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第一章 少女と男
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白木が本調子ではないのか、体を休めるようにずっと眠っている。姿を消していないからまだマシだが、武藤はあまりいい気分はしなかった。
武藤は鏡の中の自分を見つめた。不機嫌そうな顔つきをしているのかもしれない。それは自分にしかわからないことだ。武藤は鏡を見たまま、髪の毛に櫛を入れている。シュシュという音をたてて、髪の毛が解されていく。地肌を刺激するように何度もすいていく、流れるように。そうすると武藤の気持ちが穏やかな気持ちになる。鏡に映っている武藤の顔はマシなものだった。
「大丈夫だ」
武藤は自分に言い聞かせた。はっと振り返ると白木がいた。彼は真面目な顔をしている。思いつめた顔をしているように見えるのは武藤の気のせいだろう。武藤はじっと白木を見た。
お互いに無言である。武藤を見つめていた白木は「おまえ、不安なのか」と問いかけた。何がと武藤は言う前に白木が笑った。白木は何も言わない。言わない以上、武藤にはわからない。白木にはそれがわかっているだろうか。多分、わかっていない。
「白木」
「まあ。寝てれば治る。そんなもんさ。俺は体調いい、気分が悪い。それだけだ」
「わかった」
「俺はおまえを守るとは決めていないからな」
まるで忠告するように白木が言った。武藤はぼんやりと白木を見つめていた。白木は背を見せながら、また横になる姿を武藤は見つめていた。
武藤は資料を読んでいた。白木が武藤をどうするのも自由だが、あんなに弱った白木を見たのは久しぶりだった。まだ、武藤にも慣れていないときああだった。それはどんなときか、武藤には思い出せないでいた。武藤の気持ちも知らずに白木は大きなあくびをした。
「出かける」
武藤はいう。白木は多分追っては来ないだろうとわかっている。だから、白木は黙っている。
やめとけと言えばやめるつもりだった。しかし、白木が何を見たか気になるのも確かである。武藤はじっとしていた。好きにしろとも何も言わない。だから、白木に言ったまま、野球帽を取り出して、かぶって外に出た。
外は暖かい。気持ちよく晴れて風が強い。日向に出ればなおさら穏やかな天気だ。武藤は淡々と歩いていく。坂道、平坦な道、住宅街。そこを歩いていると誰とも会わなかった。それもそうだ。午前中である。人通りなどない。武藤はため息をつかずに歩いていた。行き当たると思ったから。スマホは持っている。
「お兄ちゃん?」
マンションの近くに麻奈美がいた。麻奈美はボールを持っている。麻奈美のボールはビニール製のゴムでできた黄色のボール。そうして誰かと遊んでいるようだ。
「ああ。君か」
異界の子。異界の子と誰が遊んでいるんだろうと武藤は目を凝らす。子供、小学生手前の子だろうか。
「早く投げてよ」
「はーい」
二人は投げ合いっこをして楽しんでいるようだ。武藤はあることに気がついた。子供の影がない。あるはずの頼りない影が見えなかった。うすい黒いものが。目を疑う武藤はまばたきをした。目の錯覚だろうか、影はちゃんとあった。
「お兄ちゃん?」
男の子がいう。
「一緒にボール遊ぶ?」
男の子がいうのを武藤は首を振った。疲れているのか、それとも現実なのか、武藤には判断ができなかった。
「お兄ちゃん、こんなところで何をしているの」
「散歩だよ」
「散歩か。暇人なんだね」
そう言われたら元も子もない武藤がいた。この子はどこから来たんだと武藤は考えていた。生きているのか、死んでいるのか検討もつかない武藤に笑いかけたのは麻奈美だった。
「どこの子か気になるのか」
「えっ」
「ふわふわしているところを捕まえただけだ」
武藤はふわふわしているところがどういう意味かわかりかねていた。麻奈美はニッと笑った。武藤の戸惑う気持ちを察知したのかもしれない。武藤は表情をあまり変えず「早く帰った方がいい」と言った。
「お家がわからない」
「えっ。この辺じゃないのか。おまわりさんに行くか」
「うん」
交番は確かに近いが、麻奈美にどこで会ったかと問いかけようとする。麻奈美は首を振った。
「変な顔をされる」
「変な顔?」
「だって死人の魂だから」
死人と武藤はつぶやいていた。その意味をようやくわかったとき、ぞっとするほどの殺意を感じた。頭に衝撃が走った。
白木は眠っていた。そうしてピクリと体を震わしていた。面倒くさいのかまだ眠っている。
「武藤。起きているか」
外から声が聞こえてくる。玄関だろう。白木は手を軽く上げた。鍵が自然と開けたのだ。祐樹はピクリと驚いた顔をしていた。それで白木は体を起こした。
「武藤はいない」
祐樹に対して白木が言った。祐樹が白木を怖がっている。それがわかっているのか愉快そうに白木は唇を歪めた。祐樹はぐっとしたまま出て行こうとする。
「武藤が危ないぞ」
「危ないってどういうことだ。化け物」
まさかおまえ、見捨てたのかと祐樹は声を荒げた。荒げた白木は何も言わない。
「俺が、おまえに武藤のいるところを教えてやる」
「代わりに何がほしい」
「血」
ニッと白木が笑うと、祐樹は冗談ではないかと白木の顔をのぞく。白木は立ち上がった。まるでさっきとは違い、生き生きしたものになった。顔色もいい。
「おまえ、やっぱり面白いな」
「バカにするな。化け物」
「はははっ。バカにしたのはわかったか」
じゃあなという前に「武藤はどこにいる。髪の毛ならやれる」と言い出す。白木は何かを考えているようだ。
武藤は目覚めた。ここがどこかわからない。建設現場なのか、人通りはないようだ。人のいないテント。テントの中には自分と同じように膨らみがある。そうして、寝袋に入って微動たりしない。武藤はテントの中、まだ明るいことを知る。鼻歌が聞こえてくる。調子はずれのマーチだ。
男がテントから入ってくる。スマホは取られたのはわかっている。男が武藤のスマホを持っているからだ。男は麻奈美の父親らしき人間だ。ただ、目がギラギラと光っている。
「あんたに俺は何かしたか」
「あれが見えているんだろう」
「あれって」
「人間には見えないもの。麻奈美は見えない。誰にも。だから、見えるおまえが異常。俺も異常な精神らしい」
「処方されたのか、薬」
「飲むわけがない」
「飲んだら具合が悪くなるからな」
「あんた、経験があるのか」
「ああ」
「そりゃあ傑作だ。いい生贄になるな」
武藤はじっと男を見ていた。
「そこの死体は佐藤さんか」
「生贄だ。死体だが合格だ。あの子供も合格」
「何がしたい」
「そうだな。麻奈美の体を与えたいんだ。麻奈美は、僕の奥さんでね。前世がひどかった。あばずれ。色気ばかり強くてよく僕というものがありながら、僕以外の男を相手する悪い女」
「……だから殺した」
「いや自然死だ。麻奈美を作るためにとっといた骨をあの方にあげたけど」
「あの方ってなんだ」
「麻奈美を作った。あの方を、あれ知らない」
今から呼ぶよと創造主様と呼んだ。男の手から血が出ていた。血から何か出てくる。黒い、霧。そうして男の隣に、人間がいた。人間ではないとすぐにわかった。
「今回の生贄だ。今見えるものは僕が作った子供」
『……』
ちらりと目玉だけが動いた。武藤はぞくぞくとした。これは自分の手には負えない。殺されると思った。人間ではない男が武藤を見てにやりと笑った。
『欠陥品だ』
「えっ。私と同じように麻奈美が見えるんですよ」
『おまえは愚かだ。だが、教えてやる。これはすでに異界のものと契約している。そうして来るだろうな』
「何が」
ぶっ、と男が倒れた。一瞬のことだった。男の首を白木は噛んだのだ。噛んで放り投げた。テントが崩れた。しかし、テントの中にいた作り出された存在はいつの間にか、テントを消していた。辺りは暗い霧に包まれていた。白木が犬の姿で男を襲ったのだとようやく武藤は気がついた。
「変な相手と遊んでいるじゃん」
白木は男を気絶させた。
『おう。負け犬か』
「負け犬っていうのは、俺のことか」
『私は飽きたな』
「なに」
『格が違うのだよ。おまえら全員食うか』
面倒だ。と作り出された存在がいう。気絶した男が笑い出していた。生贄、生贄と叫んでいる。
「白木。なんだ、これは」
祐樹の声が聞こえてきた。武藤はとっさに「来るな。ここはおまえの領域ではない」と叫んだ。武藤を見ていた顔はじっとしながら、ニヤニヤと笑っていた。
力が強いとわかる。
「おまえは何がほしいんだ」
「武藤!」
「白木。おまえじゃ、勝てない」
「決めつけるなよ。食ったのはじじいとガキ。俺は負けない」
作り出された存在は笑い出す。
『無駄だ』
白木は犬の姿に牙をむき出しして、襲いかかるが、見えない大きな手にはばかれて、立ち向かえない。代わりに見えない刃で体を傷つけられる。
『バカバカしいくらい弱い』
「おまえ、なんとしかしろよ。あのときみたいに」
「格が違うって」
「さあ、私が作った子よ。私の願いを叶えてください」
いきなり、佐藤が体を動かした。何が起きているのかわからない。
「バカ。そんな奴に願うなら、俺に願えよ」
佐藤老人の体がゴツゴツと何かが変わっていく。武藤は自分の気が遠くなっているのに気がついた。魂を食われるんだと思った。
武藤は鏡の中の自分を見つめた。不機嫌そうな顔つきをしているのかもしれない。それは自分にしかわからないことだ。武藤は鏡を見たまま、髪の毛に櫛を入れている。シュシュという音をたてて、髪の毛が解されていく。地肌を刺激するように何度もすいていく、流れるように。そうすると武藤の気持ちが穏やかな気持ちになる。鏡に映っている武藤の顔はマシなものだった。
「大丈夫だ」
武藤は自分に言い聞かせた。はっと振り返ると白木がいた。彼は真面目な顔をしている。思いつめた顔をしているように見えるのは武藤の気のせいだろう。武藤はじっと白木を見た。
お互いに無言である。武藤を見つめていた白木は「おまえ、不安なのか」と問いかけた。何がと武藤は言う前に白木が笑った。白木は何も言わない。言わない以上、武藤にはわからない。白木にはそれがわかっているだろうか。多分、わかっていない。
「白木」
「まあ。寝てれば治る。そんなもんさ。俺は体調いい、気分が悪い。それだけだ」
「わかった」
「俺はおまえを守るとは決めていないからな」
まるで忠告するように白木が言った。武藤はぼんやりと白木を見つめていた。白木は背を見せながら、また横になる姿を武藤は見つめていた。
武藤は資料を読んでいた。白木が武藤をどうするのも自由だが、あんなに弱った白木を見たのは久しぶりだった。まだ、武藤にも慣れていないときああだった。それはどんなときか、武藤には思い出せないでいた。武藤の気持ちも知らずに白木は大きなあくびをした。
「出かける」
武藤はいう。白木は多分追っては来ないだろうとわかっている。だから、白木は黙っている。
やめとけと言えばやめるつもりだった。しかし、白木が何を見たか気になるのも確かである。武藤はじっとしていた。好きにしろとも何も言わない。だから、白木に言ったまま、野球帽を取り出して、かぶって外に出た。
外は暖かい。気持ちよく晴れて風が強い。日向に出ればなおさら穏やかな天気だ。武藤は淡々と歩いていく。坂道、平坦な道、住宅街。そこを歩いていると誰とも会わなかった。それもそうだ。午前中である。人通りなどない。武藤はため息をつかずに歩いていた。行き当たると思ったから。スマホは持っている。
「お兄ちゃん?」
マンションの近くに麻奈美がいた。麻奈美はボールを持っている。麻奈美のボールはビニール製のゴムでできた黄色のボール。そうして誰かと遊んでいるようだ。
「ああ。君か」
異界の子。異界の子と誰が遊んでいるんだろうと武藤は目を凝らす。子供、小学生手前の子だろうか。
「早く投げてよ」
「はーい」
二人は投げ合いっこをして楽しんでいるようだ。武藤はあることに気がついた。子供の影がない。あるはずの頼りない影が見えなかった。うすい黒いものが。目を疑う武藤はまばたきをした。目の錯覚だろうか、影はちゃんとあった。
「お兄ちゃん?」
男の子がいう。
「一緒にボール遊ぶ?」
男の子がいうのを武藤は首を振った。疲れているのか、それとも現実なのか、武藤には判断ができなかった。
「お兄ちゃん、こんなところで何をしているの」
「散歩だよ」
「散歩か。暇人なんだね」
そう言われたら元も子もない武藤がいた。この子はどこから来たんだと武藤は考えていた。生きているのか、死んでいるのか検討もつかない武藤に笑いかけたのは麻奈美だった。
「どこの子か気になるのか」
「えっ」
「ふわふわしているところを捕まえただけだ」
武藤はふわふわしているところがどういう意味かわかりかねていた。麻奈美はニッと笑った。武藤の戸惑う気持ちを察知したのかもしれない。武藤は表情をあまり変えず「早く帰った方がいい」と言った。
「お家がわからない」
「えっ。この辺じゃないのか。おまわりさんに行くか」
「うん」
交番は確かに近いが、麻奈美にどこで会ったかと問いかけようとする。麻奈美は首を振った。
「変な顔をされる」
「変な顔?」
「だって死人の魂だから」
死人と武藤はつぶやいていた。その意味をようやくわかったとき、ぞっとするほどの殺意を感じた。頭に衝撃が走った。
白木は眠っていた。そうしてピクリと体を震わしていた。面倒くさいのかまだ眠っている。
「武藤。起きているか」
外から声が聞こえてくる。玄関だろう。白木は手を軽く上げた。鍵が自然と開けたのだ。祐樹はピクリと驚いた顔をしていた。それで白木は体を起こした。
「武藤はいない」
祐樹に対して白木が言った。祐樹が白木を怖がっている。それがわかっているのか愉快そうに白木は唇を歪めた。祐樹はぐっとしたまま出て行こうとする。
「武藤が危ないぞ」
「危ないってどういうことだ。化け物」
まさかおまえ、見捨てたのかと祐樹は声を荒げた。荒げた白木は何も言わない。
「俺が、おまえに武藤のいるところを教えてやる」
「代わりに何がほしい」
「血」
ニッと白木が笑うと、祐樹は冗談ではないかと白木の顔をのぞく。白木は立ち上がった。まるでさっきとは違い、生き生きしたものになった。顔色もいい。
「おまえ、やっぱり面白いな」
「バカにするな。化け物」
「はははっ。バカにしたのはわかったか」
じゃあなという前に「武藤はどこにいる。髪の毛ならやれる」と言い出す。白木は何かを考えているようだ。
武藤は目覚めた。ここがどこかわからない。建設現場なのか、人通りはないようだ。人のいないテント。テントの中には自分と同じように膨らみがある。そうして、寝袋に入って微動たりしない。武藤はテントの中、まだ明るいことを知る。鼻歌が聞こえてくる。調子はずれのマーチだ。
男がテントから入ってくる。スマホは取られたのはわかっている。男が武藤のスマホを持っているからだ。男は麻奈美の父親らしき人間だ。ただ、目がギラギラと光っている。
「あんたに俺は何かしたか」
「あれが見えているんだろう」
「あれって」
「人間には見えないもの。麻奈美は見えない。誰にも。だから、見えるおまえが異常。俺も異常な精神らしい」
「処方されたのか、薬」
「飲むわけがない」
「飲んだら具合が悪くなるからな」
「あんた、経験があるのか」
「ああ」
「そりゃあ傑作だ。いい生贄になるな」
武藤はじっと男を見ていた。
「そこの死体は佐藤さんか」
「生贄だ。死体だが合格だ。あの子供も合格」
「何がしたい」
「そうだな。麻奈美の体を与えたいんだ。麻奈美は、僕の奥さんでね。前世がひどかった。あばずれ。色気ばかり強くてよく僕というものがありながら、僕以外の男を相手する悪い女」
「……だから殺した」
「いや自然死だ。麻奈美を作るためにとっといた骨をあの方にあげたけど」
「あの方ってなんだ」
「麻奈美を作った。あの方を、あれ知らない」
今から呼ぶよと創造主様と呼んだ。男の手から血が出ていた。血から何か出てくる。黒い、霧。そうして男の隣に、人間がいた。人間ではないとすぐにわかった。
「今回の生贄だ。今見えるものは僕が作った子供」
『……』
ちらりと目玉だけが動いた。武藤はぞくぞくとした。これは自分の手には負えない。殺されると思った。人間ではない男が武藤を見てにやりと笑った。
『欠陥品だ』
「えっ。私と同じように麻奈美が見えるんですよ」
『おまえは愚かだ。だが、教えてやる。これはすでに異界のものと契約している。そうして来るだろうな』
「何が」
ぶっ、と男が倒れた。一瞬のことだった。男の首を白木は噛んだのだ。噛んで放り投げた。テントが崩れた。しかし、テントの中にいた作り出された存在はいつの間にか、テントを消していた。辺りは暗い霧に包まれていた。白木が犬の姿で男を襲ったのだとようやく武藤は気がついた。
「変な相手と遊んでいるじゃん」
白木は男を気絶させた。
『おう。負け犬か』
「負け犬っていうのは、俺のことか」
『私は飽きたな』
「なに」
『格が違うのだよ。おまえら全員食うか』
面倒だ。と作り出された存在がいう。気絶した男が笑い出していた。生贄、生贄と叫んでいる。
「白木。なんだ、これは」
祐樹の声が聞こえてきた。武藤はとっさに「来るな。ここはおまえの領域ではない」と叫んだ。武藤を見ていた顔はじっとしながら、ニヤニヤと笑っていた。
力が強いとわかる。
「おまえは何がほしいんだ」
「武藤!」
「白木。おまえじゃ、勝てない」
「決めつけるなよ。食ったのはじじいとガキ。俺は負けない」
作り出された存在は笑い出す。
『無駄だ』
白木は犬の姿に牙をむき出しして、襲いかかるが、見えない大きな手にはばかれて、立ち向かえない。代わりに見えない刃で体を傷つけられる。
『バカバカしいくらい弱い』
「おまえ、なんとしかしろよ。あのときみたいに」
「格が違うって」
「さあ、私が作った子よ。私の願いを叶えてください」
いきなり、佐藤が体を動かした。何が起きているのかわからない。
「バカ。そんな奴に願うなら、俺に願えよ」
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