32 / 384
1 鑑定の儀編
4-0 第六師団長の多忙なる日々
しおりを挟む
俺、ラウゼルト・ドラグニールは第六師団の師団長に就任して、早、三年。
今日も今日とて、朝の訓練が終わってからずっと、この師団長専用の執務室に籠もりきり。書類処理に追われている。
竜種は十で師団入りし、十五で役付きとなる。さらに上位竜種は十六でトップに就任するのがごく一般的な流れ。
俺は上位竜種のひとり、黒竜なので、平均的な速さだ。可もなく不可もなくといったところだろう。
比べて、第四師団長の紫竜なんて十四で師団長就任した出世株だ。
上位竜種はあと二人。第五師団長の銀竜と第七師団長の金竜で、三十代と四十代。十九の俺とは少し歳が離れている。
二人とも立派な既婚者なので、独り身としては少し羨ましい。
俺の場合、体もデカく見た目も厳つく、とりわけ、威圧や殺気がヤバいらしい。
副官のエルヴェスが言うには『殺気で魔獣も気絶する、威圧で高位騎士も泣きをみる、平常でも一般人は硬直する』だと。
デカくて厳つい金竜だって結婚しているし、希望はなくはないが。威圧や殺気はふとした拍子にでるので、どうにもならない。
まずは、竜種の殺気に気絶しない相手を見つけるところから始めないと。そんな相手いるのか? 条件が厳しくないか?
そのうえ、訓練と書類処理と残務作業に追われる毎日。
優しげで好青年な風貌の紫竜に、結婚でも先を越されそうだ。
今日は捌く書類も少ないし、想定より早く終わるな。
そう思っている日に限って緊急案件はやってくる。お約束だな。
「師団長、本部より第六師団へ、内密の出動要請です」
俺直属の副官カーシェイが風魔法で飛んできた伝達文を読み上げた。
緊急案件なら伝達音が飛んでくるが、伝達文なら、緊急度は少し落ちる。
俺は目で続きを促した。
「赤の樹林で魔物の討伐報告がありました。要請内容は討伐確認と死骸回収です。特級補佐官が同行します」
ちょっと待て。魔物の遭遇報告ではなく、討伐報告だと?
「ァア? 討伐済みってことか?」
「そのようです」
「ハッ!」
魔物に遭遇した場合、身の安全を確保して騎士団に遭遇報告をするのが鉄則。応戦しないで、とっとと逃げて助けを呼べ。
これには理由がある。
まず、普通の騎士でも魔物は簡単に倒せない。下手に攻撃すれば被害を広げるだけ。
だから、一般人にも鉄則は周知されている。
最近は黒の樹林での魔物出現が多い。
王国広報誌でも、巷の情報記事でも、魔物の話題で賑わっているほど。
そんなときに、赤の樹林で魔物出現? しかも討伐済みだと?
鉄則を知らない一般人なんているか? 名を挙げようと息巻いたお調子者か? それともただのバカか?
「で、真偽は?」
「報告者は、グランフレイムの精霊騎士ジン・ドゥアン。内容に疑問はあるものの討伐報告に虚偽はないと、本部が判断したようです」
グランフレイムの精霊騎士か。
ならば、少なくとも報告内容は真実だろう。
ただのバカやお調子者ではなさそうだ。
「それで、その疑問を解消してこいと」
未報告内容があるかもしれない。
「そのようですね」
カーシェイも同じ意見のようだ。
「こちらで、人員を選出して向かわせます」
「いや、俺が行く」
書類処理が遅れるのは痛いが、こんな面白そうな案件、他に任せるわけにはいかない。
「……分かりました。同行は俺とエルヴェス、掃討部隊から二名。第一塔からはフィールズ特級補佐官が同行するとのことです。以上でよろしいですね」
ん? 人選がおかしくないか?
「待て」
「なんでしょう?」
「お前と掃討部隊はいいとして、エルヴェス、連れてくのか? あの変態を?
それに赤の樹林ならフィールズ補佐官より、ナルフェブル補佐官だろ?」
エルヴェスは美少年と美少女が三度の飯より大好きな変態で、いちおう他人の目は気にしているようだが、あちこち連れていくには実害がある。ありすぎる。
それと赤の樹林なら、精霊魔法が使えず詠唱魔法が得意なナルフェブル補佐官の担当範囲だ。
「ドゥアン卿の同行者が、ネージュ・グランフレイム嬢ですので。
師団長が行くのであれば、女性騎士も連れていった方がよろしいかと。おそらく、第一塔もグランフレイム嬢への配慮でしょう」
「女連れか。面倒だな」
チッ。お嬢様と二人仲良く、赤の樹林でデートかよ。くそ羨ましい。
じゃなかった、不謹慎なやつだな。
「エルヴェスの報告では、グランフレイム嬢は精霊魔法技能を所持しておらず、詠唱魔法が使えるようです。
定期的に赤の樹林で実戦訓練を行っており、今日も実戦訓練の日だったとのこと。
ドゥアン卿はグランフレイム嬢専属の護衛騎士で、実戦訓練など外出時は必ず同行しています」
どうやって収集しているかは謎だが、エルヴェスの情報網は幅広い。
この短時間でグランフレイムの情報まで拾ってくるとは。有能なんだけどな。変態なんだよな。
でもまぁ、そういう事情か。
だよな、赤の樹林なんかでデートしないよな。デートにまったく縁のない俺でも分かる。
そして、グランフレイム嬢。
実戦訓練をするほどだから、そこそこは使えるんだろうが、俺の威圧や殺気で簡単に気絶するだろうしな。
エルヴェスのやつ、中身は変態だが、黙っていればふつうの女性騎士。いた方がいいだろう。
「んで、実戦訓練中に魔物に遭遇して。お嬢様の前で張り切った護衛が討伐したか」
いるんだよな。お嬢様の前で格好付けたがる護衛。チッ。
でも精霊騎士が赤の樹林でそんなに戦えるか?
「あり得なくはないですよね」
「だが、赤の樹林だよな」
「はい」
「なんか、引っかかるな」
「はい」
カーシェイも引っかかるものがあるようだ。とにかく、未報告内容が重要なのは確か。
「まあ、いい。行って確かめればいいだけだ」
「赤の樹林で魔物を仕留められるほどの精霊騎士ならば、こちらに引き抜きたいですね」
「だな」
「はい」
赤の樹林で魔物と戦えるような精霊騎士。ただの護衛にしておくなんて、もったいない。
別に、お嬢様との間を邪魔してやろうだなんて、思っているわけではない。
「んじゃ、行くか」
だが、事態は俺の想定のはるか上をいくものだった。
今日も今日とて、朝の訓練が終わってからずっと、この師団長専用の執務室に籠もりきり。書類処理に追われている。
竜種は十で師団入りし、十五で役付きとなる。さらに上位竜種は十六でトップに就任するのがごく一般的な流れ。
俺は上位竜種のひとり、黒竜なので、平均的な速さだ。可もなく不可もなくといったところだろう。
比べて、第四師団長の紫竜なんて十四で師団長就任した出世株だ。
上位竜種はあと二人。第五師団長の銀竜と第七師団長の金竜で、三十代と四十代。十九の俺とは少し歳が離れている。
二人とも立派な既婚者なので、独り身としては少し羨ましい。
俺の場合、体もデカく見た目も厳つく、とりわけ、威圧や殺気がヤバいらしい。
副官のエルヴェスが言うには『殺気で魔獣も気絶する、威圧で高位騎士も泣きをみる、平常でも一般人は硬直する』だと。
デカくて厳つい金竜だって結婚しているし、希望はなくはないが。威圧や殺気はふとした拍子にでるので、どうにもならない。
まずは、竜種の殺気に気絶しない相手を見つけるところから始めないと。そんな相手いるのか? 条件が厳しくないか?
そのうえ、訓練と書類処理と残務作業に追われる毎日。
優しげで好青年な風貌の紫竜に、結婚でも先を越されそうだ。
今日は捌く書類も少ないし、想定より早く終わるな。
そう思っている日に限って緊急案件はやってくる。お約束だな。
「師団長、本部より第六師団へ、内密の出動要請です」
俺直属の副官カーシェイが風魔法で飛んできた伝達文を読み上げた。
緊急案件なら伝達音が飛んでくるが、伝達文なら、緊急度は少し落ちる。
俺は目で続きを促した。
「赤の樹林で魔物の討伐報告がありました。要請内容は討伐確認と死骸回収です。特級補佐官が同行します」
ちょっと待て。魔物の遭遇報告ではなく、討伐報告だと?
「ァア? 討伐済みってことか?」
「そのようです」
「ハッ!」
魔物に遭遇した場合、身の安全を確保して騎士団に遭遇報告をするのが鉄則。応戦しないで、とっとと逃げて助けを呼べ。
これには理由がある。
まず、普通の騎士でも魔物は簡単に倒せない。下手に攻撃すれば被害を広げるだけ。
だから、一般人にも鉄則は周知されている。
最近は黒の樹林での魔物出現が多い。
王国広報誌でも、巷の情報記事でも、魔物の話題で賑わっているほど。
そんなときに、赤の樹林で魔物出現? しかも討伐済みだと?
鉄則を知らない一般人なんているか? 名を挙げようと息巻いたお調子者か? それともただのバカか?
「で、真偽は?」
「報告者は、グランフレイムの精霊騎士ジン・ドゥアン。内容に疑問はあるものの討伐報告に虚偽はないと、本部が判断したようです」
グランフレイムの精霊騎士か。
ならば、少なくとも報告内容は真実だろう。
ただのバカやお調子者ではなさそうだ。
「それで、その疑問を解消してこいと」
未報告内容があるかもしれない。
「そのようですね」
カーシェイも同じ意見のようだ。
「こちらで、人員を選出して向かわせます」
「いや、俺が行く」
書類処理が遅れるのは痛いが、こんな面白そうな案件、他に任せるわけにはいかない。
「……分かりました。同行は俺とエルヴェス、掃討部隊から二名。第一塔からはフィールズ特級補佐官が同行するとのことです。以上でよろしいですね」
ん? 人選がおかしくないか?
「待て」
「なんでしょう?」
「お前と掃討部隊はいいとして、エルヴェス、連れてくのか? あの変態を?
それに赤の樹林ならフィールズ補佐官より、ナルフェブル補佐官だろ?」
エルヴェスは美少年と美少女が三度の飯より大好きな変態で、いちおう他人の目は気にしているようだが、あちこち連れていくには実害がある。ありすぎる。
それと赤の樹林なら、精霊魔法が使えず詠唱魔法が得意なナルフェブル補佐官の担当範囲だ。
「ドゥアン卿の同行者が、ネージュ・グランフレイム嬢ですので。
師団長が行くのであれば、女性騎士も連れていった方がよろしいかと。おそらく、第一塔もグランフレイム嬢への配慮でしょう」
「女連れか。面倒だな」
チッ。お嬢様と二人仲良く、赤の樹林でデートかよ。くそ羨ましい。
じゃなかった、不謹慎なやつだな。
「エルヴェスの報告では、グランフレイム嬢は精霊魔法技能を所持しておらず、詠唱魔法が使えるようです。
定期的に赤の樹林で実戦訓練を行っており、今日も実戦訓練の日だったとのこと。
ドゥアン卿はグランフレイム嬢専属の護衛騎士で、実戦訓練など外出時は必ず同行しています」
どうやって収集しているかは謎だが、エルヴェスの情報網は幅広い。
この短時間でグランフレイムの情報まで拾ってくるとは。有能なんだけどな。変態なんだよな。
でもまぁ、そういう事情か。
だよな、赤の樹林なんかでデートしないよな。デートにまったく縁のない俺でも分かる。
そして、グランフレイム嬢。
実戦訓練をするほどだから、そこそこは使えるんだろうが、俺の威圧や殺気で簡単に気絶するだろうしな。
エルヴェスのやつ、中身は変態だが、黙っていればふつうの女性騎士。いた方がいいだろう。
「んで、実戦訓練中に魔物に遭遇して。お嬢様の前で張り切った護衛が討伐したか」
いるんだよな。お嬢様の前で格好付けたがる護衛。チッ。
でも精霊騎士が赤の樹林でそんなに戦えるか?
「あり得なくはないですよね」
「だが、赤の樹林だよな」
「はい」
「なんか、引っかかるな」
「はい」
カーシェイも引っかかるものがあるようだ。とにかく、未報告内容が重要なのは確か。
「まあ、いい。行って確かめればいいだけだ」
「赤の樹林で魔物を仕留められるほどの精霊騎士ならば、こちらに引き抜きたいですね」
「だな」
「はい」
赤の樹林で魔物と戦えるような精霊騎士。ただの護衛にしておくなんて、もったいない。
別に、お嬢様との間を邪魔してやろうだなんて、思っているわけではない。
「んじゃ、行くか」
だが、事態は俺の想定のはるか上をいくものだった。
10
お気に入りに追加
233
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。

私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした
さこの
恋愛
幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。
誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。
数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。
お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。
片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。
お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……
っと言った感じのストーリーです。

追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる