2 / 3
第二頁:見覚えのない岩山
しおりを挟む
出発して早々、家からの一望では確認できてなかった、
大きな岩山に遭遇した。
あまり配達で行かない方角とはいえ、
目的地までほぼ平原しかないと認識していただけに、
この足止めは予想外で、
岩山を無理に横断しようとしたり、
逆に避けて進むのも、明らかに時間がかかりそうだった。
不測の事態に悩みつつ、岩山から少し離れ視界を拡げると、
岩山のある部分に、大きな穴があるのを発見。
穴の近くまで行くと、穴のすぐそばに
「この先、近道のトンネルです」と書かれた立札があった。
しかもたかが立札に、
金メッキのような、異様に豪華な装飾が施されており、
トンネルの入り口と思われる大穴からは、
いつの間にか、どこからか、
何か香ばしい食べ物の匂いまで漂ってくるではないか。
我が愛馬は『明らかに罠でしょ』と怪訝な目線で入るのを渋っていたが
「これを届けられなきゃ、また数日後には水だけの生活だぜ?」
と半ば事実ながらも、大げさ且つ脅し口調で、
愛馬にはトンネルの中へと走ってもらうことにした。
全く、結局は優秀な愛馬のおかげで、
これまでも無謀な配達を遂行できていたというのに‥‥
我ながら、こうして振り返ると、
恥ずかしいほど恥知らずだった過去の自分に、
今こそ、あの大穴に入りたくなってくる思い‥‥
と言いたいところだが、やっぱりあの大穴があるトンネルに入るのは、
もう金輪際ご免だ。
なぜならあれは、ただのトンネルではなかったのだから‥‥。
大きな岩山に遭遇した。
あまり配達で行かない方角とはいえ、
目的地までほぼ平原しかないと認識していただけに、
この足止めは予想外で、
岩山を無理に横断しようとしたり、
逆に避けて進むのも、明らかに時間がかかりそうだった。
不測の事態に悩みつつ、岩山から少し離れ視界を拡げると、
岩山のある部分に、大きな穴があるのを発見。
穴の近くまで行くと、穴のすぐそばに
「この先、近道のトンネルです」と書かれた立札があった。
しかもたかが立札に、
金メッキのような、異様に豪華な装飾が施されており、
トンネルの入り口と思われる大穴からは、
いつの間にか、どこからか、
何か香ばしい食べ物の匂いまで漂ってくるではないか。
我が愛馬は『明らかに罠でしょ』と怪訝な目線で入るのを渋っていたが
「これを届けられなきゃ、また数日後には水だけの生活だぜ?」
と半ば事実ながらも、大げさ且つ脅し口調で、
愛馬にはトンネルの中へと走ってもらうことにした。
全く、結局は優秀な愛馬のおかげで、
これまでも無謀な配達を遂行できていたというのに‥‥
我ながら、こうして振り返ると、
恥ずかしいほど恥知らずだった過去の自分に、
今こそ、あの大穴に入りたくなってくる思い‥‥
と言いたいところだが、やっぱりあの大穴があるトンネルに入るのは、
もう金輪際ご免だ。
なぜならあれは、ただのトンネルではなかったのだから‥‥。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが集団お漏らしする話
赤髪命
大衆娯楽
※この作品は「校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話」のifバージョンとして、もっと渋滞がひどくトイレ休憩云々の前に高速道路上でバスが立ち往生していた場合を描く公式2次創作です。
前作との文体、文章量の違いはありますがその分キャラクターを濃く描いていくのでお楽しみ下さい。(評判が良ければ彼女たちの日常編もいずれ連載するかもです)
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
男友達を家に入れたら催眠術とおもちゃで責められ調教されちゃう話
mian
恋愛
気づいたら両手両足を固定されている。
クリトリスにはローター、膣には20センチ弱はある薄ピンクの鉤型が入っている。
友達だと思ってたのに、催眠術をかけられ体が敏感になって容赦なく何度もイかされる。気づけば彼なしではイけない体に作り変えられる。SM調教物語。
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる