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第97話
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「ここで良いかな」
「アイス1個くらいで教えてもらってもいいの?」
「平気平気、別にぼくが誰に何を教えようと勝手だから」
アイスのお礼にモルガから魔法を教えてくれることになった俺達は、村から少し離れた場所まで来ていた。
「じゃあまずは戦ってるところを見てみたいな。ここまで来れたってことはモンスターも何体か倒してきたんでしょ?」
「じゃあいつも通りでいいかな。いや、ウルはせっかくだし氷魔法で戦おっか」
「クゥ!」
忘れられたキノコという歩くキノコのモンスターと戦うことにする。
「ルリは状態異常に気を付けながら戦って、他は遠距離攻撃メインで」
「クゥ!」「アウ!」「……!」
「あと、俺は状態異常無効だから心配しないで」
「クゥ」「アウ」「(コク)」
一度このモンスターと戦った時に、明らかに麻痺っぽい状態異常になりそうな胞子をばら撒いてきたことがあったから、本当に俺は状態異常無効なのか確かめたくてその攻撃を受けに行ったことがあった。
その時にウル達は俺の行動に驚いて、自分達も胞子の舞った中に入ってこようとしたため、このモンスターには皆良いイメージを持っていないはず。
「そろそろ来るぞ」
「クゥ」「アウ」「……!」
「て言っても近づかなかったらそれで終わりだもんな」
今回は俺が胞子に突っ込むこともなく、ルリも途中から離れて状態異常になることもなかったので、本当に魔法だけで倒し切ってしまった。
「ユーマ達強いね。昨日まで教えてたプレイヤー様よりも全然強いよ」
「ありがとう。まぁ数も多くないし、1回戦った相手だから。冒険者の先輩としてはどう?」
「正直に言うと本当に何も言うことはないね。連携も取れてて危なげがなかった。もちろん相手が忘れられたキノコっていう初見殺しのモンスターだったっていうのもあるけど。あと、これまで見てきたテイマーの中でもユーマは特殊だね。自分も前で戦う人はあんまり見ないから」
「確かにこの世界のテイマーだと魔獣と一緒に前に出て戦う人は更に少なそう」
「だからぼくはそのことに驚いたかな」
やっぱりテイマーが前で戦うのは相当珍しいらしい。
「それで早速魔法の話なんだけど、氷魔法はもっと尖らせて良いかもね。動きながらの発動だからイメージが固まらないのは分かるけど、今の練度でもそれだけでもっと攻撃力を出せるかな。あと、尖った小さい氷を複数個同時に撃つのと、尖った大きめの氷を数を減らして撃つのは練習したほうが良さそう。氷魔法の大きさ、数、形をその時の状況に合わせて変えれると良いかな」
「クゥ!」
このゲームの魔法の感覚が分からないため、正直魔法のアドバイスをしてくれるのはありがたい。今思うとウル達にアドバイスするためにも俺は魔法を覚えた方が良かったかもしれない。
流石に今から覚える気はないが、今後も魔法についてはこういう形でアドバイスをもらえる機会は与えてやりたいな。
「次に樹魔法だけど、たぶん精霊のスキルかなにかで最初に植物を成長させてて、その後樹魔法って順番で使ってるのは良いと思う。けど、別にそこまで攻撃力がいらないのに毎回同じようにしてるならもう少し考えてみてもいいかも。後衛の魔法使いで一番大事なのは敵にダメージを与えることだけど、状況によっては仲間を守るために威力が低い魔法を咄嗟に撃つこともあるからね。型にはまらずもっと自由にやってみるといいよ」
「……!(コクコク)」
2人とも言われたことに対して思い当たるところがあるのか、自分の中でも更に反省しているのが分かる。
「ありがとう。本当に今のアドバイスでウルもエメラも強くなりそうだ」
「なら良かった」
「流石魔法の先生だ」
「そうでしょ。これでも魔術師モルガって有名なんだから!」
そういえばどこかで聞いたことがある気が……
「あ、もしかしてカジノの景品であったやつ?」
「お、ユーマもカジノのイベント行ってたんだ。そうだよ」
「確か500、いや1000万チップだったか?」
「そう。まぁ1日教えるだけでそこまで高いのはどうかと思うけど、過去に特別講師とかだと1~2時間の授業で何百万はもらったことあるね」
「でもそれって集団に数時間教えて何百万なら、1日中個人に教えるってなると実際それくらいの価値はあるんじゃない?」
「いやいや流石に過大評価だって」
「急に凄い人に見えてきた」
「全然そう思ってなさそうな顔してるよ。ぼくそういうの敏感だから」
若くしてそれだけ凄い人ならパーティーの勧誘が多かったことも、色々なことに疲れて人から離れたくなったのもなんとなく想像できる。
「モルガも大変だったんだな」
「急に優しくなってどうしたの? というか親みたいな目で見ないでよ」
「実際身長は「なにかな?」」
これは俺がよく知ってる最前線攻略組のモモと同じだ。これ以上は危ない。
ただ、こういった状況の切り抜け方もモモのお陰で知っている。
「なんか、すぐ撫でられる位置に頭が来るのもあって、ついな」
「なんだ、ぼくが小さいってのか!」
「俺は何も言ってないけどな。ただ、そもそもの距離感が近くて子どもみたいってのはあるかもしれない」
「確かにそれはそうかもしれないけど、だからってぼくを子ども扱いしないでよ!」
「分かってるって。それにウルとエメラはもう魔法の先生としてモルガを見てるぞ。俺もモルガは実際凄いと思ったしな」
「クゥ!」「……!」
「なら、いいか」
こういった時は本人に自分の身長が小さいと発言させるように持っていくことと、なんでもいいから何か褒めることが大事だと学んだ。
間違っても身長が小さいことを否定するという完全な嘘をついてはならない。ここで嘘をつくと、後々さらに深い溝を作ることになってしまうのだ。
「まぁ魔法のアドバイスはこれくらいで」
「ホント助かったよ、ありがとう」
「また北の街に行ったらユーマの商品買うね」
「俺の家も北の街にあるから、時間があったら寄ってくれてもいいよ」
「え、じゃあそうしようかな」
「まぁその時俺が居るかは分からないけど、俺が居なくてもゴーレムにはモルガって名前の人が来たらせめて何かうちで取れたものをお土産に渡してって言っとくよ」
「じゃあ本当に行くからね!」
モルガはもう北の街に行く気満々で、この勢いのまま冒険者にも戻るかもしれない。
「あ、そうだ。ユーマ達ならこの先のモンスターと戦うにはちょうどいいかも」
「何かいるの?」
「この辺りのモンスター達もそこには普段近づかないくらい強いのが居るね。現れたのは数ヶ月前だから割と最近だよ」
「へぇ、それって俺達だけで倒せるかな?」
「いい勝負だと思うよ。ぼくはこの村に襲ってくるか、もうこの村に帰ってこないって決めた時以外倒すつもりはないけど、他の冒険者に倒される前に挑んでみたら?」
「なら戦ってみるか」
「それが良いよ、ぼくは帰るね。もし倒したら報告に来てくれても良いよ! 来なくてもいいけどね。それじゃあまた今度北の街に会いに行くから!」
モルガはそう言って村へと帰っていき、俺達はモルガに教えてもらったモンスターのいる場所へ向かうことにする。
「確かになんか強いモンスターが居てもおかしくなさそうな雰囲気だな」
モルガに教えてもらった場所は、言われなければ来ることがなかったような場所だった。
「そろそろ警戒ね」
「クゥ」「アウ」「……!」
モルガが言っていた通りモンスターが急に出てこなくなったので、おそらくこの辺りに居るのだと思われる。
「あぁ、あれか」
モルガにはついでみたいに結構軽めの紹介をされたので、ホブゴブリンの時みたいに中ボスクラスのモンスターなんだろうと思っていたが、まさかのボスエリアが見えてきたため警戒度を上げる。
「確かにいい勝負はしそうだな」
ボスエリアの外からボスを見てみると、真ん中にポツリとゴリラのモンスターが座っている。
身体は少し緑がかった黒で背中は白くなっており、とにかく全てのパーツがゴツい。これまでのボスと比べると小さいが、何よりも俺がボスだと主張するように、筋肉質な腕が6本も生えているのは要注意だ。
「ちゃんと作戦会議しないとあれは倒せそうにないから、一旦ここで休憩しよう」
「クゥ!」「アウ!」「……!」
以前4つ首トカゲに苦戦した経験を持つルリは、相手の腕が6本あることに対してちゃんと危機感を持ってそうなのは良かった。
「俺の経験上そこまで大きくないボスこそ厄介な敵が多かったから、今回は本当に慎重にやろう。モルガが俺達とあいつがいい勝負だと言ったってことは、俺達でも倒せるぞっていう意味合いより、あいつがそれだけ強いっていう警告だと思う。だから絶対に油断はしないように」
「クゥ!」「アウ!」「……!」
「よし、じゃあ早速具体的な戦い方を考えようか。まずエメラの指示でウルとルリは……」
こうして当初配達依頼で来ただけの村に、魔術師モルガに魔法を教えてもらっただけでなく、良い勝負になりそうなボスと戦うことまで出来ることになるのだった。
「アイス1個くらいで教えてもらってもいいの?」
「平気平気、別にぼくが誰に何を教えようと勝手だから」
アイスのお礼にモルガから魔法を教えてくれることになった俺達は、村から少し離れた場所まで来ていた。
「じゃあまずは戦ってるところを見てみたいな。ここまで来れたってことはモンスターも何体か倒してきたんでしょ?」
「じゃあいつも通りでいいかな。いや、ウルはせっかくだし氷魔法で戦おっか」
「クゥ!」
忘れられたキノコという歩くキノコのモンスターと戦うことにする。
「ルリは状態異常に気を付けながら戦って、他は遠距離攻撃メインで」
「クゥ!」「アウ!」「……!」
「あと、俺は状態異常無効だから心配しないで」
「クゥ」「アウ」「(コク)」
一度このモンスターと戦った時に、明らかに麻痺っぽい状態異常になりそうな胞子をばら撒いてきたことがあったから、本当に俺は状態異常無効なのか確かめたくてその攻撃を受けに行ったことがあった。
その時にウル達は俺の行動に驚いて、自分達も胞子の舞った中に入ってこようとしたため、このモンスターには皆良いイメージを持っていないはず。
「そろそろ来るぞ」
「クゥ」「アウ」「……!」
「て言っても近づかなかったらそれで終わりだもんな」
今回は俺が胞子に突っ込むこともなく、ルリも途中から離れて状態異常になることもなかったので、本当に魔法だけで倒し切ってしまった。
「ユーマ達強いね。昨日まで教えてたプレイヤー様よりも全然強いよ」
「ありがとう。まぁ数も多くないし、1回戦った相手だから。冒険者の先輩としてはどう?」
「正直に言うと本当に何も言うことはないね。連携も取れてて危なげがなかった。もちろん相手が忘れられたキノコっていう初見殺しのモンスターだったっていうのもあるけど。あと、これまで見てきたテイマーの中でもユーマは特殊だね。自分も前で戦う人はあんまり見ないから」
「確かにこの世界のテイマーだと魔獣と一緒に前に出て戦う人は更に少なそう」
「だからぼくはそのことに驚いたかな」
やっぱりテイマーが前で戦うのは相当珍しいらしい。
「それで早速魔法の話なんだけど、氷魔法はもっと尖らせて良いかもね。動きながらの発動だからイメージが固まらないのは分かるけど、今の練度でもそれだけでもっと攻撃力を出せるかな。あと、尖った小さい氷を複数個同時に撃つのと、尖った大きめの氷を数を減らして撃つのは練習したほうが良さそう。氷魔法の大きさ、数、形をその時の状況に合わせて変えれると良いかな」
「クゥ!」
このゲームの魔法の感覚が分からないため、正直魔法のアドバイスをしてくれるのはありがたい。今思うとウル達にアドバイスするためにも俺は魔法を覚えた方が良かったかもしれない。
流石に今から覚える気はないが、今後も魔法についてはこういう形でアドバイスをもらえる機会は与えてやりたいな。
「次に樹魔法だけど、たぶん精霊のスキルかなにかで最初に植物を成長させてて、その後樹魔法って順番で使ってるのは良いと思う。けど、別にそこまで攻撃力がいらないのに毎回同じようにしてるならもう少し考えてみてもいいかも。後衛の魔法使いで一番大事なのは敵にダメージを与えることだけど、状況によっては仲間を守るために威力が低い魔法を咄嗟に撃つこともあるからね。型にはまらずもっと自由にやってみるといいよ」
「……!(コクコク)」
2人とも言われたことに対して思い当たるところがあるのか、自分の中でも更に反省しているのが分かる。
「ありがとう。本当に今のアドバイスでウルもエメラも強くなりそうだ」
「なら良かった」
「流石魔法の先生だ」
「そうでしょ。これでも魔術師モルガって有名なんだから!」
そういえばどこかで聞いたことがある気が……
「あ、もしかしてカジノの景品であったやつ?」
「お、ユーマもカジノのイベント行ってたんだ。そうだよ」
「確か500、いや1000万チップだったか?」
「そう。まぁ1日教えるだけでそこまで高いのはどうかと思うけど、過去に特別講師とかだと1~2時間の授業で何百万はもらったことあるね」
「でもそれって集団に数時間教えて何百万なら、1日中個人に教えるってなると実際それくらいの価値はあるんじゃない?」
「いやいや流石に過大評価だって」
「急に凄い人に見えてきた」
「全然そう思ってなさそうな顔してるよ。ぼくそういうの敏感だから」
若くしてそれだけ凄い人ならパーティーの勧誘が多かったことも、色々なことに疲れて人から離れたくなったのもなんとなく想像できる。
「モルガも大変だったんだな」
「急に優しくなってどうしたの? というか親みたいな目で見ないでよ」
「実際身長は「なにかな?」」
これは俺がよく知ってる最前線攻略組のモモと同じだ。これ以上は危ない。
ただ、こういった状況の切り抜け方もモモのお陰で知っている。
「なんか、すぐ撫でられる位置に頭が来るのもあって、ついな」
「なんだ、ぼくが小さいってのか!」
「俺は何も言ってないけどな。ただ、そもそもの距離感が近くて子どもみたいってのはあるかもしれない」
「確かにそれはそうかもしれないけど、だからってぼくを子ども扱いしないでよ!」
「分かってるって。それにウルとエメラはもう魔法の先生としてモルガを見てるぞ。俺もモルガは実際凄いと思ったしな」
「クゥ!」「……!」
「なら、いいか」
こういった時は本人に自分の身長が小さいと発言させるように持っていくことと、なんでもいいから何か褒めることが大事だと学んだ。
間違っても身長が小さいことを否定するという完全な嘘をついてはならない。ここで嘘をつくと、後々さらに深い溝を作ることになってしまうのだ。
「まぁ魔法のアドバイスはこれくらいで」
「ホント助かったよ、ありがとう」
「また北の街に行ったらユーマの商品買うね」
「俺の家も北の街にあるから、時間があったら寄ってくれてもいいよ」
「え、じゃあそうしようかな」
「まぁその時俺が居るかは分からないけど、俺が居なくてもゴーレムにはモルガって名前の人が来たらせめて何かうちで取れたものをお土産に渡してって言っとくよ」
「じゃあ本当に行くからね!」
モルガはもう北の街に行く気満々で、この勢いのまま冒険者にも戻るかもしれない。
「あ、そうだ。ユーマ達ならこの先のモンスターと戦うにはちょうどいいかも」
「何かいるの?」
「この辺りのモンスター達もそこには普段近づかないくらい強いのが居るね。現れたのは数ヶ月前だから割と最近だよ」
「へぇ、それって俺達だけで倒せるかな?」
「いい勝負だと思うよ。ぼくはこの村に襲ってくるか、もうこの村に帰ってこないって決めた時以外倒すつもりはないけど、他の冒険者に倒される前に挑んでみたら?」
「なら戦ってみるか」
「それが良いよ、ぼくは帰るね。もし倒したら報告に来てくれても良いよ! 来なくてもいいけどね。それじゃあまた今度北の街に会いに行くから!」
モルガはそう言って村へと帰っていき、俺達はモルガに教えてもらったモンスターのいる場所へ向かうことにする。
「確かになんか強いモンスターが居てもおかしくなさそうな雰囲気だな」
モルガに教えてもらった場所は、言われなければ来ることがなかったような場所だった。
「そろそろ警戒ね」
「クゥ」「アウ」「……!」
モルガが言っていた通りモンスターが急に出てこなくなったので、おそらくこの辺りに居るのだと思われる。
「あぁ、あれか」
モルガにはついでみたいに結構軽めの紹介をされたので、ホブゴブリンの時みたいに中ボスクラスのモンスターなんだろうと思っていたが、まさかのボスエリアが見えてきたため警戒度を上げる。
「確かにいい勝負はしそうだな」
ボスエリアの外からボスを見てみると、真ん中にポツリとゴリラのモンスターが座っている。
身体は少し緑がかった黒で背中は白くなっており、とにかく全てのパーツがゴツい。これまでのボスと比べると小さいが、何よりも俺がボスだと主張するように、筋肉質な腕が6本も生えているのは要注意だ。
「ちゃんと作戦会議しないとあれは倒せそうにないから、一旦ここで休憩しよう」
「クゥ!」「アウ!」「……!」
以前4つ首トカゲに苦戦した経験を持つルリは、相手の腕が6本あることに対してちゃんと危機感を持ってそうなのは良かった。
「俺の経験上そこまで大きくないボスこそ厄介な敵が多かったから、今回は本当に慎重にやろう。モルガが俺達とあいつがいい勝負だと言ったってことは、俺達でも倒せるぞっていう意味合いより、あいつがそれだけ強いっていう警告だと思う。だから絶対に油断はしないように」
「クゥ!」「アウ!」「……!」
「よし、じゃあ早速具体的な戦い方を考えようか。まずエメラの指示でウルとルリは……」
こうして当初配達依頼で来ただけの村に、魔術師モルガに魔法を教えてもらっただけでなく、良い勝負になりそうなボスと戦うことまで出来ることになるのだった。
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