隣の家

源が俺のこと好きになればいいのにーー。

あらすじ

 宇野篤郎(うの あつろう)の隣人、日高源(ひだか はじめ)は著名な画家だ。  

ひとの心をつかむような絵をまるで息をするように自然に描くことができ、そのくせ絵のこと以外は何もできない、むしろ何もする気がないろくでなし。人好きのする穏やかな笑みを浮かべているくせに、基本他人には興味がなく、ときに残酷なほど冷酷に振る舞える三十過ぎの隣人の中年男に、篤郎はもう長いこと初恋をこじらせているのだった……。

子ども扱いされたくない。けれど自分たちの間にある差はそう簡単には埋めることはできなくてーー。

 若いからこそ無謀とも言える勢いと強さとを持つ高校生の主人公と、大人になってしまったからこそ臆病になる大人のずるさ。  

二回り年の離れたふたりのじれったいほどの恋物語です。

すてきなイラストはShivaさん(@kiringo69)よりいただきました。
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