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25 母の手紙 オヤジの愛
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目覚めたのは病院のベッドの上でした。
覗き込む二つの影がお父さんとあなたであることがわかるまで長い時間がかかったように思います。何度も名前を呼ばれ、ようやく私の身に起こった全ての事態が呑み込めるまでに何度も眠り込んでしまいそうになりました。点滴を打たれ、体中に包帯を巻かれ、腕にはギプスをはめていました。
玄関に倒れている血塗れの私を最初に発見したのはあなたであったことをお父さんから聞かされました。
「いったい、どうしたんだ」
全てが終わった、と思いました。
「ごめんね、孝。ちょっとお父さんとお話があるから」
私はあなたに席を外すように頼みました。
お父さんは私が享楽の果てに落ちた地獄の内容について話してくれました。
胎内に避妊具を装着しながら妊娠し流産したこと。
女性器に多数の裂傷があったこと。
体中に打撲傷があったこと。
左腕上腕を骨折していたこと。
そして、性病に罹っていること。
お父さんはそれらを全部教えてくれました。
お父さんは泣いていました。泣き顔を見たのはこれで二度目でした。
私はここまで書いてきたことを包み隠さず全て、お父さんに話しました。
その間、お父さんは黙って聞いていてくれました。
最後に、こう付け加えました。
「離婚してください。私にはもう、貴方の妻である資格も孝の母である資格もありません」
そう言いました。
お父さんは同意してくれると思っていました。ところが、返ってきたのは意外な答えでした。
「嫌だ。絶対に離婚なんかしない。悪いのは俺だ。お前がここまで追い詰められていたことを判ってやれなかった。二番目の子供のことも、お前の気持ちも訊かずにに親同士が勝手に決めた。気に病むのはもっともだ。そんなことは絶対にさせない」
そう言って点滴を打たれていないギプスの方の手を取り、私を気遣いつつ、力強く握り締め、言いました。
「信じてくれ、洋子。済まなかった。だから、どうか離婚はしないで欲しい。俺を、見捨てないでくれ!」
「・・・どうして?」
涙が溢れました。
「お父さんを裏切ったのに。孝もおじいちゃんもおばあちゃんも皆を困らせたのに。これ以上私といると、皆を不幸にしてしまう・・・」
そう言いました。
「これ以上私に優しくしないで。お願いですから、別れて下さい」
何度も言いました。それなのにお父さんは、
「いやだ!
俺はお前を幸せにすると誓った。お前を愛しているんだ!」
そう、言い張るのです。
「俺はバレーを辞める。これからはお前とずっと一緒にいられるようにする。何があってもお前を守る。治ったら、だから、どうか、一緒に家に帰ろう」
涙目で切々と訴えてくるのです。
もう、声を抑えきれませんでした。
口を覆って泣きました。ギプスをしていない、点滴の針が刺さったままの右手をお父さんの手に重ね、その腕に縋りました。お父さんは静かに、そっと、でも力強く、私を抱きしめてくれました。
私の中の蛇は急速に力を失い、自ら開かずの間に入ってゆきました。
いなくなったと思っていた母親と妻の私がよろめきつつも復活し、私の心の家は元通りの姿を取り戻したかに思えました。
「孝はショックを受けている。自分が悪いのだと思い込んでいる。お母さんがこうなったのは僕が冷たくしたからだ、と。お母さんはおばあちゃんの看病とかお葬式とかおじいちゃんのことがあって疲れていて事故に遭ったということにしてある。悪いが、慰めてやってくれ」
そうしてお父さんは再びあなたを病室に入れました。
私の無様な姿を、ボロボロになって血を流して倒れている哀れな姿を見てさぞ心が傷んだろうと思うと、抱きしめずにいられませんでした。
「ごめんね。孝」
体中が軋むほどの痛さを堪え、あなたを力の限り抱きしめました。
あなたを抱きしめられるなら、骨の一本や二本、どうということはありません。もう二度とあんなことはするまいと誓いながら、あなたを胸に搔き抱きました。
「お母さん!」
それからひと月ほどして、私は家に帰りました。
お父さんはその言葉の通り大学を辞め、市役所の準職員として働いていました。
おじいちゃんは退院してご自身の希望で施設に入ったと聞きました。優しいけれど潔癖なおじいちゃんにはどうしても私のことが許せなかったのでしょう。胸が痛みました。
家族三人の生活はこうして再開されました。
おじいちゃんとおばあちゃんがいない以外は全てが元通りになりました。
そして夜は、お父さんがいつも家にいる。
このことはとても大きな安心でした。
あなたは私が入院中に料理を覚え、お父さんと交代で務められるほど上達していました。初めてあなたが作った夕ご飯を食べたとき、感激して言葉を失っていた私を前に、
「やっぱ、マズかったかなあ・・・」
と、しょげ返っていましたね。
あなたを抱きしめ、声を上げて泣いてしまったことを覚えていますか。
私の実家の方へもお父さんが上手く言っておいてくれて無様を知られずに済みました。バレー部の寮を手伝ってもらっていたという作り話を父と母は信じてくれたようでした。
再開したことがもう一つありました。お父さんとの夜のことです。
私たちは新婚時代に戻ったように、おずおずと営みはじめました。
なかなか頂に昇ることができませんでしたが、それでも私は十分に満足していました。お父さんが一生懸命に私を悦ばせようとしてくれていたからです。お父さんが愛しくてたまりませんでした。お父さんと素肌を合わせ、抱きしめられながら眠れるというそれだけで無上の喜びを感じました。
休日の度にハイキングや旅行にも出かけ、たくさんの写真を撮りました。
あなたの笑顔が戻り、私は長い間忘れていた幸せを噛みしめていました。失った時間を取り戻すかのように、私たちはお互いに少しの心の隙間でも埋めようとしていたのだと思います。
外に出て働こうと思い立ち、お父さんも賛成してくれて福祉の資格を取るための勉強をはじめました。
人のお世話をするのは嫌いではありませんでしたし、そういう技術を持っておけば、いずれおじいちゃんが戻ってきてくれた時に役立つと思ったからです。
この年。あなたの背丈はいつの間にか私を追い越していました。
あなたが夢精をしてこっそりお風呂でシーツとパジャマを洗っていたのもこのころでした。だんだんあなたが大人になって行くのを実感し、喜びを感じました。
お父さんも、そういうあなたの成長を目を細めるようにして見守っていました。
それまでずっと、ほとんど家にいない父親だったお父さんでしたが、朝ともなればあなたを叩き起こして一緒にランニングし、少年団には頻繁に顔を出し、夕方はご飯の時間までみっちりとうさぎ跳びやストレッチに付き合うという、ステージママならぬ「スポーツパパ」ぶりを発揮し、それを微笑ましく眺めるという幸せにも浸ることが出来ました。
そうしてあなたは六年生を差し置いてレギュラーに選ばれ、お父さんの指導にもさらに熱が入るようになって行きました。体はずんずん大きく逞しくなっていき、どんぶりの大盛りご飯をパクつくあなたを眩しく見つめる日々が続きました。
「いつも、済まないなあ」
ある時、夜のことが終わった後にお父さんがそう呟き、空耳かと思って問い直したことがありました。
「満足できていないんだろうと思ってさ」
お父さんから、心から済まなそうに思う気持が伝わってきて、私は即座に強くそれを否定しました。
「何を言うの! そんなこと、言っちゃダメ」
私は十分に満足しているし幸せを感じている。これ以上のことを望んだら罰が当たる。
むしろお父さんに気を使わせたことを詫びました。
お父さんは生涯を賭けたバレーを辞めると同時に大好きだったお酒も絶っていました。そこまでして私を遇してくれるお父さんに、これ以上何を望むというのでしょう。
私はまだボロボロだった日々を忘れてはいませんでした。
つい昨日のことのように折に触れて想い出し、自分への戒めとしてきたのです。そうでもしないといつまたあの蛇が出てきて私の中の妻と母親を駆逐し、私を蝕んでしまうかもしれない。その怯えとともに私の幸せはあったのです。
お父さんはそのことを十分承知してくれていました。それでも、自分が側にいれば絶対大丈夫という自信があったのでしょう。同時に他の男にできて自分にできないことが悔しいという嫉妬の感情もあったのかもしれません。妬きもちを妬かれるというのが女としてこんなにも嬉しいものだとは知りませんでした。
何とかしてこの妻を、あなたの母親を女として幸せにしたい。
そういう優しさと愛を、痛いほど感じていたのです。
それだけで私には十分でした。
覗き込む二つの影がお父さんとあなたであることがわかるまで長い時間がかかったように思います。何度も名前を呼ばれ、ようやく私の身に起こった全ての事態が呑み込めるまでに何度も眠り込んでしまいそうになりました。点滴を打たれ、体中に包帯を巻かれ、腕にはギプスをはめていました。
玄関に倒れている血塗れの私を最初に発見したのはあなたであったことをお父さんから聞かされました。
「いったい、どうしたんだ」
全てが終わった、と思いました。
「ごめんね、孝。ちょっとお父さんとお話があるから」
私はあなたに席を外すように頼みました。
お父さんは私が享楽の果てに落ちた地獄の内容について話してくれました。
胎内に避妊具を装着しながら妊娠し流産したこと。
女性器に多数の裂傷があったこと。
体中に打撲傷があったこと。
左腕上腕を骨折していたこと。
そして、性病に罹っていること。
お父さんはそれらを全部教えてくれました。
お父さんは泣いていました。泣き顔を見たのはこれで二度目でした。
私はここまで書いてきたことを包み隠さず全て、お父さんに話しました。
その間、お父さんは黙って聞いていてくれました。
最後に、こう付け加えました。
「離婚してください。私にはもう、貴方の妻である資格も孝の母である資格もありません」
そう言いました。
お父さんは同意してくれると思っていました。ところが、返ってきたのは意外な答えでした。
「嫌だ。絶対に離婚なんかしない。悪いのは俺だ。お前がここまで追い詰められていたことを判ってやれなかった。二番目の子供のことも、お前の気持ちも訊かずにに親同士が勝手に決めた。気に病むのはもっともだ。そんなことは絶対にさせない」
そう言って点滴を打たれていないギプスの方の手を取り、私を気遣いつつ、力強く握り締め、言いました。
「信じてくれ、洋子。済まなかった。だから、どうか離婚はしないで欲しい。俺を、見捨てないでくれ!」
「・・・どうして?」
涙が溢れました。
「お父さんを裏切ったのに。孝もおじいちゃんもおばあちゃんも皆を困らせたのに。これ以上私といると、皆を不幸にしてしまう・・・」
そう言いました。
「これ以上私に優しくしないで。お願いですから、別れて下さい」
何度も言いました。それなのにお父さんは、
「いやだ!
俺はお前を幸せにすると誓った。お前を愛しているんだ!」
そう、言い張るのです。
「俺はバレーを辞める。これからはお前とずっと一緒にいられるようにする。何があってもお前を守る。治ったら、だから、どうか、一緒に家に帰ろう」
涙目で切々と訴えてくるのです。
もう、声を抑えきれませんでした。
口を覆って泣きました。ギプスをしていない、点滴の針が刺さったままの右手をお父さんの手に重ね、その腕に縋りました。お父さんは静かに、そっと、でも力強く、私を抱きしめてくれました。
私の中の蛇は急速に力を失い、自ら開かずの間に入ってゆきました。
いなくなったと思っていた母親と妻の私がよろめきつつも復活し、私の心の家は元通りの姿を取り戻したかに思えました。
「孝はショックを受けている。自分が悪いのだと思い込んでいる。お母さんがこうなったのは僕が冷たくしたからだ、と。お母さんはおばあちゃんの看病とかお葬式とかおじいちゃんのことがあって疲れていて事故に遭ったということにしてある。悪いが、慰めてやってくれ」
そうしてお父さんは再びあなたを病室に入れました。
私の無様な姿を、ボロボロになって血を流して倒れている哀れな姿を見てさぞ心が傷んだろうと思うと、抱きしめずにいられませんでした。
「ごめんね。孝」
体中が軋むほどの痛さを堪え、あなたを力の限り抱きしめました。
あなたを抱きしめられるなら、骨の一本や二本、どうということはありません。もう二度とあんなことはするまいと誓いながら、あなたを胸に搔き抱きました。
「お母さん!」
それからひと月ほどして、私は家に帰りました。
お父さんはその言葉の通り大学を辞め、市役所の準職員として働いていました。
おじいちゃんは退院してご自身の希望で施設に入ったと聞きました。優しいけれど潔癖なおじいちゃんにはどうしても私のことが許せなかったのでしょう。胸が痛みました。
家族三人の生活はこうして再開されました。
おじいちゃんとおばあちゃんがいない以外は全てが元通りになりました。
そして夜は、お父さんがいつも家にいる。
このことはとても大きな安心でした。
あなたは私が入院中に料理を覚え、お父さんと交代で務められるほど上達していました。初めてあなたが作った夕ご飯を食べたとき、感激して言葉を失っていた私を前に、
「やっぱ、マズかったかなあ・・・」
と、しょげ返っていましたね。
あなたを抱きしめ、声を上げて泣いてしまったことを覚えていますか。
私の実家の方へもお父さんが上手く言っておいてくれて無様を知られずに済みました。バレー部の寮を手伝ってもらっていたという作り話を父と母は信じてくれたようでした。
再開したことがもう一つありました。お父さんとの夜のことです。
私たちは新婚時代に戻ったように、おずおずと営みはじめました。
なかなか頂に昇ることができませんでしたが、それでも私は十分に満足していました。お父さんが一生懸命に私を悦ばせようとしてくれていたからです。お父さんが愛しくてたまりませんでした。お父さんと素肌を合わせ、抱きしめられながら眠れるというそれだけで無上の喜びを感じました。
休日の度にハイキングや旅行にも出かけ、たくさんの写真を撮りました。
あなたの笑顔が戻り、私は長い間忘れていた幸せを噛みしめていました。失った時間を取り戻すかのように、私たちはお互いに少しの心の隙間でも埋めようとしていたのだと思います。
外に出て働こうと思い立ち、お父さんも賛成してくれて福祉の資格を取るための勉強をはじめました。
人のお世話をするのは嫌いではありませんでしたし、そういう技術を持っておけば、いずれおじいちゃんが戻ってきてくれた時に役立つと思ったからです。
この年。あなたの背丈はいつの間にか私を追い越していました。
あなたが夢精をしてこっそりお風呂でシーツとパジャマを洗っていたのもこのころでした。だんだんあなたが大人になって行くのを実感し、喜びを感じました。
お父さんも、そういうあなたの成長を目を細めるようにして見守っていました。
それまでずっと、ほとんど家にいない父親だったお父さんでしたが、朝ともなればあなたを叩き起こして一緒にランニングし、少年団には頻繁に顔を出し、夕方はご飯の時間までみっちりとうさぎ跳びやストレッチに付き合うという、ステージママならぬ「スポーツパパ」ぶりを発揮し、それを微笑ましく眺めるという幸せにも浸ることが出来ました。
そうしてあなたは六年生を差し置いてレギュラーに選ばれ、お父さんの指導にもさらに熱が入るようになって行きました。体はずんずん大きく逞しくなっていき、どんぶりの大盛りご飯をパクつくあなたを眩しく見つめる日々が続きました。
「いつも、済まないなあ」
ある時、夜のことが終わった後にお父さんがそう呟き、空耳かと思って問い直したことがありました。
「満足できていないんだろうと思ってさ」
お父さんから、心から済まなそうに思う気持が伝わってきて、私は即座に強くそれを否定しました。
「何を言うの! そんなこと、言っちゃダメ」
私は十分に満足しているし幸せを感じている。これ以上のことを望んだら罰が当たる。
むしろお父さんに気を使わせたことを詫びました。
お父さんは生涯を賭けたバレーを辞めると同時に大好きだったお酒も絶っていました。そこまでして私を遇してくれるお父さんに、これ以上何を望むというのでしょう。
私はまだボロボロだった日々を忘れてはいませんでした。
つい昨日のことのように折に触れて想い出し、自分への戒めとしてきたのです。そうでもしないといつまたあの蛇が出てきて私の中の妻と母親を駆逐し、私を蝕んでしまうかもしれない。その怯えとともに私の幸せはあったのです。
お父さんはそのことを十分承知してくれていました。それでも、自分が側にいれば絶対大丈夫という自信があったのでしょう。同時に他の男にできて自分にできないことが悔しいという嫉妬の感情もあったのかもしれません。妬きもちを妬かれるというのが女としてこんなにも嬉しいものだとは知りませんでした。
何とかしてこの妻を、あなたの母親を女として幸せにしたい。
そういう優しさと愛を、痛いほど感じていたのです。
それだけで私には十分でした。
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