51 / 79
51 解放してあげたい
しおりを挟む
「――解放、してあげたいな」
この国ではそれが普通なのだとしても、クライヴを解放してあげたい。
いくら王子で、聖女と契約したからといって、あまりにもかわいそうだ。
神の豆を育てるのには、そばにいる必要も手入れの必要もないと、最初に聞いた。
ならば、あずきが王宮から出れば、クライヴも少しは気が楽になるだろうか。
「そのためには、自立しなくちゃ」
今のあずきは、衣食住を完全に依存した状態だ。
このままでは、王宮から出ても生活するのが難しいだろう。
まずは、市井の暮らしを学ばなくてはいけない。
「お金は当然必要だろうから働くところ、それから住むところ……」
「……アズキ様?」
指を折って必要事項を数えていると、背後から男性の声がした。
振り返ってみると、濃い金髪に紺色の瞳の美少年――サイラスがそこにいた。
「お久しぶりです。こんなところでどうなさったのですか? 何だか、顔色があまり良くありませんが」
「大丈夫よ」
そういえば、サイラスは近々王都に来ると手紙に書いてあった。
今は神官だが、そもそもはクライヴの弟で王子なのだから、王宮内も自由に移動できるのだろう。
……そうだ。
豆の神殿は王宮から遠いと言っていたし、聖女や魔法のことを調べるという名目もある。
しばらく滞在してもいいとも言っていた。
ならば、まずは王宮を出て神殿に滞在し、調べ物をしつつ市井の暮らしを学んでいくのもいいかもしれない。
「あの、サイラス。私、神殿に行ってもいい?」
「もちろんです。豆の神殿は豆の神とその使いを祀っています。当然、豆の聖女もその範囲内です」
「神の豆は、私が離れても平気よね?」
「それは聖女の記録にもありますので、間違いありません」
重要な事項も確認が取れ、ほっと胸を撫でおろす。
クライヴを解放するには、さっさと契約を終わらせる必要があるのだが、これで神の豆は問題ない。
「豆魔法のこと、もっと調べたくて。暫く滞在してもいい?」
「もちろん、歓迎いたしますよ。……アズキ様に挨拶をしたら帰るつもりだったのですが、よろしければ一緒に参りましょうか?」
「え、今?」
「はい。アズキ様の移動となれば誰かが同行するべきですが、殿下はお忙しいですし。私と一緒ならば、問題ないと思いますよ」
確かに、あずきだけでは道もわからないので、神殿に行くには誰かに同行してもらう必要がある。
神殿の神官であり王子でもあるサイラスならば、何ら問題ないだろう。
それに、ただでさえ迷惑をかけているクライヴの手を、煩わせる気にはなれなかった。
「うん。お願い」
あずきがうなずくと、サイラスは優しい笑みを浮かべる。
「道中は、女性神官にアズキ様の身の回りの世話をさせますので、ご安心ください」
サイラスの二人きりではないのは、ありがたい。
さすがは弟だけあってクライヴに似ているので、少しつらかった。
「今から行くのはいいけど、黙って行くわけにはいかないわ」
散々お世話になっているのだから、無駄な心配はかけたくない。
「では、私の名で伝言してもらいましょう。神殿に到着してから、手紙を書くこともできますよ」
「なら、お願い」
あずきが説明するよりも、サイラスが話を通した方がスムーズだろう。
クライヴの豆成分不足だけは、あずきでなければいけないのだろうが、昨日大量の豆を渡したばかりだったのでしばらくは問題ないだろう。
あとは、神殿から手紙を送る際に豆を同封してもらえばいい。
「ああ、でも門番に止められると説明が面倒ですね。夜までに宿のある街に行きたいので、のんびり説明している時間はないのです。雨も降ってきそうですし、早めに移動したいのですが」
サイラスにつられて見上げると、空を覆う雲はどんよりと暗く、今にも雨粒を落としそうだった。
これは確かに、急いだほうが良さそうだ。
あずきの黒髪は目立つから、このまま出ていけば聖女を連れているとすぐにバレてしまう。
つまり足止めされないためには、黒髪でなければいいのだろう。
ならば、やることはひとつだ。
「〈開け豆〉、〈開け豆〉」
手のひらに転がる豆の中に目当てのものを見つけると、あずきはその手をかざす。
「赤褐色でお願い。――〈エンドウ豆の三色〉」
神の言葉と共にエンドウ豆が光って消えると、あずきの髪の毛は赤褐色に変化していた。
「豆魔法ですか……凄いですね。では、これを」
サイラスは目を瞠ると、自身が身に着けていた赤褐色のローブを脱ぐ。
渡されたそれを身にまとうと、フードをつまんでかぶせられた。
「それでは、行きましょうか」
サイラスの言葉にうなずくと、あずきは回廊を後にした。
王宮内を通り抜け門をくぐる際にも、特に声をかけられることもなく、そのままあずきとサイラスは馬車に乗り込む。
もうひとり女性の神官も同乗しているおかげで、サイラスの顔を気にしなくていいのもありがたい。
馬車が出発してほどなく大粒の雨が降り出したおかげで、車窓からの眺めはあまり良くなかった。
「街の宿に泊まるのなら、髪はこのままの方がいい?」
「そうですね。黒髪は目立ちますから」
別に素性がバレてもやましいことはないが、事情を説明したりで時間を取られるのは困る。
「ただ、この雨です。道路が封鎖される前に突っ切ってしまった方がいいかもしれません。場合によっては何日も街にとどまることになりますからね。アズキ様には少しつらいかもしれませんが、今夜はこのまま馬車を走らせようかと思います」
大雨が降れば、土砂崩れや倒木で道路が通れなくなる可能性はある。
今はまだ少し強い雨という感じだが、御者が言うには雲の様子からして長く降りそうらしい。
ならば、何ともないうちに通り抜けた方がいいのかもしれない。
「道路事情もわからないし、任せるわ。馬車の中で座っているだけだし、私は平気よ」
「なら、急ぎましょう」
サイラスの言葉通り、馬車は夜通し走り続けた。
この国ではそれが普通なのだとしても、クライヴを解放してあげたい。
いくら王子で、聖女と契約したからといって、あまりにもかわいそうだ。
神の豆を育てるのには、そばにいる必要も手入れの必要もないと、最初に聞いた。
ならば、あずきが王宮から出れば、クライヴも少しは気が楽になるだろうか。
「そのためには、自立しなくちゃ」
今のあずきは、衣食住を完全に依存した状態だ。
このままでは、王宮から出ても生活するのが難しいだろう。
まずは、市井の暮らしを学ばなくてはいけない。
「お金は当然必要だろうから働くところ、それから住むところ……」
「……アズキ様?」
指を折って必要事項を数えていると、背後から男性の声がした。
振り返ってみると、濃い金髪に紺色の瞳の美少年――サイラスがそこにいた。
「お久しぶりです。こんなところでどうなさったのですか? 何だか、顔色があまり良くありませんが」
「大丈夫よ」
そういえば、サイラスは近々王都に来ると手紙に書いてあった。
今は神官だが、そもそもはクライヴの弟で王子なのだから、王宮内も自由に移動できるのだろう。
……そうだ。
豆の神殿は王宮から遠いと言っていたし、聖女や魔法のことを調べるという名目もある。
しばらく滞在してもいいとも言っていた。
ならば、まずは王宮を出て神殿に滞在し、調べ物をしつつ市井の暮らしを学んでいくのもいいかもしれない。
「あの、サイラス。私、神殿に行ってもいい?」
「もちろんです。豆の神殿は豆の神とその使いを祀っています。当然、豆の聖女もその範囲内です」
「神の豆は、私が離れても平気よね?」
「それは聖女の記録にもありますので、間違いありません」
重要な事項も確認が取れ、ほっと胸を撫でおろす。
クライヴを解放するには、さっさと契約を終わらせる必要があるのだが、これで神の豆は問題ない。
「豆魔法のこと、もっと調べたくて。暫く滞在してもいい?」
「もちろん、歓迎いたしますよ。……アズキ様に挨拶をしたら帰るつもりだったのですが、よろしければ一緒に参りましょうか?」
「え、今?」
「はい。アズキ様の移動となれば誰かが同行するべきですが、殿下はお忙しいですし。私と一緒ならば、問題ないと思いますよ」
確かに、あずきだけでは道もわからないので、神殿に行くには誰かに同行してもらう必要がある。
神殿の神官であり王子でもあるサイラスならば、何ら問題ないだろう。
それに、ただでさえ迷惑をかけているクライヴの手を、煩わせる気にはなれなかった。
「うん。お願い」
あずきがうなずくと、サイラスは優しい笑みを浮かべる。
「道中は、女性神官にアズキ様の身の回りの世話をさせますので、ご安心ください」
サイラスの二人きりではないのは、ありがたい。
さすがは弟だけあってクライヴに似ているので、少しつらかった。
「今から行くのはいいけど、黙って行くわけにはいかないわ」
散々お世話になっているのだから、無駄な心配はかけたくない。
「では、私の名で伝言してもらいましょう。神殿に到着してから、手紙を書くこともできますよ」
「なら、お願い」
あずきが説明するよりも、サイラスが話を通した方がスムーズだろう。
クライヴの豆成分不足だけは、あずきでなければいけないのだろうが、昨日大量の豆を渡したばかりだったのでしばらくは問題ないだろう。
あとは、神殿から手紙を送る際に豆を同封してもらえばいい。
「ああ、でも門番に止められると説明が面倒ですね。夜までに宿のある街に行きたいので、のんびり説明している時間はないのです。雨も降ってきそうですし、早めに移動したいのですが」
サイラスにつられて見上げると、空を覆う雲はどんよりと暗く、今にも雨粒を落としそうだった。
これは確かに、急いだほうが良さそうだ。
あずきの黒髪は目立つから、このまま出ていけば聖女を連れているとすぐにバレてしまう。
つまり足止めされないためには、黒髪でなければいいのだろう。
ならば、やることはひとつだ。
「〈開け豆〉、〈開け豆〉」
手のひらに転がる豆の中に目当てのものを見つけると、あずきはその手をかざす。
「赤褐色でお願い。――〈エンドウ豆の三色〉」
神の言葉と共にエンドウ豆が光って消えると、あずきの髪の毛は赤褐色に変化していた。
「豆魔法ですか……凄いですね。では、これを」
サイラスは目を瞠ると、自身が身に着けていた赤褐色のローブを脱ぐ。
渡されたそれを身にまとうと、フードをつまんでかぶせられた。
「それでは、行きましょうか」
サイラスの言葉にうなずくと、あずきは回廊を後にした。
王宮内を通り抜け門をくぐる際にも、特に声をかけられることもなく、そのままあずきとサイラスは馬車に乗り込む。
もうひとり女性の神官も同乗しているおかげで、サイラスの顔を気にしなくていいのもありがたい。
馬車が出発してほどなく大粒の雨が降り出したおかげで、車窓からの眺めはあまり良くなかった。
「街の宿に泊まるのなら、髪はこのままの方がいい?」
「そうですね。黒髪は目立ちますから」
別に素性がバレてもやましいことはないが、事情を説明したりで時間を取られるのは困る。
「ただ、この雨です。道路が封鎖される前に突っ切ってしまった方がいいかもしれません。場合によっては何日も街にとどまることになりますからね。アズキ様には少しつらいかもしれませんが、今夜はこのまま馬車を走らせようかと思います」
大雨が降れば、土砂崩れや倒木で道路が通れなくなる可能性はある。
今はまだ少し強い雨という感じだが、御者が言うには雲の様子からして長く降りそうらしい。
ならば、何ともないうちに通り抜けた方がいいのかもしれない。
「道路事情もわからないし、任せるわ。馬車の中で座っているだけだし、私は平気よ」
「なら、急ぎましょう」
サイラスの言葉通り、馬車は夜通し走り続けた。
10
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された竜好き令嬢は黒竜様に溺愛される。残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ
水無瀬
ファンタジー
竜が好きで、三度のご飯より竜研究に没頭していた侯爵令嬢の私は、婚約者の王太子から婚約破棄を突きつけられる。
それだけでなく、この国をずっと守護してきた黒竜様を捨てると言うの。
黒竜様のことをずっと研究してきた私も、見せしめとして処刑されてしまうらしいです。
叶うなら、死ぬ前に一度でいいから黒竜様に会ってみたかったな。
ですが、私は知らなかった。
黒竜様はずっと私のそばで、私を見守ってくれていたのだ。
残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ?
命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。

【完結】今世も裏切られるのはごめんなので、最愛のあなたはもう要らない
曽根原ツタ
恋愛
隣国との戦時中に国王が病死し、王位継承権を持つ男子がひとりもいなかったため、若い王女エトワールは女王となった。だが──
「俺は彼女を愛している。彼女は俺の子を身篭った」
戦場から帰還した愛する夫の隣には、別の女性が立っていた。さらに彼は、王座を奪うために女王暗殺を企てる。
そして。夫に剣で胸を貫かれて死んだエトワールが次に目が覚めたとき、彼と出会った日に戻っていて……?
──二度目の人生、私を裏切ったあなたを絶対に愛しません。
★小説家になろうさまでも公開中
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる