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本編

6.償いの時間 *

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下は全て剥ぎ取られ、シャツもボタンを全て外され、はだけられた。
暖かい気候のため、寒さは感じないのにウィリアムの視線に震え、命令を待つ。

「膝を立てて、足を開け」

屈辱感に耐えながら、指示通りにする。恥ずかしい。ウィリアムには、熱を持ち始めた陰茎も、その奥の孔も晒されているはずだ。

「さて、どうしようか」

僕の唾液に濡れたウィリアムの指が、勃ち上がりかけたところを弾く。

「ぁあんッ」

「ここに、同じことをしようか?」

「それだけは、お許しください」

そんなことをされたら僕はもう……。

「震えているな。怖いか?」

また弾かれた。抑えきれない声が甘くガゼボに響く。

「はぁんっ」

「答えなさい」

気ままに竿を弄られ、先端を指の先で撫でられる。

「あ、ん、ん……痛いのは、怖いです」

「嘘は駄目だ」

咎める爪の先が脆弱な穴を掠めた。痛みと快感に背が反る。

「はぁあんん!! ……う、そで、は……ぁ、あ、ぃ……やあん」

「こんな嬉しそうに腰を振っているのに?」

「これは、その……」

「まあ、いい。怖がらせるのも可哀想だ。こちらで許してやろう」

ミルクジャムを手で掬い取ったウィリアムは、後孔へ指を2本押し込んだ。
ベタつく指を抜き差しされ、快楽を覚えこまされたそこは、浅ましく自身を犯すものへ絡みついた。

「こちらの口も気に入ったようだな」

「ん、んんぅ、やぁ……」

「そんなに美味しいなら、私も舐めてみるか」

何をする気だろう。ウィリアムはミルクジャムの入った器を持ち上げた。

「知っているか。このミルクはスコーンつけても良いが、ベリーにかけても美味いんだ」

そういうと、僕の胸の上で器を傾けた。冷たいミルクジャムが、胸の尖りにかかる。

「片方だけでは可哀想か」

ミルクジャムにコーティングされた乳首は、触ってもいないのに硬くなり、慈悲を待っている。

「ん……」

「どうして欲しい?」

意地の悪い問いだ。どう答えれば正解なのか、検討がつかない。出来るだけウィリアムが喜びそうな言葉を選ぶ。

「……ミルクジャムを、味見してください」

「どこの?」

重ねられる問い。
ここ?と中に入れられた指が弱いところを擦る。

「はぁん……いえ、そちらでは、なく……」

「どこの?」

「むねの……ッ」

中をグチュグチュとかき混ぜられた。
不正解ということか。どう答えたら満足するんだ。

「ん?」

「……ち、くびに、ベリーにかけたものを舐めてください」

ベリーが正解だったらしく、中をぐちゃぐちゃにしていた指は抜かれた。ホッとしたのも束の間。

「いいだろう」

赤い舌がウィリアムの自身の唇を舐めた。



左右の胸を口と指で嬲られ、指の抜かれた後孔には代わりにとばかりに、ウィリアムの怒張が充てがわれた。

「ぁ……ぃあ……ん、ぅ……」

三箇所を同時に愛撫され、快感の逃げ場が分からない。泣きながらソファの端を握り締めると、無理矢理手を開かされ、自分を凌辱する男の首に両腕を巻き付けさせられた。

胸への刺激が焦らされるたびに、ウィリアムの頭を掻き抱き、腰を振る。それに気をよくしたウィリアムに胸の尖りを甘噛みされ、きゅっと後ろを締め付けた。自分の浅ましさに涙が出るのに、口から溢れるのは懇願だけ。

「も、っと……ぁ、やぁ……いか、せて……」

「そんなに乱れて。躾にならないな」

「ごめ、……なさい」

「嫌だ」

揶揄うような声音の無慈悲な言葉が吐かれ、強く乳首を噛まれ、同時に最奥へ怒張を叩きつけられた。

「やぁああ!」

胸と胎への強過ぎる刺激にびくびくと身体が震え、イったはずなのに下腹部に濡れた感触はない。

「え、なんで……」

「中でイったのか。本当にいやらしい身体だ」

まだイった直後、胎にウィリアムが入ったままの下腹を撫でられた。

「そこ、だめ……ゃあんん」

促されるまま、中を締めつけるとウィリアムも果てた。白濁を絡め取るように中をかき混ぜられ、陰茎が抜かれる。
ミルクジャムと精液が絡み付いた怒張はまだ硬く、上を向いていた。

「これからが、躾の時間だ」

「はい……」

「起きなさい」

頷い身体を起こすと、唇を撫でられる。

「今度は上手く、出来るな?」

「はい」

僕は覚悟を決めると、ソファから降り、ウィリアムの前に跪いた。
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