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6:アトラスの異常な愛し方※
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「んんっ!!」
ひんやりとした感触よりもヌメりとしたその体感に。既に、自分がソコを滲ませていたという現実を否が応でも知らされて。打ちのめされる。垂れてるなんて。
(いやだ・・・こんなの、いやだ・・・)
けれども、ぬち、ぬち、ぬちと上下に動き始めた手に――ンッ、ンッ、ンッ・・・とあっという間に掻き消された。意識の全てが囚われて、瞳が潤み、視界がかすむ。
「あっ・・・あっ…あっ・・・んっ・・・んっ…」
そのまま外へと出された、腹につくほどに反り返った陰茎の。裏筋を擦り上げる手淫があまりにも巧みで、半開きのままになった唇が震える。いやなのに、気持ちがいい。
「はぁっ・・・あっ・・・んっ・・・」
眉間に皺を寄せて、涙目となって。背後から回されている腕に爪を立て、切なげに喘ぐ。グーーッとこみ上げてきたその感覚を。潤んだ瞳で追い始めた。
「あっ・・・んっ…あっ・・・あっ・・・あっ…もっ・・・」
たわいもなく昂ぶって。
「で、でるぅ・・・」
すぐさま、しっかりと。甘えるような声が出た。
(あぁ・・・そんな・・・)
自分が言ったなんて認めたくないたくないその言葉を。自分の耳で確かに聞きながら、意識の遠くで実感する。
この感覚を知っているのだ、この身が。そうやって男にねだることを。なぜだか。知識ではなく、経験として。こうやって愛撫されることを。
「いやっ・・・だ・・・ハァハァ・・・」
「テセウス、気持ちいいか?」
「ちがっ・・・あっ・・・んっ・・・」
それでも、そんなことは受け入れたくない。でも、せがみたい。そんなの、したくない。だけど、出したい――快感の波の中、理性と欲求が交互に浮上する。
こんな疼きは浅ましくて。本当はいやなのに、とてもいやなのに。それなのに。
「んっ・・・で、でる・・・でるぅ・・・アト・・・ラスぅ・・・」
どうにも我慢できない。まるで知りつくされているかのように。そこを・・・そこは・・・という箇所を念入りに擦られて。徐々に徐々に。花開くように。暴かれていく。
(あぁ・・・)
もうダメだと。もう出したいと。ただ、もうイキたいと。とうとう、その気持ち一色と化した。
「も・・・もぅ・・・ハァハァ・・・」
泣き声のような声音で訴えた現状は。
「イキそうなんだな・・・どうなんだ、ん?」
と耳元で熱っぽく囁かれることで後押しされる。うんうんと何度も頷いた。
「いいぞ。出せ」
途端に、ぬちゅぬちゅぬちゅっ!! と激しく扱かれて。
「あっ、ぁっ、あっ・・・・・・んん~~っ・・・!!」
たまらずに、びゅるっと先から吐き出す。白濁とした精液が勢いよく飛び散った。
「はぁぁっ・・・あぁぁーーっ・・・」
白いモヤに視界も意識も包まれながら。とてつもない放出感と快感に酔い痴れる。
「ハァハァ・・・ハァハァ・・・んんっ・・・」
瞳を閉じて。いいと、気持ちいいと。気持ちよかったと、これが欲しかったと。噛みしめる。と同時に、どこかで感じ始める――まだ物足りないと。もう少ししたいと。
(あぁ・・・)
淫毒に侵されたせいなのか。満たされてないのだ。もっと・・・してと。もっと欲しいと。して――無意識に指の爪を噛んだ、その肩が大きな手に引かれた。
「!!」
ひんやりとした感触よりもヌメりとしたその体感に。既に、自分がソコを滲ませていたという現実を否が応でも知らされて。打ちのめされる。垂れてるなんて。
(いやだ・・・こんなの、いやだ・・・)
けれども、ぬち、ぬち、ぬちと上下に動き始めた手に――ンッ、ンッ、ンッ・・・とあっという間に掻き消された。意識の全てが囚われて、瞳が潤み、視界がかすむ。
「あっ・・・あっ…あっ・・・んっ・・・んっ…」
そのまま外へと出された、腹につくほどに反り返った陰茎の。裏筋を擦り上げる手淫があまりにも巧みで、半開きのままになった唇が震える。いやなのに、気持ちがいい。
「はぁっ・・・あっ・・・んっ・・・」
眉間に皺を寄せて、涙目となって。背後から回されている腕に爪を立て、切なげに喘ぐ。グーーッとこみ上げてきたその感覚を。潤んだ瞳で追い始めた。
「あっ・・・んっ…あっ・・・あっ・・・あっ…もっ・・・」
たわいもなく昂ぶって。
「で、でるぅ・・・」
すぐさま、しっかりと。甘えるような声が出た。
(あぁ・・・そんな・・・)
自分が言ったなんて認めたくないたくないその言葉を。自分の耳で確かに聞きながら、意識の遠くで実感する。
この感覚を知っているのだ、この身が。そうやって男にねだることを。なぜだか。知識ではなく、経験として。こうやって愛撫されることを。
「いやっ・・・だ・・・ハァハァ・・・」
「テセウス、気持ちいいか?」
「ちがっ・・・あっ・・・んっ・・・」
それでも、そんなことは受け入れたくない。でも、せがみたい。そんなの、したくない。だけど、出したい――快感の波の中、理性と欲求が交互に浮上する。
こんな疼きは浅ましくて。本当はいやなのに、とてもいやなのに。それなのに。
「んっ・・・で、でる・・・でるぅ・・・アト・・・ラスぅ・・・」
どうにも我慢できない。まるで知りつくされているかのように。そこを・・・そこは・・・という箇所を念入りに擦られて。徐々に徐々に。花開くように。暴かれていく。
(あぁ・・・)
もうダメだと。もう出したいと。ただ、もうイキたいと。とうとう、その気持ち一色と化した。
「も・・・もぅ・・・ハァハァ・・・」
泣き声のような声音で訴えた現状は。
「イキそうなんだな・・・どうなんだ、ん?」
と耳元で熱っぽく囁かれることで後押しされる。うんうんと何度も頷いた。
「いいぞ。出せ」
途端に、ぬちゅぬちゅぬちゅっ!! と激しく扱かれて。
「あっ、ぁっ、あっ・・・・・・んん~~っ・・・!!」
たまらずに、びゅるっと先から吐き出す。白濁とした精液が勢いよく飛び散った。
「はぁぁっ・・・あぁぁーーっ・・・」
白いモヤに視界も意識も包まれながら。とてつもない放出感と快感に酔い痴れる。
「ハァハァ・・・ハァハァ・・・んんっ・・・」
瞳を閉じて。いいと、気持ちいいと。気持ちよかったと、これが欲しかったと。噛みしめる。と同時に、どこかで感じ始める――まだ物足りないと。もう少ししたいと。
(あぁ・・・)
淫毒に侵されたせいなのか。満たされてないのだ。もっと・・・してと。もっと欲しいと。して――無意識に指の爪を噛んだ、その肩が大きな手に引かれた。
「!!」
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