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第二章 武藤と女
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「いや」と大人の麻奈美は叫んだ。体をガダガタと震わしている。頭を振っていた。顔の変化はもう起こらなかった。いつもの麻奈美の顔に戻っている。子供の麻奈美はそんな大人の麻奈美をじっと見ている。
「その子、誰」
「私はおまえだ。おまえは私だ」
訳のわからない困惑した顔で武藤に救いを求めるように大人の麻奈美は見つめてきた。武藤には大型犬が困っているように見えた。武藤は二人を見つめていた。
「どっちが本体だ」
「どちらも本体だ」
子供の麻奈美が言うから事実だろうと武藤は判断した。白木に似ているが、どこか違うのだ、子供の麻奈美は。そんな武藤に対して麻奈美は信じられないという顔で子供の麻奈美をまじまじと見つめた。
「あんな愛想のない子供は私じゃない」
「君だよ。だってここにいる」
それを理解するには言葉がたりないことに武藤は気がついていない。武藤の言葉を理解しようと大人の麻奈美は考えていた。麻奈美の気持ちを考えたら直接言うべきか迷うはずが、武藤は言った。
「君が俺の体を乗っ取ったんだ」
「そんな」
「ここは俺の心の世界。支配下に置いているのは君だけど」
「違う。この子供が」
「なら、なんで肉体がほしいんだ」
肉体があればと大人の麻奈美はつぶやいた。その顔は赤らめていた。
「武藤さんと結婚できる」
武藤はまばたきをした。何を隠そう、なぜ結婚と発想の飛躍に戸惑いを感じたからだ。白木に救いを求めたくなった武藤がいた。
子供の麻奈美はニヤニヤしながら武藤に言った。
「あのときも言っただろう。好きな男に似ていると」
「いくら好きな男に似ているからって」
「まあそう言うな」
子供の麻奈美はただ、笑っている。そういう顔をしているとマセた子供にしか見えないのだから、不思議だ。武藤は長い髪をくしゃくしゃに手で乱した。困惑が先に出ている。結婚なんて一番縁遠い武藤に言われたせいか動揺している。武藤の世界であるが、支配下は麻奈美。いかようにも武藤を支配できるだろう。
「どうして」
「武藤さん優しいから」
「……」
子供の戯言に近い。武藤は頭が痛くなるようだと思う。一緒に暮らすということは並大抵のことではない。お互いに意見をぶつけることがあれば、習慣の違いからいさかいになることだってあるのだ。白木と一緒にいて苦痛だと思わないのは、きっとふっと消えて、気まぐれに現れるからだ。武藤はそう考えていると麻奈美は大真面目に言う。
「多分子供もいい子になる」
「じゃあ。生きたいんだね」
「あんな死に方をしたんだ。当たり前だろう」
子供の麻奈美はつぶやいた。それは大人の麻奈美をおびえさせた。子供の麻奈美は平然と淡々として言った。
「金に困った父親に頼まれ、見合いして年上のオカルト野郎と結婚。年がら年中男ができたと疑われ、父親の介護。あげくにわけのわからないうちに殺された」
子供の麻奈美はため息をついた。
「白馬の王子様だろう。おまえ」
「武藤さんごめんなさい」
「謝るなら体を返せよ」
いきなり声が聞こえてきた。白木の声だ。白木が武藤の隣にいた。
「せっかく殺さなかったんだ。面白いことでもしろよな」
「ああ。そうしたいところだよ」
子供の麻奈美が言った。大人の麻奈美は白木をにらみつけた。
「どうして私を止めなかったの」
「殺されたくないだろう」
「なんで止めることだって」
武藤がいうと白木はやれやれと首を振った。相手をイライラさせるのがうまいと武藤は感心した。
「食う気満々だろう。矛先を変えただけだ。殺し合いなんて同族とはごめんだ」
「なるほど」
「なるほどじゃない。こんなわけのわからない状態いや。戻りたい」
「だったら武藤に対する執着心を捨てるんだな」
子供の麻奈美は静かになるほどと言った。武藤には何がなるほどかわからない。ただ都合がいい相手だから武藤の体を奪っただけではないか。
「まあ時間の問題だけどな」
「武藤」
祐樹が叫んでいる声。武藤は思わず振り返る。呼んでいる感覚がする。
「ダメ」と子供と大人の麻奈美は言った。初めて麻奈美二人の意見が合致した。武藤の心にはある決断をした。
「体を返してくれ。大事な体なんだ。両親からもらった」
「ダメ。ダメ」と二人は言った。泣いたまま二人はようやく気がついた。子供の麻奈美が大泣きをしている。
「体がほしい。私だって自由にしたい。私だって」
「自由だ。あちらに行けば」
なあと武藤は白木に言った。
「そんな怖いのか。あちら側の世界が」
武藤が言ったとき大人の麻奈美が静かに言った。何かを悟ったようだった。
「体を返すわ」
「ヤダ。絶対に」
「だって。あなたは私の本心を見せたいのね」
「そうやって自分本位ならないとだめだ、と思っているのねとか言い出すな」
子供の麻奈美は静かに言った。麻奈美はじっと聞いていた。畳がはがれ落ちていく。端からゆっくりと白木はいつの間にかいない。麻奈美は怯えたように武藤を見つめた。
「早く返すんだ。いいね」
つい強く麻奈美にいう。いつの間にか子供の麻奈美もいない。武藤は麻奈美をつかんで走り始めた。延々とつづく畳が崩れていく。そんな中二人は走った。意味もなく。畳は暗闇の中に落ちていく。気がつけば武藤達が走っている畳も落ちる。麻奈美をかばように抱きしめた。麻奈美がどんな表情であるか武藤は知らない。暗闇の中で、麻奈美は笑っていた。泣き笑いという奴だと気がついて、麻奈美は消えた。
飯塚が呪文を唱えていた。武藤が目覚めると白木が顔をのぞいていた。麻奈美はいつの間にか消えていた。武藤の心に吸収されたのだろうかと不思議に思う。武藤は横になっていた。動けなかった。
飯塚が武藤の顔を覗き込む。目だけを射抜いた。そうして武藤は気がついた。何もいない。武藤の心の中には。暗闇も光も、麻奈美も。
「やっぱり」
「あの。体が動けません」
「あちら側に渡ったみたいですね。もう安心です」
「どうやって」
「本人の意思です。念のため、検査しますね」
何かが出てきた。何かは煙のようなものだった。飯塚の影から出てきたようだった。白木と同じようなものかもしれない。煙に包まれた。顔を小さな手でなでられているようだった。
そうして体をさわれた。触手とは違い。優しくそっと触る。パチッと電気が走るようだ。白木は面白いと言いたげに見ていた。
「祐樹がいたような」
「いるぞ」
「おまえ怖かったぞ。さっきから “体をくれ”って言ったんだからな」
「そんなに欲しがっていたんだ」
もし麻奈美が肉体を得ても武藤に会えるかわからない。こうして武藤の中にいても、武藤は拒絶しないからいたかったのだろう。だが、武藤には生きる資格がある。それはあちら側になった麻奈美にも。時を止める方法はない。
「呼んでくれてありがとう、な」
武藤は疲れたのか、また意識を失っていた。
白い霧に包まれ、街は眠るように静かだった。男はその中で歩いていた。犬も一緒に。犬はちらちらと辺りを伺っていた。それほど濃い霧ではない。が、朝早いためか、車を運転するものはない。川がある、その川から霧が発生するのか、それとも空気の水素が霧になるのか、男にはわからない。霧の中から何かが出てくる。
輿である。顔が見えないが、男が運んでいる。一人二人、その輿は江戸時代を連想させている。高貴な女性を乗せているのか、はたまた何かのレクリエレーションなのかと考えていた男はじっと見ていた。犬は怯えるように主人の側で震えていた。
武藤は目覚めた。あれから数日が経ったのだ。一応飯塚の検査は終わったが、念のため病院に行けと言われたのだ。武藤は憂鬱な雨空の気配を感じ取った。湿気た髪がはらりと起き上がるときに垂れた。武藤は立ち上がり、カーテンを開けた。鈍色の空が広がっていた。
身支度をして、武藤は出かける準備をする。健康診断だ。ちょうどハガキに書いてある。いつもよりもずっと早めに起きた。予約したのは午前中だ。食事は取らない。水だけ飲んだ。
バスに乗るために歩く。野球帽をかぶる。長い髪はまとまり、TシャツとGパン姿で外へと歩き出した。
爽やかなとは言い難い、重い空が上からのしかかるようだった。気圧のせいかわからないが、武藤は空を仰いだ。電信柱に止まる一羽の黒いカラスがかあかあと鳴いている。
武藤はカラスを見ることもなく歩く。
バス停が見えてきた。武藤は立ち止まり、じっと待つ。しかし、駅行きのバスではないから、朝からバスを待つのは武藤くらいしかいない。時刻表より五分遅れてバスは来た。
バスはすでにお年寄りが座っている。バスに座ると武藤はじっとしていた。
ほどなくしてバス発車される。アナウンスが始まり、それを無視した会話が始まる。
「田中さん。亡くなったらしいわよ」
「年には勝てないわよね。なんで死んだの」
「さあ。わからないんだって。昨日までピンピンしていて犬の散歩に出かけたのに」
「奥さん、落ち込んでいるわよね。お話に行こうかな」
「やめなさいよ。余計なお世話よ」
「でも、変なものを見たらしいわよ」
「誰が」
「旦那さん」
「へえ。怖いからやめてよ」
「輿を見たんだって。輿って江戸時代にえらい人が乗る奴」
「変な話ね」
「ねえ。怖くないでしょ」
婦人達は笑っていた。
「その子、誰」
「私はおまえだ。おまえは私だ」
訳のわからない困惑した顔で武藤に救いを求めるように大人の麻奈美は見つめてきた。武藤には大型犬が困っているように見えた。武藤は二人を見つめていた。
「どっちが本体だ」
「どちらも本体だ」
子供の麻奈美が言うから事実だろうと武藤は判断した。白木に似ているが、どこか違うのだ、子供の麻奈美は。そんな武藤に対して麻奈美は信じられないという顔で子供の麻奈美をまじまじと見つめた。
「あんな愛想のない子供は私じゃない」
「君だよ。だってここにいる」
それを理解するには言葉がたりないことに武藤は気がついていない。武藤の言葉を理解しようと大人の麻奈美は考えていた。麻奈美の気持ちを考えたら直接言うべきか迷うはずが、武藤は言った。
「君が俺の体を乗っ取ったんだ」
「そんな」
「ここは俺の心の世界。支配下に置いているのは君だけど」
「違う。この子供が」
「なら、なんで肉体がほしいんだ」
肉体があればと大人の麻奈美はつぶやいた。その顔は赤らめていた。
「武藤さんと結婚できる」
武藤はまばたきをした。何を隠そう、なぜ結婚と発想の飛躍に戸惑いを感じたからだ。白木に救いを求めたくなった武藤がいた。
子供の麻奈美はニヤニヤしながら武藤に言った。
「あのときも言っただろう。好きな男に似ていると」
「いくら好きな男に似ているからって」
「まあそう言うな」
子供の麻奈美はただ、笑っている。そういう顔をしているとマセた子供にしか見えないのだから、不思議だ。武藤は長い髪をくしゃくしゃに手で乱した。困惑が先に出ている。結婚なんて一番縁遠い武藤に言われたせいか動揺している。武藤の世界であるが、支配下は麻奈美。いかようにも武藤を支配できるだろう。
「どうして」
「武藤さん優しいから」
「……」
子供の戯言に近い。武藤は頭が痛くなるようだと思う。一緒に暮らすということは並大抵のことではない。お互いに意見をぶつけることがあれば、習慣の違いからいさかいになることだってあるのだ。白木と一緒にいて苦痛だと思わないのは、きっとふっと消えて、気まぐれに現れるからだ。武藤はそう考えていると麻奈美は大真面目に言う。
「多分子供もいい子になる」
「じゃあ。生きたいんだね」
「あんな死に方をしたんだ。当たり前だろう」
子供の麻奈美はつぶやいた。それは大人の麻奈美をおびえさせた。子供の麻奈美は平然と淡々として言った。
「金に困った父親に頼まれ、見合いして年上のオカルト野郎と結婚。年がら年中男ができたと疑われ、父親の介護。あげくにわけのわからないうちに殺された」
子供の麻奈美はため息をついた。
「白馬の王子様だろう。おまえ」
「武藤さんごめんなさい」
「謝るなら体を返せよ」
いきなり声が聞こえてきた。白木の声だ。白木が武藤の隣にいた。
「せっかく殺さなかったんだ。面白いことでもしろよな」
「ああ。そうしたいところだよ」
子供の麻奈美が言った。大人の麻奈美は白木をにらみつけた。
「どうして私を止めなかったの」
「殺されたくないだろう」
「なんで止めることだって」
武藤がいうと白木はやれやれと首を振った。相手をイライラさせるのがうまいと武藤は感心した。
「食う気満々だろう。矛先を変えただけだ。殺し合いなんて同族とはごめんだ」
「なるほど」
「なるほどじゃない。こんなわけのわからない状態いや。戻りたい」
「だったら武藤に対する執着心を捨てるんだな」
子供の麻奈美は静かになるほどと言った。武藤には何がなるほどかわからない。ただ都合がいい相手だから武藤の体を奪っただけではないか。
「まあ時間の問題だけどな」
「武藤」
祐樹が叫んでいる声。武藤は思わず振り返る。呼んでいる感覚がする。
「ダメ」と子供と大人の麻奈美は言った。初めて麻奈美二人の意見が合致した。武藤の心にはある決断をした。
「体を返してくれ。大事な体なんだ。両親からもらった」
「ダメ。ダメ」と二人は言った。泣いたまま二人はようやく気がついた。子供の麻奈美が大泣きをしている。
「体がほしい。私だって自由にしたい。私だって」
「自由だ。あちらに行けば」
なあと武藤は白木に言った。
「そんな怖いのか。あちら側の世界が」
武藤が言ったとき大人の麻奈美が静かに言った。何かを悟ったようだった。
「体を返すわ」
「ヤダ。絶対に」
「だって。あなたは私の本心を見せたいのね」
「そうやって自分本位ならないとだめだ、と思っているのねとか言い出すな」
子供の麻奈美は静かに言った。麻奈美はじっと聞いていた。畳がはがれ落ちていく。端からゆっくりと白木はいつの間にかいない。麻奈美は怯えたように武藤を見つめた。
「早く返すんだ。いいね」
つい強く麻奈美にいう。いつの間にか子供の麻奈美もいない。武藤は麻奈美をつかんで走り始めた。延々とつづく畳が崩れていく。そんな中二人は走った。意味もなく。畳は暗闇の中に落ちていく。気がつけば武藤達が走っている畳も落ちる。麻奈美をかばように抱きしめた。麻奈美がどんな表情であるか武藤は知らない。暗闇の中で、麻奈美は笑っていた。泣き笑いという奴だと気がついて、麻奈美は消えた。
飯塚が呪文を唱えていた。武藤が目覚めると白木が顔をのぞいていた。麻奈美はいつの間にか消えていた。武藤の心に吸収されたのだろうかと不思議に思う。武藤は横になっていた。動けなかった。
飯塚が武藤の顔を覗き込む。目だけを射抜いた。そうして武藤は気がついた。何もいない。武藤の心の中には。暗闇も光も、麻奈美も。
「やっぱり」
「あの。体が動けません」
「あちら側に渡ったみたいですね。もう安心です」
「どうやって」
「本人の意思です。念のため、検査しますね」
何かが出てきた。何かは煙のようなものだった。飯塚の影から出てきたようだった。白木と同じようなものかもしれない。煙に包まれた。顔を小さな手でなでられているようだった。
そうして体をさわれた。触手とは違い。優しくそっと触る。パチッと電気が走るようだ。白木は面白いと言いたげに見ていた。
「祐樹がいたような」
「いるぞ」
「おまえ怖かったぞ。さっきから “体をくれ”って言ったんだからな」
「そんなに欲しがっていたんだ」
もし麻奈美が肉体を得ても武藤に会えるかわからない。こうして武藤の中にいても、武藤は拒絶しないからいたかったのだろう。だが、武藤には生きる資格がある。それはあちら側になった麻奈美にも。時を止める方法はない。
「呼んでくれてありがとう、な」
武藤は疲れたのか、また意識を失っていた。
白い霧に包まれ、街は眠るように静かだった。男はその中で歩いていた。犬も一緒に。犬はちらちらと辺りを伺っていた。それほど濃い霧ではない。が、朝早いためか、車を運転するものはない。川がある、その川から霧が発生するのか、それとも空気の水素が霧になるのか、男にはわからない。霧の中から何かが出てくる。
輿である。顔が見えないが、男が運んでいる。一人二人、その輿は江戸時代を連想させている。高貴な女性を乗せているのか、はたまた何かのレクリエレーションなのかと考えていた男はじっと見ていた。犬は怯えるように主人の側で震えていた。
武藤は目覚めた。あれから数日が経ったのだ。一応飯塚の検査は終わったが、念のため病院に行けと言われたのだ。武藤は憂鬱な雨空の気配を感じ取った。湿気た髪がはらりと起き上がるときに垂れた。武藤は立ち上がり、カーテンを開けた。鈍色の空が広がっていた。
身支度をして、武藤は出かける準備をする。健康診断だ。ちょうどハガキに書いてある。いつもよりもずっと早めに起きた。予約したのは午前中だ。食事は取らない。水だけ飲んだ。
バスに乗るために歩く。野球帽をかぶる。長い髪はまとまり、TシャツとGパン姿で外へと歩き出した。
爽やかなとは言い難い、重い空が上からのしかかるようだった。気圧のせいかわからないが、武藤は空を仰いだ。電信柱に止まる一羽の黒いカラスがかあかあと鳴いている。
武藤はカラスを見ることもなく歩く。
バス停が見えてきた。武藤は立ち止まり、じっと待つ。しかし、駅行きのバスではないから、朝からバスを待つのは武藤くらいしかいない。時刻表より五分遅れてバスは来た。
バスはすでにお年寄りが座っている。バスに座ると武藤はじっとしていた。
ほどなくしてバス発車される。アナウンスが始まり、それを無視した会話が始まる。
「田中さん。亡くなったらしいわよ」
「年には勝てないわよね。なんで死んだの」
「さあ。わからないんだって。昨日までピンピンしていて犬の散歩に出かけたのに」
「奥さん、落ち込んでいるわよね。お話に行こうかな」
「やめなさいよ。余計なお世話よ」
「でも、変なものを見たらしいわよ」
「誰が」
「旦那さん」
「へえ。怖いからやめてよ」
「輿を見たんだって。輿って江戸時代にえらい人が乗る奴」
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「ねえ。怖くないでしょ」
婦人達は笑っていた。
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