116 / 157
愛し合う
6
しおりを挟む
(出したら…ダメだ…そんなの…ダメだ…)
真剣にしてもらっている除去と浄化なのに。射精なんてしてしまったら、きっと呆れられる。
いやらしいだとか。淫らな身体だとか。そんな風に思われたくない。ギュッと布の上から自身を押さえつけた。
(ダメだ…絶対に…でも…でも…)
ズクズクと疼いて苦しい。出したい。今すぐにでも。琥珀色の瞳が切なげに揺れる。
その体内で、シャルスティーヤが指の先から光を発した。長さをさらに倍に伸ばすために。
「っ!!」
しっかりとした太さと厚さと硬さを伴って、ズッと伸びたその体感に。息をのむ。グリュッと思いっきり掻き混ぜられた。
「あぁーーっ!!」
のけぞった。
「やぁっ…ハッ、ハッ…も…シャ…シャルス…ティヤ…さまぁ…っ…」
「ラシュレスタ、もう少しだ…つらいか?」
優しい声に首を素直に振ってしまう。かなり切羽詰まっている。つらい。
(早く…早く…早く取って…でないと…)
出してしまう――ラシュレスタが顔をクッションに擦りつける。
その身をよじって耐え忍ぶ姿は。聖なる気を注がれて、肌も髪の色合いもだいぶ半邪半聖の状態まで戻っている。
元に戻りつつある様相に、シャルスティーヤが満足げに瞳を細めた。ようやく取り戻せた存在なのだ。愛おしくてたまらない。
そんな相手が懸命にあるところを手で押さえている。頬を染めて。気がついた空色の瞳がわずかに見開かれた。フッと微笑む。
「つらいのはこちらか…」
指がスーーッと長いまま引き抜かれた。
「ぁっ…」
ゾワゾワッと肌がさざめく。なにをされても気持ちがいい。
「二つめもちょうど取れたところだが…」
小指の先ほどの黒いモヤを。光の球で包み、握りしめながら、シャルスティーヤが詫びた。
「待たせて、すまなかった」
隠していた手を優しくどかされる。布を引き上げられた。
「!!」
露わにされた、勃ち上がってフルフルと震えている性に向かって。美しい顔が近づいていく。
「シャ、シャルスティーヤさま!!」
(まさか、まさか、まさか……うそ、うそ…)
目を見張る先で。清らかな唇が先端に口づける。チュッと吸い上げた後、芯に垂れ流れた液をペロリと舐め上げた。
「っ!!」
その気持ちよさに。ゾクゾクゾクッと走り抜けた。だが、即座に理性が上回る。
「シャ、シャルスティーヤさま!! い、いけません!! ダ、ダメです!!」
天界の最高位なのだ。聖なる方で。この世界の至宝なのだ。その尊い存在に、まさか自分のそこを口淫だなんて。そんなことは許されない。
「シャルスティーヤさまがそのようなことをしてはいけません!!」
ラシュレスタが咄嗟に身を捻る。だがかまわず、シャルスティーヤが口に含んだ。
「アァァッ!!」
声が一気に色めき立った。ぬめっとした舌の感覚に。その熱さと湿り気に。ねっとりと絡まれた体感とで。ビクンッと身体が大きく跳ね上がった。
真剣にしてもらっている除去と浄化なのに。射精なんてしてしまったら、きっと呆れられる。
いやらしいだとか。淫らな身体だとか。そんな風に思われたくない。ギュッと布の上から自身を押さえつけた。
(ダメだ…絶対に…でも…でも…)
ズクズクと疼いて苦しい。出したい。今すぐにでも。琥珀色の瞳が切なげに揺れる。
その体内で、シャルスティーヤが指の先から光を発した。長さをさらに倍に伸ばすために。
「っ!!」
しっかりとした太さと厚さと硬さを伴って、ズッと伸びたその体感に。息をのむ。グリュッと思いっきり掻き混ぜられた。
「あぁーーっ!!」
のけぞった。
「やぁっ…ハッ、ハッ…も…シャ…シャルス…ティヤ…さまぁ…っ…」
「ラシュレスタ、もう少しだ…つらいか?」
優しい声に首を素直に振ってしまう。かなり切羽詰まっている。つらい。
(早く…早く…早く取って…でないと…)
出してしまう――ラシュレスタが顔をクッションに擦りつける。
その身をよじって耐え忍ぶ姿は。聖なる気を注がれて、肌も髪の色合いもだいぶ半邪半聖の状態まで戻っている。
元に戻りつつある様相に、シャルスティーヤが満足げに瞳を細めた。ようやく取り戻せた存在なのだ。愛おしくてたまらない。
そんな相手が懸命にあるところを手で押さえている。頬を染めて。気がついた空色の瞳がわずかに見開かれた。フッと微笑む。
「つらいのはこちらか…」
指がスーーッと長いまま引き抜かれた。
「ぁっ…」
ゾワゾワッと肌がさざめく。なにをされても気持ちがいい。
「二つめもちょうど取れたところだが…」
小指の先ほどの黒いモヤを。光の球で包み、握りしめながら、シャルスティーヤが詫びた。
「待たせて、すまなかった」
隠していた手を優しくどかされる。布を引き上げられた。
「!!」
露わにされた、勃ち上がってフルフルと震えている性に向かって。美しい顔が近づいていく。
「シャ、シャルスティーヤさま!!」
(まさか、まさか、まさか……うそ、うそ…)
目を見張る先で。清らかな唇が先端に口づける。チュッと吸い上げた後、芯に垂れ流れた液をペロリと舐め上げた。
「っ!!」
その気持ちよさに。ゾクゾクゾクッと走り抜けた。だが、即座に理性が上回る。
「シャ、シャルスティーヤさま!! い、いけません!! ダ、ダメです!!」
天界の最高位なのだ。聖なる方で。この世界の至宝なのだ。その尊い存在に、まさか自分のそこを口淫だなんて。そんなことは許されない。
「シャルスティーヤさまがそのようなことをしてはいけません!!」
ラシュレスタが咄嗟に身を捻る。だがかまわず、シャルスティーヤが口に含んだ。
「アァァッ!!」
声が一気に色めき立った。ぬめっとした舌の感覚に。その熱さと湿り気に。ねっとりと絡まれた体感とで。ビクンッと身体が大きく跳ね上がった。
0
お気に入りに追加
129
あなたにおすすめの小説
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
幼馴染は僕を選ばない。
佳乃
BL
ずっと続くと思っていた〈腐れ縁〉は〈腐った縁〉だった。
僕は好きだったのに、ずっと一緒にいられると思っていたのに。
僕がいた場所は僕じゃ無い誰かの場所となり、繋がっていると思っていた縁は腐り果てて切れてしまった。
好きだった。
好きだった。
好きだった。
離れることで断ち切った縁。
気付いた時に断ち切られていた縁。
辛いのは、苦しいのは彼なのか、僕なのか…。
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
黄色い水仙を君に贈る
えんがわ
BL
──────────
「ねぇ、別れよっか……俺たち……。」
「ああ、そうだな」
「っ……ばいばい……」
俺は……ただっ……
「うわああああああああ!」
君に愛して欲しかっただけなのに……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる