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狂った彼ら

シンデレラ王子視点

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「…っ何だ、これは!」

王子は思わず紙を叩きつけた。

「っくそ」

悪態をつき、近くにある机を蹴る。
何故だと王子は苛つく気持ちを抑えきれずもう一度机を蹴った

苛々する
何よりひどく胸が痛む。
苦しくてどうしようもなかった。
何故彼女を殺したのか
何故自分の元に置かなかったのか
何故…何故…

「なんで!俺じゃないんだ!」

好きだと俺に告白したくせに!
それなのに!
それなのに何故他の男と!

「許さないっ」

許せない!
許さないぞ!

他の男と結婚など

先に告白されたのは俺なのだ。

お前は俺の妃になるんだ。

他の男に渡すものか

俺は小さく笑った

「渡さない!渡さないからな!」

何故ならば彼女は俺のものなのだから。

「待っていろ…」

そうだ、俺が直々に迎えに行ってやろう…俺の妃。
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