44 / 57
魔王の狂った奥の手 8
しおりを挟む焦ったのかレイは魔力砲の準備を始めた。さっきまでの俺なら効果ありだが…今は悪手だ。
OZゴーレムには、両肩に魔力砲が2つあるのだが、今回は片方さえショートできればいい
。
より破壊力の高い…一点集中…なら
「創造魔法ー王の雷撃ー」
とありったけの魔力を魔素に変換。
それを槍の形に変換。
いきなり思いつきで作ったので、槍の形がほぼ鉛筆みたいなシンプルな形なのは、しょうがない。
そして、
「今だ!くらいやがれ!」
蓋が開いた瞬間に俺は槍を投擲する。
極魔の力も相乗し、槍はグングンと加速する。
レイも魔力の塊が放たれ、槍と衝突する。
マンガでありがちの鍔迫り合いなんて起きず、俺の槍は魔力の塊を貫いた。
「エンドだ…!」
うまく魔力砲の発射口に突き刺さり、モーターの駆動音がだんだんと消えていく。
「マジで危なかった…レイの戦闘センスは異常値だったが、竜族の中でもマルクと近しいのかな?レイは黒龍の血が混じっている?」
「よう、お目覚めか?」
レイはゆっくりと目を覚ます?
「あれ…魔王様?」
記憶がやや混濁しているな。
「ひとまず貴様は休め、とても素晴らしい戦闘センスだった。詳しい話は後ほど話そう」
すると遠くから空軍の一兵がやってきた。
「ベル魔王様!隣国のアドモンド王国から、国王と叡智の勇者が面会を求め王都にやってきました!」
は?このタイミングで?狙いは?戦争か、同盟か、はたまたこの国の実力を直々に見にきたのか…何あともあれ、緊急事態には変わりはない。
俺は急いで王都まで飛んだ。
「うわぁ…」
超睨み合っている…
王都に入るための関門を挟んで右手は四天王と元帥と、陸海空軍各総指揮官の三名。
左手は、王様らしき人と、勇者らしき人、そして護衛が20人。
護衛はエリートって感じの方々ですねぇ…
マルクと王様っぽい人以外はめっちゃ睨み合ってるんだけど…
「貴様…我が王になんたる態度を…不敬なっ!」
と王国側の大男がこえを荒げて言った。
「あーあーうるさい、招いてもいないのに来たのはそちらさんでしょ?そっちこそ魔王様のこと舐めてんじゃないの?」
とアーディーが反論する。
そしてより一層険悪ムードへとなっていく。
「行きたくないけど、行くかぁ…」
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
無能と言われた怪異使いの僕は最強へと成り上がる
水戸なっとぅー
ファンタジー
代々死霊術師を生業にしているユーレイ伯爵家の長男のぼくは闇属性に高い適性を有していて、家族からも期待されていた。でも、神託の日、ぼくが授かった職業は«怪異使い»。激怒した父上はぼくを追放した。でも、実は«怪異使い»は死霊術師をも上回る最強の職業だった。
追放された少年が、仲間にした怪異とともに成り上がる!
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐@書籍発売中
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
転生令嬢は庶民の味に飢えている
柚木原みやこ(みやこ)
ファンタジー
ある日、自分が異世界に転生した元日本人だと気付いた公爵令嬢のクリステア・エリスフィード。転生…?公爵令嬢…?魔法のある世界…?ラノベか!?!?混乱しつつも現実を受け入れた私。けれど…これには不満です!どこか物足りないゴッテゴテのフルコース!甘いだけのスイーツ!!
もう飽き飽きですわ!!庶民の味、プリーズ!
ファンタジーな異世界に転生した、前世は元OLの公爵令嬢が、周りを巻き込んで庶民の味を楽しむお話。
まったりのんびり、行き当たりばったり更新の予定です。ゆるりとお付き合いいただければ幸いです。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる