6 / 31
本編
6.償いの時間 *
しおりを挟む下は全て剥ぎ取られ、シャツもボタンを全て外され、はだけられた。
暖かい気候のため、寒さは感じないのにウィリアムの視線に震え、命令を待つ。
「膝を立てて、足を開け」
屈辱感に耐えながら、指示通りにする。恥ずかしい。ウィリアムには、熱を持ち始めた陰茎も、その奥の孔も晒されているはずだ。
「さて、どうしようか」
僕の唾液に濡れたウィリアムの指が、勃ち上がりかけたところを弾く。
「ぁあんッ」
「ここに、同じことをしようか?」
「それだけは、お許しください」
そんなことをされたら僕はもう……。
「震えているな。怖いか?」
また弾かれた。抑えきれない声が甘くガゼボに響く。
「はぁんっ」
「答えなさい」
気ままに竿を弄られ、先端を指の先で撫でられる。
「あ、ん、ん……痛いのは、怖いです」
「嘘は駄目だ」
咎める爪の先が脆弱な穴を掠めた。痛みと快感に背が反る。
「はぁあんん!! ……う、そで、は……ぁ、あ、ぃ……やあん」
「こんな嬉しそうに腰を振っているのに?」
「これは、その……」
「まあ、いい。怖がらせるのも可哀想だ。こちらで許してやろう」
ミルクジャムを手で掬い取ったウィリアムは、後孔へ指を2本押し込んだ。
ベタつく指を抜き差しされ、快楽を覚えこまされたそこは、浅ましく自身を犯すものへ絡みついた。
「こちらの口も気に入ったようだな」
「ん、んんぅ、やぁ……」
「そんなに美味しいなら、私も舐めてみるか」
何をする気だろう。ウィリアムはミルクジャムの入った器を持ち上げた。
「知っているか。このミルクはスコーンつけても良いが、ベリーにかけても美味いんだ」
そういうと、僕の胸の上で器を傾けた。冷たいミルクジャムが、胸の尖りにかかる。
「片方だけでは可哀想か」
ミルクジャムにコーティングされた乳首は、触ってもいないのに硬くなり、慈悲を待っている。
「ん……」
「どうして欲しい?」
意地の悪い問いだ。どう答えれば正解なのか、検討がつかない。出来るだけウィリアムが喜びそうな言葉を選ぶ。
「……ミルクジャムを、味見してください」
「どこの?」
重ねられる問い。
ここ?と中に入れられた指が弱いところを擦る。
「はぁん……いえ、そちらでは、なく……」
「どこの?」
「むねの……ッ」
中をグチュグチュとかき混ぜられた。
不正解ということか。どう答えたら満足するんだ。
「ん?」
「……ち、くびに、ベリーにかけたものを舐めてください」
ベリーが正解だったらしく、中をぐちゃぐちゃにしていた指は抜かれた。ホッとしたのも束の間。
「いいだろう」
赤い舌がウィリアムの自身の唇を舐めた。
左右の胸を口と指で嬲られ、指の抜かれた後孔には代わりにとばかりに、ウィリアムの怒張が充てがわれた。
「ぁ……ぃあ……ん、ぅ……」
三箇所を同時に愛撫され、快感の逃げ場が分からない。泣きながらソファの端を握り締めると、無理矢理手を開かされ、自分を凌辱する男の首に両腕を巻き付けさせられた。
胸への刺激が焦らされるたびに、ウィリアムの頭を掻き抱き、腰を振る。それに気をよくしたウィリアムに胸の尖りを甘噛みされ、きゅっと後ろを締め付けた。自分の浅ましさに涙が出るのに、口から溢れるのは懇願だけ。
「も、っと……ぁ、やぁ……いか、せて……」
「そんなに乱れて。躾にならないな」
「ごめ、……なさい」
「嫌だ」
揶揄うような声音の無慈悲な言葉が吐かれ、強く乳首を噛まれ、同時に最奥へ怒張を叩きつけられた。
「やぁああ!」
胸と胎への強過ぎる刺激にびくびくと身体が震え、イったはずなのに下腹部に濡れた感触はない。
「え、なんで……」
「中でイったのか。本当にいやらしい身体だ」
まだイった直後、胎にウィリアムが入ったままの下腹を撫でられた。
「そこ、だめ……ゃあんん」
促されるまま、中を締めつけるとウィリアムも果てた。白濁を絡め取るように中をかき混ぜられ、陰茎が抜かれる。
ミルクジャムと精液が絡み付いた怒張はまだ硬く、上を向いていた。
「これからが、躾の時間だ」
「はい……」
「起きなさい」
頷い身体を起こすと、唇を撫でられる。
「今度は上手く、出来るな?」
「はい」
僕は覚悟を決めると、ソファから降り、ウィリアムの前に跪いた。
36
お気に入りに追加
2,739
あなたにおすすめの小説
何をされても起きない僕は弟の友達の美形くんに食われちゃいました
霧乃ふー 短編
BL
ベッドで寝るのが大好きな僕。
いつものようにぐうぐう寝ていると、だんだんと身体にいやらしい感覚がやって来て、、、
弟の友達の美形くん×寝るのが大好きな主人公
美形な兄二人に犯される僕の終わらない夏休み
霧乃ふー 短編
BL
夏休みになり両親が長期の海外旅行に出掛けた日。
ごろごろ過ごす毎日を送るはずだった。
だけど……
僕は兄二人に無理矢理犯されてしまった。
性的に奔放なのが常識な異世界で
霧乃ふー 短編
BL
幼い頃、ふとした瞬間に日本人の男子学生であることを思い出した。ファンタジーな異世界に転生したらしい俺は充実感のある毎日を送っていた。
ある日、家族に成人を祝ってもらい幸せなまま眠りについた。
次の日、この異世界の常識を体で知ることになるとは知らずに幸せな眠りに微睡んでいた……
勇者パーティーの僧侶は牢屋に捕らわれセックス漬けの毎日を送る
霧乃ふー 短編
BL
「ーーどこにいるんだ!」
勇者パーティーの僧侶が単独行動を取り行方不明になった。
勇者達は必死に仲間を探し回っていたのだが、それでもなかなか見つからない。
見つからないのは当然で魔王の配下に捕まり牢屋に閉じ込められていたのだ。
牢屋に入れられ怯える僧侶に興が乗った魔族の牢番は僧侶を、、、♡
魔族の牢番×勇者パーティーの僧侶
悪役の弟に転生した僕はフラグをへし折る為に頑張ったけど監禁エンドにたどり着いた
霧乃ふー 短編
BL
「シーア兄さまぁ♡だいすきぃ♡ぎゅってして♡♡」
絶賛誘拐され、目隠しされながら無理矢理に誘拐犯にヤられている真っ最中の僕。
僕を唯一家族として扱ってくれる大好きなシーア兄様も助けに来てはくれないらしい。
だから、僕は思ったのだ。
僕を犯している誘拐犯をシーア兄様だと思いこめばいいと。
婚約破棄してくれてありがとう、王子様
霧乃ふー 短編
BL
「ジュエル・ノルデンソン!貴様とは婚約破棄させてもらう!!」
そう、僕の婚約者の第一王子のアンジェ様はパーティー最中に宣言した。
勝ち誇った顔の男爵令嬢を隣につれて。
僕は喜んでいることを隠しつつ婚約破棄を受け入れ平民になり、ギルドで受付係をしながら毎日を楽しく過ごしてた。
ある日、アンジェ様が僕の元に来て……
淫紋付けたら逆襲!!巨根絶倫種付けでメス奴隷に堕とされる悪魔ちゃん♂
朝井染両
BL
お久しぶりです!
ご飯を二日食べずに寝ていたら、身体が生きようとしてエロ小説が書き終わりました。人間って不思議ですね。
こういう間抜けな受けが好きなんだと思います。可愛いね~ばかだね~可愛いね~と大切にしてあげたいですね。
合意のようで合意ではないのでお気をつけ下さい。幸せラブラブエンドなのでご安心下さい。
ご飯食べます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる