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07 マジすか?
しおりを挟むヤバイです。
鹿威しの鳴る、贅をつくした涼しげな日本庭園を臨む結構な部屋に通されました。い草の爽やかな香り漂う間の末席に座った途端、いきなりこう言われました。
「おい。お前はこっちだ。それにそんなに固くなるな。足崩せ」
「・・・はい」
なんと・・・。
たいそうな掛け軸が下がった床の間を背中にした上座に座らされ、ジャケットを脱いで寛げと言われ、氷に漬けられた冷酒のサーバーを向けられ、ガラスの猪口を捧げて杯を頂いてしまいました。
返杯しようとすると、
「いいから。気を使うな」と言われ、ヤレ、というふうに顎をしゃくられました。
俺は恐る恐る杯を干しました。酒の味もなにもあったもんじゃありませんでした。
「俺な、お前には本当に感謝してるんだ。いつか報いてやろうと思ってなかなか機会がなかった。だから今日はお前は俺の客だ。気を遣わず、遠慮もするな」
「・・・ありがとうございます。・・・恐縮です」
気も遣うな、遠慮もするな。急にそう言われても普通は戸惑います。一般的に。
社長はそんな俺を見て、フフンと笑い、手酌で自分の杯を満たし掲げました。
「前祝いだ」
「何のです?」
俺も再び満たされた杯を社長に倣って掲げました。
「お前の昇進だ」
社長はそう言って杯を煽りました。おお、いい酒だ。お前もドンドンやれ。
社長のお酌をビビりながら受けつつ、そういうことかと俺は思いました。
15年前。
俺は26歳でIDSに社長として出向しました。あるアイディアを企画書にして提出し認められたからです。
それは社内改革の建言書のようなものでした。
俺の本社、イカリ興業は主にビジネスシーンで企業の業務に最適なシステムを提案・販売し、アプリケーションソフトを開発し、メンテナンスを含むバックアップサービスを行う会社です。
ですがそれだけでは利幅が薄く、利益も多くは期待できていませんでした。
遠からず時代はより大きなデータを処理し、大容量の通信で異業種間、エンドユーザーとのやり取りが増大していくことになるだろうと言われていました。
その波に乗り、オリジナルのコンテンツを持ち、エンドユーザーとの直接のチャネルを持つことが出来れば、利益はより大きくなるはずです。
そのためには開発に特化し、個人や企業や様々な団体から直接ニーズを拾い上げて、自由にアイディアを反映させてゆけるようなサテライトを持つべきだと訴えたのです。
会社の方針で、月に一度は「会社の役に立つような」企画を出すことが義務になっていましたので、忙しい中、半ばやけくそ、半ば冗談で書いたものでした。どうせこんな案が通ることはないし、仮に通っても誰かがやるだろう。
そうたかをくくって、出したことすら忘れかけていたのです。
ある日、直属の上司から、
「ハセガワ。お前、何やらかした? 」
「へ?」
「社長が来いって言ってんぞ」と言われ、ドキドキしながら社長の席に行くと、俺の書いた企画書がデスクの上にありました。
「おお、ハセガワ。これ、読んだ。お前、やってみろ」
え?
「お前を完全に自由にしてやる。社内で遣り辛いならどこかに事務所作れ。今いる社員から3人までは引き抜いてもいい。もちろん独自に社員を雇ってもいい。
百パーセント完全子会社の社長として、出向しろ」
まじすか。
思わず口からその言葉が出掛りました。
「ただし、一年で結果出せ。すぐに事業計画と収支計画を出せ。いいな。とにかく、やってみろ。万が一失敗しても、その責は一切問わない」
そんな乱暴な命令を受け、死に物狂いになって、何とか形を作り、なんとか約束の一年に間に合いました。
それからいくつかのヒット作を生み、数々のソフトを本社に供給してきました。それに加え、新卒社員の教育機関としての役割も果たしてきました。
俺の子会社に出向して本社に帰って行った社員たちはそうでなかった社員に比べ出世が早く、皆ドンドン昇進してゆきました。
それもこれもみんなマユやアイダやタキガワたちのお蔭です。子会社の企画自体マユのアイディアを元にブラッシュアップしたもので、もとはと言えばマユの功績です。俺一人だけではあの巨漢マゾのアイダや巨根で女好きのタキガワを御して車の両輪のように絶妙に舵取りしてゆくことはできなかったでしょう。
ここのところ本社では、IDSにもっと人を入れて大規模にという話も出てくるようになりました。
それには多額の資金が必要になります。
しかし、本社はもう、貸しビルのワンフロアだけの非上場の中小企業ではなくなりました。
東証一部に上場し、国内外に数か所も拠点を持つ社員数五百名以上の規模に成長していました。新規に事業を起こす企業体力は十分に蓄えられています。
むしろ、独立するときにしていた読み、つまり、その目的をほぼ終えた子会社を発展的に解消し、本社に吸収合併させて、会社全体としてさらなる発展を企てる時ではないか。
ここ最近はそんなふうに考えるようになっていました。
社長は仰いました。
「お前は俺の期待以上にやってくれた。
だがな、これからは本社全体のことを考えて欲しくてな。
お前に本社の執行役員として、新設する全社の事業を統括運営する営業本部次長として戻ってもらおうと思うんだ」
俺は杯を置き、深々と頭を下げました。
若輩だった俺に思う存分暴れる機会と場所を与えてくれたイカリ社長にはもう感謝しかありません。
四十一で部長を飛び越え執行役員への昇進は三十代で部長になったミヤモトさんに比べるとやや遅いものですが、同期では一番の出世です。
「もう、部長を飛び越えやがって、などとというヤツは誰もいない。
IDSはこの十五年間で本社にとってなくてはならない重要な存在になった。その社長を務めあげた功績に対しての評価は十分に部長級以上に値する。本来なら取締役にしてもいいくらいなんだが社内のバランスを考えて執行役員とした。
お前に対する慰労と今までの冷遇を詫びる意味もあってな。それでこういう席を設けさせてもらったんだ」
「冷遇だなんて・・・。そんなこと思ったことは一度もありません。
自由に、思う存分仕事をさせていただいたことに感謝しております。
本当にありがとうございます。これも全て機会を与えて下さった社長と、支えて下さった本社の方々、それに、嫁とアイダとタキガワのお蔭です」
社長はウンウンと頷き、パンパンと手を叩き、料理が運ばれてきました。
昼間ですからランチ風に軽めの焼き物とお作りが出ましたが、こんな高級店にはついぞ出入りしたことがありません。給仕してくれた女将さんや仲居さんに恐縮しながら箸を取りました。
一通りの膳が出て、女将さんが三つ指をついて席を外しました。社長はそれを見送り、静かに語り始めました。
「去年、大学時代にやってたバレーのOB会があってな。来年のオリンピックに出る候補選手の激励会も兼ねてたんだが、そこで偶然オヤジさんと会った。いろいろ昔話をした。マユの就職斡旋はお前とマユをくっつけるために仕組んだことだとタネ明かししてくれた。まあ、一応驚いて見せたがな。どうだ、その後親父さん元気でやってるか。身体の方はもういいのか」
「はい。その節はいろいろご心配いただきまして・・・。おかげさまで、今のところ再発もなく、今キャンピングカーで北陸にホタルイカ食いに行ってます」
「ほう・・・。そうかあ・・・」
と、社長は言いました。
「いいなあ。羨ましい。俺も早く肖りたいもんだな・・・。
実はな、ハセガワ。まだいつ公式に発表するかは未定だが、俺はそろそろ引退しようと思っているんだ」
カーンッ!・・・。
鹿威しが清々しく美しい音を響かせました。
その余韻の向こうに微かに都会の喧騒と車の行きかう音が聞こえるほどに、その閑静な料亭の間には静寂が訪れていました。
「俺ももう64だ。こんな日進月歩の業界ではすでに使い物にならない。今や世界を見渡せば多国籍の大企業でさえ四十代三十代の経営者は珍しくない。
お前の営業本部次長就任の後になるが、俺はミヤモトに後を譲ろうと思うんだ」
イカリ社長の表情は穏やかでした。
三十代でたった三人で始めたこの会社をわずか30年で大企業に育て上げた人の顔に刻まれたものには感慨深い何かがありました。
「それでな、今日お前をここに呼んだというのは、実はここからが本題なんだ」
と、社長は言いました。
「俺の後を襲うミヤモトはあくまで中継ぎだ。あいつ自身それは承知している。
あいつに二年ほどやらせた後なんだが、俺はコタニに社長をやってもらおうと思っているんだ」
危うく気を失うところでした。動揺して箸を取り落としてしまいました。
驚天動地。青天の霹靂、寝耳に水。
サプライズなんてもんじゃありません。
あのう・・・。コタニって、それって、もしかして、旧姓コタニマユ、俺の嫁の、ハセガワマユのことですか?
茫然自失で、本当に言葉を失いました。
「お前らが一緒になってもう15、16年か。もうコタニと呼ぶのはおかしいな。お前と一緒で紛らわしいから、マユと呼ぶことにする。
思えばお前のオヤジさんからアイツの、マユの入社を頼まれた時は半信半疑だった。
それまでウチには総務の一部を除いてほとんどが理系出身者しかいなかったからな。体育大出身の人間なんて初めてだった。いくら学歴不問実績重視の社風と言っても、最初はパソコンも満足に扱えなかった。オヤジさんの顔を立てて採用はしたが、正直すぐに音を上げて辞めてしまうだろうと思っていた」
いまだ社長の衝撃的な発言のショックから立ち直れていませんでした。ですがその真意を聞いておかねばなりません。この驚天動地の人事の真意がどこにあるのか。俺はじっと社長の言葉に全神経を集中していました。
「ところがどうだ。
驚いたことにアイツは入社するとすぐに社内の人間関係を全て把握して縦横無尽に動き始めた。営業成績もいい。自分のスキルが足りないところは開発部の子分を作って補った。
ハセガワ。俺はな、自分の読みが外れたことが無性に嬉しかったんだ」
社長は穏やかに微笑んでいました。
「お前と結婚してすぐに辞めてしまいちょっと残念だったが、IDSで見事に復活した。と言うより、本社にいた時よりさらに自由に大胆に仕事を、事業を展開していった。
いいか、ハセガワ、」
社長は一段と語気を強め、俺に詰め寄ってきました。
「お前も新卒で入社してかれこれ20年になるな。オフィスビルのワンフロアだけだったころに比べればこの会社も大企業の仲間入りをするようになった。
だが、社内を見渡してみろ。
胆力もある。交渉事にも強い。先を読む力もある。そして、人を育てるのも上手い。
そんなスキルの高い人材がこの会社に何人いるか。
アイダは優秀な技術者だが、アイツを適切に導いて巨大な成果を引き出したのは間違いなくマユだ。毎年新人の中でイキの良さそうなのを選んでそっちに送り出したが、マユはそいつらのケツを叩いて見事に立派に育てて戻してくれた。
ミヤモトの社長就任と合わせて今度東南アジア全域を担当するシンガポール支社の経営も一新するが、新しい支社長はフジシマだぞ」
「今上海にいるフジシマ部長ですか」
「そうだ。IDSの第一期生だ。まだ37か、あいつは。あっさりミヤモトの部長就任最若年記録を抜いてしまったな」
フジシマ部長は俺の4歳下で、かつて部下だった人です。
新卒入社後すぐにIDSに出向してきた彼は、当初本社勤めでないことを嘆き不貞腐れていました。そこをマユに突かれ、はじめは反発してよく衝突していました。
が、次第に彼の非凡な発想力に気付いたマユはまずアイダの下に彼を張り付かせてソフト開発のイロハから徹底的に仕込み、二か月もしないうちにケータイ用の新しいソフトを数点作らせ実績を積ませました。
ところが、彼にソフト開発以外のプロデュースの才能を見出したマユは、タキガワに付かせて新規開拓と情報収集を学ばせ、次に俺に付けと言ってシステム構築を実地に吸収して社外人脈さえ作らせました。
最後の一年間は自分に付かせ、彼の下に新人を置いて教育係を命じました。彼は本社に戻って後出世し、5年前部長に昇進したときには、わざわざ俺の家まで手土産持参で、既に格下になった俺とマユにわざわざ謝辞を述べにきました。
「俺を育ててくれたのは姐さんと社長です。本当にありがとうございました」
深々と頭を下げていた彼を懐かしく思い出しました。
「フジシマだけじゃないぞ。IDSの卒業生たちはもう30人以上にもなる。お前やマユやアイダにはその自覚がないのかもしれないが、皆全社の枢要な部署で立派に活躍しているんだ。本社の仕事を兼務してなかなかIDSに集中できなかったお前を援けて、マユは本当に殊勲をあげてくれたんだ。もちろん大っぴらにではないが彼らも言っているそうだ。『もう一度姐さんの下で働きたい』と。ミヤモトが教えてくれた。
もし仮に、売れ線のソフトを本社に供給せずにアイツが独自で展開していれば、本社とIDSのバランスはひょっとすると逆転していたかもしれない。マユに足りないものがあるとすれば、それは大きな事業の運営経験だけだ。
だが、そんなものは些細なことだ。
ハセガワ。全てこの目で見た事とお前の報告から俺はそう判断したのだ」
そうだったのか・・・。
永遠のエロバカップル夫婦。俺の愛しきパートナー。何年経ってもエロくて可愛い、俺の愛する妻であるマユが、急に遠い存在になってしまったかのように思えてきました。
「最初の2年は俺とミヤモトで補佐するが、それ以降はこの会社を全てマユに任せるつもりだ。俺は代表権を放す。
実は昨日、アイツが来たところでそれを打診した。アイツ、お前に何も言わなかったのか」
「・・・はい」
と、俺は正直に答えました。
疲れた・・・。
昨日マユが会計報告から帰って来るなりそう言って冷蔵庫のビールを握りしめて呆然としていたのを想い出しました。
「このことを話し、ステップとして来年度からの取締役営業本部長就任を打診したとき、アイツがなんて答えたか、わかるか」
「いいえ」
と、俺はありのままを答えました。
「マユはなんとお答えしたんですか?」
「アイツの言葉通り言うぞ。アイツな、
『たー君と一緒じゃなきゃ、やだ』
そう言いやがった」
はあ~っ・・・。
俺と社長は同時に長い溜息をつきました。
そのあと、社長は首を振りながらこう続けました。
「アイツは、マユはお前に気兼ねしているんだろう」
俺は黙ったままでいました。
「本社にいた時の活躍も、IDSでの奮闘も、全てお前のためだった。決して自分の出世のために、お前を超えようとしてやったことではなかった。マユはお前を超えようとした時点でその爪を隠してしまうだろうなと思っていた。
それなのに、結果としてそのマユの奮闘が図らずもアイツの才能を際立たせてしまったんだ。お前からもずっと詳細な報告を受けていたが、仮に報告がなくてもその業績を見れば誰にだって一目瞭然だ。あの才能が何処から生まれたのかはいまだに謎だがな。
俺は、お前が羨ましいよ。あんなにデキる女房にここまで尽くされて持ち上げてもらえるなんてな」
社長はグラスや皿を脇へ寄せ、卓に両手を着きました。
「お前だけに捧げられたその果実の言わば残り香でさえ、会社にこれほどの利益をもたらした。
俺は、長年心血注いで築き上げたこの会社を若いお前たちに委ねるにあたり、この事実に目を瞑るわけにはいかないのだ。
最終的にマユが社長に就くか否かは俺ではなく、ミヤモトが判断する。ミヤモトに、そう伝えてある。俺は未来の判断を既にミヤモトに託したんだ。だがヤツは必ず俺と同じ結論に至る。
だから、この大抜擢とも言えるマユの取締役就任は、イコール二年後の社長就任なのだ。
そのためにはお前の協力が不可欠だ。
ハセガワ、頼む。
力を貸してくれ。マユを説得してくれ。この通りだ」
社長の薄くなった頭頂部を直視するに忍びず、俺は目を落としました。
俺の車使え。
そう、社長は言いました。
料亭で社長と別れ、課長フゼイがなんと社長専用車で会社に戻ることになってしまいました。
数年前にバス会社を無事故無違反で定年退職し、わが社に再就職した運転手のミヤケさんに「恐縮です」と挨拶すると、どうぞお寛ぎくださいとにこやかに返されました。冷房の効いたふかふかの革張りシートに埋もれながら、こんな破格のもてなしを受けていることをあらためて思い、小さくなっていました。
つくづく、自分は小心者だなと思いました。
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