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第二章
キャラ崩壊によるペナルティ
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謎迷がこの『最強ラプンツェルの復讐劇』の世界の悪役、モーガンに転生してから今日で2日目だ。
昨日はこの世界について、知らないことが多すぎてとても疲れた。
そんな謎迷に、ラプンツェルはお湯を沸かしてくれた(風呂桶に)。
髪を染めるのを手伝ってくれた(結局染めなかったが)。
なんかめちゃくちゃ謎迷(モーガン)の容姿を褒めてくれた(でも多分お世辞)。
その後もおかゆを作ってくれたり肩をもんでくれたりもした。
正直、馴れない場所にいること以外はめっっちゃ過ごしやすい!
ラプンツェルは謎迷が分からなくて困っていることや、やりたいことを特に伝えていなくても(言葉にしていなくても)瞬時に理解し、笑顔で手伝ってくれる。
そう、ラプンツェルはめちゃいい子なのだ!
オリジナルのモーガンにこんなところに閉じ込められなければ、たくさんの人に好かれて、村の中心人物になっていただろうに、、、
「あ。」
もう、謎迷にはラプンツェルをこの塔に閉じ込める理由なんて無いし、ラプンツェルを塔の外、村に返してしまえば良いのでは?
今の優しいラプンツェルなら、過去のオリジナルのモーガンがした虐待を許してくれる、、、かも?
「ああ、謎迷ってばもう天才!今すぐラプンツェルを塔の外に、、、!」
謎迷は寝台の上でヒャッハーと言いながら枕を抱きしめる。
「ねぇねぇ!手帳もそう思わない?これで死亡フラグは回収されるといいな~!」
『謎迷さん、それはできません。あまりにこの世界の原作『最強ラプンツェルの復讐劇』から外れた行動、大幅なキャラ崩壊をすると謎迷さんがこの世界からペナルティを受けてしまいます。』
ペナルティ?!
キャラ崩壊するとこの世界からのペナルティを謎迷が受けなくちゃいけないの?!
ペナルティって確か反則行為における罰則のことだよね、、、
なんか痛そう怖そう嫌なんだけどっ!!!
『この『最強ラプンツェルの復讐劇』という物語は、モーガンがラプンツェルを塔の上に閉じ込めている前提に廻っている物語です。もし、謎迷さんがラプンツェルをこの塔の外に出したいのならば、キャラ崩壊せずにモーガンがラプンツェルを塔の外へ出す決定的な理由が必要です。つまり、オリジナルのモーガンらしく塔の外に出す必要があるのです。』
オリジナルのモーガンらしく?!
そんなこと言ったってオリジナルのモーガンのこと、謎迷ちっとも分からないよ?!
せいぜいラプンツェルを塔の中に閉じ込めて虐待をしていたってことぐらいしか知らない。
会ったことだってないし、、、。
『最強ラプンツェルの復讐劇』だって、まだ最初の方しか読んでないよ、、、
『えーと、まぁ、地道に頑張ってください!なんとかなりますって。この世界での貴方の唯一の味方、謎迷専用救済手帳がついているのですからっ!』
ああ、うん。ありがとね手帳。
じゃあ、早速『最強ラプンツェルの復讐劇』の続きを読ませて。
もう一気読みするわ。
この世界のこと、早めにある程度知っておきたいし、、、
『わかりました。でも謎迷さん。一気読みは少々難しいかと。この物語、867章までありますよ。番外編も入れるともっとあります。夜、寝ずに読み続けたとしても、5ヶ月はかかります。』
マジで?
そっか、じゃあやっぱり地道に読むことにするよ。
ところでさ、手帳。話戻るけど、ペナルティって具体的にどんなの食らうの?
『、、、、、、、。』
ねえ、どうなの?
『最悪の場合、死にます。』
、、、、、、、、、、、、。
本当に?
『、、、はい。』
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。
ああ、最悪の場合、謎迷はこの世界に殺されるのね。
あと、他にはどんなペナルティがあるの?
『そうですね、、、。ちょっとしたペナルティですと、一時的に魔法が使えなくなったり、声が出なくなったり、体を動かせなくなったり、、、とかですかね!』
そっか!嫌だな!
でも、死ぬよりはマシか?
あーあ、やばい。
なんかめちゃ怖い。
ねぇ手帳、お願いがあるんだけど。
『何でしょうか。』
モーガンがしたらキャラ崩壊になること、ペナルティが高い順にリストアップしてくれる?
謎迷のちょっとした行動がキャラ崩壊になって、ペナルティ食らいまくるとか怖すぎるし、、、。
それにさ、キャラ崩壊してるかどうかは読者の捉え方によって厳しさが変わると思うんだよね。
手帳も言ってたじゃん。
゛ラプンツェルをこの塔の外に出したいのならば、キャラ崩壊せずにモーガンがラプンツェルを塔の外へ出す決定的な理由が必要。つまり、オリジナルのモーガンらしく塔の外に出す必要がある゛ってさ。
と、言うことは、謎迷の行動に〈モーガンらしい〉理由をつけちゃえば良いんだよね。
そうすれば、この世界にキャラ崩壊と認識されないで済むかもしれない。
どう?
『わかりました。モーガンがしたらキャラ崩壊になることをリストアップします。まぁ、そうですね、謎迷さんがこの世界を納得させられれば何をしたとしても謎迷さんがペナルティを受けることはありません。、、、調子が戻ってきたようですね!謎迷さん。』
まぁ、おかげさまで!
昨日はこの世界について、知らないことが多すぎてとても疲れた。
そんな謎迷に、ラプンツェルはお湯を沸かしてくれた(風呂桶に)。
髪を染めるのを手伝ってくれた(結局染めなかったが)。
なんかめちゃくちゃ謎迷(モーガン)の容姿を褒めてくれた(でも多分お世辞)。
その後もおかゆを作ってくれたり肩をもんでくれたりもした。
正直、馴れない場所にいること以外はめっっちゃ過ごしやすい!
ラプンツェルは謎迷が分からなくて困っていることや、やりたいことを特に伝えていなくても(言葉にしていなくても)瞬時に理解し、笑顔で手伝ってくれる。
そう、ラプンツェルはめちゃいい子なのだ!
オリジナルのモーガンにこんなところに閉じ込められなければ、たくさんの人に好かれて、村の中心人物になっていただろうに、、、
「あ。」
もう、謎迷にはラプンツェルをこの塔に閉じ込める理由なんて無いし、ラプンツェルを塔の外、村に返してしまえば良いのでは?
今の優しいラプンツェルなら、過去のオリジナルのモーガンがした虐待を許してくれる、、、かも?
「ああ、謎迷ってばもう天才!今すぐラプンツェルを塔の外に、、、!」
謎迷は寝台の上でヒャッハーと言いながら枕を抱きしめる。
「ねぇねぇ!手帳もそう思わない?これで死亡フラグは回収されるといいな~!」
『謎迷さん、それはできません。あまりにこの世界の原作『最強ラプンツェルの復讐劇』から外れた行動、大幅なキャラ崩壊をすると謎迷さんがこの世界からペナルティを受けてしまいます。』
ペナルティ?!
キャラ崩壊するとこの世界からのペナルティを謎迷が受けなくちゃいけないの?!
ペナルティって確か反則行為における罰則のことだよね、、、
なんか痛そう怖そう嫌なんだけどっ!!!
『この『最強ラプンツェルの復讐劇』という物語は、モーガンがラプンツェルを塔の上に閉じ込めている前提に廻っている物語です。もし、謎迷さんがラプンツェルをこの塔の外に出したいのならば、キャラ崩壊せずにモーガンがラプンツェルを塔の外へ出す決定的な理由が必要です。つまり、オリジナルのモーガンらしく塔の外に出す必要があるのです。』
オリジナルのモーガンらしく?!
そんなこと言ったってオリジナルのモーガンのこと、謎迷ちっとも分からないよ?!
せいぜいラプンツェルを塔の中に閉じ込めて虐待をしていたってことぐらいしか知らない。
会ったことだってないし、、、。
『最強ラプンツェルの復讐劇』だって、まだ最初の方しか読んでないよ、、、
『えーと、まぁ、地道に頑張ってください!なんとかなりますって。この世界での貴方の唯一の味方、謎迷専用救済手帳がついているのですからっ!』
ああ、うん。ありがとね手帳。
じゃあ、早速『最強ラプンツェルの復讐劇』の続きを読ませて。
もう一気読みするわ。
この世界のこと、早めにある程度知っておきたいし、、、
『わかりました。でも謎迷さん。一気読みは少々難しいかと。この物語、867章までありますよ。番外編も入れるともっとあります。夜、寝ずに読み続けたとしても、5ヶ月はかかります。』
マジで?
そっか、じゃあやっぱり地道に読むことにするよ。
ところでさ、手帳。話戻るけど、ペナルティって具体的にどんなの食らうの?
『、、、、、、、。』
ねえ、どうなの?
『最悪の場合、死にます。』
、、、、、、、、、、、、。
本当に?
『、、、はい。』
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。
ああ、最悪の場合、謎迷はこの世界に殺されるのね。
あと、他にはどんなペナルティがあるの?
『そうですね、、、。ちょっとしたペナルティですと、一時的に魔法が使えなくなったり、声が出なくなったり、体を動かせなくなったり、、、とかですかね!』
そっか!嫌だな!
でも、死ぬよりはマシか?
あーあ、やばい。
なんかめちゃ怖い。
ねぇ手帳、お願いがあるんだけど。
『何でしょうか。』
モーガンがしたらキャラ崩壊になること、ペナルティが高い順にリストアップしてくれる?
謎迷のちょっとした行動がキャラ崩壊になって、ペナルティ食らいまくるとか怖すぎるし、、、。
それにさ、キャラ崩壊してるかどうかは読者の捉え方によって厳しさが変わると思うんだよね。
手帳も言ってたじゃん。
゛ラプンツェルをこの塔の外に出したいのならば、キャラ崩壊せずにモーガンがラプンツェルを塔の外へ出す決定的な理由が必要。つまり、オリジナルのモーガンらしく塔の外に出す必要がある゛ってさ。
と、言うことは、謎迷の行動に〈モーガンらしい〉理由をつけちゃえば良いんだよね。
そうすれば、この世界にキャラ崩壊と認識されないで済むかもしれない。
どう?
『わかりました。モーガンがしたらキャラ崩壊になることをリストアップします。まぁ、そうですね、謎迷さんがこの世界を納得させられれば何をしたとしても謎迷さんがペナルティを受けることはありません。、、、調子が戻ってきたようですね!謎迷さん。』
まぁ、おかげさまで!
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