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愛し合う
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「ダ、ダメぇ!! ダメです!! アッ、ァッ、アッ…」
猛烈な恥ずかしさと。拭いきれない神聖なる存在への禁忌を侵している罪悪感と。
「そ、そんな…やっ…アッ、アッ…やっ…アッ、で、でちゃ…ンッ、ンッ、ンッ…ダ、ダメぇ…です!!」
舐められている。自分の性器が。あの偉大なる方に。こんなことが本当にあるなんて。
(うそ、うそ、うそ…)
深く含まれて。じゅぷじゅぷと音を立てられて。顔を前後されて。横から唇で含まれて。ラシュレスタの脚がガクガクと震えた。
「アッ、アッ、アッ…そ、そんな…は、はなして…」
とてつもなく気持ちがいい。けれども、その口の中へと放つことなど、許されるはずがない。弱々しい手をシャルスティーヤの金髪に絡ませて訴える。
「や、ダ、ダメぇ…です…は、はなし…てぇ…」
ぢゅっ…と一際強く吸われた。
「アァーッ!!」
のけぞった身体の。繊細な先端が舌先でねっとりと攻められる。つつかれて。ほじるようにえぐられて。しゃぶられて。
「ンッ、ンッ、ァッ、ァッ……アァァーッ!!」
そのまま勢いよく放った。
「ハァァアァァーー…」
甘い吐息が半開きのままの唇から漏れる。あまりにも気持ちがいい。沸き立った快感に視界がチカチカと点滅した。
ゴクリと嚥下した相手が顔を上げた。舌で唇を拭う。
「ラシュレスタ…」
いたわるように髪を撫でながら、微笑んでくる。あぁ…とラシュレスタが眉根を寄せた。射精の余韻も一瞬にしてかき消えるほどの羞恥心に。自己嫌悪に。
(そんな…そんな…そんな…)
こんなにも美しい方に、自分はなんてことをさせてしまったんだろうか――じわっと涙が滲み出た。
「っ…申し訳…ござい…ません…申し訳…ござい…ぅっ…っ…」
一気に流れ落ち始めた涙を子供のように手の甲で払う。
「ラシュレスタ、なぜ泣く?」
その手を優しくどけながら、シャルスティーヤが目元に口づけた。
「だって…それは…だって…シャルスティーヤさまは…っ…」
尊く崇高な方なのだ。この世界の至宝なのだ。あり得ない、あり得ないと首を振る。
「シャルス…ティーヤ…さまは…ぅっ…シャルス…ティ…さまに…っ…そんな…ことを…も、申し訳…ござい…ません…」
「ラシュレスタ、我がしたかったのだ」
シャルスティーヤが困ったように眉をひそめながら告げた。
「泣く必要も謝る必要もない。したかったのだ、我が…」
首を振り続けて、まだ謝ろうとする相手のあごに指をかけた。ラシュレスタのぼやける視界の中で、美しい瞳が橙黄色の輝きをまとった。
「そなたは全て、我のものだ」
その瞳の色は、最高位たる存在が自身の我を表面化させていることの示唆だ。だが、そのことにラシュレスタはまだ気がついていない。
シャルスティーヤが狂おしげにラシュレスタを見つめた。どれほど取り戻したいと願っていたか。どれほど恋い焦がれていたか。わからせてやる――
「未来永劫…もう離さない」
邪魔な布を一気に取り去った。覆い被さる。と唇を重ねた。
猛烈な恥ずかしさと。拭いきれない神聖なる存在への禁忌を侵している罪悪感と。
「そ、そんな…やっ…アッ、アッ…やっ…アッ、で、でちゃ…ンッ、ンッ、ンッ…ダ、ダメぇ…です!!」
舐められている。自分の性器が。あの偉大なる方に。こんなことが本当にあるなんて。
(うそ、うそ、うそ…)
深く含まれて。じゅぷじゅぷと音を立てられて。顔を前後されて。横から唇で含まれて。ラシュレスタの脚がガクガクと震えた。
「アッ、アッ、アッ…そ、そんな…は、はなして…」
とてつもなく気持ちがいい。けれども、その口の中へと放つことなど、許されるはずがない。弱々しい手をシャルスティーヤの金髪に絡ませて訴える。
「や、ダ、ダメぇ…です…は、はなし…てぇ…」
ぢゅっ…と一際強く吸われた。
「アァーッ!!」
のけぞった身体の。繊細な先端が舌先でねっとりと攻められる。つつかれて。ほじるようにえぐられて。しゃぶられて。
「ンッ、ンッ、ァッ、ァッ……アァァーッ!!」
そのまま勢いよく放った。
「ハァァアァァーー…」
甘い吐息が半開きのままの唇から漏れる。あまりにも気持ちがいい。沸き立った快感に視界がチカチカと点滅した。
ゴクリと嚥下した相手が顔を上げた。舌で唇を拭う。
「ラシュレスタ…」
いたわるように髪を撫でながら、微笑んでくる。あぁ…とラシュレスタが眉根を寄せた。射精の余韻も一瞬にしてかき消えるほどの羞恥心に。自己嫌悪に。
(そんな…そんな…そんな…)
こんなにも美しい方に、自分はなんてことをさせてしまったんだろうか――じわっと涙が滲み出た。
「っ…申し訳…ござい…ません…申し訳…ござい…ぅっ…っ…」
一気に流れ落ち始めた涙を子供のように手の甲で払う。
「ラシュレスタ、なぜ泣く?」
その手を優しくどけながら、シャルスティーヤが目元に口づけた。
「だって…それは…だって…シャルスティーヤさまは…っ…」
尊く崇高な方なのだ。この世界の至宝なのだ。あり得ない、あり得ないと首を振る。
「シャルス…ティーヤ…さまは…ぅっ…シャルス…ティ…さまに…っ…そんな…ことを…も、申し訳…ござい…ません…」
「ラシュレスタ、我がしたかったのだ」
シャルスティーヤが困ったように眉をひそめながら告げた。
「泣く必要も謝る必要もない。したかったのだ、我が…」
首を振り続けて、まだ謝ろうとする相手のあごに指をかけた。ラシュレスタのぼやける視界の中で、美しい瞳が橙黄色の輝きをまとった。
「そなたは全て、我のものだ」
その瞳の色は、最高位たる存在が自身の我を表面化させていることの示唆だ。だが、そのことにラシュレスタはまだ気がついていない。
シャルスティーヤが狂おしげにラシュレスタを見つめた。どれほど取り戻したいと願っていたか。どれほど恋い焦がれていたか。わからせてやる――
「未来永劫…もう離さない」
邪魔な布を一気に取り去った。覆い被さる。と唇を重ねた。
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