零れる

午後野つばな

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5話

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 目が覚めると、アオは見知らぬ部屋のベッドに寝かされていた。
 ここは……?
 パチパチと、木々が爆ぜる微かな物音が聞こえる。
 まだぼうっとした頭で、アオは首だけを動かし、ぐるりと室内のようすを眺めた。室内は薄暗く、調度品のシルエットがぼんやりと見えるだけで、自分がどこにいるのかわからなかった。部屋の隅で、暖炉の火が小さく燃えていた。そうしているうちに目が慣れてきて、室内のようすがわかってきた。
 広い部屋だ。アオたちが普段暮らしているアパートの二部屋をすっぽり収めても、まだお釣がきそうだ。重厚なカーテンや、タンス、テーブルやその上にのっている花瓶に生けた花も、すべて金がかかっているのがわかる。アオがいま寝かされているベッドでさえ、信じられないほどの心地よさだった。そのままうっとりと目を閉じかけて、アオはハッと目を開いた。
 ここはどこだ?
 突如倒れる前のことを思い出し、それまで靄がかかっていた意識がはっきりとした。アオは全身に警戒心を滲ませて、周囲の気配を窺った。部屋の中には、アオ以外誰かひとのいる気配はしなかった。この部屋の外はどんな風になっているのだろうか?
 さっきの男たちにアオが連れ込まれたのは、薄汚いホテルの一室だ。自分がいまいる部屋のようすからしても、あの男たちに捕まったわけではないようだった。
 そのとき、アオはいつも首に巻いているスカーフがなくなっていることに気がついた。急いで首の裏に手を滑らせるが、傷はついていなかった。アオはほっとした。いまさらながら、自分が見たこともないパジャマのようなものを着せられ、足の裏の傷も手当されていることに気がついた。
 いったい誰が……?
 アオの脳裏に、ふたりのアルファの男が浮かんだ。
 ひょっとしたら彼らが助けてくれたのだろうか?
 アオはすぐに自分の考えを打ち消した。アオとあのふたりの男は無関係だ。助けてもらう理由は何もない。
 すぐに危険が迫っているようには思えなかったが、状況がわからない以上、警戒心は解けなかった。あれからどれぐらいの時間が経過しただろう。
 とりあえずはここから出ないと。
 アオは軽く身体を動かしてみた。まだ頭痛と目眩は残っていたものの、なんとか逃げられそうだった。
 アオはふかふかの枕に手をつくと、そっと身体を起こした。ベッドから降りようとしたところで、突然身体からすっと力が抜け、床に転がり落ちた。
「あっ!」
 どさりと大きな音がした。アオが慌てて起き上がろうとしたとき、部屋のドアが開いて、背後に廊下の明かりを背負った見知らぬメイドらしき女が入ってきた。
「あ、あんた誰だよ!? ここはどこだ!?」
 女は冷たい目でアオを一瞥すると、無言で部屋を出ていった。それからすぐに別の使用人らしきひょろりとした男を従え、戻ってきた。ひょろりはアオを見下ろすと、明らかに嫌々だということがわかるしぐさで、アオを抱き抱え、ベッドへと戻した。
「なあ! ここはどこなんだよ!? 聞こえてるんだろ!? 無視すんなよ!」
「ーー薄汚いオメガの娼婦が」
 ひょろりは、アオ以外の誰にも聞こえないくらいの小さな声で、ぼそっと呟いた。
「……え?」
 アオは、一瞬何を言われたのかわからなかった。まるで憎んでいるかのような目で見られ、思わず言葉を失う。ようやく意味を理解したとたん、アオは心臓に氷水をかけられたような気持ちになった。
「な……っ!」
「シオンさまも何を考えておられるのか……」
 シオンて、やっぱりあのときのアルファか。
 そのとき再びドアが開いて、シオンともうひとり、見覚えのある大男が部屋に入ってきた。
「気がついたか」
「あんた……」
 慌てて身体を起こそうとしたとき、胸の奥からぐっとせり上げるものがあった。あっ、と思ったときには遅かった。アオはベッドの上で嘔吐していた。室内に饐えたような臭いが広がる。
 脂汗がアオの全身に滲んでいた。吐くものをすべて出し切っても、気持ちの悪さはなくならなかった。目尻に涙を滲ませ、苦しそうに嘔吐くアオを、女とひょろりは冷たい目で眺めている。
「あっ! ごめ……」
 高級そうなベッドを、自分の嘔吐物で汚してしまったアオは、真っ青になった。いくらここに連れたのが自分の意思じゃなくても、他人のベッドを汚したことには違わない。弁償しろと言われたらどうしよう。
「何をしてるんだ」
 シオンに呆れたように言われ、アオはびくっとなった。そのときだった。ふわりと抱き起こされたと思ったら、アオはシオンの腕の中にいた。
「な、な……っ!」
「シオンさま!」
 慌てたのは、アオだけではなく、女とひょろりもだった。
「よ、汚れる……っ!」
 こんな嫌みな奴のシャツがどうなろうと構わないはずだが、実際に高級そうなシオンの服が自分の吐瀉物で汚れるのを目にして、アオは羞恥で顔が熱くなった。
「うるさい。暴れるな」
 愛想のかけらもない言葉とその表情を裏切るように、アオを抱くシオンの手はやさしかった。
「新しいシーツとカバーを用意してやれ」
 呆然とその場に突っ立っていた使用人たちは、シオンの命令に慌てて動き出す。
 なんでだよ……。
 アオはぎゅっと唇を噛みしめ、うつむいた。
 胸の中にどうしていいかわからないような、あたたかな気持ちでいっぱいになる。アオは、この気持ちが何なのかわからなかった。どうしてやさしくされるだけで、泣きたいような切ない気持ちになるのかも。
 そのときだった。
 ふわりと、花の匂いがした。くらりと目眩がするような、あの匂いだ。
 全身がじわりと熱を持つ。頭がぼうっとして、自分でも何かわからない衝動がこみ上げる。
「やめろ!」
 突然、ぴしゃりと撥ねつけるようにシオンに言われて、アオはびくっとなった。
 やめろって何が?
 いったい何を言われているかわからず、アオが顔を上げると、シオンは怜悧な美貌を強ばらせ、何かを堪えるかのように、その額にはうっすらと汗が滲んでいた。
「お前、汗が……」
 具合が悪いのかと思い、無意識のうちに伸ばしかけた手を、触るな、と振り払われた。シオンの瞳は、まるでアオが汚いものでも見るかのように冷たかった。
 そんな目で見なくてもいいじゃないか。
 シオンの腕の中で、アオはぐっとこみ上げる気持ちを呑み込んだ。
 自分が勝手に連れてきたくせに。助けてくれなんて、誰も頼んでいないのに。
 目の奥がちくちくと痛んだ。どうしてだろう、こんなやつにどう思われたって構わないはずなのに、胸が痛くてたまらない。
 アオたちの横では、使用人がてきぱきとベッドメイキングをすませている。シオンがいるせいか、さっきのようにアオに嫌がらせを言うこともない。代わりにこちらを見ることもなかった。どうやらアオの存在を空気のように扱うことに決めたらしい。
 シオンはアオをベッドに寝かせると、間に物理的な距離をとって離れた。
 再び、アオの胸はちくりと痛んだ。
「お前、ひょっとしたらもうすぐ発情期じゃないか」
 苛々したようなシオンに訊かれ、アオはぎくりとした。発情期まではまだ一週間くらいあるはずだ。けれどシオンと一緒にいるときに感じる身体の違和感は、明らかに発情のそれと似ていた。
「薬は持っているのか?」
 重ねて訊ねられ、アオはぐっと押し黙った。専門の機関に取りにいかなければと思いつつも、つい忙しくてその機会を逃していた。自分でも拗ねた子どものようだと思うが、都合の悪いことを言い当てられ、アオはふいと視線をそらした。
 アオの表情に答えを見つけたのか、シオンが目を眇める。
「このバカが!」
 シオンはアオを怒鳴りつけた。
「カイル」
 それから、すぐ後ろに控えていた大男の名前を呼んだ。カイルは微かにうなずくと、何も言わず部屋から出ていった。あとにはアオとシオンのふたりが残された。
 沈黙が落ちる。
 シオンの瞳からは、彼が何を考えているのかわからなかった。
 ふたりの間に流れる沈黙が気詰まりで、アオは視線を泳がせてしまう。
 いったいこいつは何を考えているのだろう。
 何も読みとれないシオンの瞳に、アオはそわそわと視線を泳がせてしまう。
「あ、あの、俺帰らなきゃ」
 家では具合の悪いリコがアオの帰りを待っている。シオンは冷たい目でアオを見ると、ふん、とせせら笑った。
「帰ってどうする?」
 アオはむっとした。シオンの態度に、バカにするような気配を感じたからだ。
 アオが卑屈になっているだけかもしれないが、お前なんかを待っているやつなどいないだろうと言われているみたいで、ふつふつと反抗心が沸き上がる。
「……あんたには関係ない」
「それでところ構わず発情して、他人に迷惑をかけるのか」
 アオはカッとなった。胸の中にやり場のない怒りと、悲しい気持ちがあふれて、感情を押さえるのが難しくなる。
「……あんたに何がわかるんだよ」
 吐き捨てるように呟いて、そういえばこいつとこのやり取りをしたのは二度目だ、と気づいたら、おかしくもないのに笑いがこみ上げてきた。
「ああ、わかるわけないんだったな。アルファさまだもんな」
「何が言いたい?」
 明らかに棘を含んだアオの言葉に、シオンが眉を顰める。
「別に。どうせあんたになんか言ったってわからない」
 アオはふいっとそっぽを向いた。
「何!?」
 そのとき、カイルが部屋に戻ってきた。これをと手渡されたものは、発情抑制剤が入った見覚えのある専用ケースだった。
「どうぞ。予備で置いてあるものです。この屋敷には私とシオンのほかにも、まだ数名のアルファがいるので、念のため持っておいていただけますか?」
 屋敷にきてから、というよりは、ここ久しくリコ以外の人からやさしい言葉をかけられたことがなかったアオは、カイルの言葉にぽかんと口を開いた。素直にカイルからケースを受け取って、早口で「ありがと……」と礼を述べる。そんなアオの態度に、シオンはむっとしたようだった。
「誰にでも媚を売るんじゃない」
「はっ!? 別に媚なんか売ってないだろ!」
 思いもよらないことを言われ、アオはカッとなった。
「どうだか」
「……っ!」
 まあまあ、とカイルがアオとシオンの間に割って入った。
「なあ、助けてくれた礼は言うよ。本当に助かった。でも、俺マジですぐ帰らなきゃいけないんだよ。ここってどの辺? 街から遠い?」
 また何か文句らしきものを言い掛けたシオンの気配を察して、カイルはアオにほほ笑んだ。一方的に責められるのは慣れているが、そんな風にやさしい目で見つめられると、アオはとたんに困ってしまう。まるで遙か昔、アオがまだ小さな子どもだったころ、両親にイタズラが見つかって、やさしく咎められたときの何とも言えない気持ちを思い出す。
「急いで帰らなきゃいけない何か理由があるのですか?」
 アオは、上掛けの上で重ねた手をもじっと擦り合わせた。
「……弟が、具合悪くて寝てるんだ」
「弟がいるのですか?」
 アオはこくん、とうなずいた。
「弟は、リコもオメガなんだけど、生まれつき身体が弱いんだ。家を出るとき、遅くなるなんて言わなかったから、きっといまごろ心配している」
 アオの身に何かあったのではないかと、不安に感じている。
「家はどこだ?」
「え?」
 それまでアオとカイルとのやり取りを黙って聞いていたシオンが訊ねた。
「お前の家はどのあたりだと訊いている」
 頭が悪いのかいうように、不機嫌そうな口調で訊ねられて、アオは思わずむっとなる。
 だからなんでそんな喧嘩腰なんだよ。
「あんたに何の関係があるんだよ」
「お前はいちいち……っ!」
「……シオン」
 カイルが苦笑した。
「そんな訊きかたをしたら、彼が畏縮してしまいます」
 シオンはフン、と鼻を鳴らすと、踵を返し、部屋から出ていった。
「まったくシオンは……」
 カイルは小さく息を吐くと、アオに向き直った。
「気は進まないでしょうが、今夜はここに泊まったほうがいいです。気づいていないかもれませんが、まだ顔色が悪いですよ」
「でも俺……!」
 どうしても帰らなきゃと言う言葉は、カイルに遮られた。
「さっき、シオンはあなたの住所を訊いたでしょう。あれはあなたの弟をこの屋敷に連れてきてもいいという意味ですよ。幸いなことに、この屋敷には主治医がいます。具合が悪いというなら、なおさらきちんと診てもらったほうがいいでしょう」
「えっ」
 あまりに予想外のことを言われて、アオは絶句した。
「で、でも、あんたたち、何の関係もないのに……」
 それどころか、さきほど会った使用人たちの態度からみても、アオは明らかに望まれない客のはずだ。
 慣れない親切に戸惑い、アオはそわそわと視線を揺らす。
 リコを医者に診てもらえる……。
 両親がいたころは別として、いまは生活するだけでいっぱいいっぱいのアオにとって、リコをちゃんとした医師に診てもらえるのは何よりもうれしかった。
 アオは思い切って顔を上げると、カイルを見た。
「ありがとう」
 とたんにかあっと頬が熱くなった。カイルは驚いたように目を瞠ると、ふっと視線をゆるめてほほ笑んだ。
「……あなたはいい子ですね」
「俺はいい子なんかじゃない」
 急に胸の中に重たい石を呑み込んだような気持ちになって、アオは瞳を伏せる。カイルだってこれまでアオがどんな生き方をしてきたか知ったら、そんなこと言えないはずだ。
 カイルはアオから訊き出した住所のメモをスーツのポケットにしまった。そのまま部屋を出ていこうとするカイルを、アオは呼び止めた。
「あ、あのさ、リコが……弟がついたら教えてくれるかな? できればお医者さんに診てもらうときに、俺も話を聞きたい」
 カイルはじっとアオを見た。
「ええ。約束しますよ」
 それから今度こそ部屋を出ていった。
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