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June
6月5日(水) ゲーム・事故・フレンド申請
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目を開くと、そこは無機質な壁に覆われた部屋だった。
縦長で、六十名ほどの人が二列に向かい合って座っている。
そのうちの二人。両隣に座る、動物の耳のように編んだお団子ヘアーを持つ女性と、胸のあたりにモニターのついた細い機械は、俺の仲間である。
ゴウンゴウンと音が響く中、今か今かと待ち続けていれば、ようやくといった具合で扉は開いた。
吹き抜ける風。眼下に広がる建物は遠近感によって小さく見え、地面までが遠い。
空中を走る船へと乗せられていた俺たちは、各々がスクワッドメンバーとともに飛び出し、降下していった。
着地とともに見上げれば、高い建物や巨大な骨のオブジェが立ち並んでいる。
そんなこの場所の名前はスカルタウン――銃声と死体の蔓延る、屈指の情勢不安な街だ。
早速とばかりに俺は自身の身体に薬を打ち込む。
全身を、脳を震わせるような痺れと感覚。四肢は痙攣し、心臓は脈打ち、心地よい気分に襲われれば、その衝動のままに家々を駆け巡った。
銃火器や弾薬、グレネードにアーマー、回復剤など至る所に落ちているアイテムを拾いつつ街の中心まで来てみれば、すでにあらゆる場所で銃声が鳴り響いている。
「Ready set Go!!」
もう一度薬をぶち込み、音の鳴る方へと走破すれば、いきなり目の前の扉の影に一瞬の人影を見つける。
突撃し、スライディングしながらの侵入。同時に拾ったサブマシンガンを構え、敵を目にしたと同時に掃射した。
十八発の弾丸がものの一秒で消費され、瞬きの間に崩れ去る敵。
しかし、足音はまだ奥から続いており、ちょうど弾切れとなった手の武器はそのままに、グレネードを前方の通路へと投げておく。
爆発とともに敵は吹き飛び、視界が荒れた。
その間にリロードを終えれば、同時に照準を合わせて敵をダウンさせる。
確キルを入れると、つかの間の静寂。
敵の持っていた荷物を漁っていれば、いつの間にか味方の一人も近くにいた。
――かと思えば、手元のデバイスよりここにいないもう一人の仲間が倒れた旨の連絡を受ける。
「……って即抜けかよ。クソが」
もう一度見てみれば、仲間の死体反応は消えていた。
バナータグさえ回収すればリスポーンできるっていうのに……畜生が。
そう思っていると、耳に届く異音。
僅かに、しかし確かに、足音が聞こえる。それも、複数。
「敵、敵、敵! 多分あっちだわ」
味方にシグナルを送り、撃てる位置に移動した。
そのまま少し待てば、ドアを開いて駆ける敵の姿を認識し、トリガーを引く。
腕に伝わる銃の反動を抑え、全ての弾が敵の体に収束するように制御してあげれば、一マガジンで敵は倒れた。
「ワン、ダウン~」
人差し指を立て、コール。
ともすれば、味方が交戦中との連絡を受ける。
端末の位置情報を頼りに、薬をぶち込んで走り抜ければ、未だに戦闘をしていた敵の裏に出た。
無防備なその背中にリロード済みの銃弾を浴びせ、倒す。
「ツー、ダウン~……って、ありゃりゃ。味方、相打ちしたか」
弾が同時に当っていたのだろう。
気付けば、這いつくばっていた。
「回復…………いや、これ上にいるな」
靴が建物に使われている鉄鋼材と擦れて響く、独特な金属音を耳が捉え頭上に構えた。
「上を取られてるのは嫌なんだけどなぁ……顔は出してこないか」
ならば、攻めあるのみ。
携帯性のあるジャンプパッドを地面に設置し、地上から建物の屋上まで一足飛びに駆け上がる。
「どうも、お疲れ様でーす」
唯一の出入り口である階段を見張っていた敵の頭上をも通り越し、背後に降り立った。
その着地音で敵もこちらを向くが遅い。速射されても当たらないように射線だけは避け、逆に蜂の巣にする。
そして訪れる静けさ。つかの間の平穏。
「ふー、終わった」
倒れる味方の元へと駆けつけ、蘇生剤を打ち込んで起こす。
敵の物資は美味しいもので、装備も大分充実した。
手元の端末で確認してみれば、既に残りチームは四だそうで……。
「減りが早いなぁ……」
地図を確認しているが、次はどこへ行こうか――っとと。
「銃声か。あっちに行こうぜ」
「Copy that」
方角からしてバンカー東の建物群のはず。
シグナルを送れば、了承の返事を送ってくれるため俺たちは走る。
「faster, faster, faster!!」
薬を打ち込み先行して走る俺。
端末の表示では既に一部隊減っており、しかし銃声は未だに消えない。
それはつまり、全部隊が戦っているということで――漁夫のチャンスでもある。
見れば一つの民家を中心に撃ち合っており、ならばあとは突っ込むのみ。
「俺が跳んでグルっと裏に回るから、挟むように動いてくれないかなぁ……」
ジャンプパッドを設置し、跳ねた。
物理的に味方にはこの声が届かない。分かっていても、どうしても願ってしまう。
ドアを開ければ、中でやり合っていた敵どうしを発見。掃射。
――すると、出来る子なのか味方もまた突入に合わせてくれて、完璧なクロスファイアで一気に二人を落とす。
その瞬間、また部隊数が一つ減ったことが伝えられた。
「マジか、味方。いいよ、味方! ナイス、もう最高――って、あー待って待って! それはヤバい」
賛辞もほどほどに、足元には手裏剣型の投擲物が刺さる。
危険を察知し、薬をキメた俺は全速力で待避。近くの岩裏まで隠れた。
と同時に、耳に届く水の跳ねる音。
敵は坂下の川にいる。
「敵そこ。屋根上から撃ってくんね?」
シグナルを送り、加えて先程の指示を聞き受けてくれたことに味をしめてお願いをしてみる。
……こう、超常的な何かで伝わることを期待して。
なんて思っていれば、現実になるものだ。
チラと目をやれば屋根の上に上ってくれたようで、ならばとグレネードを投げて死角となっている場所から敵を引きずり出す。
出てきた瞬間、味方の狙撃。
この瞬間には、敵はもう詰めるか引くかしか行動が存在しないけど、その前に俺が叩き潰してあげよう。
味方の位置とは逆の方向に、背後を取る形で薬を利用して高速に移動した。
そこにいるのは見上げるように味方と交戦する敵の姿。だがそれは、俺にとって的でしかない。
引くも進むも地獄となったこの場所で一気に弾丸をバラ撒けば、最後に残ったのは俺たちだ。
「っしゃー! 俺、最強! マジ、最高! 抜けたやつ、ざまーみろ! 一緒にいれば優勝できたのに、戦闘回数稼ぎたいからって即行で退場しやがって……そんなんだから上手くなんねーんだよ!」
高揚感で溢れ、思いの丈を独りでぶつける。
脳内ではアドレナリンがドバドバと分泌されているのが分かり、頭はチカチカするのに妙に目は冴え、思考の巡りが良い。
勝利の余韻をかみ締めつつ、最後はこの言葉で締めてやろう。
「Non terrae plus ultra!!」
♦ ♦ ♦
マイク付きヘッドホンを置いた俺は、グッと背伸びをした。
画面にはリザルト画面が映っており、その左上には部隊順位一位の文字が。
「何とか勝てたなぁ……」
疲労感と爽快感の両方を同時に味わい、椅子に深く腰かける。
けど、悪い気分じゃない。
その時、一通の通知が来た。
「ん? メール……じゃなくてフレンド申請か」
相手は、先程まで一緒に戦ってくれた子。
律儀にも文を一筆したためてくれたようで――。
『お話、面白かったです(笑)。良ければ、フレンドお願いします』
「…………………………………………」
意味もなく、そろりそろりと裏に付いているマイクの切り替えボタンに触れてみて、俺は絶望した。
「…………マイク、オンになってたぁ……!」
とんでもなく恥ずかしい行いに、膝から崩れ落ちる。
気付けよー……何で気が付かなかったんだよー……。
しかし、嘆いていても始まらない。
取り敢えずマイクはオフりつつ、気晴らしにもう一戦潜ってくるとしよう。
追記。
ちゃんとフレンド申請は受理しました。
縦長で、六十名ほどの人が二列に向かい合って座っている。
そのうちの二人。両隣に座る、動物の耳のように編んだお団子ヘアーを持つ女性と、胸のあたりにモニターのついた細い機械は、俺の仲間である。
ゴウンゴウンと音が響く中、今か今かと待ち続けていれば、ようやくといった具合で扉は開いた。
吹き抜ける風。眼下に広がる建物は遠近感によって小さく見え、地面までが遠い。
空中を走る船へと乗せられていた俺たちは、各々がスクワッドメンバーとともに飛び出し、降下していった。
着地とともに見上げれば、高い建物や巨大な骨のオブジェが立ち並んでいる。
そんなこの場所の名前はスカルタウン――銃声と死体の蔓延る、屈指の情勢不安な街だ。
早速とばかりに俺は自身の身体に薬を打ち込む。
全身を、脳を震わせるような痺れと感覚。四肢は痙攣し、心臓は脈打ち、心地よい気分に襲われれば、その衝動のままに家々を駆け巡った。
銃火器や弾薬、グレネードにアーマー、回復剤など至る所に落ちているアイテムを拾いつつ街の中心まで来てみれば、すでにあらゆる場所で銃声が鳴り響いている。
「Ready set Go!!」
もう一度薬をぶち込み、音の鳴る方へと走破すれば、いきなり目の前の扉の影に一瞬の人影を見つける。
突撃し、スライディングしながらの侵入。同時に拾ったサブマシンガンを構え、敵を目にしたと同時に掃射した。
十八発の弾丸がものの一秒で消費され、瞬きの間に崩れ去る敵。
しかし、足音はまだ奥から続いており、ちょうど弾切れとなった手の武器はそのままに、グレネードを前方の通路へと投げておく。
爆発とともに敵は吹き飛び、視界が荒れた。
その間にリロードを終えれば、同時に照準を合わせて敵をダウンさせる。
確キルを入れると、つかの間の静寂。
敵の持っていた荷物を漁っていれば、いつの間にか味方の一人も近くにいた。
――かと思えば、手元のデバイスよりここにいないもう一人の仲間が倒れた旨の連絡を受ける。
「……って即抜けかよ。クソが」
もう一度見てみれば、仲間の死体反応は消えていた。
バナータグさえ回収すればリスポーンできるっていうのに……畜生が。
そう思っていると、耳に届く異音。
僅かに、しかし確かに、足音が聞こえる。それも、複数。
「敵、敵、敵! 多分あっちだわ」
味方にシグナルを送り、撃てる位置に移動した。
そのまま少し待てば、ドアを開いて駆ける敵の姿を認識し、トリガーを引く。
腕に伝わる銃の反動を抑え、全ての弾が敵の体に収束するように制御してあげれば、一マガジンで敵は倒れた。
「ワン、ダウン~」
人差し指を立て、コール。
ともすれば、味方が交戦中との連絡を受ける。
端末の位置情報を頼りに、薬をぶち込んで走り抜ければ、未だに戦闘をしていた敵の裏に出た。
無防備なその背中にリロード済みの銃弾を浴びせ、倒す。
「ツー、ダウン~……って、ありゃりゃ。味方、相打ちしたか」
弾が同時に当っていたのだろう。
気付けば、這いつくばっていた。
「回復…………いや、これ上にいるな」
靴が建物に使われている鉄鋼材と擦れて響く、独特な金属音を耳が捉え頭上に構えた。
「上を取られてるのは嫌なんだけどなぁ……顔は出してこないか」
ならば、攻めあるのみ。
携帯性のあるジャンプパッドを地面に設置し、地上から建物の屋上まで一足飛びに駆け上がる。
「どうも、お疲れ様でーす」
唯一の出入り口である階段を見張っていた敵の頭上をも通り越し、背後に降り立った。
その着地音で敵もこちらを向くが遅い。速射されても当たらないように射線だけは避け、逆に蜂の巣にする。
そして訪れる静けさ。つかの間の平穏。
「ふー、終わった」
倒れる味方の元へと駆けつけ、蘇生剤を打ち込んで起こす。
敵の物資は美味しいもので、装備も大分充実した。
手元の端末で確認してみれば、既に残りチームは四だそうで……。
「減りが早いなぁ……」
地図を確認しているが、次はどこへ行こうか――っとと。
「銃声か。あっちに行こうぜ」
「Copy that」
方角からしてバンカー東の建物群のはず。
シグナルを送れば、了承の返事を送ってくれるため俺たちは走る。
「faster, faster, faster!!」
薬を打ち込み先行して走る俺。
端末の表示では既に一部隊減っており、しかし銃声は未だに消えない。
それはつまり、全部隊が戦っているということで――漁夫のチャンスでもある。
見れば一つの民家を中心に撃ち合っており、ならばあとは突っ込むのみ。
「俺が跳んでグルっと裏に回るから、挟むように動いてくれないかなぁ……」
ジャンプパッドを設置し、跳ねた。
物理的に味方にはこの声が届かない。分かっていても、どうしても願ってしまう。
ドアを開ければ、中でやり合っていた敵どうしを発見。掃射。
――すると、出来る子なのか味方もまた突入に合わせてくれて、完璧なクロスファイアで一気に二人を落とす。
その瞬間、また部隊数が一つ減ったことが伝えられた。
「マジか、味方。いいよ、味方! ナイス、もう最高――って、あー待って待って! それはヤバい」
賛辞もほどほどに、足元には手裏剣型の投擲物が刺さる。
危険を察知し、薬をキメた俺は全速力で待避。近くの岩裏まで隠れた。
と同時に、耳に届く水の跳ねる音。
敵は坂下の川にいる。
「敵そこ。屋根上から撃ってくんね?」
シグナルを送り、加えて先程の指示を聞き受けてくれたことに味をしめてお願いをしてみる。
……こう、超常的な何かで伝わることを期待して。
なんて思っていれば、現実になるものだ。
チラと目をやれば屋根の上に上ってくれたようで、ならばとグレネードを投げて死角となっている場所から敵を引きずり出す。
出てきた瞬間、味方の狙撃。
この瞬間には、敵はもう詰めるか引くかしか行動が存在しないけど、その前に俺が叩き潰してあげよう。
味方の位置とは逆の方向に、背後を取る形で薬を利用して高速に移動した。
そこにいるのは見上げるように味方と交戦する敵の姿。だがそれは、俺にとって的でしかない。
引くも進むも地獄となったこの場所で一気に弾丸をバラ撒けば、最後に残ったのは俺たちだ。
「っしゃー! 俺、最強! マジ、最高! 抜けたやつ、ざまーみろ! 一緒にいれば優勝できたのに、戦闘回数稼ぎたいからって即行で退場しやがって……そんなんだから上手くなんねーんだよ!」
高揚感で溢れ、思いの丈を独りでぶつける。
脳内ではアドレナリンがドバドバと分泌されているのが分かり、頭はチカチカするのに妙に目は冴え、思考の巡りが良い。
勝利の余韻をかみ締めつつ、最後はこの言葉で締めてやろう。
「Non terrae plus ultra!!」
♦ ♦ ♦
マイク付きヘッドホンを置いた俺は、グッと背伸びをした。
画面にはリザルト画面が映っており、その左上には部隊順位一位の文字が。
「何とか勝てたなぁ……」
疲労感と爽快感の両方を同時に味わい、椅子に深く腰かける。
けど、悪い気分じゃない。
その時、一通の通知が来た。
「ん? メール……じゃなくてフレンド申請か」
相手は、先程まで一緒に戦ってくれた子。
律儀にも文を一筆したためてくれたようで――。
『お話、面白かったです(笑)。良ければ、フレンドお願いします』
「…………………………………………」
意味もなく、そろりそろりと裏に付いているマイクの切り替えボタンに触れてみて、俺は絶望した。
「…………マイク、オンになってたぁ……!」
とんでもなく恥ずかしい行いに、膝から崩れ落ちる。
気付けよー……何で気が付かなかったんだよー……。
しかし、嘆いていても始まらない。
取り敢えずマイクはオフりつつ、気晴らしにもう一戦潜ってくるとしよう。
追記。
ちゃんとフレンド申請は受理しました。
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