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47 嫉妬の視線は、つらいです
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「ピルキントン公爵ですよ」
クライヴがそっと耳打ちしてくれる。
ピルキントンということは、メイナードの父親か。
そう言われてじっと見てみると、以前クライヴと口論していた貴族だと思い出した。
あの時ピルキントン公爵はクライヴのパートナーが云々言っていたが、あれはもしかして今日の舞踏会のパートナーのことだったのだろうか。
ちらりと公爵の横を見れば、少女はクライヴをじっと見つめている。
クラスメイトが人気アイドルの画像を見ている時と同じで、瞳の中にハート模様が見えそうだ。
詳細はわからないが、恐らくこの少女はクライヴに好意を持っているのだろう。
すると、あずきの視線に気付いた少女が視線をこちらに向けた……というか、しっかり睨まれた。
舞踏会のパートナーがこの少女だったのだとすれば、あずきは突然現れて横取りした女ということになる。
それは睨みたくもなるだろう。
「はじめまして。アズキ・マメハラです」
「……はじめまして」
公爵に続いて少女に挨拶する機会が訪れたので声をかけると、面白い程素っ気ない答えが返ってきた。
これは間違いなく嫉妬されているし、嫌われているのだろう。
御機嫌斜めな時の妹の円香を思い出し、何だか懐かしくなった。
だが、気にしないどころか笑みを浮かべるあずきとは違い、クライヴは麗しい眉間に皺を寄せた。
「ナディア嬢。豆の聖女に対して失礼ですよ」
クライヴの冷たい物言いに、ナディアと呼ばれた少女はハッとした様子で、次いで唇をかみしめた。
「……ナディア・ピルキントンです。聖女様」
言葉としては丁寧に返されたが、目が怖い。
完全にクライヴの注意で嫉妬を煽る形になったが、当の豆王子は気付いていないらしい。
生まれついての美少年は、自分の言動の威力を理解できていないようで、困る。
少し文句を言ってやろうと隣のクライヴを見上げると、何故か笑顔を返された。
あまりの美少年オーラに慌てて顔を背けるが、ナディアの視線が更に痛いことになっている気がする。
「聖女様は、踊らないのですか?」
険しい視線のまま笑顔で話しかけるという器用な技を見せるナディアは、そう言うと可愛らしく首を傾げた。
「ええと。私は踊れないので」
正直に答えると、ナディアは水を得た魚のように生き生きとした笑顔を見せた。
「まあ。尊き豆の聖女様ともあろうお方が、踊れないのですか?」
「いや、別に尊くも何ともないけどね。そもそも一般庶民だから、私は」
「そうなんですね。それならば、仕方ありませんわ」
嬉しそうにそう言うと、ナディアはクライヴに熱い視線を送る。
「では、殿下。聖女様は踊れないと仰いますし、よろしければ私と……」
「――なら俺が教えますよ、アズキ。さあ、手を」
「え? だから、踊れないってば」
クライヴの空気を読まない提案に慌てて首を振るが、まったく伝わらない。
「ちゃんと教えますから、安心してください」
別にクライヴの技量に疑問をもっているわけではなく、ナディアの視線が痛いだけなのだが。
しかし、ここは公衆の面前だ。
王子がダンスに誘っているという形なのだから、豆の聖女が断るのは失礼に当たるかもしれない。
ポリーにも仲良くしろと言われたし、ここはクライヴの提案に乗るべきか。
恐る恐る手を重ねると、ミントグリーンの瞳が嬉しそうに細められた。
「でも、本当に踊れないよ。足を踏むだろうし、転ぶかも」
「大丈夫です。俺が支えます」
「えー。いいよ、転がしておいてよ」
「駄目です。支えます」
ナディアの鬼の形相に見送られながら、ホールの中央に進んでいく。
麗しい王子の登場に、踊っていた人達までもがこちらに視線を送ってきた。
「何で中央に行くわけ? 端っこでいいよ」
「駄目です」
「こんなど真ん中で転んだら、恥ずかしいじゃない」
「大丈夫ですよ。俺が支えると言ったでしょう?」
どうしても中央で踊りたいらしいが、付き合わされるあずきは、たまったものではない。
「本当かなあ。重いよ? 今日はドレスを着ているぶん、さらに重いし」
「豆袋に比べたら、なんてことありません」
また出た、豆袋。
クライヴがよく例えに出すが、そんなに豆王国ではポピュラーな存在なのだろうか。
「だから、その比較対象がわからないんだってば。褒めているのか貶しているのか、わからないの」
すると、クライヴは手を引きながら困ったように眉を下げた。
「アズキを貶すわけがないでしょう」
そう言うと、クライヴの手があずきの腰に伸び、手を組んで体を密着させた。
「わ。近い、近いよ」
吐息も聞こえそうなほどの至近距離に、あずきは慌てて訴える。
「そう言われても、これが普通なんですよ。周りを見てください」
促されて周囲に視線を移してみると、確かに踊っている男女は皆同様に体を寄せていた。
それどころか、踊っている間はじっくりと見つめあっているような人達までいる。
足を出すと破廉恥扱いするくせに、密着はいいのか。
つくづく、豆王国の基準がわからない。
「確かにそうみたいだけど。……それよりも、めちゃくちゃ見られていない?」
「豆の聖女がこんなに可愛らしい女性だと知って、驚いているのでしょう」
「それはないわよ。どちらかといえば、クライヴが王子様で格好良いからでしょう?」
自分で言うのもなんだが、あずきは特別不細工ではないと思う。
ただ、絶世の美少年と言っていいクライヴが褒めるような存在ではない。
「そう、ですか」
ようやくわかってくれたのかと見上げてみると、なぜかクライヴの頬がほんのりと赤い。
「暑いの? やっぱり踊らないで離れていたほうがいいんじゃない?」
「い、いえ。大丈夫です。――さあ、まずは簡単なステップからいきますよ」
クライヴの手に力が入り、ゆらゆらと体を揺らし始める。
見よう見真似で動くと、クライヴが楽しそうに微笑んだ。
クライヴがそっと耳打ちしてくれる。
ピルキントンということは、メイナードの父親か。
そう言われてじっと見てみると、以前クライヴと口論していた貴族だと思い出した。
あの時ピルキントン公爵はクライヴのパートナーが云々言っていたが、あれはもしかして今日の舞踏会のパートナーのことだったのだろうか。
ちらりと公爵の横を見れば、少女はクライヴをじっと見つめている。
クラスメイトが人気アイドルの画像を見ている時と同じで、瞳の中にハート模様が見えそうだ。
詳細はわからないが、恐らくこの少女はクライヴに好意を持っているのだろう。
すると、あずきの視線に気付いた少女が視線をこちらに向けた……というか、しっかり睨まれた。
舞踏会のパートナーがこの少女だったのだとすれば、あずきは突然現れて横取りした女ということになる。
それは睨みたくもなるだろう。
「はじめまして。アズキ・マメハラです」
「……はじめまして」
公爵に続いて少女に挨拶する機会が訪れたので声をかけると、面白い程素っ気ない答えが返ってきた。
これは間違いなく嫉妬されているし、嫌われているのだろう。
御機嫌斜めな時の妹の円香を思い出し、何だか懐かしくなった。
だが、気にしないどころか笑みを浮かべるあずきとは違い、クライヴは麗しい眉間に皺を寄せた。
「ナディア嬢。豆の聖女に対して失礼ですよ」
クライヴの冷たい物言いに、ナディアと呼ばれた少女はハッとした様子で、次いで唇をかみしめた。
「……ナディア・ピルキントンです。聖女様」
言葉としては丁寧に返されたが、目が怖い。
完全にクライヴの注意で嫉妬を煽る形になったが、当の豆王子は気付いていないらしい。
生まれついての美少年は、自分の言動の威力を理解できていないようで、困る。
少し文句を言ってやろうと隣のクライヴを見上げると、何故か笑顔を返された。
あまりの美少年オーラに慌てて顔を背けるが、ナディアの視線が更に痛いことになっている気がする。
「聖女様は、踊らないのですか?」
険しい視線のまま笑顔で話しかけるという器用な技を見せるナディアは、そう言うと可愛らしく首を傾げた。
「ええと。私は踊れないので」
正直に答えると、ナディアは水を得た魚のように生き生きとした笑顔を見せた。
「まあ。尊き豆の聖女様ともあろうお方が、踊れないのですか?」
「いや、別に尊くも何ともないけどね。そもそも一般庶民だから、私は」
「そうなんですね。それならば、仕方ありませんわ」
嬉しそうにそう言うと、ナディアはクライヴに熱い視線を送る。
「では、殿下。聖女様は踊れないと仰いますし、よろしければ私と……」
「――なら俺が教えますよ、アズキ。さあ、手を」
「え? だから、踊れないってば」
クライヴの空気を読まない提案に慌てて首を振るが、まったく伝わらない。
「ちゃんと教えますから、安心してください」
別にクライヴの技量に疑問をもっているわけではなく、ナディアの視線が痛いだけなのだが。
しかし、ここは公衆の面前だ。
王子がダンスに誘っているという形なのだから、豆の聖女が断るのは失礼に当たるかもしれない。
ポリーにも仲良くしろと言われたし、ここはクライヴの提案に乗るべきか。
恐る恐る手を重ねると、ミントグリーンの瞳が嬉しそうに細められた。
「でも、本当に踊れないよ。足を踏むだろうし、転ぶかも」
「大丈夫です。俺が支えます」
「えー。いいよ、転がしておいてよ」
「駄目です。支えます」
ナディアの鬼の形相に見送られながら、ホールの中央に進んでいく。
麗しい王子の登場に、踊っていた人達までもがこちらに視線を送ってきた。
「何で中央に行くわけ? 端っこでいいよ」
「駄目です」
「こんなど真ん中で転んだら、恥ずかしいじゃない」
「大丈夫ですよ。俺が支えると言ったでしょう?」
どうしても中央で踊りたいらしいが、付き合わされるあずきは、たまったものではない。
「本当かなあ。重いよ? 今日はドレスを着ているぶん、さらに重いし」
「豆袋に比べたら、なんてことありません」
また出た、豆袋。
クライヴがよく例えに出すが、そんなに豆王国ではポピュラーな存在なのだろうか。
「だから、その比較対象がわからないんだってば。褒めているのか貶しているのか、わからないの」
すると、クライヴは手を引きながら困ったように眉を下げた。
「アズキを貶すわけがないでしょう」
そう言うと、クライヴの手があずきの腰に伸び、手を組んで体を密着させた。
「わ。近い、近いよ」
吐息も聞こえそうなほどの至近距離に、あずきは慌てて訴える。
「そう言われても、これが普通なんですよ。周りを見てください」
促されて周囲に視線を移してみると、確かに踊っている男女は皆同様に体を寄せていた。
それどころか、踊っている間はじっくりと見つめあっているような人達までいる。
足を出すと破廉恥扱いするくせに、密着はいいのか。
つくづく、豆王国の基準がわからない。
「確かにそうみたいだけど。……それよりも、めちゃくちゃ見られていない?」
「豆の聖女がこんなに可愛らしい女性だと知って、驚いているのでしょう」
「それはないわよ。どちらかといえば、クライヴが王子様で格好良いからでしょう?」
自分で言うのもなんだが、あずきは特別不細工ではないと思う。
ただ、絶世の美少年と言っていいクライヴが褒めるような存在ではない。
「そう、ですか」
ようやくわかってくれたのかと見上げてみると、なぜかクライヴの頬がほんのりと赤い。
「暑いの? やっぱり踊らないで離れていたほうがいいんじゃない?」
「い、いえ。大丈夫です。――さあ、まずは簡単なステップからいきますよ」
クライヴの手に力が入り、ゆらゆらと体を揺らし始める。
見よう見真似で動くと、クライヴが楽しそうに微笑んだ。
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