異世界の訪問者

らび

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出会い

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カーシュと別れた後、キッチンで明日の仕込みをしていた。

よしっ!これくらいでいいかな?
でもなあ、、、目が冴えて眠れなさそうなんよねぇ、、、、

今日は満月だしちょっとだけ散歩しようかな?

ストールを軽く羽織って裏口からプライベートの庭に出る。
ここは裏口からしか行けないようになっていて、1人になりたい時によく来ている。
裏手の森に繋がっているのだ。


誰にも見られる事はないやろ、、、
そう思い、しばらく散策する事にした。






今日は満月が綺麗♪明日は晴れかなあ♪



ウッゥゥ


?!?!ん?!何?今の?!

まさか野生動物?!
ここら辺に熊とかイノシシはおらんはず!


なんやろ???
気になって声?のする方へ足を進める、、、



!!!!
あれは!人?!

橙子「ちょっ!ちょっと!僕!どうしたん?!」

???「ヴッ」

そこには誰かに殴られたようにボロボロになっている14、5くらいの男の子が大樹の下に寄りかかっていた。

橙子「しっかり!」
声を掛けると意識が戻ってきたのか目が開いた

橙子「!!良かった!気がついた?!」
その子の瞳は物凄く綺麗だった、、、
まるでモルダバイトのような透き通る様な翠、、、

???「みっ見るな!触るな!ヴッ」ドサッ

橙子「えっ?!どうしたの?!」

男の子は異常に怯えながら顔を隠し、後退りしようとして力尽きたようだった、、、


橙子「え???何にあんなにまで怯えたのかな?もしかして女が苦手???」

でもなあ、、、このままにはしておけないし、、、どうしよう、、、

カーシュ達を起こすのも悪いけどこの子もこのままにしておけないし、、、
しゃーない、、、あっちのあたしの部屋に移すか、、、






あれからなんとか男の子を引きずりながらプライベートの離れの家に行き、ベッドに寝かせた。
づっづがれたーーー!!

でもまだこのままでは心配よね、、、とりあえず手当して着替えささないと、、、

救急箱とクローゼットから予備のTシャツと短パンとトランクスを出してきた。

橙子「おーい!僕ー?ちょっと手当てさせてねー?」
意識がないだろうけど一応声をかける。

ガバッと音がしたと思ったら突然視界が変わった、、、あれ???

橙子「えっ?あれ?」
何が起きたのか一瞬分からなかったが、どうやら男の子が意識を取り戻し?何故か私が覆い被さられてる???

橙子「あのー???」

???「おまえは誰だ?!」

橙子「私はトーコよ。あなたけがして倒れてたのよ?とりあえず何も危害を加え無いから手当てさせてくれない?」

???「いらん!俺にかまうな!見るな!」

橙子「それは無理でしょ?貴方が退いてくれないと何も出来ないわ」

???「!!!くそ!」

??とりあえず退いてくれたから起き上がって男の子を見る、、、

???「見るな!」

男の子は何故か顔を必死に隠して震えてる??

橙子「分かったから!そんなに顔を見て欲しくないならとりあえずシーツでも頭に被ってなさい!そのかわり手当てさせなさいよ!」

???「いらん!触るな!」

ブチッ!!!!


橙子「ええ加減にせぇ!!!!」

ビクッ!!!

橙子「触るな!見るな!ってうるさい!怪我してるから手当てさせえゆうてるだけやろ!!!それ以外何にもせーへんわ!!!黙っとれ!ガキが!!!怪我人ならましてやガキなら大人しく手当てされろ!」

はぁっはぁっはぁっ

あかん、、、子供相手にキレてしもた、、、、あちゃー、、、しもた、、、


???「、、、、はい、、、」

とりあえずおとなしく?してくれたから手当てをする。
学生時代に応急処置の方法学んどいて良かった、、、

橙子「頭とかは大丈夫そうに見えるけど殴られたりしてない?もしそうなら救急車呼ぶけど、、、」

???「頭は庇ったから平気だ、、、」

橙子「ほんと?なら良かった!思ったより大きな怪我がなくて安心したわ」

橙子「はいっ!手当て終了!」


???「あんたは、、、ぃきなのか?」

橙子「ん???なんて?」

???「あんたは、、、俺を見ても気持ち悪くないのか???」

、、、へっ????気持ち???わるい???

橙子「気持ち悪いって何が???あっ!もしかして血を見ても平気かって事?あたしこれでも昔はかなりヤンチャしてたからケンカ傷とか慣れてるから大丈夫よwww」

???「違う、、、、のカオ、、が」

橙子「ん??顔?顔がどうかしたの?」

そう言った瞬間!

???「おっおれの顔見ても吐かないのか?!気持ち悪くないのか?!!?」

男の子が泣きそうな顔で詰め寄ってくる

今時の子は顔に自信がない事にそこまで落ち込むのかな?思春期だなあ、、、デリケート、、、

橙子「へっ?!気持ち悪い?!!?どこが?!むしろカッコイイほうじゃない!何言ってるの?気にし過ぎよーw」

???「うそだ、、、!!平気なはずが、、、!見るのも無理な筈だ!」

橙子「だからー!気にし過ぎだってば!君くらいカッコよければ彼女だってすぐ出来るわよー!」

???「うそだ!女が出来るはずがないだろう!俺に触れる事なんかできるわけがない!」

しつこいなー、、、

???「適当な慰めなんか必要ねえ!お前だって何か企んでんだろ!本当に平気なら俺にキスでもしてみろよ!そこまで出来たら信じてやる!」

男の子は泣きながら、、、悔しそうに、とても苦しそうに喚きながら泣いていた、、、

橙子「、、、」

???「ほらみろ!耐えてるだけだろ!」

ブチィィィッッッ!!!!

このガキャァ!!!!


グイっとガキの胸ぐらを掴みキスをしてやった!!!

???「んぅっ!」

???「んっなっ!んう!」

うるさい!

???「んっやっん♡ぅん♡っもっ!もうやめっん♡」

ヤバイッ可愛い♡未成年にキスしちゃった!しかもディープなやつをっ!
痴女かあたしは泣

???「はあっはっはあっなっ何するっ」

橙子「あんたがキス出来るもんならしてみろってゆーたんやろ?別に気持ち悪くないからキスしたんや!自分で許可出したんやから謝らへんで?」

って何やってんねん!ヤバイ!犯罪かも?!


???「本当に平気なのか???吐いたり、、」
顔を真っ赤にしながらまだ言うか、、、

橙子「ほんまにしつこいなあ、、、吐かへんって!」

???「うっうう泣」

橙子「えっ?!なんで泣くん?!?!あたしがキスしたから?!えっ?!マジで?!ごっごめんって!悪気はなかったんやって!あんまり可愛いからちょっと虐めたくなっただけやから!もうせえへんから!なっ!泣きやんで!」

慌てて謝りながら宥めるとガバッと抱きついてきた

橙子「うわっと!危なっ!」

???「このままでいて!」

男の子はそう言ったままずっとしがみついて泣いていた、、、
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