異世界の訪問者

らび

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森の中の家

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番って言われた事もびっくりだけど、このロッジが森の中にあったの?!
それもびっくりなんですけど!冴ちゃん!

ルーファス「とーこ♡どうか私の妻になって欲しい!私と王都の邸に住んで欲しい!」

橙子「はい?!あっあの!ルー!」

ルーファス「なんだ?とーこ♡」
名前を呼ぶ度に♡がついてる気がする、、、

橙子「私は初めてルーと会ったばかりなのにいきなり妻にとか番だとか言われても困ります!」

ルーファス「!!!とーこは結婚しているのか?恋人がいるのか?!」

物凄い剣幕!
イケメンが怒ると怖いっっ!
眉間の皺がっ

橙子「落ち着いて下さい!私は結婚もしていませんし恋人もいません。」

ルーファス「ならっ!どうして!好きな男でもいるのか?!」

橙子「だから落ち着けってゆーてるやろ!!!」

ルーファス「!!!!!そっそうだな、、、怒鳴ってすまない!とーこを困らせるつもりはではないのだが男がいると考えただけでそいつを斬りたい衝動にかられてしまった。」
シュンとしたルーに垂れた耳と尻尾が見えた、、、

きっ斬るって物騒な!


まず私を知ってもらう事から始めよう!友人からではだめか?」

橙子「ゆっ友人からでしたら。」

ルーファス「良かった!ではとーこ♡これからよろしく頼む!とりあえず私は王都に戻り王に報告せねばならんので改めて訪ねてこようと思う。出来るだけ早く戻る!
少しの間、寂しい思いをさせてしまう。すまない、、、」

橙子「はあ、、、お気をつけてお帰りください。またお越し下さ、また来てね!」

ルーファス「!あっああ!すぐ来る!ありがとう!とーこ♡愛している♡」
チュッ!

橙子「なっ☆□×?!」

去り際にチューだと?!
違和感を感じさせずにキスされてしまった、、、
まあ、、、イケメンだし良しとしよう、、、


けどルーは嵐の様に去ってったなぁ、、、



しばらく呆気に取られていたが気を取り直して夕食準備にかからねば!!!!


今日はグラタン♪
後はサラダとチキン南蛮♪
あの獣人さんはかなり食べるから量が足りるように気をつけないと!



そして18時が過ぎた頃。
チリーン♪

橙子「おかえりなさいませ」

男「!たっただいま、、、」

橙子「夕食の準備は出来ておりますのでいつでもどうぞ♪」

男「!ああ!ありがたい。汚れているから風呂に入ってから来る」

橙子「かしこまりました。ご用意しておきますね。こちらお部屋の鍵です。」

銀髪のイケメン獣人は部屋に入って行った。

冒険者とかかなあ?騎士だったら制服みたいなの着るよね?
いつか、しっぽ触りたいなあ♡



そろそろ出てくるかな?準備オッケー!


男「すまん!遅くなってしまった!」

橙子「お気になさらずっ!湯加減はどうでしたか?温泉からお湯を引いているので疲れに効きますよ♪」

男「温泉???というのか。ああっ。とても気持ちよかった。料理も美味そうだ!
頂く!」

橙子「はい!本日はチキン南蛮とグラタン、サラダです。沢山ありますから遠慮なくおかわりして下さいね」

男「有難い!」
  
あれだけ用意した人間で言うと10人前はあったのに、、、ペロリ、、、



どんだけやねん!!!!



まさか全部は無理だろうから明日以降の自分の朝食とお昼のランチタイムにと思ってたのに、、、凄すぎ、、、w


橙子「量は足りましたか?食後にコーヒーか紅茶、緑茶をご用意していますので如何ですか?」

男「大丈夫だ。丁度いい量だった。コーヒーというのは?」

橙子「コーヒー豆を煎って粉にした物をお湯をかけて濾したり、サイフォンという器具で蒸気圧を利用して作る飲み物なんですが、苦味があります。」

男「コーヒー豆?一度試してみても良いか?」

橙子「もちろんです!良かったらミルという機械で豆を挽くので手伝って頂けると助かります!私はサイフォンの用意をしてきますので♪」

男「分かった!」
私がサイフォンを用意している間、
彼は一生懸命豆をゴリゴリとミルで挽いている。なんか可愛いなあw

男「出来たぞ!」

橙子「ありがとうございます♪香りはどうですか?」

男「香ばしいな。嗅ぐのは初めてだが良い匂いだ」

サイフォンでゆっくりとコーヒーを作る。
この工程を見るだけでも楽しい。

橙子「どうぞ、お好みでミルクと砂糖を入れると飲みやすくなりますよ。私もご一緒して良いでしょうか?」

男「もちろん」

橙子「お味はどうですか?」

男「初めて飲んだがとても美味しい!」

橙子「良かった♪」

しばらく2人でコーヒーの味を楽しんでいたが、橙子は男の耳としっぽがソワソワしている事に気づき、見ないようにとは思うもののどうしても気になってしまう、、、

男「俺の名は、カーシュ・サリファという。店主の名を教えて欲しい、、、」

橙子「トーコ・ミネカワです」

カーシュ「トーコ、、、美しい貴方によく似合う名だ」


なっ!だから!その顔で微笑まれたらやばいからぁ!
綺麗過ぎる泣


橙子「ありがとうございますカーシュさん」

カーシュ「どうかカーシュと呼んで欲しい」

橙子「さすがに呼び捨てはちょっと」

と言うやいなや耳としっぽがシュンとして、、

うっっっそんな目で見ないでよぉー泣

橙子「わっ分かりましたから!カッカーシュ、、、」

カーシュ「ありがとうトーコ♡」

なんかデジャブ、、、、


カーシュ「トーコ。この店は一人でやっているのか?こんな森の中で危険ではないか?」

橙子「あー、、、あのですね、、、」

どうしようかな、、、異世界だなんて信じられないだろうしなんて言えば、、、

カーシュ「変なやつが来ないようさっき俺が魔力でマーキングをしておいたから相当な強いやつでなければ大丈夫だ」


橙子「マーキング???」

カーシュ「俺の結界を張る時に匂いをつけて置いた。番に危険がないように。他の男共が悪さをしないようにな」

?!?!?!

トーコ「番?!」

カーシュ「あっ、いやあのっ」

トーコ「昼間も番って言われたんですけど流行りのナンパなんですか?」

カーシュ「何?!」
ガタッ!誰にだ!と凄い剣幕で腕を掴まれ向かい合わせで座っていたはずの橙子は何故かカーシュの膝上に座らされていた。

カーシュ「ただの客かと思って抑えていたのにこの匂いのやつか!俺の番にッ!」

橙子「あっあの!番って伴侶って事ですよね???」

カーシュ「ああ!獣人が生涯ただ1人愛し大事にする存在だ。」

といいながらカーシュは橙子を抱きしめて首スジの匂いを嗅いでいる。

やめて欲しいぃ!恥ずかしすぎるぅぅ!

橙子「カーシュ!ちょっと落ち着いて!まず話をしましょう!」

カーシュ「すまん、だが離れたくたない。このままで居させて欲しい。決してトーコを傷つけたり嫌がる事はしないと誓う」

してるってばw
捨てないで!みたいなそんな目で見るなあ!


ダメだ、、、何このイケメン、、、可愛い過ぎるぅ、、、泣


橙子「カーシュ分かった。私が今から話す事は信じられないかもしれないけど聞いてくれる?」

カーシュ「もちろん」

私は出来るだけ簡潔にカーシュにこの世界の事を話した、、、
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