25 / 36
第五章 思い出
25
しおりを挟む
雲が空に流されるように月日もまた過ぎていく。夏の暑さや残暑が過ぎて秋祭りの季節になっていた。武藤はぼんやりと御神輿が担がれていくのを見ていた。過疎化ではないが、人の数が減っているA町では若者より中年男性や老人が担いでいた。ワッショイ、ワッショイというかけ声とキラキラと夜に輝く汗がなぜか武藤の目にはまぶしい。その中に祐樹が混じって若さあふれる足取りで御輿をかついでいた。
祐樹は武藤には気がついていないようだ。武藤は足音もなく、神社に向かう。出店が立ち並んでいた町の風物詩はすっかり寂れた。商店街の出店がいくばくかでている程度だ。
しんっと静かな神社に銀杏の木が揺れていた。サラサラと青い葉が揺れる。静かに御神体が飾られた部屋の灯りがついているのが武藤の目に映った。武藤はお賽銭を入れ、手を合わせていた。
「おまえ、陰気くせえな」
武藤は祈りを終えると振り返った。白木が立っていた。白木の白さがよく際立つ夜だった。
「なんだ、おまえ」
「のんきだよな」
白木の視線が武藤から張り紙に変わっていた。白木のことなど忘れた武藤は見ていた。
「お月見会を開きます。詳しくは市役所にお問い合わせください」
武藤は音読したが、お月見会とは一体なんのことかよくわからなかった。市役所に問い合わせてもわからないだろう。主催者の名前すら書かれていないのだから。
「詐欺か」
「まあ、そうかも、な」
「ネットに上げた方がいいかもがいるのに」
武藤はつぶやいていた。フフッと白木が笑った。なにが白木を笑わせるのか武藤には皆目見当もつかなかった。白木はニヤニヤしながらも「俺達も月見会に行こう」と言い出した。
「詐欺に付き合う暇はない」
「いいじゃないか。面白いぜ」
なにがという前に「昔は菓子や餅を縁側に置いて、ガキどもが奪いにくる。飾った奴らは怒ると思うか? 違う。もともと奪いに来てほしくて作るんだ。それができたら楽しいだろう」と白木は言い出す。
「俺は子供じゃない」
菓子なんていらないと武藤は言った。遠くからワッショイと笛の音が聞こえる。武藤はそれを凝視するように闇の中を見ていた。
「おまえはバカだな」
白木が呆れるように言った。気がつけば不思議そうに出店の主人が武藤を見ていた。
「あんた、今いたのかい」
「ええ。ちょうど」
「なんだ、暗いからいきなり現れたのかと思ったよ」
そう笑っている店主の気をよくしようと武藤は綿飴を買っていた。嬉しそうな店主に武藤は綿飴を舐めていた。空気に触れ、簡単にしぼむ綿飴だからベンチに座り食べていた。
甘みが濃い綿飴の味に武藤は苦戦していた。顔にふわりとした綿飴が当たる。そうしてちぎる雲のように、武藤は食べていた。口の中はベタベタしていた。
「菓子が欲しいんだな」
白木を無視した。暗闇の中、武藤はもくもくと食べていた。
「甘いな」
そんな独り言を武藤は言っていたのだった。白木はそんな武藤を面白いものとして見ているようだった。
草陰から見ているものがいるなんて武藤には気がつかなかった。いや白木は気がついたとしても言わないだろう。それも彼の楽しみの一つだからだ。
メッセージが届いた。祐樹からだ。お月見会に参加してくれというものだ。こちらは主催者がわかっていて、市の役員が町の活性化のために若者を集めて老人と触れ合ってもらうためだ。
「いやだ」
忙しいと断った。東京に行かなければならなかったからだ。武藤は鍵を閉めて出かけると近所の人と出くわした。
「あらお出かけ?」
「ええ」
「まあ、いつもラフなのにねえ」
怪しむように武藤は近所の人に言われた。あまり気にしないようにした。
「それでは行って参ります」
「行ってらっしゃい。気をつけてね」
バスに乗り、駅に降りて列車を待つ。朝早いわけではない。学生や暇そうな中年男性の中、武藤は電車に乗っていた。途中乗り換えをして、東京の雑踏に踏み込んだ。オフィスビルが並ぶ道から外れて、小さな雑居ビルが立ち並ぶ道を歩く。空は気持ちよく晴れて、都会の暖かさを知る。山風ではなく、ビル風が強かったのが武藤には印象に残った。
車が窮屈そうに通り抜けて、猫が退屈な顔で店の中から見ていた。可愛らしいカフェもあり、街自体死んでいない。A町とは違っている。
白い壁、雨ざらしで灰色の雨のあとが残るビルに入る。
ゆっくりと歩いた武藤を出版社のビルの管理人が愛想よく武藤に「ああ、あんたか。お久しぶりです」と言った。武藤はどうもお久しぶりですと答えた。
小さなエレベーターに入る。ちょっと待ってから狭いエレベーターに乗る。年代もののようだ。壁に出版社の名前や同居している会社の名前がパネルにある。そうして出版社の中に入ると紙とインクの匂い。誰かの話し声が聞こえてきた。
顔をのぞかして、出入り口近くの編集者に担当を呼んでもらう。
「はーい」
嬉しそうな顔で担当者が現れた。武藤はにこりともしなかった。そんな武藤に慣れているのか担当者は暖かい部屋に招き入れた。
ゲラを直していたものがある。コピーしたものだ。句点をトル、直すなど赤ペンで書かれている。
そんな原稿が彼らの机にはあった。束になった資料が溢れていた。小さな出版社でライトノベル作家の武藤は静かに会議室に入る。会議室というより寄り合い場のような狭い場所で待たされていた。
「武藤先生はイケメンだからね」
「そんなことを言うのはあなたくらいだ」
「あっ、やっぱり。でも奇抜といえば、奇抜じゃないですか。髪を伸ばしていると貫禄がありますよ」
「長髪の人は今の時代珍しくないですよ」
「そうですけどね。なんで髪の毛を伸ばしているんですか。切ったら彼女ができますよ。イケメンじゃなくてもその怪しい雰囲気はなくなりますよ」
「散髪に行くのに時間がもったいないだけですよ」
担当者と同じことを話しているような気に武藤はなった。会う人会う人に言われるわけではないが、担当者はしきり武藤の髪を気にするのだ。
茶で口を湿らせた武藤は仕事の話をする。
「ああ。はいはい」
つまらないと言いたげに担当者が言った。歳は彼の方が年上だからこんなことをいうのではと、ありがたい親切心からとようやく武藤は気がついた。
「最近忙しいんですか」
「まあ」
「なんだ。ならば、いいんです」
武藤は打ち切りなのか考えていた。担当者の愛想のいい顔がよくわからない。愛想がいいのは罪悪感からかという考えに武藤は陥っていた。
『よお。武藤』
「浅海(あさうみ)か」
『いや言わなくてもわかるだろう。じゃあなくて、元気か。おまえさ。地元に戻ってまだ小説を書いているか』
「ああ。そうだが」
『良かったよ』
「なんだよ」
『急におまえの顔が浮かんだから』
「浅海は変わらないな。予言めいたことをいう」
『今はそんなに言っていない』
「仕事は」
『泊まれよ。俺の家に、いいだろう。おまえ、疲れた声をしている』
わかったと白木がいるぞと武藤は言った。浅海は大学時代の友人である。学科は違っていたが、たまたま同じ授業で話しかけてきた。予言の浅海として有名だった。あまり人付き合いをしない武藤もあっけらかんとした浅海の性格が心地よい。白木に対してもああというようだったから、白木も嫌いではないようだった。
駅ビルの本屋で待ち合わせをしていた。夜なのに明るく、まるで闇をおびえているように武藤は思った。闇の逃げ場ない傍ら、光が強く放つ、しかし、よくみれば闇はうごめいている。
武藤は明るい店内の中、そう考えていた。自分の思考がどれだけ異質なもので俗にいう中二病チックであるとわかっていた。
「よお。武藤」
会社員といういでたちの浅海がいた。浅海はスーツ姿に武藤は笑った。
「飯作ってやるから」
「ありがたい」
「別にいいよ。白木もいるんだろう。食うか、あいつ」
「わからない。食べたことがあったな」
「適度に付き合えよ」
注意した口調ではなかった。浅海についていく。浅海と一緒に電車に乗り、降りて歩いていく。マンションにたどり着くと浅海はコンビニでビールを買った。
「飲むだろう」
「悪いな」
「いいの。いいの。一人酒も良いけど顔を見て飲むのも好きだから」
浅海の手がいきなり武藤の手をつかんだ。驚いている顔をしている武藤に「まあ、いいか」と言った。
「浅海。たまっているのか」
「違うって。心配だからだ。おまえ、自覚がないのかよ」
なにをとは武藤は言わなかった。
「予言でもあるのか」
「いや、ないけどよ。なんかおまえ、あっちに行きそうな感じだったから」
「行かない」
ならいいけどと浅海が言った。浅海はすねたような言い方が武藤の心を軽くした。
「幼なじみ、どう?」
「おまえが気にすることじゃないよ」
ふうんと浅海は言った。
「おい。おまえらさ、相変わらずだな。早く行こうぜ」
いきなり白木が言った。白木に慣れていると武藤はああと言ったが、久しぶりだった浅海は目を丸くした。
「驚いたな。白木。イチャイチャしたのが気に入らないのか」
からかうように浅海がいうと、白木は笑った。白木はなにも言わない。
「まあ、行こうか」
マイペースな浅海が言った。
祐樹は武藤には気がついていないようだ。武藤は足音もなく、神社に向かう。出店が立ち並んでいた町の風物詩はすっかり寂れた。商店街の出店がいくばくかでている程度だ。
しんっと静かな神社に銀杏の木が揺れていた。サラサラと青い葉が揺れる。静かに御神体が飾られた部屋の灯りがついているのが武藤の目に映った。武藤はお賽銭を入れ、手を合わせていた。
「おまえ、陰気くせえな」
武藤は祈りを終えると振り返った。白木が立っていた。白木の白さがよく際立つ夜だった。
「なんだ、おまえ」
「のんきだよな」
白木の視線が武藤から張り紙に変わっていた。白木のことなど忘れた武藤は見ていた。
「お月見会を開きます。詳しくは市役所にお問い合わせください」
武藤は音読したが、お月見会とは一体なんのことかよくわからなかった。市役所に問い合わせてもわからないだろう。主催者の名前すら書かれていないのだから。
「詐欺か」
「まあ、そうかも、な」
「ネットに上げた方がいいかもがいるのに」
武藤はつぶやいていた。フフッと白木が笑った。なにが白木を笑わせるのか武藤には皆目見当もつかなかった。白木はニヤニヤしながらも「俺達も月見会に行こう」と言い出した。
「詐欺に付き合う暇はない」
「いいじゃないか。面白いぜ」
なにがという前に「昔は菓子や餅を縁側に置いて、ガキどもが奪いにくる。飾った奴らは怒ると思うか? 違う。もともと奪いに来てほしくて作るんだ。それができたら楽しいだろう」と白木は言い出す。
「俺は子供じゃない」
菓子なんていらないと武藤は言った。遠くからワッショイと笛の音が聞こえる。武藤はそれを凝視するように闇の中を見ていた。
「おまえはバカだな」
白木が呆れるように言った。気がつけば不思議そうに出店の主人が武藤を見ていた。
「あんた、今いたのかい」
「ええ。ちょうど」
「なんだ、暗いからいきなり現れたのかと思ったよ」
そう笑っている店主の気をよくしようと武藤は綿飴を買っていた。嬉しそうな店主に武藤は綿飴を舐めていた。空気に触れ、簡単にしぼむ綿飴だからベンチに座り食べていた。
甘みが濃い綿飴の味に武藤は苦戦していた。顔にふわりとした綿飴が当たる。そうしてちぎる雲のように、武藤は食べていた。口の中はベタベタしていた。
「菓子が欲しいんだな」
白木を無視した。暗闇の中、武藤はもくもくと食べていた。
「甘いな」
そんな独り言を武藤は言っていたのだった。白木はそんな武藤を面白いものとして見ているようだった。
草陰から見ているものがいるなんて武藤には気がつかなかった。いや白木は気がついたとしても言わないだろう。それも彼の楽しみの一つだからだ。
メッセージが届いた。祐樹からだ。お月見会に参加してくれというものだ。こちらは主催者がわかっていて、市の役員が町の活性化のために若者を集めて老人と触れ合ってもらうためだ。
「いやだ」
忙しいと断った。東京に行かなければならなかったからだ。武藤は鍵を閉めて出かけると近所の人と出くわした。
「あらお出かけ?」
「ええ」
「まあ、いつもラフなのにねえ」
怪しむように武藤は近所の人に言われた。あまり気にしないようにした。
「それでは行って参ります」
「行ってらっしゃい。気をつけてね」
バスに乗り、駅に降りて列車を待つ。朝早いわけではない。学生や暇そうな中年男性の中、武藤は電車に乗っていた。途中乗り換えをして、東京の雑踏に踏み込んだ。オフィスビルが並ぶ道から外れて、小さな雑居ビルが立ち並ぶ道を歩く。空は気持ちよく晴れて、都会の暖かさを知る。山風ではなく、ビル風が強かったのが武藤には印象に残った。
車が窮屈そうに通り抜けて、猫が退屈な顔で店の中から見ていた。可愛らしいカフェもあり、街自体死んでいない。A町とは違っている。
白い壁、雨ざらしで灰色の雨のあとが残るビルに入る。
ゆっくりと歩いた武藤を出版社のビルの管理人が愛想よく武藤に「ああ、あんたか。お久しぶりです」と言った。武藤はどうもお久しぶりですと答えた。
小さなエレベーターに入る。ちょっと待ってから狭いエレベーターに乗る。年代もののようだ。壁に出版社の名前や同居している会社の名前がパネルにある。そうして出版社の中に入ると紙とインクの匂い。誰かの話し声が聞こえてきた。
顔をのぞかして、出入り口近くの編集者に担当を呼んでもらう。
「はーい」
嬉しそうな顔で担当者が現れた。武藤はにこりともしなかった。そんな武藤に慣れているのか担当者は暖かい部屋に招き入れた。
ゲラを直していたものがある。コピーしたものだ。句点をトル、直すなど赤ペンで書かれている。
そんな原稿が彼らの机にはあった。束になった資料が溢れていた。小さな出版社でライトノベル作家の武藤は静かに会議室に入る。会議室というより寄り合い場のような狭い場所で待たされていた。
「武藤先生はイケメンだからね」
「そんなことを言うのはあなたくらいだ」
「あっ、やっぱり。でも奇抜といえば、奇抜じゃないですか。髪を伸ばしていると貫禄がありますよ」
「長髪の人は今の時代珍しくないですよ」
「そうですけどね。なんで髪の毛を伸ばしているんですか。切ったら彼女ができますよ。イケメンじゃなくてもその怪しい雰囲気はなくなりますよ」
「散髪に行くのに時間がもったいないだけですよ」
担当者と同じことを話しているような気に武藤はなった。会う人会う人に言われるわけではないが、担当者はしきり武藤の髪を気にするのだ。
茶で口を湿らせた武藤は仕事の話をする。
「ああ。はいはい」
つまらないと言いたげに担当者が言った。歳は彼の方が年上だからこんなことをいうのではと、ありがたい親切心からとようやく武藤は気がついた。
「最近忙しいんですか」
「まあ」
「なんだ。ならば、いいんです」
武藤は打ち切りなのか考えていた。担当者の愛想のいい顔がよくわからない。愛想がいいのは罪悪感からかという考えに武藤は陥っていた。
『よお。武藤』
「浅海(あさうみ)か」
『いや言わなくてもわかるだろう。じゃあなくて、元気か。おまえさ。地元に戻ってまだ小説を書いているか』
「ああ。そうだが」
『良かったよ』
「なんだよ」
『急におまえの顔が浮かんだから』
「浅海は変わらないな。予言めいたことをいう」
『今はそんなに言っていない』
「仕事は」
『泊まれよ。俺の家に、いいだろう。おまえ、疲れた声をしている』
わかったと白木がいるぞと武藤は言った。浅海は大学時代の友人である。学科は違っていたが、たまたま同じ授業で話しかけてきた。予言の浅海として有名だった。あまり人付き合いをしない武藤もあっけらかんとした浅海の性格が心地よい。白木に対してもああというようだったから、白木も嫌いではないようだった。
駅ビルの本屋で待ち合わせをしていた。夜なのに明るく、まるで闇をおびえているように武藤は思った。闇の逃げ場ない傍ら、光が強く放つ、しかし、よくみれば闇はうごめいている。
武藤は明るい店内の中、そう考えていた。自分の思考がどれだけ異質なもので俗にいう中二病チックであるとわかっていた。
「よお。武藤」
会社員といういでたちの浅海がいた。浅海はスーツ姿に武藤は笑った。
「飯作ってやるから」
「ありがたい」
「別にいいよ。白木もいるんだろう。食うか、あいつ」
「わからない。食べたことがあったな」
「適度に付き合えよ」
注意した口調ではなかった。浅海についていく。浅海と一緒に電車に乗り、降りて歩いていく。マンションにたどり着くと浅海はコンビニでビールを買った。
「飲むだろう」
「悪いな」
「いいの。いいの。一人酒も良いけど顔を見て飲むのも好きだから」
浅海の手がいきなり武藤の手をつかんだ。驚いている顔をしている武藤に「まあ、いいか」と言った。
「浅海。たまっているのか」
「違うって。心配だからだ。おまえ、自覚がないのかよ」
なにをとは武藤は言わなかった。
「予言でもあるのか」
「いや、ないけどよ。なんかおまえ、あっちに行きそうな感じだったから」
「行かない」
ならいいけどと浅海が言った。浅海はすねたような言い方が武藤の心を軽くした。
「幼なじみ、どう?」
「おまえが気にすることじゃないよ」
ふうんと浅海は言った。
「おい。おまえらさ、相変わらずだな。早く行こうぜ」
いきなり白木が言った。白木に慣れていると武藤はああと言ったが、久しぶりだった浅海は目を丸くした。
「驚いたな。白木。イチャイチャしたのが気に入らないのか」
からかうように浅海がいうと、白木は笑った。白木はなにも言わない。
「まあ、行こうか」
マイペースな浅海が言った。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる