」
全体を見回して一声、気合いを入れる。
「開始する。いくぞ!!」
「「「オオーーー!!」」」
俺たちは進軍を開始した。
が、十分くらい進んだところで、何もない。魔物どころか虫一匹出てこない。
ビリビリした空気がどんどん濃くなっていくのを感じるだけだ。
「どうする、黒竜」
銀竜から伝達が入る。
「こっちの掃討部隊とそっちの浄化部隊を二人ずつ組ませて展開させるか?」
「ああ、現場は渓谷だろ? 渓谷を囲むように動かすか」
「俺と突撃部隊は渓谷に降りて、上流に向かって探る」
「よし、それでいこう」
「ああ、よろしく、銀竜」
少し待って、銀竜の浄化部隊と合流。掃討部隊二名と浄化部隊二名で組ませて、散開させる。
銀竜と数名の騎士がこっちの後方部隊の後ろにつき、中継を担当することになった。
「気を引き締めていくぞ」
「「「オオーーー!!」」」
俺を先頭に渓谷に降りる。下流はまだ幅があるが、上流に行くに連れ狭くなる。
同時にビリビリした空気が、肌を刺すくらい痛く感じるようになってきた。それに加えて、息苦しい。あまりの息苦しさに、足を止める騎士も出始める。
「そろそろ、限界だな」
進軍を止めて隊形を見直すか。そう思った矢先、ふと、何か見えてきた。
一瞬、号令を出すのも忘れ、先に先に進む。
そこにあったものを見て、息を飲んだ。
地面に叩きつけられたような魔物の死骸三体分と、バラバラに飛び散った破片。
見上げても崖が高くそびえているだけで、道は見えない。
俺は部隊を止め、後方から銀竜と浄化部隊を呼んだ。
「上から落ちたんだよね」
「ああ」
死骸を検分する銀竜がポツリとつぶやいた。
俺はビリビリするような空気の痛さも息苦しさも忘れ、ただ、壊れた車体を眺める。
「叩きつけられた衝撃で魔核は破壊されてるね」
「ああ」
壊れたなんてものじゃない。木っ端微塵だ。この中に置き去りにされて、魔物とともに落ちたんだ。
「すごい衝撃だったんだろうね」
「ああ」
彼女の無事は分かっていても、胸が張り裂けそうになる。
「ここは俺に任せて。黒竜は彼女を見つけるんだ」
「ああ、任せた」
「ああ、任された」
銀竜が俺の肩を叩いて、先を急がせた。
「後方部隊は第五師団長とここに待機。突撃部隊は俺に続け」
「「ハッ!」」
そこから先は今の光景を忘れるような状況だった。俺も含め、突撃部隊が声を失うほど。
「なんだよ、これ………」
突撃部隊長も呆然としていた。
目の前に広がっていたのは、あちこちに死骸がうずたかく積み上がっている、とんでもない光景だった。
どれも一突きで魔核を破壊され、一閃で首を落とされている。魔物討伐の確認に行ったときの死骸と同じ。
あの時は一体だけだったが、今はおびただしい数が山となしている。
「死骸の中に生き残りがいるかもしれません。混沌の反応を確認してください」
呆然とする俺と突撃部隊長に代わり、カーシェイが指示をした。他の隊員たちも我に返り動き始める。
そこからは混沌の反応を確認しながらの移動だった。どの山も反応はまるでない。死の山だった。
幅が狭くなってきたところで、先に進んでいた斥候が伝達を送ってきた。
「魔物発見」
「トガゲ型三体」
上流方面に視線を向けると、大きなトカゲ型がのそのそと下ってきた。三体並ぶと渓谷いっぱいの幅だ。
「包囲」
俺は双剣を出しつつ、指示を飛ばした。
突撃部隊長が俺にぴったりと続く。遅れて、その他の隊員が周囲に展開した。
「攻撃」
まずは一体。先頭のトカゲ型を俺と突撃部隊長とで屠る。
「グルオオオオオオオオオ!」
屠っている間に、二体目が包囲していた隊員に突っ込む。口を大きく開けたその瞬間。
ヒュッ、ズシュッ、パキーーーン!
突如、紅い翼がトカゲ型の背に降ってきて、手にした大鎌の柄でトカゲ型を貫いた。
魔核を一突き。ガラスが壊れるような音が辺りに響き渡る。
紅い翼を背に生やした何かは、大鎌の柄をトカゲ型から引き抜き、ゆらりと立ち上がった。高いところにいるせいか、逆光のせいか、その姿がよく見えない。
前触れもなく大鎌が軽くクルリと回転した。
ズシュッ
大きな音を立てて、頭が落ちる。
トカゲ型の体がズシンと沈み、その背から紅い翼が地面に降り立つ。
紅い六枚の翼を背に生やした彼女が、身長に不釣り合いな大鎌を手にして、そこにいた。
第六師団が赤の樹林の王都側から迅速に進軍する。第五師団は第六師団に少し遅れて、ゆっくりと進軍。
第七師団は赤の樹林の外周、街道沿いに展開。
第六師団は標的を発見、確保したら、赤の樹林を突っ切って大神殿へ。第五師団は第六師団の進軍跡を探索、浄化。
第七師団は両師団の動向を把握、街道に漏れてきた魔物や魔獣を討伐する。
第五師団と第六師団の距離が近いため、連絡のやり取りは両師団でできるということになった。
第六師団は、俺を先頭に、両脇はカーシェイと突撃部隊長。竜種三人で前に立つ。
すぐ後ろに攻撃の急先鋒、突撃部隊。その後方に攻撃の猛者、掃討部隊。
最後に続く後方部隊が第五師団との連絡中継や負傷者対応などにあたる。
目の前の赤の樹林はぐにゃぐにゃと歪んでいた。結界が三重になっているせいだろうか。音は何も聞こえない。
赤種のチビから『入り口』と言われた部分だけ、歪みなく樹林が見える。
「入るぞ」
「「「ハッ!」」」
俺たちは『入り口』から突入した。
中はヤバかった。
入ったとたん、空気そのものがビリビリしているのを感じた。異様な圧が樹林全体を包んでいる。
全部隊が結界内に入ったところで、一度、足を止めて振り返る。
すぐ後ろに続くカーシェイと突撃部隊長、竜種の二人揃って表情が固まっている。
さらに後ろの突撃部隊に至っては、顔が青い。
「《防御》を展開させながら移動しろ」
指示を飛ばす。
「第五師団にも警告を飛ばせ」
全体を見回して一声、気合いを入れる。
「開始する。いくぞ!!」
「「「オオーーー!!」」」
俺たちは進軍を開始した。
が、十分くらい進んだところで、何もない。魔物どころか虫一匹出てこない。
ビリビリした空気がどんどん濃くなっていくのを感じるだけだ。
「どうする、黒竜」
銀竜から伝達が入る。
「こっちの掃討部隊とそっちの浄化部隊を二人ずつ組ませて展開させるか?」
「ああ、現場は渓谷だろ? 渓谷を囲むように動かすか」
「俺と突撃部隊は渓谷に降りて、上流に向かって探る」
「よし、それでいこう」
「ああ、よろしく、銀竜」
少し待って、銀竜の浄化部隊と合流。掃討部隊二名と浄化部隊二名で組ませて、散開させる。
銀竜と数名の騎士がこっちの後方部隊の後ろにつき、中継を担当することになった。
「気を引き締めていくぞ」
「「「オオーーー!!」」」
俺を先頭に渓谷に降りる。下流はまだ幅があるが、上流に行くに連れ狭くなる。
同時にビリビリした空気が、肌を刺すくらい痛く感じるようになってきた。それに加えて、息苦しい。あまりの息苦しさに、足を止める騎士も出始める。
「そろそろ、限界だな」
進軍を止めて隊形を見直すか。そう思った矢先、ふと、何か見えてきた。
一瞬、号令を出すのも忘れ、先に先に進む。
そこにあったものを見て、息を飲んだ。
地面に叩きつけられたような魔物の死骸三体分と、バラバラに飛び散った破片。
見上げても崖が高くそびえているだけで、道は見えない。
俺は部隊を止め、後方から銀竜と浄化部隊を呼んだ。
「上から落ちたんだよね」
「ああ」
死骸を検分する銀竜がポツリとつぶやいた。
俺はビリビリするような空気の痛さも息苦しさも忘れ、ただ、壊れた車体を眺める。
「叩きつけられた衝撃で魔核は破壊されてるね」
「ああ」
壊れたなんてものじゃない。木っ端微塵だ。この中に置き去りにされて、魔物とともに落ちたんだ。
「すごい衝撃だったんだろうね」
「ああ」
彼女の無事は分かっていても、胸が張り裂けそうになる。
「ここは俺に任せて。黒竜は彼女を見つけるんだ」
「ああ、任せた」
「ああ、任された」
銀竜が俺の肩を叩いて、先を急がせた。
「後方部隊は第五師団長とここに待機。突撃部隊は俺に続け」
「「ハッ!」」
そこから先は今の光景を忘れるような状況だった。俺も含め、突撃部隊が声を失うほど。
「なんだよ、これ………」
突撃部隊長も呆然としていた。
目の前に広がっていたのは、あちこちに死骸がうずたかく積み上がっている、とんでもない光景だった。
どれも一突きで魔核を破壊され、一閃で首を落とされている。魔物討伐の確認に行ったときの死骸と同じ。
あの時は一体だけだったが、今はおびただしい数が山となしている。
「死骸の中に生き残りがいるかもしれません。混沌の反応を確認してください」
呆然とする俺と突撃部隊長に代わり、カーシェイが指示をした。他の隊員たちも我に返り動き始める。
そこからは混沌の反応を確認しながらの移動だった。どの山も反応はまるでない。死の山だった。
幅が狭くなってきたところで、先に進んでいた斥候が伝達を送ってきた。
「魔物発見」
「トガゲ型三体」
上流方面に視線を向けると、大きなトカゲ型がのそのそと下ってきた。三体並ぶと渓谷いっぱいの幅だ。
「包囲」
俺は双剣を出しつつ、指示を飛ばした。
突撃部隊長が俺にぴったりと続く。遅れて、その他の隊員が周囲に展開した。
「攻撃」
まずは一体。先頭のトカゲ型を俺と突撃部隊長とで屠る。
「グルオオオオオオオオオ!」
屠っている間に、二体目が包囲していた隊員に突っ込む。口を大きく開けたその瞬間。
ヒュッ、ズシュッ、パキーーーン!
突如、紅い翼がトカゲ型の背に降ってきて、手にした大鎌の柄でトカゲ型を貫いた。
魔核を一突き。ガラスが壊れるような音が辺りに響き渡る。
紅い翼を背に生やした何かは、大鎌の柄をトカゲ型から引き抜き、ゆらりと立ち上がった。高いところにいるせいか、逆光のせいか、その姿がよく見えない。
前触れもなく大鎌が軽くクルリと回転した。
ズシュッ
大きな音を立てて、頭が落ちる。
トカゲ型の体がズシンと沈み、その背から紅い翼が地面に降り立つ。
紅い六枚の翼を背に生やした彼女が、身長に不釣り合いな大鎌を手にして、そこにいた。
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