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第一章 少女と男
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食事を終えると二人は庭に出た。どうやら老人は一人暮らしのようだ。武藤以外に人の気配はしない。平屋に小さな庭がある。季節通りに水仙の花がある。白い花弁が固く閉ざされている中、老人は「こっちこっち」と呼ぶ。老人の前には、たらいがある。たらいは大きく、銀色である。それをそっとはがすと、あっと武藤は叫んだ。
チョークで描かれた目がある。まぶたやまつげまで書いてある目だ。それがまぶしそうにまばたきを繰り返している。さっと逃げようとする目を老人はたらいでまた覆う。
「どうだ。驚いただろう」
こくりと武藤はうなずいた。あれは一体なんだろうかと頭の中で巡らしているかもしれない。老人はちょっとだけ、つまらなそうだった。
「もっと、驚いてくれれば嬉しいんだが。外人みたいに」
「……」
「これが何かわかるかね」
「わかりません」
「写真を撮りたいです」
そう武藤はつぶやいた。武藤の申し出に老人は嬉々として受け入れた。やっぱり写真だよなと老人はいうのを聞きながら、スマホの写真アプリを起動させていつでも出される状態にしたが。老人はちょっとだけ戸惑うように「また今度にしてくれないか。眩しさに慣れて逃げたらつまらない」と言った。武藤はうなずいた。老人はほっとしたような顔をした。
「どうやってみつけたんです」
「たらいに金魚を入れて、水槽を洗おうと思って庭に出た。庭に変な模様があるなと思ったら、動いた。で、とっさにたらいで覆ったら動けなくなったというな」
老人は愉快そうに話した。武藤は何か考えている。
「ご老体はなんだと思います。あれを」
「さあ。わからんが。この世のものじゃない」
「えっ」
「だって、チョークに描かれた目玉が動くか普通。おまえさんはどう思う」
「地球外生物が描いた目」
「UFOか。大きく出たな」
「動画でもかまいませんか」
「ああ。構わないよ。また明日も来てくれ」
そう言って老人の家を後にする。武藤は立ち止まって、老人の平屋を見つめていた。低い屋根に青空がよく映えていた。雲の流れがいつもより早いと武藤は気がついた。何か、考えているようでスマホを取り出してあるところに電話をする。何か胸騒ぎが武藤の胸に波打つように、浮かんでいたからだ。
「白木、あれはなんだ」
家に戻った武藤は仕事をしていた。小説を打ち込んで、ノートのメモを読んでいた。その合間に武藤は白木を呼んでみたのだ。白木は姿を消している。白木の姿がないことを武藤は落胆しなかった。予想はできていた。白木は武藤のお守りである。と白木は言っている。使い魔ではないなと武藤はつぶやいた。
あれは一体なんだろうかと武藤は考える。目は見るためのものだ。見る以外に何がある。何も見えないはずだ。
「消せばいいものを」
チャイムが鳴る。 玄関のドアを開けると眼光が鋭い警官がいた。警官はにこやかに話を聞きたいと、言う。
「なんですか」
「佐藤(さとう)義信(よしのぶ)さん知っていますか」
武藤は知らないと答えた。写真を見せられた。あの神社にいた老人の写真だった。武藤は驚きを隠せないのかまばたきをした。
「信じてもらいませんが、銅像に掃除してご飯をいただいただけです」
「それを証明する人は」
「さあ。人はいなかったので」
「佐藤さんはそのとき、元気だった。その時間帯を教えてください」
「はい。多分午後十二時まで一緒でした。ご老体、いえ佐藤さんに何かありましたか」
「……行方不明にあっただけです」
強盗と武藤はつぶやいた。
「金品は荒らされなかったが、佐藤さんを連れて、逃げたようです。テレビを見ていませんでしたか」
「仕事をしていたもので」
「失礼ですが、ご職業は」
「作家です。取り扱うのはライトノベルです。よくある冒険ものとか」
「ああ。そうなんですか」
じゃあ、失礼しますという警官を見送って、ため息をつかなかった。さっそくタブレットとニュースを見る。ワイドショーがちょうどはじまった。
「なあ。面倒なことになっただろう」
「面倒」
白木がいつの間にかいた。武藤はつぶやいていた。また報告書を書いていたのだ。武藤はぼんやりと頭を悩ましていた。怨恨か、わからないが、異界の住人が関わっているのだろうか。また麻奈美が何かしたというのはわからない。が、関わっていることは確証が持てない。
「白木はどう思う」
「何を」
「行方不明の原因は人間か、異界の仕業か」
「さあな。俺は見ていないからわからない。ただ、異界の人間ならば丸呑みだろうな」
武藤はじっと考えていた。白木がからかって言っているのではないとわかっている。己の経験からでも異界の住人が簡単に手がかりを残すだろうか。何かを探しているということはやはりあのチョークの目を探したのだろうか。わからないが、安易に住人のせいにするのも気が引ける。
『おい。武藤、無事か』
祐樹からメッセージが届いていた。武藤は電話をかけてみた。祐樹はすぐに出てくれた。それに安心する武藤がいた。
『おい、武藤』
「警官が来た」
『おう』
警官がなんで来るという話になる。かいつまんで話した武藤に祐樹は苦し紛れに『捕まっても友達だ』と言い出す。笑えない冗談だと武藤は思った。
「おまえ、どうやって事件を知った?」
『知り合いが神社の側で暮らしているんだ。それでおまえ、簡単にやられそうだから』
「そうか」
『なに、露骨に安心した声を出すんだよ』
「すまん」
『どっちが心配しているのかわからない』
急に疲れた声で祐樹が言った。はあとため息を祐樹はした。どうやらドッと疲れたようだ。
「じゃあな」
『変なことに巻き込まれるなよ。後フラフラするなよ』
「気をつける」
武藤は仕事をした。コトリと何かが動いた音が聞こえてきた。武藤は振り返ると白木がじっと壁を見つめていた。白木の顔は何か遠くを見ているような気配があった。武藤は気にしないことにした。
武藤はしばらくじっと小説を書いていた。書きたいことはあった上、集中したこともあり、白木の存在を完全に忘れていた。白木がどこかに消えたと気がついたのは、日が、かげる夕方である。窓からスミレ色の空が広がっているとき、白木とつぶやいた。白木の返事がない。いつものことだと武藤は思った。白木がいないのならば、好都合と考えていた。早めに仕事を終わらせようとした。
夕食にパスタを作っていると、やはりというかいつも話しかける白木がいない。白木が消えていることにようやく武藤は胸騒ぎをした。火を止めて、出かけようとしたとき「武藤か」と呼ばれた。白木がいた。くたくたとしゃがむ武藤がいた。白木は現れてそのまま体をだらけたように横になった。具合が悪いのかもしれない。
「ああ。疲れた」
「白木、どうした。何があった」
「別に。おまえには関係ないだろう」
「心配したわけじゃないだろう」
「今、している」
武藤が白木に触れようとする。幽霊のように、白木は通り抜けた。だから、白木が人間ではないこともわかるが、武藤にはなぜかそれが寂しいというより拒絶された気分になる。白木とふれあいなどあまりない。だが、白木が触りたければ勝手に触れる。白木が触れないことは武藤を拒絶しているのではないだろうかと武藤は暗く考えていた。
「うわっ。勝手に傷ついている」
「何しに行った。何が何でも行かなきゃいけないことか」
「別に気まぐれさ」
白木は言って目をつぶった。横になったままふわりと宙に浮いた。その様子に武藤はあっとつぶやいた。傷などないが、疲労の色が白木には現れていた。
武藤は白木に背を向けて仕事を再開させていた。
男は不安だった。麻奈美は知らなかった。男は麻奈美を見るたびにあるものが波打つように、刺激されるのがわかった。かわいらしい顔、あどけない笑み、静かに眠る顔。そんな麻奈美がいつか消えてしまわないか不安だった。妻もそうだった。美しく、気まぐれな、貞操心が薄い女だった。実際に違うと言って、男をだまし続けていたのだ。男はじっと自分の胸の内に潜める獣を見つめていた。黒々とした禍々しいほどの怒り。麻奈美は眠っている。それを見ていると怒りがどんどん焚き火のように燃え上がる。
妻の顔が浮かぶ。
「あばずれめ」
男の声が冷え冷えとした響きでつぶやいた。そうして、麻奈美が起きていることに気づきもせず、夜の町に繰り出そうとしていた。夜の町と言ってもスナックではない。ただ、町をぶらぶらするだけだった。そうして、怒りを静めるのがこの男の日課だった。あれは一体なんだろうかと男は考えていたが、やめていた。
チョークで描かれた目がある。まぶたやまつげまで書いてある目だ。それがまぶしそうにまばたきを繰り返している。さっと逃げようとする目を老人はたらいでまた覆う。
「どうだ。驚いただろう」
こくりと武藤はうなずいた。あれは一体なんだろうかと頭の中で巡らしているかもしれない。老人はちょっとだけ、つまらなそうだった。
「もっと、驚いてくれれば嬉しいんだが。外人みたいに」
「……」
「これが何かわかるかね」
「わかりません」
「写真を撮りたいです」
そう武藤はつぶやいた。武藤の申し出に老人は嬉々として受け入れた。やっぱり写真だよなと老人はいうのを聞きながら、スマホの写真アプリを起動させていつでも出される状態にしたが。老人はちょっとだけ戸惑うように「また今度にしてくれないか。眩しさに慣れて逃げたらつまらない」と言った。武藤はうなずいた。老人はほっとしたような顔をした。
「どうやってみつけたんです」
「たらいに金魚を入れて、水槽を洗おうと思って庭に出た。庭に変な模様があるなと思ったら、動いた。で、とっさにたらいで覆ったら動けなくなったというな」
老人は愉快そうに話した。武藤は何か考えている。
「ご老体はなんだと思います。あれを」
「さあ。わからんが。この世のものじゃない」
「えっ」
「だって、チョークに描かれた目玉が動くか普通。おまえさんはどう思う」
「地球外生物が描いた目」
「UFOか。大きく出たな」
「動画でもかまいませんか」
「ああ。構わないよ。また明日も来てくれ」
そう言って老人の家を後にする。武藤は立ち止まって、老人の平屋を見つめていた。低い屋根に青空がよく映えていた。雲の流れがいつもより早いと武藤は気がついた。何か、考えているようでスマホを取り出してあるところに電話をする。何か胸騒ぎが武藤の胸に波打つように、浮かんでいたからだ。
「白木、あれはなんだ」
家に戻った武藤は仕事をしていた。小説を打ち込んで、ノートのメモを読んでいた。その合間に武藤は白木を呼んでみたのだ。白木は姿を消している。白木の姿がないことを武藤は落胆しなかった。予想はできていた。白木は武藤のお守りである。と白木は言っている。使い魔ではないなと武藤はつぶやいた。
あれは一体なんだろうかと武藤は考える。目は見るためのものだ。見る以外に何がある。何も見えないはずだ。
「消せばいいものを」
チャイムが鳴る。 玄関のドアを開けると眼光が鋭い警官がいた。警官はにこやかに話を聞きたいと、言う。
「なんですか」
「佐藤(さとう)義信(よしのぶ)さん知っていますか」
武藤は知らないと答えた。写真を見せられた。あの神社にいた老人の写真だった。武藤は驚きを隠せないのかまばたきをした。
「信じてもらいませんが、銅像に掃除してご飯をいただいただけです」
「それを証明する人は」
「さあ。人はいなかったので」
「佐藤さんはそのとき、元気だった。その時間帯を教えてください」
「はい。多分午後十二時まで一緒でした。ご老体、いえ佐藤さんに何かありましたか」
「……行方不明にあっただけです」
強盗と武藤はつぶやいた。
「金品は荒らされなかったが、佐藤さんを連れて、逃げたようです。テレビを見ていませんでしたか」
「仕事をしていたもので」
「失礼ですが、ご職業は」
「作家です。取り扱うのはライトノベルです。よくある冒険ものとか」
「ああ。そうなんですか」
じゃあ、失礼しますという警官を見送って、ため息をつかなかった。さっそくタブレットとニュースを見る。ワイドショーがちょうどはじまった。
「なあ。面倒なことになっただろう」
「面倒」
白木がいつの間にかいた。武藤はつぶやいていた。また報告書を書いていたのだ。武藤はぼんやりと頭を悩ましていた。怨恨か、わからないが、異界の住人が関わっているのだろうか。また麻奈美が何かしたというのはわからない。が、関わっていることは確証が持てない。
「白木はどう思う」
「何を」
「行方不明の原因は人間か、異界の仕業か」
「さあな。俺は見ていないからわからない。ただ、異界の人間ならば丸呑みだろうな」
武藤はじっと考えていた。白木がからかって言っているのではないとわかっている。己の経験からでも異界の住人が簡単に手がかりを残すだろうか。何かを探しているということはやはりあのチョークの目を探したのだろうか。わからないが、安易に住人のせいにするのも気が引ける。
『おい。武藤、無事か』
祐樹からメッセージが届いていた。武藤は電話をかけてみた。祐樹はすぐに出てくれた。それに安心する武藤がいた。
『おい、武藤』
「警官が来た」
『おう』
警官がなんで来るという話になる。かいつまんで話した武藤に祐樹は苦し紛れに『捕まっても友達だ』と言い出す。笑えない冗談だと武藤は思った。
「おまえ、どうやって事件を知った?」
『知り合いが神社の側で暮らしているんだ。それでおまえ、簡単にやられそうだから』
「そうか」
『なに、露骨に安心した声を出すんだよ』
「すまん」
『どっちが心配しているのかわからない』
急に疲れた声で祐樹が言った。はあとため息を祐樹はした。どうやらドッと疲れたようだ。
「じゃあな」
『変なことに巻き込まれるなよ。後フラフラするなよ』
「気をつける」
武藤は仕事をした。コトリと何かが動いた音が聞こえてきた。武藤は振り返ると白木がじっと壁を見つめていた。白木の顔は何か遠くを見ているような気配があった。武藤は気にしないことにした。
武藤はしばらくじっと小説を書いていた。書きたいことはあった上、集中したこともあり、白木の存在を完全に忘れていた。白木がどこかに消えたと気がついたのは、日が、かげる夕方である。窓からスミレ色の空が広がっているとき、白木とつぶやいた。白木の返事がない。いつものことだと武藤は思った。白木がいないのならば、好都合と考えていた。早めに仕事を終わらせようとした。
夕食にパスタを作っていると、やはりというかいつも話しかける白木がいない。白木が消えていることにようやく武藤は胸騒ぎをした。火を止めて、出かけようとしたとき「武藤か」と呼ばれた。白木がいた。くたくたとしゃがむ武藤がいた。白木は現れてそのまま体をだらけたように横になった。具合が悪いのかもしれない。
「ああ。疲れた」
「白木、どうした。何があった」
「別に。おまえには関係ないだろう」
「心配したわけじゃないだろう」
「今、している」
武藤が白木に触れようとする。幽霊のように、白木は通り抜けた。だから、白木が人間ではないこともわかるが、武藤にはなぜかそれが寂しいというより拒絶された気分になる。白木とふれあいなどあまりない。だが、白木が触りたければ勝手に触れる。白木が触れないことは武藤を拒絶しているのではないだろうかと武藤は暗く考えていた。
「うわっ。勝手に傷ついている」
「何しに行った。何が何でも行かなきゃいけないことか」
「別に気まぐれさ」
白木は言って目をつぶった。横になったままふわりと宙に浮いた。その様子に武藤はあっとつぶやいた。傷などないが、疲労の色が白木には現れていた。
武藤は白木に背を向けて仕事を再開させていた。
男は不安だった。麻奈美は知らなかった。男は麻奈美を見るたびにあるものが波打つように、刺激されるのがわかった。かわいらしい顔、あどけない笑み、静かに眠る顔。そんな麻奈美がいつか消えてしまわないか不安だった。妻もそうだった。美しく、気まぐれな、貞操心が薄い女だった。実際に違うと言って、男をだまし続けていたのだ。男はじっと自分の胸の内に潜める獣を見つめていた。黒々とした禍々しいほどの怒り。麻奈美は眠っている。それを見ていると怒りがどんどん焚き火のように燃え上がる。
妻の顔が浮かぶ。
「あばずれめ」
男の声が冷え冷えとした響きでつぶやいた。そうして、麻奈美が起きていることに気づきもせず、夜の町に繰り出そうとしていた。夜の町と言ってもスナックではない。ただ、町をぶらぶらするだけだった。そうして、怒りを静めるのがこの男の日課だった。あれは一体なんだろうかと男は考えていたが、やめていた。
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