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October
10月5日(土) 新シーズンの開幕
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氷雪地帯と火山地帯の共存するこの場所。
その名も『ワールドエッジ』。
そこで無作為に選ばれた三人組のグループが二十組、計六十人のプレイヤーが降り立ち、殺し合いを繰り広げたのだけど……それも数が減り、現在は五部隊・十四人。
かくいう俺たちも、一人欠けた状態で生き残っていた。
マップを見れば、現在地が分かる。
『ザ・ドーム』と呼ばれる建物群から北西、また『溶岩源』という名の地域から北東に同じだけ進んだところにある小さな建物の中。
そこで俺たちは一息ついていた。
「七海さん、周りはどう?」
マップから顔を上げ、仲間である七海さんに声を掛ける。
するとそこには、飛行させているドローンと視覚共有をするために隅っこでジッとしゃがんで座っている仲間の姿があった。
『うん、南の開けた場所に一パーティー。あとはドームと溶岩源に一パーティーずつ見つけたよ』
「了解」
これで全員の位置は把握したわけだ。
終盤におけるこの索敵能力はさすがという他ない。
――――ダァン!
『!?』
ともすれば、発砲音が耳に届く。
だが、すぐに落ち着きを取り戻した。
音が遠い。
こちらが撃たれたわけではなく、向こうで別パーティー同士が戦い出したようだ。
「…………行くか?」
『うぅん、まだいいと思う。遠距離からの牽制だけみたいだから。それに――』
その音をかき消すように、耳障りな警告音とアナウンスが響き始める。
『警告。リングが閉鎖します』
同時に背後からはジジジと音を立て、橙色の半透明な壁が迫ってきた。
生と死の境界であるそれは、もし範囲外にでも出ようとすればたちまち蔓延する電磁波に肌を焼かれ、数秒と持たずして死ぬだろう。
「なら、奥の二パーティーは北上してくるだろうし、例の開けた場所が最終戦闘地点になりそうだな」
その言葉が示す通りに、グレネードは爆発する。
途端に複数の連射音がひたすらに響き、至る所で巻き上がる戦火。
「よっしゃ、行くか」
『了解ー』
迫るリングに飲まれないように、激化する祭りに遅れないように、建物を飛び出した俺たちは一直線に走った。
腰のポシェットからアドレナリン剤を取り出せば、お腹に刺す。
「ハッハー! 援護は任せた!」
途端に軽くなる身体。
回転数の上がった脚は人ならざる走りを見せ、誰よりも、何よりも速く、三つ巴の戦場に突っ込んだ。
飛来する流れ弾を回避すべく、スライディングをしながらの乱入。
背中を見せていた近くの敵に、手に持つショットガンを浴びせたらまずは一人目。
「一ダウ~ン」
コッキングのために片手で銃を一度回す。
倒った相手と戦っていた、奥のもう一人にも銃口を向けると、そのアホ面めがけてもう一発。
「二ダウン、別パをそれぞれ」
無線で簡易的な報告をすれば、一度戦線離脱。
切れたアドレナリンを補給すべく、もう一本注射器を刺せば来た道を戻り、射線を切るように岩の裏を移動していく。
『僕も一人。ガスおじさん』
これで三人減った。
残りは九人か、それ以下……。
「――って、うぉ!?」
と思考していれば、敵と出会い頭に衝突する。
敵はサブマシンガン、こちらはショットガンを互いに打ち込むが、着用していたアーマーのおかげでどちらもダウンには至らない。
弾も切れ、サブ武器へと持ち変えようとする相手の姿を捉えるが、それは甘えだ。
「殴った方が早ぇよ、バカが」
経験によるダメージの手応えから一発ぶん殴ると、昏倒する。
これで四人。
しかし、味方のカバーに来たのか、倒れ伏すその奥からアサルトライフルを構えるもう一人の敵を確認した。
「やっば……」
先の戦闘で、シールドは全損だ。
このままでは肉体にダメージを追って死――。
そう覚悟した時、背後から頬を掠める一筋の光。
極太のビームが俺を照準する相手を見事に撃ち抜く。
『これで五人、ってね!』
「サンキュー、今のはマジで助かった……」
岩場の陰に隠れ、敵の死体から無傷のシールドを回収すれば、改めて装着した。
これで少なくとも一パーティーは壊滅――いや、死体が多いな。二パ消えてる。
……残りは三パーテイー。
「あとの敵は?」
『反対側の岩場――って、危ない!』
――!?
偵察していた七海さんが、突然大声を上げた。
同時に、空からは時間差で爆発するミサイルが飛来し、また、隕石にも似た爆撃が降りそそぐ。
「おいおい、ジブもバンガもいるのかよ……」
リングが差し迫る中、今の残ったフィールドではあの爆撃は避けられない。
アドレナリン剤を刺し、躱すように俺は岩場を飛び出した。
「マズい、あいつらドームシールドで自分の身を守ってやがる」
半球状に展開された青白いバリア。
あれでは、空からの爆撃も、数瞬後に爆発するこのミサイルも、俺たちにしかダメージを与えない。
おかげでもう一パーティーが壊滅するのを、視界の端で捉える。
『――大丈夫、僕が破壊する。EMPドローン、起動!』
空中に展開していたドローン。
そこから広範囲に電磁パルスが展開し、設置していた敵のドームシールドは破壊される。
しかし、流石かな。
ここまで生き残っていたこともあり、相手の一人は俺を倒そうとスナイパーライフルを構えていた。
人間なんてシールドごと一発で溶かす、大口径のライフルを。
「ナイス!」
その刹那、スピードに乗った俺は、携帯式のジャンプパッドを設置。
ゆっくりと引き金が絞られる中で、それを踏み付ける。
発砲音とともに身体が宙へ浮く感覚。
紙一重で当たらなかった弾をよそに、空から爆撃、地面からは遅れてのミサイルの爆発。
自分たちの起こした攻撃で自滅する姿が眼下に広がりつつも、俺はサブマシンガンを手に、身動きの取れない空中で照準を合わせた。
「これで終わりだ」
『これで終わりだね』
シンクロする声。
瀕死のダメージを負ったその身体に、鈍色の金属体は穿たれた。
♦ ♦ ♦
『チャンピオン、おつかれー!』
「……あぁ、お疲れ様」
コントローラーを膝上に置いた俺は、ヘッドホンから響くゲーム仲間の声を聴きながら、勝利の余韻に浸っていた。
『最初に味方が即抜けした時は焦ったけど、何とか勝てたねー!』
「だな。熱い試合だったわ」
七海さんとゲームを始めてまだ一戦目だが、これは幸先の良いスタートだと言えよう。
「というわけで、次の試合も頑張ろうね!」
「おー」
何となくノリで手を掲げてみる。
休日の昼下がり。まだまだ時間はこれからだ。
時には勝ち、時には負け……それでも笑顔は絶えることなく、俺たちは思うがままにゲームを楽しむのであった。
その名も『ワールドエッジ』。
そこで無作為に選ばれた三人組のグループが二十組、計六十人のプレイヤーが降り立ち、殺し合いを繰り広げたのだけど……それも数が減り、現在は五部隊・十四人。
かくいう俺たちも、一人欠けた状態で生き残っていた。
マップを見れば、現在地が分かる。
『ザ・ドーム』と呼ばれる建物群から北西、また『溶岩源』という名の地域から北東に同じだけ進んだところにある小さな建物の中。
そこで俺たちは一息ついていた。
「七海さん、周りはどう?」
マップから顔を上げ、仲間である七海さんに声を掛ける。
するとそこには、飛行させているドローンと視覚共有をするために隅っこでジッとしゃがんで座っている仲間の姿があった。
『うん、南の開けた場所に一パーティー。あとはドームと溶岩源に一パーティーずつ見つけたよ』
「了解」
これで全員の位置は把握したわけだ。
終盤におけるこの索敵能力はさすがという他ない。
――――ダァン!
『!?』
ともすれば、発砲音が耳に届く。
だが、すぐに落ち着きを取り戻した。
音が遠い。
こちらが撃たれたわけではなく、向こうで別パーティー同士が戦い出したようだ。
「…………行くか?」
『うぅん、まだいいと思う。遠距離からの牽制だけみたいだから。それに――』
その音をかき消すように、耳障りな警告音とアナウンスが響き始める。
『警告。リングが閉鎖します』
同時に背後からはジジジと音を立て、橙色の半透明な壁が迫ってきた。
生と死の境界であるそれは、もし範囲外にでも出ようとすればたちまち蔓延する電磁波に肌を焼かれ、数秒と持たずして死ぬだろう。
「なら、奥の二パーティーは北上してくるだろうし、例の開けた場所が最終戦闘地点になりそうだな」
その言葉が示す通りに、グレネードは爆発する。
途端に複数の連射音がひたすらに響き、至る所で巻き上がる戦火。
「よっしゃ、行くか」
『了解ー』
迫るリングに飲まれないように、激化する祭りに遅れないように、建物を飛び出した俺たちは一直線に走った。
腰のポシェットからアドレナリン剤を取り出せば、お腹に刺す。
「ハッハー! 援護は任せた!」
途端に軽くなる身体。
回転数の上がった脚は人ならざる走りを見せ、誰よりも、何よりも速く、三つ巴の戦場に突っ込んだ。
飛来する流れ弾を回避すべく、スライディングをしながらの乱入。
背中を見せていた近くの敵に、手に持つショットガンを浴びせたらまずは一人目。
「一ダウ~ン」
コッキングのために片手で銃を一度回す。
倒った相手と戦っていた、奥のもう一人にも銃口を向けると、そのアホ面めがけてもう一発。
「二ダウン、別パをそれぞれ」
無線で簡易的な報告をすれば、一度戦線離脱。
切れたアドレナリンを補給すべく、もう一本注射器を刺せば来た道を戻り、射線を切るように岩の裏を移動していく。
『僕も一人。ガスおじさん』
これで三人減った。
残りは九人か、それ以下……。
「――って、うぉ!?」
と思考していれば、敵と出会い頭に衝突する。
敵はサブマシンガン、こちらはショットガンを互いに打ち込むが、着用していたアーマーのおかげでどちらもダウンには至らない。
弾も切れ、サブ武器へと持ち変えようとする相手の姿を捉えるが、それは甘えだ。
「殴った方が早ぇよ、バカが」
経験によるダメージの手応えから一発ぶん殴ると、昏倒する。
これで四人。
しかし、味方のカバーに来たのか、倒れ伏すその奥からアサルトライフルを構えるもう一人の敵を確認した。
「やっば……」
先の戦闘で、シールドは全損だ。
このままでは肉体にダメージを追って死――。
そう覚悟した時、背後から頬を掠める一筋の光。
極太のビームが俺を照準する相手を見事に撃ち抜く。
『これで五人、ってね!』
「サンキュー、今のはマジで助かった……」
岩場の陰に隠れ、敵の死体から無傷のシールドを回収すれば、改めて装着した。
これで少なくとも一パーティーは壊滅――いや、死体が多いな。二パ消えてる。
……残りは三パーテイー。
「あとの敵は?」
『反対側の岩場――って、危ない!』
――!?
偵察していた七海さんが、突然大声を上げた。
同時に、空からは時間差で爆発するミサイルが飛来し、また、隕石にも似た爆撃が降りそそぐ。
「おいおい、ジブもバンガもいるのかよ……」
リングが差し迫る中、今の残ったフィールドではあの爆撃は避けられない。
アドレナリン剤を刺し、躱すように俺は岩場を飛び出した。
「マズい、あいつらドームシールドで自分の身を守ってやがる」
半球状に展開された青白いバリア。
あれでは、空からの爆撃も、数瞬後に爆発するこのミサイルも、俺たちにしかダメージを与えない。
おかげでもう一パーティーが壊滅するのを、視界の端で捉える。
『――大丈夫、僕が破壊する。EMPドローン、起動!』
空中に展開していたドローン。
そこから広範囲に電磁パルスが展開し、設置していた敵のドームシールドは破壊される。
しかし、流石かな。
ここまで生き残っていたこともあり、相手の一人は俺を倒そうとスナイパーライフルを構えていた。
人間なんてシールドごと一発で溶かす、大口径のライフルを。
「ナイス!」
その刹那、スピードに乗った俺は、携帯式のジャンプパッドを設置。
ゆっくりと引き金が絞られる中で、それを踏み付ける。
発砲音とともに身体が宙へ浮く感覚。
紙一重で当たらなかった弾をよそに、空から爆撃、地面からは遅れてのミサイルの爆発。
自分たちの起こした攻撃で自滅する姿が眼下に広がりつつも、俺はサブマシンガンを手に、身動きの取れない空中で照準を合わせた。
「これで終わりだ」
『これで終わりだね』
シンクロする声。
瀕死のダメージを負ったその身体に、鈍色の金属体は穿たれた。
♦ ♦ ♦
『チャンピオン、おつかれー!』
「……あぁ、お疲れ様」
コントローラーを膝上に置いた俺は、ヘッドホンから響くゲーム仲間の声を聴きながら、勝利の余韻に浸っていた。
『最初に味方が即抜けした時は焦ったけど、何とか勝てたねー!』
「だな。熱い試合だったわ」
七海さんとゲームを始めてまだ一戦目だが、これは幸先の良いスタートだと言えよう。
「というわけで、次の試合も頑張ろうね!」
「おー」
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