16 / 31
本編
14.新しいお友達と鈴 *
しおりを挟む
「リヒト、アルフォンス。プレゼントだ」
そういってウィリアム様が連れて来たのは、白いウサギと対になるような真っ黒なネコのぬいぐるみだった。しっぽがひょろっと長くて金色のお目々が可愛い。
僕はアルフォンスを抱きながら、ウィリアム様のプレゼントのぬいぐるみに近付いた。
「可愛いネコさんですね」
アルフォンスも興味があるのか、しきりに手を伸ばしている。柔らかそうな毛並みを撫でてみたいのかもしれない。
「少し前に買って来ていたんだが、やっと調整が終わった。新しい護衛のネコだ」
そういえば、少し前に大きな袋を持って帰って来た日があった。あの袋の中身がこの子かな。
「護衛、ですか」
こんなに可愛いのにどうやって戦うんだろう。魔法かな。
「といっても、ウサギのように身の回りの世話も出来るし、一通りの魔法も使える。だが、護衛特化型になるからリヒトのケアはこれまで通りウサギが行うことになる」
ネコはペコリと頭を下げて挨拶をしてくれた。
「よろしくね、ネコさん。僕はリヒト。こっちは息子のアルフォンスだよ」
「ねー! あーうー!」
腕の中からアルフォンスも手足をバタバタして精一杯挨拶している。
「アルくんもよろしくって」
しゃがんでネコにアルフォンスを近付けると、小さな手を伸ばして耳の間を撫でている。触り心地がいいのか、なかなか終わらない。
ちょっと腰が痛いなぁと思い始めたところでウサギが近付いて来て、抱っこを代わってくれた。
アルフォンスと同じくらいの大きさなのに抱っこしてくれるからいつもとても助かっている。
「ウサギさん、ありがとうね。アルくん、もうちょっとだけだよ。ネコさんもウサギさんもお仕事があるからね」
言い聞かせるように頭を撫でて、僕はウィリアム様に笑いかけた。
「アルくん、ネコさんともう仲良くなったみたいですね」
「そうだな。リヒトの護衛という共通点もあるし、仲良くやるだろう。ーーリヒト。この前みたいなことがあると危ないから、必ずウサギとネコをそばから離さないように。分かったな?」
「はい」
この前、ウィリアム様の執務室に行ったこと、まだ心配してくれてたんだ。でも、ネコはその前から準備してたみたいだし。
漠然とした不安を覚えて、きゅっとウィリアム様の服の裾を掴んだ。
その手を解かれ、ウィリアム様の手と繋がれた。
「リヒト。大丈夫。何があっても私がお前を守る」
繋いだ方とは反対の手で腰を抱かれ、深く口付けられた。優しいキスに蕩かされ、潤んだ瞳でウィリアム様を見上げる。
「ウィル様……」
「そんな不安そうな顔しなくても大丈夫だ」
そういって、ウィリアム様は頬を撫でるように涙を拭ってくれた。
「はい……僕は、ウィル様を信じています」
頬を撫でる手のひらに顔を寄せ、ウィリアム様に身を預ける。すると、ウィリアム様は内緒話をするみたいに耳に唇を寄せた。
「ありがとう、リヒト。ーーところで、もう一つリヒトにプレゼントがあるんだが、今夜のアルフォンスは早く寝てくれそうか」
それはつまり、そういうもののプレゼントってこと。もう子どももいるのに、こういう話をする時まだ恥ずかしがってしまう。
「えっと、そう、ですね。今日はお外で遊びましたし、ぐっすり寝てくれると、思います」
小さな声で答える僕をウィリアム様は笑ったりせずに、愛おしそうに見てくれる。
「そうか。では、今夜の寝かしつけは私がするからリヒトはその間にゆっくり風呂に入ってくるといい」
チリンチリンっと高い音が水音に混じって響いた。
「ぁあんっ……やぁ……んんッ ウィル、さ、まぁ……」
「リヒト、今の気持ち良かった?」
音の正体は、ウィリアム様からのプレゼント。
金属で出来たおしゃぶりみたいなもので、底面にリングの代わりに鈴が付いている。僕が腰を揺らすたび、中がウィリアム様を欲して収縮するたび高い音を立てた。
おしゃぶり部分はウィリアム様の手によって僕の中に埋められている。
「ウィルさま、もう、お許しを……ぁあん」
チリンっとまた鳴った。ウィリアム様は先程からずっと僕を膝の上に抱き、胸を揉みながら乳を吸っている。
「あ、ん……んぅ……ぁ、ぁ、んん」
初めて吸われた日から、毎回、愛し合う時は必ず乳首を舐められ、溢れた乳を美味しそうに飲まれている。
そのせいか、アルフォンスの夜の授乳の後でもウィリアム様が飲む分は十分に出るようになった。
身体がどんどんウィリアム様仕様に作り替えられていっている。それが嬉しくもあり、恥ずかしくもあった。
「んん、ぁ……はぅ……」
チリン。
どんなに声を堪えても、ウィリアム様が乳を吸うたびに鈴が鳴り、僕が喜んでいるのが伝わってしまう。
ウィリアム様の器用な舌にペロペロ舐め回され、指で弾かれ、乳が止まらない。でも、そろそろ別のところも可愛がって欲しい。
「ねぇ、ウィル様……」
鈴の音が止まらない。
「ウィルさまぁ……もう、そこばっかりは、いやです……」
強請るように腰を振り、勃ち上がったウィリアム様の陰茎に鈴を擦り付けた。
金属のおしゃぶりより、ウィリアム様が欲しい。
「おねがい、します……もう、鈴よりウィルさまがいい、です……」
「鈴も可愛いのに」
「でも、もぅ……がまん、できませんっ」
「仕方ないな。じゃあ、リヒトの希望通り、私のをあげよう」
言葉通りすぐに鈴付きのおしゃぶりは抜かれ、ウィリアム様の指が入って来た。
「ウィル、さま……おふろで、じゅんびした、からもう……」
「自分でしたのか? やらしい子に育ったな」
「やぁ、言わないで」
優しく指が抜かれ、ゆっくりと広がり具合を確認するようウィリアム様がはいって来る。
ウィリアム様の膝に乗っているのをいいことに僕は自分で腰を落とし、熱い陰茎を夢中で飲み込んでいった。
「あ、あ、んん……いい、ん……もっと、おく……ほし……んぁ!」
ぐりっといいところを抉られ、鈴に負けないくらい高い声が出た。
中が収縮し、ウィリアム様を締め付ける。
「くっ……」
「ごめ、なさ……」
謝ったが許してもらえず、腰を掴んで反転させられると、繋がったままベッドに押し倒された。
キラリとウィリアム様の目が光る。
「あ……」
後はもう、されるがままに揺すられ、抽送を激しくされ、ウィリアム様は僕の中へ何度も何度も熱を吐き出した。
僕も幾度となくイかされ、意識が落ちるまで愛され続けた。
そういってウィリアム様が連れて来たのは、白いウサギと対になるような真っ黒なネコのぬいぐるみだった。しっぽがひょろっと長くて金色のお目々が可愛い。
僕はアルフォンスを抱きながら、ウィリアム様のプレゼントのぬいぐるみに近付いた。
「可愛いネコさんですね」
アルフォンスも興味があるのか、しきりに手を伸ばしている。柔らかそうな毛並みを撫でてみたいのかもしれない。
「少し前に買って来ていたんだが、やっと調整が終わった。新しい護衛のネコだ」
そういえば、少し前に大きな袋を持って帰って来た日があった。あの袋の中身がこの子かな。
「護衛、ですか」
こんなに可愛いのにどうやって戦うんだろう。魔法かな。
「といっても、ウサギのように身の回りの世話も出来るし、一通りの魔法も使える。だが、護衛特化型になるからリヒトのケアはこれまで通りウサギが行うことになる」
ネコはペコリと頭を下げて挨拶をしてくれた。
「よろしくね、ネコさん。僕はリヒト。こっちは息子のアルフォンスだよ」
「ねー! あーうー!」
腕の中からアルフォンスも手足をバタバタして精一杯挨拶している。
「アルくんもよろしくって」
しゃがんでネコにアルフォンスを近付けると、小さな手を伸ばして耳の間を撫でている。触り心地がいいのか、なかなか終わらない。
ちょっと腰が痛いなぁと思い始めたところでウサギが近付いて来て、抱っこを代わってくれた。
アルフォンスと同じくらいの大きさなのに抱っこしてくれるからいつもとても助かっている。
「ウサギさん、ありがとうね。アルくん、もうちょっとだけだよ。ネコさんもウサギさんもお仕事があるからね」
言い聞かせるように頭を撫でて、僕はウィリアム様に笑いかけた。
「アルくん、ネコさんともう仲良くなったみたいですね」
「そうだな。リヒトの護衛という共通点もあるし、仲良くやるだろう。ーーリヒト。この前みたいなことがあると危ないから、必ずウサギとネコをそばから離さないように。分かったな?」
「はい」
この前、ウィリアム様の執務室に行ったこと、まだ心配してくれてたんだ。でも、ネコはその前から準備してたみたいだし。
漠然とした不安を覚えて、きゅっとウィリアム様の服の裾を掴んだ。
その手を解かれ、ウィリアム様の手と繋がれた。
「リヒト。大丈夫。何があっても私がお前を守る」
繋いだ方とは反対の手で腰を抱かれ、深く口付けられた。優しいキスに蕩かされ、潤んだ瞳でウィリアム様を見上げる。
「ウィル様……」
「そんな不安そうな顔しなくても大丈夫だ」
そういって、ウィリアム様は頬を撫でるように涙を拭ってくれた。
「はい……僕は、ウィル様を信じています」
頬を撫でる手のひらに顔を寄せ、ウィリアム様に身を預ける。すると、ウィリアム様は内緒話をするみたいに耳に唇を寄せた。
「ありがとう、リヒト。ーーところで、もう一つリヒトにプレゼントがあるんだが、今夜のアルフォンスは早く寝てくれそうか」
それはつまり、そういうもののプレゼントってこと。もう子どももいるのに、こういう話をする時まだ恥ずかしがってしまう。
「えっと、そう、ですね。今日はお外で遊びましたし、ぐっすり寝てくれると、思います」
小さな声で答える僕をウィリアム様は笑ったりせずに、愛おしそうに見てくれる。
「そうか。では、今夜の寝かしつけは私がするからリヒトはその間にゆっくり風呂に入ってくるといい」
チリンチリンっと高い音が水音に混じって響いた。
「ぁあんっ……やぁ……んんッ ウィル、さ、まぁ……」
「リヒト、今の気持ち良かった?」
音の正体は、ウィリアム様からのプレゼント。
金属で出来たおしゃぶりみたいなもので、底面にリングの代わりに鈴が付いている。僕が腰を揺らすたび、中がウィリアム様を欲して収縮するたび高い音を立てた。
おしゃぶり部分はウィリアム様の手によって僕の中に埋められている。
「ウィルさま、もう、お許しを……ぁあん」
チリンっとまた鳴った。ウィリアム様は先程からずっと僕を膝の上に抱き、胸を揉みながら乳を吸っている。
「あ、ん……んぅ……ぁ、ぁ、んん」
初めて吸われた日から、毎回、愛し合う時は必ず乳首を舐められ、溢れた乳を美味しそうに飲まれている。
そのせいか、アルフォンスの夜の授乳の後でもウィリアム様が飲む分は十分に出るようになった。
身体がどんどんウィリアム様仕様に作り替えられていっている。それが嬉しくもあり、恥ずかしくもあった。
「んん、ぁ……はぅ……」
チリン。
どんなに声を堪えても、ウィリアム様が乳を吸うたびに鈴が鳴り、僕が喜んでいるのが伝わってしまう。
ウィリアム様の器用な舌にペロペロ舐め回され、指で弾かれ、乳が止まらない。でも、そろそろ別のところも可愛がって欲しい。
「ねぇ、ウィル様……」
鈴の音が止まらない。
「ウィルさまぁ……もう、そこばっかりは、いやです……」
強請るように腰を振り、勃ち上がったウィリアム様の陰茎に鈴を擦り付けた。
金属のおしゃぶりより、ウィリアム様が欲しい。
「おねがい、します……もう、鈴よりウィルさまがいい、です……」
「鈴も可愛いのに」
「でも、もぅ……がまん、できませんっ」
「仕方ないな。じゃあ、リヒトの希望通り、私のをあげよう」
言葉通りすぐに鈴付きのおしゃぶりは抜かれ、ウィリアム様の指が入って来た。
「ウィル、さま……おふろで、じゅんびした、からもう……」
「自分でしたのか? やらしい子に育ったな」
「やぁ、言わないで」
優しく指が抜かれ、ゆっくりと広がり具合を確認するようウィリアム様がはいって来る。
ウィリアム様の膝に乗っているのをいいことに僕は自分で腰を落とし、熱い陰茎を夢中で飲み込んでいった。
「あ、あ、んん……いい、ん……もっと、おく……ほし……んぁ!」
ぐりっといいところを抉られ、鈴に負けないくらい高い声が出た。
中が収縮し、ウィリアム様を締め付ける。
「くっ……」
「ごめ、なさ……」
謝ったが許してもらえず、腰を掴んで反転させられると、繋がったままベッドに押し倒された。
キラリとウィリアム様の目が光る。
「あ……」
後はもう、されるがままに揺すられ、抽送を激しくされ、ウィリアム様は僕の中へ何度も何度も熱を吐き出した。
僕も幾度となくイかされ、意識が落ちるまで愛され続けた。
22
お気に入りに追加
2,739
あなたにおすすめの小説
何をされても起きない僕は弟の友達の美形くんに食われちゃいました
霧乃ふー 短編
BL
ベッドで寝るのが大好きな僕。
いつものようにぐうぐう寝ていると、だんだんと身体にいやらしい感覚がやって来て、、、
弟の友達の美形くん×寝るのが大好きな主人公
美形な兄二人に犯される僕の終わらない夏休み
霧乃ふー 短編
BL
夏休みになり両親が長期の海外旅行に出掛けた日。
ごろごろ過ごす毎日を送るはずだった。
だけど……
僕は兄二人に無理矢理犯されてしまった。
性的に奔放なのが常識な異世界で
霧乃ふー 短編
BL
幼い頃、ふとした瞬間に日本人の男子学生であることを思い出した。ファンタジーな異世界に転生したらしい俺は充実感のある毎日を送っていた。
ある日、家族に成人を祝ってもらい幸せなまま眠りについた。
次の日、この異世界の常識を体で知ることになるとは知らずに幸せな眠りに微睡んでいた……
勇者パーティーの僧侶は牢屋に捕らわれセックス漬けの毎日を送る
霧乃ふー 短編
BL
「ーーどこにいるんだ!」
勇者パーティーの僧侶が単独行動を取り行方不明になった。
勇者達は必死に仲間を探し回っていたのだが、それでもなかなか見つからない。
見つからないのは当然で魔王の配下に捕まり牢屋に閉じ込められていたのだ。
牢屋に入れられ怯える僧侶に興が乗った魔族の牢番は僧侶を、、、♡
魔族の牢番×勇者パーティーの僧侶
悪役の弟に転生した僕はフラグをへし折る為に頑張ったけど監禁エンドにたどり着いた
霧乃ふー 短編
BL
「シーア兄さまぁ♡だいすきぃ♡ぎゅってして♡♡」
絶賛誘拐され、目隠しされながら無理矢理に誘拐犯にヤられている真っ最中の僕。
僕を唯一家族として扱ってくれる大好きなシーア兄様も助けに来てはくれないらしい。
だから、僕は思ったのだ。
僕を犯している誘拐犯をシーア兄様だと思いこめばいいと。
婚約破棄してくれてありがとう、王子様
霧乃ふー 短編
BL
「ジュエル・ノルデンソン!貴様とは婚約破棄させてもらう!!」
そう、僕の婚約者の第一王子のアンジェ様はパーティー最中に宣言した。
勝ち誇った顔の男爵令嬢を隣につれて。
僕は喜んでいることを隠しつつ婚約破棄を受け入れ平民になり、ギルドで受付係をしながら毎日を楽しく過ごしてた。
ある日、アンジェ様が僕の元に来て……
淫紋付けたら逆襲!!巨根絶倫種付けでメス奴隷に堕とされる悪魔ちゃん♂
朝井染両
BL
お久しぶりです!
ご飯を二日食べずに寝ていたら、身体が生きようとしてエロ小説が書き終わりました。人間って不思議ですね。
こういう間抜けな受けが好きなんだと思います。可愛いね~ばかだね~可愛いね~と大切にしてあげたいですね。
合意のようで合意ではないのでお気をつけ下さい。幸せラブラブエンドなのでご安心下さい。
ご飯食べます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる