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32 猫だった王子様
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「アズキ? 大丈夫ですか?」
「うん、平気。……この莢、駄目だわ。人を骨抜きにする」
すっかり重くなった体をどうにか起こすと、莢を掴んで立ち上がる。
ふわふわ骨抜き攻撃の余波で少しふらついたところを、クライヴに肩を抱えるようにして支えられた。
「何だか疲れたし眠いから、お部屋に戻るわ。付き合ってくれてありがとう、クライヴ」
よろよろと歩き出したあずきの手が引かれたと思うと、あっという間に体が宙に浮く。
「いえ。部屋まで送りますよ」
抱き上げられたのだと気付く頃には、クライヴは特別書庫の扉をくぐっていた。
「え? 何で? 歩けるわよ」
「疲れたのでしょう? 先程も意識が薄らいでいました。無理はいけません」
あずきを抱いたまま器用に扉の鍵を閉めると、書庫の中を歩き出す。
「あれは、人を骨抜きにする莢のせいだから。もう平気。お願い、おろして?」
ミントグリーンの瞳を見つめて訴えると、ため息と共にようやくおろしてもらえた。
「……せめて、手を」
そう言ってあずきの手を握ると、再び歩き出した。
手を握って歩くというのも、これはこれで恥ずかしいが、抱っこよりは数倍マシだ。
「……そうか。いちいち私を抱っこして運んだのも、豆成分の補給のためだったのね」
他の人を呼べばいいのに何故王子自ら、しかも抱っこするのか謎だったが、そういうことだったのだ。
思い返せば、メイナードも我慢できなくなるなら云々言っていた気がする。
あれは、豆成分の不足で歌い出す危険のことを言っていたわけか。
「でも手を握っても豆成分は補給できるんでしょう? わざわざ重い思いをしなくても良かったのに」
「ふらつくアズキを歩かせるわけにはいきません。それに、重くなんて……」
「うんうん、ありがとう。それにしても、クライヴは本当に『豆の聖女』が大切なのね。今まで、何人くらいの聖女がいたのかしら」
先代ですらかなり前と聞いたから、頻回に召喚されるわけではなさそうだ。
しかし壁画や文献があるくらいなので、何人かは存在していたのだろう。
神の言葉から察するに日本人の可能性が高いが、確証はない。
いつの時代の人で、いつ呼ばれていつ帰ったのか――元の世界に帰れたのかどうか自体、よくわからないのだ。
……やはり一度、神殿で記録を見せてもらった方がいいかもしれない。
「俺は、聖女だからというわけではなくて……」
「え?」
クライヴの声にはっとして顔を上げる。
どうやら考え事に夢中になっていたようだ。
「……いいえ、何でもありません。先代の豆の聖女は、二百年ほど前に現れたと言われています」
「じゃあ、神の庭のあの木は樹齢二百年?」
「いいえ。代々の聖女が育てた神の豆の木です。もっと古いものでしょう」
「そうなのね。皆、日本から来ているのかな?」
二百年前というと、江戸時代だ。
ちょんまげ侍の時代から豆の王国に来た人は、かなりの苦労をしただろう。
「ニホン?」
「私のいた国の名前」
「詳しくはわかりませんが、豆の聖女は契約者が選び、神の祝福を受ける存在です。俺をアズキの国に連れて行ったのは神ですから……神次第でしょうね」
手を繋いだまま回廊を歩いているが、使用人に会わないのはありがたい。
豆成分補給のためとはいえ、王子と手を繋いで歩いているところを見られるというのは、何だか気恥ずかしい。
「ん? クライヴは日本に来たの?」
「少しだけですが。アズキがこちらに来た日、階段で猫に会っているでしょう?」
「……そう言われれば、帰宅途中の階段で猫を撫でた気もするけど」
両親の墓参りに行く予定があったので、ほんの少しの時間だが、確かに猫を撫でた覚えはある。
「あの猫は、俺です」
「ええ? クライヴって豆王子じゃなくて、猫だったの?」
そう言えば、真っ白な空間に現れた時は猫で、豆を食べて人間の姿になっていたが。
混乱するあずきを見たクライヴは、笑みを浮かべながら首を振った。
「いいえ、人間ですよ。以前にサイラスが説明したでしょう? 『猫と豆は、共に神の使い。この世界の者が異世界に渡ると猫の姿になり、逆にこの世界の猫は異世界の渡り人だと言われている』」
そう言えばそんな話を聞いたような気がする。
確か、神も休憩する時には猫の姿になるとか何とか。
つくづく、この国は豆と猫が好きなのだと呆れてしまう。
「俺は聖女を探すために異世界に渡る時点で、猫の姿になっています。聖女を見つけて契約をし、契約の豆を食べなければ、元の姿には戻れない。そう神に告げられました」
「酷いリスクね。それでも、来たの?」
この国の王子であるクライヴが、猫の姿のまま戻れないなんて危険極まりないと思うのだが。
何故国王はそれを承諾したのだろう。
「本当に、豆の危機だったのです」
「だから、豆以外も植えようよ、豆王国民。……あ、でも豆がないと豆断ちの症状がでるのか」
「リスト王国です。豆は神の使いでもある神聖な食べ物です。豆断ちの症状は恐ろしいですが、それ以前に豆の育たぬ大地に未来はありません」
「……豆の評価、高すぎない?」
豆が不足すると羊羹男の歌を歌い、踊り狂い、あんこを食べまくるらしいから、必要なのはわかる。
だが、それを抜きにしても、この国は豆への愛が深すぎる気がする。
「ところで聖女を探すって、猫の姿でウロウロしていたの?」
「それが、異世界にたどり着いた時点で魔力の変化に体が追い付かず、フラフラになってしまい。動けずにじっとしていました。そこにアズキが来たんです」
ということは、ずっと階段のそばにいたわけか。
ほぼあずきの家の目の前だが、羊羹男はわかっていてそこにクライヴを連れて行ったのだろうか。
「うん、平気。……この莢、駄目だわ。人を骨抜きにする」
すっかり重くなった体をどうにか起こすと、莢を掴んで立ち上がる。
ふわふわ骨抜き攻撃の余波で少しふらついたところを、クライヴに肩を抱えるようにして支えられた。
「何だか疲れたし眠いから、お部屋に戻るわ。付き合ってくれてありがとう、クライヴ」
よろよろと歩き出したあずきの手が引かれたと思うと、あっという間に体が宙に浮く。
「いえ。部屋まで送りますよ」
抱き上げられたのだと気付く頃には、クライヴは特別書庫の扉をくぐっていた。
「え? 何で? 歩けるわよ」
「疲れたのでしょう? 先程も意識が薄らいでいました。無理はいけません」
あずきを抱いたまま器用に扉の鍵を閉めると、書庫の中を歩き出す。
「あれは、人を骨抜きにする莢のせいだから。もう平気。お願い、おろして?」
ミントグリーンの瞳を見つめて訴えると、ため息と共にようやくおろしてもらえた。
「……せめて、手を」
そう言ってあずきの手を握ると、再び歩き出した。
手を握って歩くというのも、これはこれで恥ずかしいが、抱っこよりは数倍マシだ。
「……そうか。いちいち私を抱っこして運んだのも、豆成分の補給のためだったのね」
他の人を呼べばいいのに何故王子自ら、しかも抱っこするのか謎だったが、そういうことだったのだ。
思い返せば、メイナードも我慢できなくなるなら云々言っていた気がする。
あれは、豆成分の不足で歌い出す危険のことを言っていたわけか。
「でも手を握っても豆成分は補給できるんでしょう? わざわざ重い思いをしなくても良かったのに」
「ふらつくアズキを歩かせるわけにはいきません。それに、重くなんて……」
「うんうん、ありがとう。それにしても、クライヴは本当に『豆の聖女』が大切なのね。今まで、何人くらいの聖女がいたのかしら」
先代ですらかなり前と聞いたから、頻回に召喚されるわけではなさそうだ。
しかし壁画や文献があるくらいなので、何人かは存在していたのだろう。
神の言葉から察するに日本人の可能性が高いが、確証はない。
いつの時代の人で、いつ呼ばれていつ帰ったのか――元の世界に帰れたのかどうか自体、よくわからないのだ。
……やはり一度、神殿で記録を見せてもらった方がいいかもしれない。
「俺は、聖女だからというわけではなくて……」
「え?」
クライヴの声にはっとして顔を上げる。
どうやら考え事に夢中になっていたようだ。
「……いいえ、何でもありません。先代の豆の聖女は、二百年ほど前に現れたと言われています」
「じゃあ、神の庭のあの木は樹齢二百年?」
「いいえ。代々の聖女が育てた神の豆の木です。もっと古いものでしょう」
「そうなのね。皆、日本から来ているのかな?」
二百年前というと、江戸時代だ。
ちょんまげ侍の時代から豆の王国に来た人は、かなりの苦労をしただろう。
「ニホン?」
「私のいた国の名前」
「詳しくはわかりませんが、豆の聖女は契約者が選び、神の祝福を受ける存在です。俺をアズキの国に連れて行ったのは神ですから……神次第でしょうね」
手を繋いだまま回廊を歩いているが、使用人に会わないのはありがたい。
豆成分補給のためとはいえ、王子と手を繋いで歩いているところを見られるというのは、何だか気恥ずかしい。
「ん? クライヴは日本に来たの?」
「少しだけですが。アズキがこちらに来た日、階段で猫に会っているでしょう?」
「……そう言われれば、帰宅途中の階段で猫を撫でた気もするけど」
両親の墓参りに行く予定があったので、ほんの少しの時間だが、確かに猫を撫でた覚えはある。
「あの猫は、俺です」
「ええ? クライヴって豆王子じゃなくて、猫だったの?」
そう言えば、真っ白な空間に現れた時は猫で、豆を食べて人間の姿になっていたが。
混乱するあずきを見たクライヴは、笑みを浮かべながら首を振った。
「いいえ、人間ですよ。以前にサイラスが説明したでしょう? 『猫と豆は、共に神の使い。この世界の者が異世界に渡ると猫の姿になり、逆にこの世界の猫は異世界の渡り人だと言われている』」
そう言えばそんな話を聞いたような気がする。
確か、神も休憩する時には猫の姿になるとか何とか。
つくづく、この国は豆と猫が好きなのだと呆れてしまう。
「俺は聖女を探すために異世界に渡る時点で、猫の姿になっています。聖女を見つけて契約をし、契約の豆を食べなければ、元の姿には戻れない。そう神に告げられました」
「酷いリスクね。それでも、来たの?」
この国の王子であるクライヴが、猫の姿のまま戻れないなんて危険極まりないと思うのだが。
何故国王はそれを承諾したのだろう。
「本当に、豆の危機だったのです」
「だから、豆以外も植えようよ、豆王国民。……あ、でも豆がないと豆断ちの症状がでるのか」
「リスト王国です。豆は神の使いでもある神聖な食べ物です。豆断ちの症状は恐ろしいですが、それ以前に豆の育たぬ大地に未来はありません」
「……豆の評価、高すぎない?」
豆が不足すると羊羹男の歌を歌い、踊り狂い、あんこを食べまくるらしいから、必要なのはわかる。
だが、それを抜きにしても、この国は豆への愛が深すぎる気がする。
「ところで聖女を探すって、猫の姿でウロウロしていたの?」
「それが、異世界にたどり着いた時点で魔力の変化に体が追い付かず、フラフラになってしまい。動けずにじっとしていました。そこにアズキが来たんです」
ということは、ずっと階段のそばにいたわけか。
ほぼあずきの家の目の前だが、羊羹男はわかっていてそこにクライヴを連れて行ったのだろうか。
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