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2年生

第75話 お似合い

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恭佑「は?」
ケイト「とりあえず話は中でしましょう。ここじゃ近所迷惑でしょう。」
恭佑「あぁ。そうやな。」
高嗣「あ!で、でも、ケイトちゃん。この家はボクとヒロとキミしか知らない空間ですよ?か、彼は入れたらダメですよね?」
ケイト「こうなったからには彼を家に入れましょう。さあ、どうぞ?」
恭佑「あぁ。お前と佐藤2人じゃ何起こるかわからんしな。」
高嗣「え?ぼ、ボクがケイトちゃんとですか?」
ケイト「ありえないわ!とりあえず早く入って!」

ガチャ

恭佑「お邪魔します…って!すご!やっぱりこのマンション異世界や。」
高嗣「…ボクは慣れました。」
恭佑「まあお前はここの住人やからな。」
高嗣「…家主の希望なんですけどね。ボクはお任せです。」
恭佑「は?何でお前は相手に任せてるねん。自分の希望の物置けばええやん。」
高嗣「それはできません。何故ならボクは居候のような存在だからです。」
恭佑「え?どういうことなん?それ。」
高嗣「元々ボクは大学の寮を考えていたのですが、友達が一緒に住む事を提案してきたので一緒に住んでます。」
恭佑「じゃあこの家は友達の家なんや。」
高嗣「そうです。」
恭佑「…お前の友達どんだけ凄いヤツねん。気になるわ。」
高嗣「…彼は今出張で家を空けてますので今日は帰ってきません。だから城田さんは会えませんよ。」
恭佑「お前の友達どんだけシークレット扱いやねん!」
ケイト「…ちょっと!さっきの話の続きをしましょう!彼氏が帰ってくる前に。」
高嗣「そ、そうでしたね!ぼ、ボクお茶出すんでそこのソファに座って待ってて下さい。」

パタパタパタパタ

高嗣「け、ケイトちゃん。」
ケイト「何よ?」

ケイトちゃんはぶっきらぼうな顔をしながらボクがいるキッチンへ来る。

高嗣「…じ、実は彼ヒロのファンみたいなんです。」
ケイト「何ですって!…とりあえず話を短めにして解散しましょう。」
高嗣「了解です。じゃあ彼の方へ行きましょう。」

スタスタスタスタ

恭佑『この家ホンマ誰の家なんやろ?若くて稼げるいうたら、芸能人、スポーツ選手、若手社長かな?…まさかのニートで親が与えた家とか?気になるわ。』

高嗣「お、お待たせしました。」
恭佑「あぁ。大丈夫やで。」
高嗣「…こ、これ日本にいる母から送られてきた煎茶です。母の実家の静岡の畑で作ったお茶です。…飲んでみてください。」
恭佑「あぁ。じゃあ、いただきます。」

ゴクッ

高嗣「…ど、どうですか?」
恭佑「あぁ。おいしい。久しぶりに日本のお茶飲んだわ。」
高嗣「…そうなんですね。」
恭佑「あぁ。アメリカ来てからずっとウーロン茶かミネラルウォーターばっか飲んでて。やっぱりおいしいわ。」
ケイト「…そうよね。私おばあちゃんが日本人なんだけど、おばあちゃんいつも日系スーパーに日本のお茶買いに行ってて。私もたまに一緒に飲むけどおいしいんだよね。」
恭佑「…家帰らんの?」
ケイト「か、帰らないわよ!だって今帰ればまた家に縛られるし。それに学校にも行かなくてすむから、皆に会わなくてもここで引きこもりできるし。」
高嗣「…け、ケイトちゃん。引きこもり好きなの?」
ケイト「もちろん!だって人に会わなくてすむのよ。幸せじゃない!」
高嗣「…ぼ、ボク。今までケイトちゃんのイメージが逆でした。」
ケイト「…わ、私小さい頃から一匹狼なの。だから友達とか別にほしくないな、仲間なんかいなくたって生きれるよなぁって思って生きてきた。」
高嗣「…それボクも同じです。小さい頃からいじめられていつもひとりぼっちで。そう思って生きてきました。」
ケイト「私はいじめられてはいないけど、1人が好き。」
高嗣「ボクも1人でいる時間好きです。」
ケイト「…じゃあ何であなたはヨシヒロと友達なの?真逆なのに。」
高嗣「…それはこちらのセリフです。ケイトちゃんはどうしてヒロのこと好きなんですか?」
ケイト「…意外といい人でしっかりしてて優しいから。」
高嗣「…ボクもです。」
恭佑「…お前ら似た物同士だったんかーい!」
高嗣「は、恥ずかしいですね。」
ケイト「どうして佐藤くんなんかと…。」
高嗣「…そうですよ。」
恭佑「お前ら実は、お似合いとか…。」
ケイト「何でそうなるのよ!やめてよ!こんな男!」
高嗣「そ、そうですよ!ボクこんな、こんな。」
ケイト「こんな女と言いたいの⁈この私を!」
高嗣「まさかー。」
ケイト「…じゃあ、その後の続きはなんなのよ!」
高嗣「…えーと、その。」
ケイト「イライラするわね!私こんなネチネチした男嫌い!」
高嗣「ボクだってこんなズバズバ言うツンデレな人好きじゃありません!」
ケイト「ちょっとそれどういう意味よ!」
高嗣「…。」
ケイト「最低!私寝る!」

カタカタカタカタ

バタン

ケイトちゃんは怒ってヒロの部屋へ入って行った。
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