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最高天使 降臨
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「カァァアァァァ~~ッ!! (視程、修正っしょ!!)」
「カァアァァァァ~~ッ!! (いったん避難しようぜ!!)」
体勢を立て直した二羽が、目的地よりやや離れた大木へと向かう。バサバサと派手な音を立てながら枝に止まると、フゥ~と同時に一息をついた。
「だ、大丈夫・・・でありんすか? なにがあった・・・でありんすか?」
「いや~ 驚いたですよ~ なんかですね~」
一羽の視線が目的地に向けられる。その光景が映し出された途端、ラシュレスタの瞳が大きく見開かれた。
「あれは天使っ!? 天使で・・・ありんすかっ!!」
(まさか・・・・・・)
清純さの象徴、純白の翼と長い衣服を着た二枚羽の天使が九体。グレードの上がった輝きを放つ、白金の翼と衣を身につけた四枚羽の天使が三体。
「天使がたくさん・・・たくさんいるぅ・・・でありんすーーっ!!」
「カァァアァァァ~~~!!(ほんと、びっくりだぜぇ~!!)」
「カァァアァァァ~~~!!(初めて見た~、すんげ~軍団~!!)」
興奮して、素に戻ってバサバサと騒ぎ立てる大烏とキャーキャーと叫ぶ魔鏡たち。だが、ラシュレスタの耳にその音は一切届かない。
(まさか・・・・・・)
こちらに背中を向けて立っている存在。目を見開いたまま見つめ続ける。
(まさか・・・・・・)
二枚羽と四枚羽の天使たちが取り囲むようにして地面で跪き、恭しく見上げている相手。翼をしまっていてもわかるその身分。
全身からキラキラと香り立つようにして発している黄金の輝き。六枚羽の上級天使。その胴囲には金色の鎖帷子が、その肩、腰、両脚、両腕には同色の金属質の防具が覆う。
白金の柔らかい布が膝上や肘を覆い、右の肩から左の肩へ、そして背中へと一筋の雲のように流れ落ちている。
要所要所が保護されている程度の軽装な甲冑姿でありながらも、軍神のような気高さ。神の実行部隊と称される三大天使。
だが、それら「神の戒め」「神の制裁」「神の調和」・・・のどの存在でもない。
(あぁ・・・)
ラシュレスタの瞳が一気に潤んだ。いと気高き光の次元を落とし、六枚羽の身分に身をやつしていても見間違えるはずなんてない。
(あぁ・・・)
穏やかな風があたる水面のようにたなびく、腰まで届く美しい黄金の髪。凜々しい体躯に、申し分のない長さの四肢、見事なるプロポーション。
左手を背中に回して右手はゆったりと下ろしている、その完璧なまでに麗しい立ち姿。
(あぁ・・・)
森羅万象を生み出した神の創造物の中で、最も美しい存在。どれほど恋い焦がれたか―――前のめりになっていたラシュレスタの身体から力が失せ、ぺたんと椅子から床に崩れ落ちた。
(あぁ・・・シャルス・・・ティーヤ・・・・・・さま・・・)
琥珀色の瞳から涙が溢れ出た。
「カァアァァァァ~~ッ!! (いったん避難しようぜ!!)」
体勢を立て直した二羽が、目的地よりやや離れた大木へと向かう。バサバサと派手な音を立てながら枝に止まると、フゥ~と同時に一息をついた。
「だ、大丈夫・・・でありんすか? なにがあった・・・でありんすか?」
「いや~ 驚いたですよ~ なんかですね~」
一羽の視線が目的地に向けられる。その光景が映し出された途端、ラシュレスタの瞳が大きく見開かれた。
「あれは天使っ!? 天使で・・・ありんすかっ!!」
(まさか・・・・・・)
清純さの象徴、純白の翼と長い衣服を着た二枚羽の天使が九体。グレードの上がった輝きを放つ、白金の翼と衣を身につけた四枚羽の天使が三体。
「天使がたくさん・・・たくさんいるぅ・・・でありんすーーっ!!」
「カァァアァァァ~~~!!(ほんと、びっくりだぜぇ~!!)」
「カァァアァァァ~~~!!(初めて見た~、すんげ~軍団~!!)」
興奮して、素に戻ってバサバサと騒ぎ立てる大烏とキャーキャーと叫ぶ魔鏡たち。だが、ラシュレスタの耳にその音は一切届かない。
(まさか・・・・・・)
こちらに背中を向けて立っている存在。目を見開いたまま見つめ続ける。
(まさか・・・・・・)
二枚羽と四枚羽の天使たちが取り囲むようにして地面で跪き、恭しく見上げている相手。翼をしまっていてもわかるその身分。
全身からキラキラと香り立つようにして発している黄金の輝き。六枚羽の上級天使。その胴囲には金色の鎖帷子が、その肩、腰、両脚、両腕には同色の金属質の防具が覆う。
白金の柔らかい布が膝上や肘を覆い、右の肩から左の肩へ、そして背中へと一筋の雲のように流れ落ちている。
要所要所が保護されている程度の軽装な甲冑姿でありながらも、軍神のような気高さ。神の実行部隊と称される三大天使。
だが、それら「神の戒め」「神の制裁」「神の調和」・・・のどの存在でもない。
(あぁ・・・)
ラシュレスタの瞳が一気に潤んだ。いと気高き光の次元を落とし、六枚羽の身分に身をやつしていても見間違えるはずなんてない。
(あぁ・・・)
穏やかな風があたる水面のようにたなびく、腰まで届く美しい黄金の髪。凜々しい体躯に、申し分のない長さの四肢、見事なるプロポーション。
左手を背中に回して右手はゆったりと下ろしている、その完璧なまでに麗しい立ち姿。
(あぁ・・・)
森羅万象を生み出した神の創造物の中で、最も美しい存在。どれほど恋い焦がれたか―――前のめりになっていたラシュレスタの身体から力が失せ、ぺたんと椅子から床に崩れ落ちた。
(あぁ・・・シャルス・・・ティーヤ・・・・・・さま・・・)
琥珀色の瞳から涙が溢れ出た。
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