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「スターリングラード」攻防戦
44 ジャガイモ島沖海戦!
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先の戦闘で命を落とした者たちの葬儀を終えるや、降り出した雪が部隊の籠る林に積もり始めた。その林のひときわ高いモミの大木によじ登った物見の兵が叫んだ。
「お頭、見えました! 帆柱です! 」
うっすらと白くなった獣の皮の幕舎から這い出て分捕り品の双眼鏡を構えたヘルマンの眼にも、湖畔の林の影から白い帆柱がひとつ、またひとつと現れたのが辛うじて見えた。
「いよいよですね、お頭! 」
いつになく興奮が堪えきれぬというようにセバスチャンが白い息を吐いた。
「うむ! レオニートなら、やるだろう!」
ヘルマンも胸を張って応えた。
船団は、折からの雪混じりの西風を受けて速力を増し、真っすぐにヴォルゴグラの港島めがけて水を切っていた。
「島が見えました! 」
先頭の舟から声が上がった。
向かい風だった時にはジグザグに進んで来た舟たちも今は密集隊形で、帆柱を触れ合わさんばかりに寄り集まって来ていた。
「いいか! このまま島に突っ込む! 俺たちの舟が橋となり、お頭の騎馬隊が突撃する! あの程度の島など一気に潰して燃やしてしまえ! 」
今一度、レオニートは船団全てにハッパをかけた。
ドン支配下の豪族から出稼ぎに来ている船乗りたちはレオニート直属の兵たちの勢いに圧倒され、みな大人しく従っていた。従わざるを得なかった。舟が破損したら弁償すると言ってくれているのだから、まあ、仕方がない・・・。みな不承不承、大事な舟を島にぶつける勢いで帆を操っていた。
だが。
「島の手前に小さな、あれはなんだろう。浮きのようなものが見えます! 」
先頭付近の舟から手下の兵が大声を上げた。
「浮き? 」
「はい! 横一列に! 通せんぼするみたいに。数十か、百以上! 」
「かまわん! そのまま突っ切れ! 」
レオニートは言い切った。言い切らざるを得ない。
元は騎兵だったが、なんどか船団を任されているうちに舟の性質も知った。
微風ならいいが、今背後から雪混じりに吹いている風ほどになれば止めるには帆を降ろすしかない。降ろせば速度は緩むが、これほどに密集してしまっていると下手をすれば後続の舟に追突される。しかも150隻近い大船団である。中には圧し潰されて転覆する舟も出るだろう。
何のための浮きかは知らないが、いちいち止まって検分しているヒマはない。ここは思い切って突っ切るしかないのだ!
そうするうちに、最先頭の2、3艘の舟がその浮きにさしかかった。
それは突然に来た。
ド、グワーン
紅蓮の炎と頬を弄る熱い風、そして複数の大音響が立て続けにレオニートの乗った舟を襲った。
「うわあああっ! 」
「な、なんだっ?! 」
「敵の攻撃だっ! 」
最先頭の舟の帆柱が千切れて吹き飛び、船体が中央から真っ二つに折れ舳先が湖面に突き立ったように見えた。もちろん、舷を接するほどに密集していた左右の舟も巻き添えを食い、盛り上がった湖面の水に右に左に横倒しになって舟腹を見せ、転覆した。
「怯むなっ! 突っ込めっ! 」
レオニートは叫んだ。敵に突っ込む以上、応戦は当たり前なのだ。これしきの犠牲は覚悟の上だ!
しかし。
最初に撃破された舟たちを迂回して左右に回り込んだ数隻も同じ運命を辿った。最初の爆発を上回る凄まじい炎と爆風を生じ、一気に腹を破られ、次々に転覆、沈没した。
しかも、島や沿岸から1キロも離れていないこの辺りはまだ水深がなかった。カスピの海が閉じていたころならばまだしも、大災厄でペルシャの海と繋がって幅が300キロにも広がった今は、湖の中央こそ100メートル近い深さがあったが、湖のほとり近くではせいぜい1.5~2メートルほどしかなく、撃破されて浅い湖底に沈んだ舟の残骸が「暗礁」になってしまったのである。
そこに、後続の船団が突っ込んだ。
「いかん! 帆を畳め! 」
とっさに命を下したものの、時すでに遅かった。
続いた何十隻もの舟が追い風に乗って次々に「暗礁」に乗り上げ、一気に「舟の墓場」になってしまったのである。
「回れ! 右に回りこめ! 浮きに触れるな! 右に舵を取れ! 」
レオニートの「旗艦」をはじめ、なんとか態勢を立て直した舟たちは「舟の墓場」を避けて面舵をとり、浮きの連なりを回避してさらに東へ進んだ。
「前方、やや左! 浮きの切れ間があります! 」
「そこだ! そこに回り込め! 者ども、オレに続け! 」
声を限りに必死に船団をまとめようとするレオニート。
なんとか残りの舟たちをまとめ、港島をだいぶ過ぎた辺りの浮きの列の終わりに差し掛かった。
しかし、言うまでもなくここからは逆風になる。
「一気に島に迫り、乗り上げるのだ! 」
命ずるのは易し。だが、行うは難し、だった。
舟たちはメインの四角帆を畳み、方向を変え、しかも風に逆らってジグザグに進まねばならない。畳む時間が惜しいから全船帆桁を吊るしたロープを切って帆を叩き落とした。そして舳先の三角帆だけを頼りにジグザグ航行を始めた。当然ながら、それらの作業は時間がかかり、30分以上の間、少なくない舟たちが一か所に浮かんで止まった。
これも当然だが、一か所にとどまっている目標ぐらい、狙いやすいものはない。
港島から帝国の迫撃砲弾が雨あられと降って来た。
ズババッ!
ヒューンッ!
先に浮きに触れて撃破された舟たちが被った爆発をさらに上回る巨大な連続した砲火を浴び、レオニートの周りの舟はたちまちに被弾、爆圧でひっくり返って転覆、乗組員はみな湖に投げ出され、レオニートの乗った舟までもが直撃弾を受けて真っ二つになり、彼もまた冷たい湖水に投げ出された。
指揮を執る余裕もない。
やっとのことで別の舟に這いあがったときには、数十の舟がやられ、沈没し、せっかく開いていた突撃路の湖面は全て沈船で埋まり、「暗礁」になってしまった。
結局のところレオニートのしたことは、大挙してやってきて敵のために防御用の「堤防」を作ってやったようなものだった。
「なんてこった・・・」
びしょ濡れの毛皮の冷たさに震えつつ、レオニートは被った被害を確認しようとしたが、
「レオニート様! あれを! 」
同じく九死に一生を得て舟に這いあがった手下の声に顔を上げると、最後尾の2、30ほどの舟が逆風をついて西に遠ざかっていくところだった。戦線離脱。敵前逃亡だ。
「う、裏切者めがっ! 」
思わず船縁を叩いたが、この情況では追尾して捕捉することさえ出来ない。後の祭りとはこのことだった。
都合、この「海戦」で、レオニートは100隻近い舟を撃破、転覆、逃亡などで失った。残った舟ももう島に肉薄など思いもよらない。港島からの迫撃砲の攻撃を受けぬ沖まで退避せざるを得なくなった。
結果、騎兵部隊の突撃のために島と陸を隔てる水路を埋めることは、できなくなった。
「お頭、見えました! 帆柱です! 」
うっすらと白くなった獣の皮の幕舎から這い出て分捕り品の双眼鏡を構えたヘルマンの眼にも、湖畔の林の影から白い帆柱がひとつ、またひとつと現れたのが辛うじて見えた。
「いよいよですね、お頭! 」
いつになく興奮が堪えきれぬというようにセバスチャンが白い息を吐いた。
「うむ! レオニートなら、やるだろう!」
ヘルマンも胸を張って応えた。
船団は、折からの雪混じりの西風を受けて速力を増し、真っすぐにヴォルゴグラの港島めがけて水を切っていた。
「島が見えました! 」
先頭の舟から声が上がった。
向かい風だった時にはジグザグに進んで来た舟たちも今は密集隊形で、帆柱を触れ合わさんばかりに寄り集まって来ていた。
「いいか! このまま島に突っ込む! 俺たちの舟が橋となり、お頭の騎馬隊が突撃する! あの程度の島など一気に潰して燃やしてしまえ! 」
今一度、レオニートは船団全てにハッパをかけた。
ドン支配下の豪族から出稼ぎに来ている船乗りたちはレオニート直属の兵たちの勢いに圧倒され、みな大人しく従っていた。従わざるを得なかった。舟が破損したら弁償すると言ってくれているのだから、まあ、仕方がない・・・。みな不承不承、大事な舟を島にぶつける勢いで帆を操っていた。
だが。
「島の手前に小さな、あれはなんだろう。浮きのようなものが見えます! 」
先頭付近の舟から手下の兵が大声を上げた。
「浮き? 」
「はい! 横一列に! 通せんぼするみたいに。数十か、百以上! 」
「かまわん! そのまま突っ切れ! 」
レオニートは言い切った。言い切らざるを得ない。
元は騎兵だったが、なんどか船団を任されているうちに舟の性質も知った。
微風ならいいが、今背後から雪混じりに吹いている風ほどになれば止めるには帆を降ろすしかない。降ろせば速度は緩むが、これほどに密集してしまっていると下手をすれば後続の舟に追突される。しかも150隻近い大船団である。中には圧し潰されて転覆する舟も出るだろう。
何のための浮きかは知らないが、いちいち止まって検分しているヒマはない。ここは思い切って突っ切るしかないのだ!
そうするうちに、最先頭の2、3艘の舟がその浮きにさしかかった。
それは突然に来た。
ド、グワーン
紅蓮の炎と頬を弄る熱い風、そして複数の大音響が立て続けにレオニートの乗った舟を襲った。
「うわあああっ! 」
「な、なんだっ?! 」
「敵の攻撃だっ! 」
最先頭の舟の帆柱が千切れて吹き飛び、船体が中央から真っ二つに折れ舳先が湖面に突き立ったように見えた。もちろん、舷を接するほどに密集していた左右の舟も巻き添えを食い、盛り上がった湖面の水に右に左に横倒しになって舟腹を見せ、転覆した。
「怯むなっ! 突っ込めっ! 」
レオニートは叫んだ。敵に突っ込む以上、応戦は当たり前なのだ。これしきの犠牲は覚悟の上だ!
しかし。
最初に撃破された舟たちを迂回して左右に回り込んだ数隻も同じ運命を辿った。最初の爆発を上回る凄まじい炎と爆風を生じ、一気に腹を破られ、次々に転覆、沈没した。
しかも、島や沿岸から1キロも離れていないこの辺りはまだ水深がなかった。カスピの海が閉じていたころならばまだしも、大災厄でペルシャの海と繋がって幅が300キロにも広がった今は、湖の中央こそ100メートル近い深さがあったが、湖のほとり近くではせいぜい1.5~2メートルほどしかなく、撃破されて浅い湖底に沈んだ舟の残骸が「暗礁」になってしまったのである。
そこに、後続の船団が突っ込んだ。
「いかん! 帆を畳め! 」
とっさに命を下したものの、時すでに遅かった。
続いた何十隻もの舟が追い風に乗って次々に「暗礁」に乗り上げ、一気に「舟の墓場」になってしまったのである。
「回れ! 右に回りこめ! 浮きに触れるな! 右に舵を取れ! 」
レオニートの「旗艦」をはじめ、なんとか態勢を立て直した舟たちは「舟の墓場」を避けて面舵をとり、浮きの連なりを回避してさらに東へ進んだ。
「前方、やや左! 浮きの切れ間があります! 」
「そこだ! そこに回り込め! 者ども、オレに続け! 」
声を限りに必死に船団をまとめようとするレオニート。
なんとか残りの舟たちをまとめ、港島をだいぶ過ぎた辺りの浮きの列の終わりに差し掛かった。
しかし、言うまでもなくここからは逆風になる。
「一気に島に迫り、乗り上げるのだ! 」
命ずるのは易し。だが、行うは難し、だった。
舟たちはメインの四角帆を畳み、方向を変え、しかも風に逆らってジグザグに進まねばならない。畳む時間が惜しいから全船帆桁を吊るしたロープを切って帆を叩き落とした。そして舳先の三角帆だけを頼りにジグザグ航行を始めた。当然ながら、それらの作業は時間がかかり、30分以上の間、少なくない舟たちが一か所に浮かんで止まった。
これも当然だが、一か所にとどまっている目標ぐらい、狙いやすいものはない。
港島から帝国の迫撃砲弾が雨あられと降って来た。
ズババッ!
ヒューンッ!
先に浮きに触れて撃破された舟たちが被った爆発をさらに上回る巨大な連続した砲火を浴び、レオニートの周りの舟はたちまちに被弾、爆圧でひっくり返って転覆、乗組員はみな湖に投げ出され、レオニートの乗った舟までもが直撃弾を受けて真っ二つになり、彼もまた冷たい湖水に投げ出された。
指揮を執る余裕もない。
やっとのことで別の舟に這いあがったときには、数十の舟がやられ、沈没し、せっかく開いていた突撃路の湖面は全て沈船で埋まり、「暗礁」になってしまった。
結局のところレオニートのしたことは、大挙してやってきて敵のために防御用の「堤防」を作ってやったようなものだった。
「なんてこった・・・」
びしょ濡れの毛皮の冷たさに震えつつ、レオニートは被った被害を確認しようとしたが、
「レオニート様! あれを! 」
同じく九死に一生を得て舟に這いあがった手下の声に顔を上げると、最後尾の2、30ほどの舟が逆風をついて西に遠ざかっていくところだった。戦線離脱。敵前逃亡だ。
「う、裏切者めがっ! 」
思わず船縁を叩いたが、この情況では追尾して捕捉することさえ出来ない。後の祭りとはこのことだった。
都合、この「海戦」で、レオニートは100隻近い舟を撃破、転覆、逃亡などで失った。残った舟ももう島に肉薄など思いもよらない。港島からの迫撃砲の攻撃を受けぬ沖まで退避せざるを得なくなった。
結果、騎兵部隊の突撃のために島と陸を隔てる水路を埋めることは、できなくなった。
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