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森の焼け跡にただ独り
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「あーあ、500年前の魔族の方が強かったぞ?少しは抵抗して欲しかったんたけどな」
と、俺は後ろの山『だった』ものを見る。
「あいつら…俺の寝床どころか、山そのものをぶっ壊しやがって…」
草木は全て枯れ果て、土からは栄養を抜き取られ、今にも土砂崩れが起きそうだ。
1000年ほど住んでいたから愛着はあった。
けど雑魚魔族相手にネロ・ゲドルヘイムを使うのはどうかと冷静になって思った。
魔力は全然余裕だが。
再生出来ないこともないが…この範囲を蘇生するとなるとかなりの魔力を喰う。
正直新しい寝床を見つけた方がいいのだが…
「…もうそろ山暮らしは辞めて、人里でのんびりするか…」
山暮らしは確かに楽しかった。
快適とは言えないが時給自足の生活で生きてこれた。
ただ、まともな会話はここ数百年していない。
最後にしたのは…300年前だっけな?
恥ずかしい限りだが、さすがに数百年も会話していないと、人肌が恋しい…
「アイテムはっと…うわぁ…」
寝起きで急いで魔族共を追っかけたからアイテム…特に食料がない。
おそらく寝床に戻っても、もう燃え尽きているだろう。
「アイテムボックスにチマチマ備蓄すべきだったな…ベヒーモスの干し肉少々と、水。ポーションは500個くらいあるんだけどなぁ、腹は膨れないからなぁ…」
最悪そこら辺にいる魔物を食えばいいか。
装備は忘れ物なく持ってこれたし。
「…ただ、虫系の魔物は食いたくないな…死ぬくらいなら食べるが…」
あんなネチャネチャ噛んだ時に音がするのは御免だ。焼いても微妙に感じがあるんだよな…
言語はあの魔族が言っていた言葉が理解出来たので幸い大きく変化していなさそうだ。
「この山の反対方向に村があるっぽいな。魔力量的に…人族か」
善は急げ…というか毎日不味い魔物の肉生活は嫌なので早速向かうことにした。
「飛んで移動してもいいが、今は悪目立ちはしたくないんだよな…歩くか…ぶっ通しで歩いて三日で着くだろう」
灰色の大地をザッザッザッと踏みしめ、歩んでいく。
と、俺は後ろの山『だった』ものを見る。
「あいつら…俺の寝床どころか、山そのものをぶっ壊しやがって…」
草木は全て枯れ果て、土からは栄養を抜き取られ、今にも土砂崩れが起きそうだ。
1000年ほど住んでいたから愛着はあった。
けど雑魚魔族相手にネロ・ゲドルヘイムを使うのはどうかと冷静になって思った。
魔力は全然余裕だが。
再生出来ないこともないが…この範囲を蘇生するとなるとかなりの魔力を喰う。
正直新しい寝床を見つけた方がいいのだが…
「…もうそろ山暮らしは辞めて、人里でのんびりするか…」
山暮らしは確かに楽しかった。
快適とは言えないが時給自足の生活で生きてこれた。
ただ、まともな会話はここ数百年していない。
最後にしたのは…300年前だっけな?
恥ずかしい限りだが、さすがに数百年も会話していないと、人肌が恋しい…
「アイテムはっと…うわぁ…」
寝起きで急いで魔族共を追っかけたからアイテム…特に食料がない。
おそらく寝床に戻っても、もう燃え尽きているだろう。
「アイテムボックスにチマチマ備蓄すべきだったな…ベヒーモスの干し肉少々と、水。ポーションは500個くらいあるんだけどなぁ、腹は膨れないからなぁ…」
最悪そこら辺にいる魔物を食えばいいか。
装備は忘れ物なく持ってこれたし。
「…ただ、虫系の魔物は食いたくないな…死ぬくらいなら食べるが…」
あんなネチャネチャ噛んだ時に音がするのは御免だ。焼いても微妙に感じがあるんだよな…
言語はあの魔族が言っていた言葉が理解出来たので幸い大きく変化していなさそうだ。
「この山の反対方向に村があるっぽいな。魔力量的に…人族か」
善は急げ…というか毎日不味い魔物の肉生活は嫌なので早速向かうことにした。
「飛んで移動してもいいが、今は悪目立ちはしたくないんだよな…歩くか…ぶっ通しで歩いて三日で着くだろう」
灰色の大地をザッザッザッと踏みしめ、歩んでいく。
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