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1 鑑定の儀編
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私たちを乗せた車は、市街地を抜け、瞬く間に赤の樹林までやってきた。
久しぶりに目にする赤の樹林は、とくに変わった様子も見られない。ここで魔物と対峙したのが昨日のことのように思い浮かぶ。
魔物出現でしばらく閉鎖になってる間、厄介事担当の第六師団と浄化魔法の得意な第五師団が協力して、赤の樹林全域の捜索を行ったと聞く。
第六師団だけでも浄化までできるそうだが、範囲が広く、時間がかかってしまうので、第五師団が応援に入ったらしい。
それでも、一ヶ月ほどもかかって、大変な作業だったと聞いている。
散々、グランフレイムの騎士たちが遅いだとかなんだとか文句を言っていたけど。
こうやって安全に生活ができるのは、地味な仕事をしてくれる人達のおかげだ。感謝こそすれ、文句を言うだなんて。とんでもない話だと思う。
まぁ、かくいう私も、最終鑑定の儀の延期もあって、少し愚痴ったかもしれない。
赤の樹林を囲む結界の魔法陣も、大神殿がこの機会にと整備し直して、さらに強力なものになった。
しばらくは、樹林の中も外も安心して通行ができそうだ。
もちろん、今日はマリージュもいることだし、大人数であるので、赤の樹林を迂回するように延びる街道を使って移動している。
二チームの護衛班が付き添ってはいるけど、皆、精霊騎士だし、車も精霊獣。赤の樹林で活動するには、不利なメンバーには変わりない。
緊急の事案でもなければ、街道の方がいいに決まっている。
こっちの車は、私ひとり。
会話する相手もなく、ただひたすら車窓から赤の樹林を眺めていた。
もしかしたら、猫(仮)がいるかもしれない、と思ったけれど、そう都合よく現れるものでもないし。凄い速さで移動する中、見つけられるはずもない。
「無事でいてくれたらいいな」
窓の外に向かってつぶやくと、どこかで、にゃーと鳴く声が聞こえたような気がした。
きっとあの猫(仮)は大丈夫。なんだか、そんな気がする。
さて。精霊獣の車は本当に速かった。
精霊魔法が使えない私は、ふだんは頑張っても馬だからね。精霊獣なんて使えないからね。
考え事してる間に大神殿に到着!
速い、速すぎる。
馬の二倍どころか三倍くらいの速さじゃないの?
精霊術士って、精霊獣まで扱えて、万能すぎて嫌になってくる。
赤の樹林で弱くなる以外、弱点なさそうだし。偉そうにするのも仕方ないかもしれない。
「これって、ひとりで降りて勝手に出てこいってことで、いいんだよね」
大神殿についたものの、私が乗っている車には誰も何も声をかけてくれない。着きましたとか、降りてくださいとか、何もない。
きっと誰かが車から降ろしてくれることなんてないだろうと、ひとりで勝手に降りてしまったが、案の定、誰にも何も言われず、何の興味も持たれていなかった。
かなり寂しい。
「足元、お気をつけください」
前の車からは父とマリージュが降りてきた。ちゃんと騎士から声をかけられている。
ていうか、あれが普通だよね。
私への扱いがおかしいんだよね?
兄も前の車に乗ったのかと思っていたが、護衛班とともに精霊獣に騎乗していた。
精霊獣に乗れるんだ。あんなヒョロッとしていても精霊術士なんだよね。上級の。ちょっと羨ましい。
父、兄、マリージュに続いて、建物の入口に移動した。
「お待ちしていました」
私よりだいぶ背の低い神官が入口に立っていた。くるくるとした赤い目とニコニコ顔で出迎えてくれた姿は、子どものようにも見える。神官見習いなのかもしれない。
「どうぞ、こちらへ」
その少年が先頭になり、白い石造りの建物の中へと案内していく。
会話もなく、どんどん歩いていって、丸天井に円形の部屋に通された。ここに来るのも三回目で六年ぶり。
天井にも壁にも、神々と世界の始まりの物語が描かれているのは、六年前と変わらない。
そこで待っていた神官長も六年前と変わらず、目尻を下げて微笑んでいた。神官長の両隣には神官がひとりずつ。同じく微笑んでいる。
案内係の少年は一礼して、部屋の隅に下がった。
「最後の儀へ、ようこそ、いらっしゃいました」
鑑定の儀とは、鑑定技能を持つ人間が鑑定対象の人間を判定すること。
最初の儀も二度目の儀も最後の儀も、行うことはまったく同じ。違いはない。
最後の儀だけは、最後の儀、最終鑑定の儀、成人の儀といろいろな呼び方をされる。
でも、内容が同じなら三回も要らなくない?
神官長の話では、幼いころは先天技能が眠っていることも珍しくなく、眠っているものは鑑定に反応しないことがあるんだそうで。鑑定漏れを防ぐため三回行う必要があるんだと。
寄附金を三回ほしいからではないそうだけど。本当かな。
そして、三回とも同じ内容だと味気ないので、最後の儀は、より厳かに行うんだと。発想からして、かなり俗っぽいよね。
とはいえ、さすがに大神殿の神官長。
鑑定能力的には本物で、高位の万能型。
得られる情報は、個人の能力値、技能と等級、称号、場合によっては過去の偉業や未来の事象など多岐にわたるので、能力的には文句の付け所がない。
これで俗っぽさがなければ、もっといいのに。
「簡単に、今回の流れを説明します」
神官が最後の儀の流れを説明した。本当に簡単だった。
一、神官長が『神々と世界の始まりの物語』の講話をする
二、各自、個室で瞑想して精神を研ぎ澄ます
三、神官長が能力鑑定をおこなう
四、神官長が鑑定結果を告げる
五、各自、個室で瞑想して心身を浄化する
六、神官長が個々に祝福を与える
七、鑑定結果をしたためた『鑑定書』をもらう
で、終了。
「今回で最後の儀となります。それゆえ、厳かな気持ちで儀を終えられるような流れとなっております」
自分らで『厳か』って言っちゃってるし。
ぶっちゃけ、重要なのは三、四だけ。七も重要だが、必要に応じて、再発行してもらえるそうだ。
父は四が終わったら、即、会議に向かうと神官長に伝えている。
そして神官の宣言通り、儀が厳からしく始まった。
長々しい『一』が終わり、私とマリージュは別々に個室に案内される。
始まりの三神の立像とイスがひとつ、ただそれだけの部屋。別に、何かするわけでもない。気持ちを落ち着けるだけ。
ここにしばらく閉じ込められた後、再度、円形の部屋に移動した。
いよいよ、鑑定だ。
久しぶりに目にする赤の樹林は、とくに変わった様子も見られない。ここで魔物と対峙したのが昨日のことのように思い浮かぶ。
魔物出現でしばらく閉鎖になってる間、厄介事担当の第六師団と浄化魔法の得意な第五師団が協力して、赤の樹林全域の捜索を行ったと聞く。
第六師団だけでも浄化までできるそうだが、範囲が広く、時間がかかってしまうので、第五師団が応援に入ったらしい。
それでも、一ヶ月ほどもかかって、大変な作業だったと聞いている。
散々、グランフレイムの騎士たちが遅いだとかなんだとか文句を言っていたけど。
こうやって安全に生活ができるのは、地味な仕事をしてくれる人達のおかげだ。感謝こそすれ、文句を言うだなんて。とんでもない話だと思う。
まぁ、かくいう私も、最終鑑定の儀の延期もあって、少し愚痴ったかもしれない。
赤の樹林を囲む結界の魔法陣も、大神殿がこの機会にと整備し直して、さらに強力なものになった。
しばらくは、樹林の中も外も安心して通行ができそうだ。
もちろん、今日はマリージュもいることだし、大人数であるので、赤の樹林を迂回するように延びる街道を使って移動している。
二チームの護衛班が付き添ってはいるけど、皆、精霊騎士だし、車も精霊獣。赤の樹林で活動するには、不利なメンバーには変わりない。
緊急の事案でもなければ、街道の方がいいに決まっている。
こっちの車は、私ひとり。
会話する相手もなく、ただひたすら車窓から赤の樹林を眺めていた。
もしかしたら、猫(仮)がいるかもしれない、と思ったけれど、そう都合よく現れるものでもないし。凄い速さで移動する中、見つけられるはずもない。
「無事でいてくれたらいいな」
窓の外に向かってつぶやくと、どこかで、にゃーと鳴く声が聞こえたような気がした。
きっとあの猫(仮)は大丈夫。なんだか、そんな気がする。
さて。精霊獣の車は本当に速かった。
精霊魔法が使えない私は、ふだんは頑張っても馬だからね。精霊獣なんて使えないからね。
考え事してる間に大神殿に到着!
速い、速すぎる。
馬の二倍どころか三倍くらいの速さじゃないの?
精霊術士って、精霊獣まで扱えて、万能すぎて嫌になってくる。
赤の樹林で弱くなる以外、弱点なさそうだし。偉そうにするのも仕方ないかもしれない。
「これって、ひとりで降りて勝手に出てこいってことで、いいんだよね」
大神殿についたものの、私が乗っている車には誰も何も声をかけてくれない。着きましたとか、降りてくださいとか、何もない。
きっと誰かが車から降ろしてくれることなんてないだろうと、ひとりで勝手に降りてしまったが、案の定、誰にも何も言われず、何の興味も持たれていなかった。
かなり寂しい。
「足元、お気をつけください」
前の車からは父とマリージュが降りてきた。ちゃんと騎士から声をかけられている。
ていうか、あれが普通だよね。
私への扱いがおかしいんだよね?
兄も前の車に乗ったのかと思っていたが、護衛班とともに精霊獣に騎乗していた。
精霊獣に乗れるんだ。あんなヒョロッとしていても精霊術士なんだよね。上級の。ちょっと羨ましい。
父、兄、マリージュに続いて、建物の入口に移動した。
「お待ちしていました」
私よりだいぶ背の低い神官が入口に立っていた。くるくるとした赤い目とニコニコ顔で出迎えてくれた姿は、子どものようにも見える。神官見習いなのかもしれない。
「どうぞ、こちらへ」
その少年が先頭になり、白い石造りの建物の中へと案内していく。
会話もなく、どんどん歩いていって、丸天井に円形の部屋に通された。ここに来るのも三回目で六年ぶり。
天井にも壁にも、神々と世界の始まりの物語が描かれているのは、六年前と変わらない。
そこで待っていた神官長も六年前と変わらず、目尻を下げて微笑んでいた。神官長の両隣には神官がひとりずつ。同じく微笑んでいる。
案内係の少年は一礼して、部屋の隅に下がった。
「最後の儀へ、ようこそ、いらっしゃいました」
鑑定の儀とは、鑑定技能を持つ人間が鑑定対象の人間を判定すること。
最初の儀も二度目の儀も最後の儀も、行うことはまったく同じ。違いはない。
最後の儀だけは、最後の儀、最終鑑定の儀、成人の儀といろいろな呼び方をされる。
でも、内容が同じなら三回も要らなくない?
神官長の話では、幼いころは先天技能が眠っていることも珍しくなく、眠っているものは鑑定に反応しないことがあるんだそうで。鑑定漏れを防ぐため三回行う必要があるんだと。
寄附金を三回ほしいからではないそうだけど。本当かな。
そして、三回とも同じ内容だと味気ないので、最後の儀は、より厳かに行うんだと。発想からして、かなり俗っぽいよね。
とはいえ、さすがに大神殿の神官長。
鑑定能力的には本物で、高位の万能型。
得られる情報は、個人の能力値、技能と等級、称号、場合によっては過去の偉業や未来の事象など多岐にわたるので、能力的には文句の付け所がない。
これで俗っぽさがなければ、もっといいのに。
「簡単に、今回の流れを説明します」
神官が最後の儀の流れを説明した。本当に簡単だった。
一、神官長が『神々と世界の始まりの物語』の講話をする
二、各自、個室で瞑想して精神を研ぎ澄ます
三、神官長が能力鑑定をおこなう
四、神官長が鑑定結果を告げる
五、各自、個室で瞑想して心身を浄化する
六、神官長が個々に祝福を与える
七、鑑定結果をしたためた『鑑定書』をもらう
で、終了。
「今回で最後の儀となります。それゆえ、厳かな気持ちで儀を終えられるような流れとなっております」
自分らで『厳か』って言っちゃってるし。
ぶっちゃけ、重要なのは三、四だけ。七も重要だが、必要に応じて、再発行してもらえるそうだ。
父は四が終わったら、即、会議に向かうと神官長に伝えている。
そして神官の宣言通り、儀が厳からしく始まった。
長々しい『一』が終わり、私とマリージュは別々に個室に案内される。
始まりの三神の立像とイスがひとつ、ただそれだけの部屋。別に、何かするわけでもない。気持ちを落ち着けるだけ。
ここにしばらく閉じ込められた後、再度、円形の部屋に移動した。
いよいよ、鑑定だ。
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