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魔王の狂った奥の手 8

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焦ったのかレイは魔力砲の準備を始めた。さっきまでの俺なら効果ありだが…今は悪手だ。

OZゴーレムには、両肩に魔力砲が2つあるのだが、今回は片方さえショートできればいい

より破壊力の高い…一点集中…なら

「創造魔法ー王の雷撃ー」

とありったけの魔力を魔素に変換。
それを槍の形に変換。
いきなり思いつきで作ったので、槍の形がほぼ鉛筆みたいなシンプルな形なのは、しょうがない。
そして、

「今だ!くらいやがれ!」

蓋が開いた瞬間に俺は槍を投擲する。
極魔の力も相乗し、槍はグングンと加速する。
レイも魔力の塊が放たれ、槍と衝突する。
マンガでありがちの鍔迫り合いなんて起きず、俺の槍は魔力の塊を貫いた。

「エンドだ…!」

うまく魔力砲の発射口に突き刺さり、モーターの駆動音がだんだんと消えていく。

「マジで危なかった…レイの戦闘センスは異常値だったが、竜族の中でもマルクと近しいのかな?レイは黒龍の血が混じっている?」

「よう、お目覚めか?」

レイはゆっくりと目を覚ます?

「あれ…魔王様?」

記憶がやや混濁しているな。

「ひとまず貴様は休め、とても素晴らしい戦闘センスだった。詳しい話は後ほど話そう」

すると遠くから空軍の一兵がやってきた。

「ベル魔王様!隣国のアドモンド王国から、国王と叡智の勇者が面会を求め王都にやってきました!」

は?このタイミングで?狙いは?戦争か、同盟か、はたまたこの国の実力を直々に見にきたのか…何あともあれ、緊急事態には変わりはない。
俺は急いで王都まで飛んだ。



「うわぁ…」

超睨み合っている…
王都に入るための関門を挟んで右手は四天王と元帥と、陸海空軍各総指揮官の三名。
左手は、王様らしき人と、勇者らしき人、そして護衛が20人。
護衛はエリートって感じの方々ですねぇ…
マルクと王様っぽい人以外はめっちゃ睨み合ってるんだけど…

「貴様…我が王になんたる態度を…不敬なっ!」

と王国側の大男がこえを荒げて言った。

「あーあーうるさい、招いてもいないのに来たのはそちらさんでしょ?そっちこそ魔王様のこと舐めてんじゃないの?」

とアーディーが反論する。
そしてより一層険悪ムードへとなっていく。

「行きたくないけど、行くかぁ…」
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