35 / 384
1 鑑定の儀編
4-3
しおりを挟む
それから二週間。
俺は銀竜との赤の樹林の探索と浄化、通常業務に加え、金竜から距離の縮め方について教授され、共通の趣味や話題の開拓に勤しんだ。
思ってた以上に忙しかった。しかし、これもそれも、彼女といっしょに暮らすため。
共通の趣味や話題について、どうやって活用していけばいいのか、金竜から話を聞いた。
「相手の方が詳しけりゃ、それを理由にいろいろ教えてもらえるだろ。こっちが詳しければ、その逆だ」
「なるほどな。とにかく、彼女の興味をしっかり把握しとけばいいわけか」
自分が詳しくなくても上手くなくてもいいのは安心だ。
彼女の趣味なら、どんなことでも好きになる自信しかないが、上手いかは別の話だからな。
「ああ、そうだ。で、教えてもらう、教えてやる、てのを理由にして二人きりになるんだ。それとなくな」
「なるほど、それはいい誘い方だな」
「そうそう。二人きりになってしまえば、こっちのもの。遠慮なくイチャイチャできるぞ」
金竜の話からすると、やはり共通の何かは重要そうだ。
彼女とイチャイチャする自分を妄想しながら、毎日をしのぐ。
そして、赤の樹林の閉鎖が完全に解除された。同時に大神殿での儀も再開される。
今日は待ちに待った彼女の最後の鑑定の儀だ。儀が終わって、すぐ、彼女の元へ駆けつけたかったんだが……。
会うのが二回目、会話もしたことがないどころか名前も名乗りあったことがない、実質ほぼ初対面の相手がいきなり現れて、求婚されても困惑されるだけ。
「下手したら、気持ち悪がられるわよー」
と言われて周りから押し止められた。
別に気持ち悪がられようが嫌がられようが、本契約してしまえばこっちのものだし。と返せば、
「師団長、それはヤバいっす」
と、残念な目で見られるし。
仕方なく、今日のところは大人しく仕事をすることにした。
諜報によると、儀が終わってから本格的に婚姻先を見繕うらしい。第一候補はあのムカつく護衛だと。
エルヴェス情報では、護衛本人はともかく、護衛の家門が彼女を気にかけていて、ぜひ嫁にと働きかけているらしい。
これまで、ことごとく縁談の打診をつぶさせてきたが、あの家門はそれをかいくぐってきた難敵だ。
とはいえ候補は候補。確定ではない。
ここらへんでこちらから縁談の打診をするのもいいかもしれない。
ちょうど今日呼ばれている会議には、彼女の父親、グランフレイム卿もやってくる。顔合わせをしておくのもいいだろう。
そうして迎えた第八師団=精霊術士団の新人訓練会議。新人訓練の進捗状況の報告と訓練方法や内容の検討、それを踏まえての現行計画を見直すかを話し合う。
他部門にとっても参考になるため、竜種を師団長に持つところはすべて参加している会議だ。
現行計画の説明が終わったところで、新人教育も担当している師団顧問のグランフレイム卿がやってきた。
「すまないな、今日は卿のご息女たちの最終鑑定だというのに」
第八師団長が申しわけなさそうに、グランフレイム卿に声をかけた。
卿はとくに何も言わず、頷くだけで、黙って着席する。
「では、議事を再開する」
グランフレイム卿から、新人訓練の進捗状況が報告されていった。
第六師団に異動してくるやつは、新人教育より再教育が必要なやつばかりだが、それでも新人訓練の内容は参考にしたいものが多かった。
そして、それは突然おきた。
心臓がギュッと冷たい手で掴まれたような感覚。今にも鼓動が止まりそうで冷や汗が出てくる。
と思ったら、今度はいきなり脈が速くなり身体全体が熱くなる。
彼女に何かあったのか?
仮とはいえ伴侶の契約をしているので、どこにいても、離れていても、彼女の状態は手に取るように分かる。
命に別状はない。力が凄くみなぎった状態のようで、どんどん彼女の力が強くなっていくのを感じる。
彼女に何があったんだ?
考えても答えはない。
会議も終盤に近づいた頃、足音と飛び交う声が室内に響いてきて、俺の疑問はかき消された。
「どうした? 会議中だぞ」
議長の第八師団長のそばに、補佐がかけよった。一言二言、やり取りが交わされる。
「騒がしいな。なんかあったか?」
「伝令が来たようだ」
「伝達じゃなくて、伝令だと?」
金竜と銀竜がこそこそ話し出したのをきっかけに、室内も興味と緊張でざわめき始めた。
「重大案件のようだな」
俺もカーシェイも気を引き締める。
第八師団長の指示で、室内に男が入ってきた。俺たちに向かって一礼する。服装からみて、本部所属の人間のようだ。
「伝達を」と第八師団長。
「ハッ、本部より伝達です」
みんなの視線が伝令に集中し、静まり返る。伝令は再度、一礼してから、伝達文を緊張した面もちで読み上げた。
「先ほど、魔物の遭遇報告がありました。遭遇場所は赤の樹林。トカゲ型の魔物多数が確認されたとのこと。それを受け、緊急会議の開催を決定」
いったん静かになった室内が、またざわめきだした。
「関係者が集まり次第、この場で緊急会議を開催します。第五、第六、第七の各師団長はこの場に残ってください。第六師団のみ補佐一名同席を認めます。それ以外は退席をお願いします」
「赤の樹林だと?!」
「え、冗談キツいな。あそこはがっつり浄化したけど」
「ああ、全域探索をしたばかりだぞ」
「遭遇報告は、グランフレイムのセルージュ殿からです」
「何っ?!」
伝令が真っ青な顔で返答する。
先ほどまでいっしょにいたであろう息子の名が出て、同じ顔色となるグランフレイム卿。
室内のざわめきがさらに大きくなる。伝令はそのまま伝達を続ける。その先の内容は、最悪のものだった。
「大神殿から自館に戻る途中、赤の樹林を通過した際に、トカゲ型魔物三体に遭遇。
襲撃され、車体一台大破して渓谷に転落。乗車していたネージュ・グランフレイム嬢が車体と共に渓谷に転落して死亡。
同乗していたマリージュ・グランフレイム嬢は無事に救助され、外傷はないとのこと。
なお渓谷には三体とは別に複数の魔物を確認。正確な数は不明。以上です」
俺は銀竜との赤の樹林の探索と浄化、通常業務に加え、金竜から距離の縮め方について教授され、共通の趣味や話題の開拓に勤しんだ。
思ってた以上に忙しかった。しかし、これもそれも、彼女といっしょに暮らすため。
共通の趣味や話題について、どうやって活用していけばいいのか、金竜から話を聞いた。
「相手の方が詳しけりゃ、それを理由にいろいろ教えてもらえるだろ。こっちが詳しければ、その逆だ」
「なるほどな。とにかく、彼女の興味をしっかり把握しとけばいいわけか」
自分が詳しくなくても上手くなくてもいいのは安心だ。
彼女の趣味なら、どんなことでも好きになる自信しかないが、上手いかは別の話だからな。
「ああ、そうだ。で、教えてもらう、教えてやる、てのを理由にして二人きりになるんだ。それとなくな」
「なるほど、それはいい誘い方だな」
「そうそう。二人きりになってしまえば、こっちのもの。遠慮なくイチャイチャできるぞ」
金竜の話からすると、やはり共通の何かは重要そうだ。
彼女とイチャイチャする自分を妄想しながら、毎日をしのぐ。
そして、赤の樹林の閉鎖が完全に解除された。同時に大神殿での儀も再開される。
今日は待ちに待った彼女の最後の鑑定の儀だ。儀が終わって、すぐ、彼女の元へ駆けつけたかったんだが……。
会うのが二回目、会話もしたことがないどころか名前も名乗りあったことがない、実質ほぼ初対面の相手がいきなり現れて、求婚されても困惑されるだけ。
「下手したら、気持ち悪がられるわよー」
と言われて周りから押し止められた。
別に気持ち悪がられようが嫌がられようが、本契約してしまえばこっちのものだし。と返せば、
「師団長、それはヤバいっす」
と、残念な目で見られるし。
仕方なく、今日のところは大人しく仕事をすることにした。
諜報によると、儀が終わってから本格的に婚姻先を見繕うらしい。第一候補はあのムカつく護衛だと。
エルヴェス情報では、護衛本人はともかく、護衛の家門が彼女を気にかけていて、ぜひ嫁にと働きかけているらしい。
これまで、ことごとく縁談の打診をつぶさせてきたが、あの家門はそれをかいくぐってきた難敵だ。
とはいえ候補は候補。確定ではない。
ここらへんでこちらから縁談の打診をするのもいいかもしれない。
ちょうど今日呼ばれている会議には、彼女の父親、グランフレイム卿もやってくる。顔合わせをしておくのもいいだろう。
そうして迎えた第八師団=精霊術士団の新人訓練会議。新人訓練の進捗状況の報告と訓練方法や内容の検討、それを踏まえての現行計画を見直すかを話し合う。
他部門にとっても参考になるため、竜種を師団長に持つところはすべて参加している会議だ。
現行計画の説明が終わったところで、新人教育も担当している師団顧問のグランフレイム卿がやってきた。
「すまないな、今日は卿のご息女たちの最終鑑定だというのに」
第八師団長が申しわけなさそうに、グランフレイム卿に声をかけた。
卿はとくに何も言わず、頷くだけで、黙って着席する。
「では、議事を再開する」
グランフレイム卿から、新人訓練の進捗状況が報告されていった。
第六師団に異動してくるやつは、新人教育より再教育が必要なやつばかりだが、それでも新人訓練の内容は参考にしたいものが多かった。
そして、それは突然おきた。
心臓がギュッと冷たい手で掴まれたような感覚。今にも鼓動が止まりそうで冷や汗が出てくる。
と思ったら、今度はいきなり脈が速くなり身体全体が熱くなる。
彼女に何かあったのか?
仮とはいえ伴侶の契約をしているので、どこにいても、離れていても、彼女の状態は手に取るように分かる。
命に別状はない。力が凄くみなぎった状態のようで、どんどん彼女の力が強くなっていくのを感じる。
彼女に何があったんだ?
考えても答えはない。
会議も終盤に近づいた頃、足音と飛び交う声が室内に響いてきて、俺の疑問はかき消された。
「どうした? 会議中だぞ」
議長の第八師団長のそばに、補佐がかけよった。一言二言、やり取りが交わされる。
「騒がしいな。なんかあったか?」
「伝令が来たようだ」
「伝達じゃなくて、伝令だと?」
金竜と銀竜がこそこそ話し出したのをきっかけに、室内も興味と緊張でざわめき始めた。
「重大案件のようだな」
俺もカーシェイも気を引き締める。
第八師団長の指示で、室内に男が入ってきた。俺たちに向かって一礼する。服装からみて、本部所属の人間のようだ。
「伝達を」と第八師団長。
「ハッ、本部より伝達です」
みんなの視線が伝令に集中し、静まり返る。伝令は再度、一礼してから、伝達文を緊張した面もちで読み上げた。
「先ほど、魔物の遭遇報告がありました。遭遇場所は赤の樹林。トカゲ型の魔物多数が確認されたとのこと。それを受け、緊急会議の開催を決定」
いったん静かになった室内が、またざわめきだした。
「関係者が集まり次第、この場で緊急会議を開催します。第五、第六、第七の各師団長はこの場に残ってください。第六師団のみ補佐一名同席を認めます。それ以外は退席をお願いします」
「赤の樹林だと?!」
「え、冗談キツいな。あそこはがっつり浄化したけど」
「ああ、全域探索をしたばかりだぞ」
「遭遇報告は、グランフレイムのセルージュ殿からです」
「何っ?!」
伝令が真っ青な顔で返答する。
先ほどまでいっしょにいたであろう息子の名が出て、同じ顔色となるグランフレイム卿。
室内のざわめきがさらに大きくなる。伝令はそのまま伝達を続ける。その先の内容は、最悪のものだった。
「大神殿から自館に戻る途中、赤の樹林を通過した際に、トカゲ型魔物三体に遭遇。
襲撃され、車体一台大破して渓谷に転落。乗車していたネージュ・グランフレイム嬢が車体と共に渓谷に転落して死亡。
同乗していたマリージュ・グランフレイム嬢は無事に救助され、外傷はないとのこと。
なお渓谷には三体とは別に複数の魔物を確認。正確な数は不明。以上です」
20
お気に入りに追加
233
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。

私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした
さこの
恋愛
幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。
誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。
数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。
お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。
片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。
お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……
っと言った感じのストーリーです。

追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる