フラグ回収したい魔女と何故か原作と違いまくるラプンツェル

緑山紫苑

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第二章

お留守番はいやですぅ!!!

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「こんにちは、貴女が私を呼び出した召喚主ですね?私は蛇天使の緑尾と申します。一応誤解が無いように言っておきます。だてんしと言えば大体の方が堕天使を思い浮かべると思いますが、私の一族は堕天使とは全く別物のただの蛇の魔物であり、蛇の天使と書いて蛇天使と言う種族名です。ですが天使とは本当に名ばかりであります。私の一族はこの羽で空を飛ぶことはできません。私に期待しないでください。よろしくお願いします。」

 「えっ、あなた、空飛べないの?」

 謎迷は驚いて緑尾と名乗った魔物の少年にそう聞いた。

 だってさ、よく考えてみてよ。

 謎迷は箒で空を飛ぶためだけに弱小悪魔と契約しようとおもってたんだよ?

 なのに召喚した悪魔に正面切って空飛べません、期待しないでくださいって言われちゃったんだよ?!

 え?

 え?

 これどうすんの?!

 てか、何で空飛べない悪魔が召喚されてんの?!

 ねぇ、どうすんの?!

 おーい、手帳!!! 

 『はい、何でしょう?謎迷さん。』

 とぼけんなっ!!

 謎迷が召喚した悪魔、空飛べないっぽいんだけどっ?!

 なんでよっ?!

 『落ち着いてください、謎迷さん。そういうこともたまにあるんですよ。何せ、謎迷さんが召喚したのは弱小悪魔なのですから。それにその蛇天使と契約したくないのなら彼をさっさと魔界に転送してまた新しく違う弱小悪魔を召喚すればいいじゃないですか。召喚した悪魔と絶対に契約しなきゃいけないなんて決まりは無いですよ。』

 え?そうなの?!

 てっきり、、、、、、

 ん、じゃあそうするわ。

 だって謎迷は空を飛べる悪魔と契約したいし。

 ねえ、手帳。

 謎迷はこの子、緑尾を転送しようと思うんだけど、どうすればよいの?

『簡単ですよ、『おまえは必要ない』と、伝えれば、さっさと彼は元のいた場所に帰ってくれます。』

 へぇー、それだけで良いんだ。

 謎迷はふぅと息を吐き出し、緑尾に向き合った。

 「えっと、緑尾は、空を飛べないんだよね?」

 謎迷が落ち着いた調子で緑尾ににそう聞くと彼は息を呑んで怯えた様子でこちらを見つめてきた。

 そんな彼の瞳をじっと見つめ、謎迷は淡々と話続ける。

 「君をここに呼び出しといて悪いけど、謎迷が契約したい悪魔は空を飛べる悪魔なの。緑尾は空飛べないんだよね?だから私におまえは必要な「必要です!!!!!!!!!」」

 へ?

 「必要です!」

 「だからっ!!あなたは空飛べないんでしょっ?」

「飛べます!!!!!!」

 緑尾は謎迷の肩に手を乗せ、強く揺さぶりながら叫ぶ。

いや、さっき君、空飛べないって言ってたじゃん。

 そんなに謎迷と契約したいの?
 
なんで?!

「本当に空飛べるの?」

 「飛べます!!」

 「本当に?」

 「、、、、、、私は蛇の魔物なので鳥の魔物ほど上手く飛べませんよ?でも、一応飛べます!魔学院を卒業できるぐらいには、、、飛べます。」

緑尾が切羽詰まりながら飛べるよ飛べるよアピールしてくる、、、

 いや、だから何でこの子謎迷と契約したいの?

 魔学院?

 何それ?

 悪魔の学校みたいな奴?

 そこで空飛ぶ授業でもあったのかな、、、

『大体そんな感じです。まあ、魔学院卒業ぐらいは授業料払って授業に出席すれさえすれば卒業できますね。まぁ、ざっと日本の小学校みたいなもんですよ。魔界版の義務教育です。魔界のものは皆魔学院を卒業することでやっと人権を認められるみたいなもんです。』

 へえー!

 魔界って意外としっかりと管理されてるんだね。

 『で、謎迷さん、どうしますか?この悪魔と契約しますか?』

う~ん、どしよ。

 謎迷は考える人のポーズをしながら緑尾をジロジロと眺める。

 すると、何を思ったのか緑尾は一瞬固まったあと、謎迷にむけて一生懸命に自己PRしてきた。

 緑尾の自己PRは約20分程で、長かった。

 緑尾の自己PRを短く要約すると、

 ①自動車程の高さで飛ぶことや、連続で長時間飛ぶことは難しいが、自転車ほどの速さで20分毎に5分ほど休憩を挟んで飛ぶのならば頑張れば2時間位飛べること。

 ②掃除や洗濯やら魔術を教えるやら、、、まぁ下僕になりますということ。

③契約の対価は寝床と食料(✽卵だと好)


の3つだ。


これを聞いて謎迷は思った。

 なんだ、飛べるのか!と。

謎迷はきちんと空を飛べるなら文句は無い。

 速さが自転車程なんて初心者向けでいいではないか!

 それと他にも色々してくれるみたいだし。

 食べ物は、、まぁなんとかなるだろう。 
 
「分かった!契約しよう。宜しくね、緑尾。」

 「!よろしくお願いします!!マスター!」

 こうして謎迷は無事に悪魔と契約が出来た。

ふぅー、と謎迷が一息をついたとき、後ろから声をかけられた。

「無事に契約できたな。」

謎迷に髪紐をくれたり魔力を分けてくれたりしたあの親切な男の子だ。

 「うん。ありがとう、助けてくれて。」

 本当助かった、マジでありがてぇ。

 「いや、、、別に。貴女の名は?」

 男の子は頭をかきながら名前を聞いてきた。

 「、、、、、、メイーナ。」

咄嗟にこの体の名前を言っちゃった。

 まぁいいか。

 恩人には嘘をつきたくないし?

 「メイーナ、、、。」

 男の子が謎迷の名前を呟き、虚を見つめだした、、、ように見える。

 うん、きっとこの子相当疲れてるんだな。

 なんか、、、ごめんね?

 あ、目の光が戻ってきた。

 うんうん、良かった!

 男の子は謎迷にずんずん近づいて、、、

 ちゅう、、、

 謎迷の頬にキスをしてきた。

 「?!」

「俺はリウ・ラウレ・クンジュ。またな!」
 
そう言って男の子、リウ・ラウレ・クンジュは謎迷の前から消えた。
 
「、、、またね。」
 


 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


あの後、謎迷は箒に乗って塔の上に帰った。

初めて箒で空を飛んだが、高いところを飛ぶのはなかなか楽しいものだった。

塔に帰った後、ラプンツェルに何故か泣かれた。

 謎迷がペナルティを受けて5日間、手帳に頼んで『最強ラプンツェルの復讐劇』の続きを着々と読みすすめていった。

ペナルティ期間が終了し、もとのサイズのモーガンに戻ったときには小説の5分の一程読み終えていた。

 『謎迷さん、ものすごいスピードで読みすすめていきますね、、、。素晴らしい集中力です。』

まあね。

 なるべく早いうちからこの世界のこと、、、この世界のモーガンが今までしてきたこと、これからモーガンに起こること、、、とか知っておかないと。
 
 最悪を予測し、備えて置くために。

 『備えあれば憂いなし。ですか?』

うんうん、そんな感じ。

 それにこの小説、読者としてなら面白いし。

 当事者としては過酷だけど、、、。

謎迷が今まで読んだ『最強ラプンツェルの復讐劇』のモーガンがしたことやラプンツェルの行動を簡単にまとめると、

 ①ラプンツェルを塔に誘拐

 ②ラプンツェルを7年間監禁虐待

 ③知らない間に大悪魔と契約していたラプンツェルを塔の下に突き落とす、、、

④高い塔から突き落とされたラプンツェルは何故か無傷で、5年の歳月をかけてモクレン・アリシエ、リウ・アゲロ・クンジュを筆頭に懐柔し、出逢う男すべてを虜にする。

ところまでだ。

う~む、、、まぁ、やべぇ魔性の女主人公って感じ?

 でもさ、この前ラプンツェル、男だって言ってたよね?

 どゆこと?

 『それは、、、何故でしょうね?神のみぞ知るというやつでしょう!』

手帳にもわからんのか、、、

 なら誰にも分からんな!

 そんなこんなであっという間に4月8日の夕方になった。

「お留守番はいやですぅ!!!(>_<)」

 ラプンツェルはギャンギャン泣いて( ; _ ; )謎迷の腰にすがりつく。

もちろんペナルティが解除され、もとのサイズのモーガンに。
 
 目いっぱいに涙をためて懇願するラプンツェルは大変可愛らしいが、ここで謎迷が魔女集会に参加しないとあとから自分の首を締めることになるのだ。

魔女集会に一度も来ていないのならばきっと皆モーガン(謎迷)の悪い噂も簡単に信じるだろうが、今年と来年、魔女集会に参加し何とか謎迷のことを信用する友達を作れれば悪い噂が広がるのを抑える手伝いをしてくれるかもしれない。

なるべく敵を作らず、全員に好印象、せめて悪印象は持たれないように立ち回らないと、、。

『マスター、早く行きましょう。私は飛ぶのが速くないので早めに出ないと、、、』

 緑尾が謎迷の袖を不安げに引っ張る。

 「そうだな。行こう。」

 謎迷と緑尾は素早く箒に乗り、塔の外へ飛び出した。

 「っ!!モーガン様っ!私を一人にしないでくださァァァァああああイィいい!!!!!!!!!」

後ろからラプンツェルの叫び声が聞こえてくるが、謎迷は気にせず緑雲山へ向かう。

 いや、気にする暇がないといったほうが正しいな。

 だってさ、空飛んでるんだよ?

 落ちたら死ぬぐらい高いところを飛んでるんだよ?

 落ちないように緑尾にしがみつくのに必死なんだって!!!

 なんてゆうか、自転車の二人乗り的に不安定な状態でセラムの森の上を飛んでるんだよ?!

 無理無理無理無理!!!!!!

「あ、あのマスター。」

 緑尾が焦ったように謎迷に声をかける。

 「なっ、なんだ?」

謎迷は下に落ちないようにと緑尾に密着し、ぎゅう~と抱きしめる。

 「っ?!はっ、、、」

 ぼぼぼっと緑尾の体温が上がっていくのを感じる。

あれ?蛇って確か低体温だったよね?

 何故?

 謎迷が不思議に思い、少し体をひねって緑尾の顔を覗き見ると、彼の顔は見事に真っ赤に染まっており、まるでゆでダコのようであった。

 「っ?!大丈夫か?!なんかめちゃくちゃ体が熱いぞ?!少し休むか?!」

「ヒョエッ、、、?!いえ、大丈夫ですマスター。」

 緑尾はそう言うが、謎迷は緑尾が平気そうには到底思えなかった。

 彼はまるでサウナに何時間も入っていたかのようにグダっグダになっている。

 そんな緑尾に影響するかのように箒の飛び方も不安定になってくる。

 そうなれば謎迷は箒から落ちまいとさらに強く緑尾に抱きつくのだが、、、。

 その行為こそさらに緑尾のSUN値を削っていたことに謎迷は気づいていなかった。

 SUN値を大幅に削られた緑尾は人型を保てなくなり、小さな蛇の姿に戻ってしまう。

 謎迷はそのまま重力にしたがいセラムの森の中へ落下した。

 「、、、、、、!!!」

 ああ、もう謎迷は死ぬのか。

 謎迷は自分が地面にダイブする覚悟を決め強く目をつむった。

 バッ!

 誰かに優しく抱きとめられる感覚、、、

 謎迷は地面にダイブせずに済んだことにひとまず安心し、ゆっくりと目を開いた。

 「、、、、、、、、、。」

「大丈夫か?」

 青みがかった黒髪ポニーテールのイケメン青年が心配そうにこちらを見ていた。

 う~む!

 この男誰かに似てる気がする!!

 え~と、え~と、、、、

 あっ

 「、、、リウ・ラウレ・クンジュ?」

 「違う。」

 男はすぐにその名を否定した。

 なぬ?!違うのか。

 まぁ、よく見たら全然違うな、、、身長とか体格とか、、、。

 でもきっとラウレさんも成長したらこんな感じになりそう、、、。

 謎迷が無言で男を眺めていると、男は耳を赤くして目をそらした。

 「ラウレは弟だ。俺はリウ・アゲロ・クンジュ。戦の魔女だ。貴女は?」
 
「戦の魔女?女性なのか?」

 「違う。」

 アゲロは不機嫌そうに口元をへの字にした。

 左手にずっと持っていた謎迷専用救済手帳がペラペラとめくれだし、説明してくれた。

 『この世界では魔法を使う者や悪魔と契約したものは男も女も関係なく魔女と呼ぶのですよ。モクレン・アリシエのように国に認められたものは魔導師を名乗れますが。』

 ふーん。ナルホド!

 で、思ったんだけどオリジナルのモーガンとリウ・アゲロ・クンジュって認識あるの?

 『ありますよ。アゲロとオリジナルのモーガンは殺し合いの仲ですからね。サイッコーに仲悪いですよ!』

 え、、、

 『でもアゲロのこの様子だと気づいていないようですね、謎迷さんがモーガンだと。まぁ、今のモーガン(謎迷さん)は奇抜な化粧をしてないし、髪も緑に染めていませんから分からなくてもおかしくないですよ。』

、、、ナルホド!

 どうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよーーーーーーー!!!!

 え?

 え?

 ええ?!

 殺し合いの仲って何だよ?!

 最悪じゃん!!!!!((유∀유))!!!

謎迷は考えた。

 考えて考えて考えて考えた答えはーーーーーーー

 うん、仲直り、和解をしよう。

 きっときちんと誠心誠意謝れば許してくれるはず(´>∀<`)ゝ!!!

「貴女の名前は?箒で空から落ちてきたということは貴方も魔女だろう?なんの魔女だ?」

 おおっとーーーー!!ここでリウ選手再び謎迷の名前を聞いてくる!!

 「、、、、、、メイーナ・モーガンだ。」

謎迷がそう答えた途端、リウ・アゲロ・クンジュはバッと謎迷を地面に落とした。

 ダンッ

 「っつ!」

 背中から落とされたため、地面に手をつけられず謎迷の体はもろに地面に激突したのだ。

 痛い。

 「、、、モーガン貴様はまたいったい何を企んでっ、、、!」

アゲロは般若のような顔をして剣先を謎迷に突きつける。

 ちょっ、ちょちょ!、、、

 助けてもらったと思ったらその人に剣先向けられてるんだが?!

 手帳!!助けて!!

 『ドンマイ!(๑^◡^๑)』

 このクソ手帳~~~!!!!!!
 
「その髪にその顔!!!とうとう自身の醜さに気が付き幻術でも使ったか!!!その美しい姿で俺の弱みを握ろうと思ったのだろうが残念だったなっ!俺はそんなものに惑わされたりしない!!!」

アゲロは怒り狂いながら謎迷に暴言を吐く。

 だが謎迷はアゲロの言った言葉の一部分に首を傾げ、ついつぶやいた。

 ──その美しい姿?私ってリウさんから見て美しいの?こんな髪の色してるのに?、、、ラプンツェルの言ったことあながち嘘ではなかったんだな、、、。お世辞かと思った。──

 「その美しい姿?リウから見て私は美しいのか?こんな醜い髪色を美しいとのたまうなんて、、、ハッ 
 貴様はやっぱり変わり者だ。、、、あやつの言ったこともあながち間違えでは無かったのだな、、、。お世辞かと思っていたが。」

「え?」

 ──それなら、ラプンツェルの言うとおり素顔で出てきて正解だったかも。──

 「あやつの言うとおり素で出てきて正解だな。貴様の呆けた顔も見れたことだし。」

謎迷はフッと薄く笑い、自分の箒を拾った。

 箒には目を回した緑色の小さな蛇が巻き付いている。

アゲロは目を白黒させたままこちらを見つめ、その後に箒を纏めている髪紐に釘付けになった。

「え、、、まさかそれが本当に素顔でわざわざあんな奇抜な化粧をしていたのか?!、、、、、、その髪紐つ!!!!まさか貴様に素顔のほうが良いと言ったやつは、、、?!!!!!」

 「ん???ああ、この髪紐はリウ・ラウレ・クンジュに貰った。」

ああ、そうか、リウさんが何を見て驚いているのかと思ったらこの髪紐を見てたのか。

 まぁ、そりゃ嫌いな奴が弟の髪紐を箒に着けていたら驚くわな。

 でも、盗んだんじゃないかと冤罪かけられても困るしな。

 しっかりと貰ったとリウさんに伝える。

「貰った、、、?!!!!!」

 アゲロは顔面蒼白になり口元フルフルと震わせたあと、俺は絶対に認めないからなぁ!!!!!!!と叫んで何処かに飛んでいってしまった。
 





 
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