転生悪役令嬢は婚約破棄で逆ハーに?!

アイリス

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魔術師長と結界

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「さすがは魔術師長殿だ!連絡もしていないのに、異変を察知して訪ねていただけるとは」
「いえ、この国の治安を守るのも私の役目ですから」

応接セットに優雅に座ったガイを、父が丁重にもてなす。
ゲームで見た時も美しかったが、実物を間近で見るとその美貌はもはや神の域である。

魔法伝令を飛ばすまでもなくやって来た魔術師長ガイは、すぐに結界を直してしまった。
それはそうだろう、本人が壊したのだから。

ガイは、「誰かが悪意を持って壊したのではありません。最近起きた、魔力を帯びた砂嵐と複雑に干渉し合って歪みが生じたようです」と言っていたが、ブリジットはそれを信じていない。
公爵家の帳簿や書類を絶対に持ち出されないようにしなければ。


「ところで……そちらにいらっしゃるのは」

ガイの視線がこちらに向いた。
細い銀縁メガネの向こうから冷たくも美しい瞳で見つめられ、ブリジットは心臓を鷲掴みにされた気分になる。

だめだ、女の自分よりもガチで綺麗な男なんて、ただの迷惑物件だ。
一緒にいると常に劣等感に苛まれる。

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