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2年生
第79話 早起きのジェイミー
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チュンチュンチュン
高嗣「んんん・・・今何時?」
ボクがスマートフォンで時間を確認するとまだ朝の4時半だった。
用を足そうと思い布団から出てトイレへ向かう。
スタスタスタ
用を済ましてからコップ一杯の水が飲みたくなりキッチンへ向かう。
冷蔵庫から2リットル入ったペットボトルのミネラルウォーターを手に取りグラスに水を注ぐ。
グラス一杯の水を一気飲みし、リビングのカーテンを開け外を眺める。
目の前にはビル群が。また、下を見渡すと中庭のテラスとプールがある。
まだ4時半だというのにこの時間からプールに入っている人々がチラホラいた。
佳宏「グッドモーニング!タカ!」
高嗣「え?!」
ボクは突然の掛け声に驚き、心臓が飛び出そうになった。
佳宏「ソーリー、タカ。驚かせちゃったね。」
高嗣「・・・ひ、ヒロ。お、おはようございます。朝早いですね。」
佳宏「タカこそ。ボクは普段この時間起きて自主トレしてるよ。気づかなかった?」
高嗣「気づかなかったです。まだこの時間寝てるからかな?」
佳宏「そうなんだ。そういえばまだ料理してる時間じゃないもんね。」
高嗣「そうなんです。」
佳宏「自主トレしてシャワー浴びて、自分磨きしてご飯食べて、着替えて、家を出る感じかな。」
高嗣「そんな恰好をもうしていますね。」
佳宏「ふふ。ねえ?この新作のJYBブランドのジャージどう思う?」
高嗣「ピンクが少なくて黒が強めですね。」
佳宏「そうそう!今回はクール路線でいくつもりなの。売れると思う?」
高嗣「間違いなくヒロのブランドだから売れるに決まってますよ!世界中にキミのファンが大勢いるんでしょ?」
佳宏「やはりそうか!ははは!そうだろうな!俺は世界最強の王子だからな!」
ヒロは笑いながら玄関の方へ向かって行った。
高嗣「相変わらず自信家だなあ。あはは。さてと、もうひと眠りしますか。」
ボクは自室へ戻り布団へ潜った。
コンコンコン
高嗣「スーピースーピー。」
恭佑「・・・んん。ジェイミーさん。・・・ガーガー。」
ゴンゴンゴン
太陽「全く反応ないっス。」
佳宏「・・・仕方ないなあ。」
スタスタスタ
ガチャ
ゴソゴソゴソ
高嗣「・・・ん。何か暑い・・・気のせいか。いや、あっつい!」
ボクは布団をはがしたいと思って手を使いたいが肝心の手が何かに巻き付かれていて動かない。
高嗣「っ!何で?!え?人の手?ボク誰かに抱きしめられてる?ん、この黒のネイルは。」
佳宏「タカ。大好きー!タカの背中華奢でかわいいね。ウフン!」
高嗣「ひ、ヒロ!イヤらしいから離れてください!それに暑いです!!」
佳宏「タカー。起きなきゃ王子からの愛のキスを送るよー!」
高嗣「ひいいいいい!起きます!今すぐ起きます!!」
佳宏「そんなに俺からのキス嫌かなー?最高のキスだと思うけどなあ。絶世のイケメンからのキスだよー!」
高嗣「嫌というか普通同性同士でキスしなくないですか?!ゲイなら別ですけど。」
佳宏「タカが起きないのが悪いんだよ。今何時だと思ってる?」
ソウジ「みなさん。お食事できました。リビングへ来てください。」
高嗣「え!ソウジさんご飯作ってくれたんですか?」
ソウジ「はい。高嗣さんが起きないのでわたくしが作りました。」
高嗣「ごめんなさい!ボクの担当なのに。」
ソウジ「今日学校ですか?それともアルバイトですか?」
高嗣「・・・学校です。バイトもあります。」
ソウジ「では早く食べて支度してください。遅刻しますよ。朝、学校にはわたくしが送りますからそこら辺りはご安心を。」
高嗣「ええ!ボク一人で行くんで大丈夫ですよ。」
ソウジ「乗り換えあるのでは絶対今からでは間に合いません。ですからわたくしにお任せください。」
高嗣「・・・わかりました。ありがとうございます。」
ソウジ「高嗣さん。高嗣さんは起きたので隣の方も早く起こしてください。彼も学校でしょう?」
高嗣「・・・多分。学部違うのでわかりませんが。」
ソウジ「彼は薬学部ですよね?薬学部なら朝から晩まで忙しいはずです。早く起こしてください。」
高嗣「わかりました。・・・城田さん。し、城田さん。お、お、起きてください。」
恭佑「グーカーグーカー・・・ジェイミーさん。むにゃむにゃ。」
高嗣「し、し、し、城田さん!!!!」
恭佑「・・・はい、ジェイミーさん。むにゃむにゃ。」
佳宏「キョウちゃん!ジェイミーならここにいるよ?ほら?」
ヒロは城田さんの身体に馬乗りして自分の顔を彼の顔に近距離に近づける。
佳宏「キョウちゃん!キョウちゃん!ビッグニュース!!俺オリンピック出るよ!だから応援してー!おねがーい!!」
恭佑「何!オリンピック?!・・・って!!」
佳宏「グッドモーニング!キョウちゃん!遅刻だよ、遅刻。」
恭佑「・・・これは、夢か。現実か。どっちだ?!」
佳宏「リアルタイムだよ、キョウちゃん。」
恭佑「・・・まさか憧れの人が自分の身体に馬乗りしてるなんて。」
佳宏「ふふ。どう?憧れの人が馬乗りしてる姿は?心臓飛び跳ねちゃう感じ?」
恭佑「えー・・・わかりません。」
佳宏「そんな。わからないなんて。何かないのー?」
ソウジ「ジェイミーさん!馬乗りしてないで早く支度してください!!」
ボクたちは急いで準備に取り掛かった。
支度を終え、ボク、ヒロ、城田さん、鷹島さん、ソウジさんで車に乗り込む。
車はビル街から高速道路に乗り、走り続けた。
高嗣「・・・あの。送るのはボクたち2人ではなかったんですか?」
佳宏「ふふふ。ボクら学校に見学に行こうと思って。」
高嗣「な!それはダメです。」
佳宏「何で?!」
高嗣「ヒロが目立つからです。」
佳宏「それはつまり俺がかっこよすぎるからだな。」
高嗣「・・・ともかくボクの行く場所には来ないでください。目立つだけなので。ボクは他人のふりをします。」
佳宏「オーマイガー!それだけはしないでよ。」
太陽「・・・学校久しぶりだな。」
恭佑「そうだな。太陽にとっては懐かしい光景だな。」
太陽「俺まさかここで恭佑と再会できると思ってなかったからめちゃくちゃうれしいぜ!」
恭佑「そうだな。俺もだ。薬学部来てみる?授業楽しいぞ。」
太陽「・・・恭佑。俺が勉強大の苦手なの知ってるだろ。俺はスポーツ系を見たいな。」
ボクたちはわいわいがやがやおしゃべりしながら学校へ向かった。
高嗣「んんん・・・今何時?」
ボクがスマートフォンで時間を確認するとまだ朝の4時半だった。
用を足そうと思い布団から出てトイレへ向かう。
スタスタスタ
用を済ましてからコップ一杯の水が飲みたくなりキッチンへ向かう。
冷蔵庫から2リットル入ったペットボトルのミネラルウォーターを手に取りグラスに水を注ぐ。
グラス一杯の水を一気飲みし、リビングのカーテンを開け外を眺める。
目の前にはビル群が。また、下を見渡すと中庭のテラスとプールがある。
まだ4時半だというのにこの時間からプールに入っている人々がチラホラいた。
佳宏「グッドモーニング!タカ!」
高嗣「え?!」
ボクは突然の掛け声に驚き、心臓が飛び出そうになった。
佳宏「ソーリー、タカ。驚かせちゃったね。」
高嗣「・・・ひ、ヒロ。お、おはようございます。朝早いですね。」
佳宏「タカこそ。ボクは普段この時間起きて自主トレしてるよ。気づかなかった?」
高嗣「気づかなかったです。まだこの時間寝てるからかな?」
佳宏「そうなんだ。そういえばまだ料理してる時間じゃないもんね。」
高嗣「そうなんです。」
佳宏「自主トレしてシャワー浴びて、自分磨きしてご飯食べて、着替えて、家を出る感じかな。」
高嗣「そんな恰好をもうしていますね。」
佳宏「ふふ。ねえ?この新作のJYBブランドのジャージどう思う?」
高嗣「ピンクが少なくて黒が強めですね。」
佳宏「そうそう!今回はクール路線でいくつもりなの。売れると思う?」
高嗣「間違いなくヒロのブランドだから売れるに決まってますよ!世界中にキミのファンが大勢いるんでしょ?」
佳宏「やはりそうか!ははは!そうだろうな!俺は世界最強の王子だからな!」
ヒロは笑いながら玄関の方へ向かって行った。
高嗣「相変わらず自信家だなあ。あはは。さてと、もうひと眠りしますか。」
ボクは自室へ戻り布団へ潜った。
コンコンコン
高嗣「スーピースーピー。」
恭佑「・・・んん。ジェイミーさん。・・・ガーガー。」
ゴンゴンゴン
太陽「全く反応ないっス。」
佳宏「・・・仕方ないなあ。」
スタスタスタ
ガチャ
ゴソゴソゴソ
高嗣「・・・ん。何か暑い・・・気のせいか。いや、あっつい!」
ボクは布団をはがしたいと思って手を使いたいが肝心の手が何かに巻き付かれていて動かない。
高嗣「っ!何で?!え?人の手?ボク誰かに抱きしめられてる?ん、この黒のネイルは。」
佳宏「タカ。大好きー!タカの背中華奢でかわいいね。ウフン!」
高嗣「ひ、ヒロ!イヤらしいから離れてください!それに暑いです!!」
佳宏「タカー。起きなきゃ王子からの愛のキスを送るよー!」
高嗣「ひいいいいい!起きます!今すぐ起きます!!」
佳宏「そんなに俺からのキス嫌かなー?最高のキスだと思うけどなあ。絶世のイケメンからのキスだよー!」
高嗣「嫌というか普通同性同士でキスしなくないですか?!ゲイなら別ですけど。」
佳宏「タカが起きないのが悪いんだよ。今何時だと思ってる?」
ソウジ「みなさん。お食事できました。リビングへ来てください。」
高嗣「え!ソウジさんご飯作ってくれたんですか?」
ソウジ「はい。高嗣さんが起きないのでわたくしが作りました。」
高嗣「ごめんなさい!ボクの担当なのに。」
ソウジ「今日学校ですか?それともアルバイトですか?」
高嗣「・・・学校です。バイトもあります。」
ソウジ「では早く食べて支度してください。遅刻しますよ。朝、学校にはわたくしが送りますからそこら辺りはご安心を。」
高嗣「ええ!ボク一人で行くんで大丈夫ですよ。」
ソウジ「乗り換えあるのでは絶対今からでは間に合いません。ですからわたくしにお任せください。」
高嗣「・・・わかりました。ありがとうございます。」
ソウジ「高嗣さん。高嗣さんは起きたので隣の方も早く起こしてください。彼も学校でしょう?」
高嗣「・・・多分。学部違うのでわかりませんが。」
ソウジ「彼は薬学部ですよね?薬学部なら朝から晩まで忙しいはずです。早く起こしてください。」
高嗣「わかりました。・・・城田さん。し、城田さん。お、お、起きてください。」
恭佑「グーカーグーカー・・・ジェイミーさん。むにゃむにゃ。」
高嗣「し、し、し、城田さん!!!!」
恭佑「・・・はい、ジェイミーさん。むにゃむにゃ。」
佳宏「キョウちゃん!ジェイミーならここにいるよ?ほら?」
ヒロは城田さんの身体に馬乗りして自分の顔を彼の顔に近距離に近づける。
佳宏「キョウちゃん!キョウちゃん!ビッグニュース!!俺オリンピック出るよ!だから応援してー!おねがーい!!」
恭佑「何!オリンピック?!・・・って!!」
佳宏「グッドモーニング!キョウちゃん!遅刻だよ、遅刻。」
恭佑「・・・これは、夢か。現実か。どっちだ?!」
佳宏「リアルタイムだよ、キョウちゃん。」
恭佑「・・・まさか憧れの人が自分の身体に馬乗りしてるなんて。」
佳宏「ふふ。どう?憧れの人が馬乗りしてる姿は?心臓飛び跳ねちゃう感じ?」
恭佑「えー・・・わかりません。」
佳宏「そんな。わからないなんて。何かないのー?」
ソウジ「ジェイミーさん!馬乗りしてないで早く支度してください!!」
ボクたちは急いで準備に取り掛かった。
支度を終え、ボク、ヒロ、城田さん、鷹島さん、ソウジさんで車に乗り込む。
車はビル街から高速道路に乗り、走り続けた。
高嗣「・・・あの。送るのはボクたち2人ではなかったんですか?」
佳宏「ふふふ。ボクら学校に見学に行こうと思って。」
高嗣「な!それはダメです。」
佳宏「何で?!」
高嗣「ヒロが目立つからです。」
佳宏「それはつまり俺がかっこよすぎるからだな。」
高嗣「・・・ともかくボクの行く場所には来ないでください。目立つだけなので。ボクは他人のふりをします。」
佳宏「オーマイガー!それだけはしないでよ。」
太陽「・・・学校久しぶりだな。」
恭佑「そうだな。太陽にとっては懐かしい光景だな。」
太陽「俺まさかここで恭佑と再会できると思ってなかったからめちゃくちゃうれしいぜ!」
恭佑「そうだな。俺もだ。薬学部来てみる?授業楽しいぞ。」
太陽「・・・恭佑。俺が勉強大の苦手なの知ってるだろ。俺はスポーツ系を見たいな。」
ボクたちはわいわいがやがやおしゃべりしながら学校へ向かった。
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