最弱国の転生魔王の異世界統一

魔王VSゼノ王国 4

さて、俺も動きますかね？
「始祖の御霊ー極魔ー」
と極魔の姿へ変わる。これでもまだ、15%ほどの力しか出していない、いや鍛錬不足で出せないのだ。20 %を超えると力が暴走して、強制的に第二形態に移り、理性を失ってしまう。練習しないとな…
と俺は空を覆う大きさの魔法陣を展開する。
「ベル様がまたなんかするぞ！巻き添え食らう前に一時避難だ！」
と四天王と元帥は一時撤退した。
ゼノ軍が騒めく。
「あれは神だと言うのか⁈」
「あっ…死んだわ…」
「逃げろ！逃げ続けろ！魔法陣の外へ！」
錬成完了、
「極魔法ー天獄への摩天楼ー」
と魔法陣が赤く染まる。何処かからゴーンゴーンと鐘の音がする。
と残りの40万人は魔法陣の方へ磁石の様に、フワフワ浮いて引き寄せられていった。
「なんだ⁈なんなんだ⁈」
「えっ？えっ？えっ？」
そして魔法陣の目の前まで兵士らは引き付けられる。
「終焉」
と俺は指パッチンする。意味はない。
すると、兵士一人一人の前に魔素で作られた、剣が現れる。剣は勢いよく飛び出して、兵士の左胸にざくりと突き刺さる。兵士が悲鳴をあげようとするが、胸に刺さった途端に剣は爆発し、兵士は灰塵と化した。誰一人として生き残れない0距離攻撃だ。
結果として、40万人は全て灰となり、風に流されていった。

「さ、仕上げだ、折角だし、敵さんのお城に風穴あけましょかね？」
「おいおい、ベル様や、何するつもりだ？」
「まぁ見てろ、アーディよ」
俺の背中で浮遊している6枚の羽が俺の前に集まる。すると羽は規則正しく円状に並び回転し始めた。
「さぁ、オズワルドの民よ見届けよ、一筋の光を」
この一撃で全ての国は大きく変わる。右手に極魔法、左手に創造魔法、この技は身体の負荷が大きいため、今のところは1日一発だ。
「極魔法×創造魔法ー魔王の狼煙ー」
羽に限界まで溜められた魔素が放たれる。魔素の光は山を海を越えてゼノ王国の王城に風穴を開ける。一応、ギリギリ崩れないくらい削ったので崩壊には至らない。
「後でゼノ国王から文句くるだろうなぁ…まぁ仕掛けたのは其方さんだし問題はないよね」
「見たか？グリム？あの技…」
「もちろん見たとも、僕の呪文がゴミに感じたよ…」
「二つの禁忌魔法越えの技を使ってもまだ魔力に余裕があるように感じます」
「うむ…間違いない…あのお方こそ…歴代最強の王…」
「ええ、間違いないでしょうね、黒龍の力を全て引き出せたとしてもベル様の足元にすらおよばないでしょう」

これは、俺達の最弱国の成り上がりの物語だ。