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始祖と厄神 2
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「あれは…神話上の厄神、極魔⁈」
とマルクが驚く。
「極魔とはなんですか?」
「かつて、人と魔族が分断されていなかった時代、繁栄しすぎた文明を滅ぼす為に誕生した神です。一度だけ現れたことがあり、その時は、世界人口約120億人だったのが、人、魔族合わせて100人程度しか生き残らなかったらしいです。不明な点が多いですが、一言言えることは、あれは私たちが敵う相手ではないということです‼︎」
「マジかー。けど見せかけかもしれないし、とりあえずやってみるか!プロミネンス!」
とグリムが魔法を撃ってくる。
「グリム様危険です!」
しかし、マルクの願いも届かず、俺は魔法を手でかき消した。そして、俺は合掌し、手を大地に押し当てて
「極流ー天獄ー」
と一つ魔法を唱える。俺の羽から飛び出した無数の魔素の塊でできた槍は四天王らと元帥を捉えて音速のスピードで迫る。さらに、
「身動きが…とれん…!」
ドガームすらも固めてしまうほどの強い空気圧で身動きを封じられる。なす術も無く、四人は槍で滅多刺しにされる。
そこにとどめを加える。俺は空高く飛び上がる。グングンと上昇しコロシアムが小さく見えるほどまでの高さに着いた。これからすることは新しい国を作るための意味のある死だ。そして俺は、
「創造魔法ーサテライトー」
と手から握り拳ほどの大きさの真っ赤に光る光の玉をゆっくり落とす。その赤い光にそのコロシアムにいる者全ての視線が集まり、その光に音は収束する。無音の世界に光の玉がいよいよ地面に接触する。その瞬間、光は轟音を立てて、爆破した。
コロシアム内には、四人の無残な死体だけが残った。観客は唖然としている。
「こいつらもかなり伸びしろがある…成長させるのが楽しみだ。」
と俺は死体に向かって
「成長」
と成長魔法を唱えた。今回も上手く成功したらしい。四人は無事俺の思惑通り復活した。復活は死後30秒以内じゃないと効果がないので、急いで行わなければならなかった。
「う…ん、あれ?僕生きてるぞ?」
「私…てっきり死んだものかと…」
「…アーディと同じ結果か…」
連携は取れていたが、後半の乱れもあるがやはり火力不足が一番気になった、
「やはり、火力不足が問題だが、それはもう解決した。あとは意識改革か…軍事資金やはり施設の状態も確認が必要か?」
と俺がぶつぶつ言っていると、マルク、四天王、そしてコロシアムにいる全ての人が跪き、
「「「我が魔王、ベルクソン=エドゥカシオン様に我の絶対なる忠誠を此処に!」」」
ひとまずここにいる者の信頼は得ることが出来た。これで第一段階終了だ。
「これが我、ベルクソンの力だ!忠誠を誓う者には勝利を与えん!」
あぁ、マルクに連絡しないと
「マルク、四天王とお前の五人で1時間後に第二練習場に来い、いいものをプレゼントしてやろう」
「承知しました」
第二段階スタートだ。
とマルクが驚く。
「極魔とはなんですか?」
「かつて、人と魔族が分断されていなかった時代、繁栄しすぎた文明を滅ぼす為に誕生した神です。一度だけ現れたことがあり、その時は、世界人口約120億人だったのが、人、魔族合わせて100人程度しか生き残らなかったらしいです。不明な点が多いですが、一言言えることは、あれは私たちが敵う相手ではないということです‼︎」
「マジかー。けど見せかけかもしれないし、とりあえずやってみるか!プロミネンス!」
とグリムが魔法を撃ってくる。
「グリム様危険です!」
しかし、マルクの願いも届かず、俺は魔法を手でかき消した。そして、俺は合掌し、手を大地に押し当てて
「極流ー天獄ー」
と一つ魔法を唱える。俺の羽から飛び出した無数の魔素の塊でできた槍は四天王らと元帥を捉えて音速のスピードで迫る。さらに、
「身動きが…とれん…!」
ドガームすらも固めてしまうほどの強い空気圧で身動きを封じられる。なす術も無く、四人は槍で滅多刺しにされる。
そこにとどめを加える。俺は空高く飛び上がる。グングンと上昇しコロシアムが小さく見えるほどまでの高さに着いた。これからすることは新しい国を作るための意味のある死だ。そして俺は、
「創造魔法ーサテライトー」
と手から握り拳ほどの大きさの真っ赤に光る光の玉をゆっくり落とす。その赤い光にそのコロシアムにいる者全ての視線が集まり、その光に音は収束する。無音の世界に光の玉がいよいよ地面に接触する。その瞬間、光は轟音を立てて、爆破した。
コロシアム内には、四人の無残な死体だけが残った。観客は唖然としている。
「こいつらもかなり伸びしろがある…成長させるのが楽しみだ。」
と俺は死体に向かって
「成長」
と成長魔法を唱えた。今回も上手く成功したらしい。四人は無事俺の思惑通り復活した。復活は死後30秒以内じゃないと効果がないので、急いで行わなければならなかった。
「う…ん、あれ?僕生きてるぞ?」
「私…てっきり死んだものかと…」
「…アーディと同じ結果か…」
連携は取れていたが、後半の乱れもあるがやはり火力不足が一番気になった、
「やはり、火力不足が問題だが、それはもう解決した。あとは意識改革か…軍事資金やはり施設の状態も確認が必要か?」
と俺がぶつぶつ言っていると、マルク、四天王、そしてコロシアムにいる全ての人が跪き、
「「「我が魔王、ベルクソン=エドゥカシオン様に我の絶対なる忠誠を此処に!」」」
ひとまずここにいる者の信頼は得ることが出来た。これで第一段階終了だ。
「これが我、ベルクソンの力だ!忠誠を誓う者には勝利を与えん!」
あぁ、マルクに連絡しないと
「マルク、四天王とお前の五人で1時間後に第二練習場に来い、いいものをプレゼントしてやろう」
「承知しました」
第二段階スタートだ。
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