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Episode2:No spice,No life
2-3 それってあなたの感想ですよね【累視点】
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その日の終業間際。
才造さんの社用スマホが鳴り、彼は相変わらず面倒くさそうにそれに応じた。
「はい、はい――――分かりました」
ふぅ、とため息を漏らしながら電話を切り、顔をしかめて彼はチームのメンバーに呼びかけた。
「M銀行のサーバーがダウンしたらしいんで、復旧作業のヘルプが欲しいそうです」
えぇ~っ!!!?
という悲鳴がそこかしこで巻き起こる。まもなく定時、ようやく1日の業務が終わるという時なので、無理もない。
だが、我が社の筆頭顧客とも言える大銀行の一大事。僕らのチームは担当でないが、全社をあげて復旧に取り組む必要がある。
「できる限り人手が必要なので、悪いけど残業できる人は手伝ってください。俺も残るんで、誰か残れる人――」
「はいッ!!!!!」
食い気味に、天に向かってまっすぐシュバッと僕は手を上げた。だが才造さんはそんな僕を極力視界に入れないようにフロアを見回した。
「じゃあ……郡さん。悪いけどよろしくお願いします。あと、ストーカーの手でも借りたいんで大崎も」
横を見ると、郡さんも僕と同じようにまっすぐ手を上げていた。相変わらずロボットみたいな表情で。
◇
M銀行担当チームのフロアへ向かうと、全部で10数人の社員が集まっていた。担当チームのメンバーは全員揃い、慌てた様子ですでに作業を始めている。
そちらの主任は、才造さんが入社した当時の直属の上司で、社会人としての教えを受けたいわば師匠のような、よく見知った間柄らしい。そんな上司から説明を受けて難しい顔をしている才造さんも悶絶級に可愛らしい。
「悪いなぁ、草田。M銀行の株価が暴落したってんで、恐らくアクセス過多だとは思うが……まだハッキリとは特定できていない。サイバー攻撃の可能性を否定する材料を集めているところだ。本当に申し訳ない」
「いえ。お互い様ですし、会社全体の問題ですから」
「いずれにせよ時間がかかるから、交代で夕飯を摂っておくか。うちのメンバーで手配するから……」
「そちらの方々は極力手を止めず作業に当たった方がいんじゃないすか。先方とのやりとりもあるでしょうし。飯はうちで調達します。大崎、人数分、適当に買ってきてくんない」
「はい、お任せを」
才造さんの頼みなら、使いっ走りでも喜んで♡ とまでは公の場では口に出さないけれど。
すると、3歩後ろに控えていた郡さんがすかさず助っ人を申し出た。
「大崎さんお一人では大変かと存じますので、お手伝いいたします」
「うん。じゃあ郡さん、一緒によろしく」
「承知いたしました」
「近所のお弁当屋さんでいいですかね。皆さん何かリクエストありますか?」
僕がフロア全体に向かってそう呼びかけると、すかさず横から郡さんが提案してきた。
「カレーはいかがでしょうか」
「カレー?」
フロア全体に通る凛とした彼女の声に、僕は少し驚いた。
「角のビルに、本格的なカレーの専門店ができたそうです。テイクアウトもやっているようですので、もし苦手な方がいらっしゃらなければ」
「あぁ~、あそこね。気になってたんだよな」
「俺も。そのうち食べに行こうと思ってた。評判いいよねぇ」
「いいなぁ。なんかカレーって言われたらカレーの口になってきた」
口々に賛同の声が飛び交い、ピリピリ張り詰めていた空気がカレーで満たされた。郡さん、なかなかやるじゃないか。
「では、まず電話で人数分オーダーいたします。出来上がりの時間を確認しておきますので、その時間に私と大崎さんとで取りに参りましょう。その方が効率的かと」
「う、うん。分かった」
本当に機械のようにテキパキしている。思わず圧倒されながらも彼女の指示に従うことにした。
郡さんが注文の電話をしている間、僕はそっと才造さんに近付き、こっそり耳打ちをした。
「さいぞーさん、莉子ちゃんに遅くなるって連絡しました?」
「あー……まだ」
「首を長~くしてさいぞーさんの帰りを待ってるでしょうねぇ。僕から電話しておきましょうか?」
「要らん。自分でする」
才造さんはつい先日引っ越しをして、僕のもう一人の「推し」である莉子ちゃんと一緒に暮らし始めたところである。
その彼女が心配するだろうと気遣ったつもりだけど、才造さんには大きなお世話だったらしい。まぁ、僕と莉子ちゃんの過去の関係と、今も二人の間にちゃっかり入り込もうとしていることを考えれば当然の反応だけど。
それから少し復旧作業を手伝い、郡さんがカレーの出来上がる時間だと言うので、受け取るために彼女と連れ立ってオフィスを出た。
地上へ降りるエレベーターの中で、僕は郡さんに尋ねてみた。
「ねぇ郡さん。なんでカレーにしようって言い出したの?」
「大崎さんの提案を遮るような形になってしまって申し訳ありません」
「それは別にいいけど。僕も食べてみたかったし。ただ、あんなにハッキリ意見を言える人だったんだなぁって少し意外に思って。あ、いい意味でね」
「話題のお店ですし、皆さんの気分が少しでも上がるかと思いまして。それに、カレーがお嫌いな方はそうそういらっしゃらないかと。メニューで悩む手間も省けますし」
「まぁ、確かに」
気遣いができる上に頭の回転が速い人だな、と思った。
「それに……草田主任が以前、焼き鳥とカレーが好物だとおっしゃっていたのを思い出しまして」
才造さんの話題を口にした途端、彼女の声のボリュームがそれまでよりも少し小さくなった気がした。その前まではただ淡々と効率性だけを語っていたのに、急に温度が宿ったように。
僕の中に確信が生まれた。
「郡さんってさぁ……草田さんのこと、好きなの?」
「個人的な質問にはお答えしかねますが、上司として尊敬申し上げております」
また機械のような平坦な口調に戻ったので、僕はついおかしくなってしまった。
「あはは、ごめん。でも、気持ちすごく分かるよ。仕事してる時はキリッとカッコいいのに、天然で可愛らしくて、そのギャップがたまらないよねぇ」
「それは大崎さんのご感想ですよね?」
「どこかの論破王みたいなこと言うねぇ。じゃあ余計なお世話かもしれないけど、あの人、恋人がいるよ。しかも結婚前提で同棲し始めたばっかりの」
一瞬の間が空いたものの、郡さんは動じずになおも淡々と答えた。
「同棲までは存じませんでしたが、お付き合いされている方がいらっしゃるとは噂で聞いておりました。私には関わりのないことですが、お気遣いいただいたのならありがとうございます」
カッタイなぁ。なんか調子狂っちゃうよ。
僕が苦笑いすると、エレベーターが地上へ着き、ポーンと音が鳴った。
「……草田主任が選ばれた女性なら、きっと素敵な方なんでしょうね。これは単なる私の感想と言いますか、想像ですが」
郡さんがポツリとそう言い捨てると同時にドアが開き、彼女はスタスタと歩き始めた。歩くの早っ。
◇
そして話題のカレー屋で10数人分のテイクアウト弁当を受け取り、僕が少し多めの半分こで手にぶら下げ、オフィスへ戻った。残業メンバーが作業を進める一画から少し離れた場所にデスクを並べ、休憩スペースを作った。
「やっぱりサイバー攻撃の痕跡はなさそうっすね。単なるアクセス過多なら、この人数いれば日付が変わる頃には復旧できるんじゃないすか」
「ああ。でもサーバーの容量が脆弱すぎたな。そこまで想定して先方に十分な説明ができていなかったのは、こちらの落ち度だ。これが終わったら始末書だなぁ……」
「残念ながらそうっすね」
おおよその目処が立ったらしく、残業中のメンバーたちが交代で夕飯休憩を取ろうということになり、先のグループでやってきた才造さんに、郡さんが直接弁当を手渡した。
「草田主任、お疲れ様です。どうぞ」
「どうも」
一緒に休憩にやって来た他のメンバーたちと、作業の方針についてなおもあーでもない、こーでもないと話しながら、彼は何気なくカレーを一口パクッと口に運んだ。その途端、驚いたように手元へ目を向けた。
「うまっ」
その様子を見ていた郡さんが、やっぱり嬉しそうに、ほんの少しだけ口元を緩ませている。
才造さんはというと、一口含んでは考え込み、カレーの見た目もじっくり観察している。
――あれは、どんなスパイスが配合されているのかを考えている顔だ。僕にはそれが分かった。
そんな才造さんと、無表情を装う郡さんを見比べて、僕はいいことを思いついた。いや、悪いことと言った方がいいのかな……?
これはいいスパイスになるかもしれない――
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ふぅ、とため息を漏らしながら電話を切り、顔をしかめて彼はチームのメンバーに呼びかけた。
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という悲鳴がそこかしこで巻き起こる。まもなく定時、ようやく1日の業務が終わるという時なので、無理もない。
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「はいッ!!!!!」
食い気味に、天に向かってまっすぐシュバッと僕は手を上げた。だが才造さんはそんな僕を極力視界に入れないようにフロアを見回した。
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横を見ると、郡さんも僕と同じようにまっすぐ手を上げていた。相変わらずロボットみたいな表情で。
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M銀行担当チームのフロアへ向かうと、全部で10数人の社員が集まっていた。担当チームのメンバーは全員揃い、慌てた様子ですでに作業を始めている。
そちらの主任は、才造さんが入社した当時の直属の上司で、社会人としての教えを受けたいわば師匠のような、よく見知った間柄らしい。そんな上司から説明を受けて難しい顔をしている才造さんも悶絶級に可愛らしい。
「悪いなぁ、草田。M銀行の株価が暴落したってんで、恐らくアクセス過多だとは思うが……まだハッキリとは特定できていない。サイバー攻撃の可能性を否定する材料を集めているところだ。本当に申し訳ない」
「いえ。お互い様ですし、会社全体の問題ですから」
「いずれにせよ時間がかかるから、交代で夕飯を摂っておくか。うちのメンバーで手配するから……」
「そちらの方々は極力手を止めず作業に当たった方がいんじゃないすか。先方とのやりとりもあるでしょうし。飯はうちで調達します。大崎、人数分、適当に買ってきてくんない」
「はい、お任せを」
才造さんの頼みなら、使いっ走りでも喜んで♡ とまでは公の場では口に出さないけれど。
すると、3歩後ろに控えていた郡さんがすかさず助っ人を申し出た。
「大崎さんお一人では大変かと存じますので、お手伝いいたします」
「うん。じゃあ郡さん、一緒によろしく」
「承知いたしました」
「近所のお弁当屋さんでいいですかね。皆さん何かリクエストありますか?」
僕がフロア全体に向かってそう呼びかけると、すかさず横から郡さんが提案してきた。
「カレーはいかがでしょうか」
「カレー?」
フロア全体に通る凛とした彼女の声に、僕は少し驚いた。
「角のビルに、本格的なカレーの専門店ができたそうです。テイクアウトもやっているようですので、もし苦手な方がいらっしゃらなければ」
「あぁ~、あそこね。気になってたんだよな」
「俺も。そのうち食べに行こうと思ってた。評判いいよねぇ」
「いいなぁ。なんかカレーって言われたらカレーの口になってきた」
口々に賛同の声が飛び交い、ピリピリ張り詰めていた空気がカレーで満たされた。郡さん、なかなかやるじゃないか。
「では、まず電話で人数分オーダーいたします。出来上がりの時間を確認しておきますので、その時間に私と大崎さんとで取りに参りましょう。その方が効率的かと」
「う、うん。分かった」
本当に機械のようにテキパキしている。思わず圧倒されながらも彼女の指示に従うことにした。
郡さんが注文の電話をしている間、僕はそっと才造さんに近付き、こっそり耳打ちをした。
「さいぞーさん、莉子ちゃんに遅くなるって連絡しました?」
「あー……まだ」
「首を長~くしてさいぞーさんの帰りを待ってるでしょうねぇ。僕から電話しておきましょうか?」
「要らん。自分でする」
才造さんはつい先日引っ越しをして、僕のもう一人の「推し」である莉子ちゃんと一緒に暮らし始めたところである。
その彼女が心配するだろうと気遣ったつもりだけど、才造さんには大きなお世話だったらしい。まぁ、僕と莉子ちゃんの過去の関係と、今も二人の間にちゃっかり入り込もうとしていることを考えれば当然の反応だけど。
それから少し復旧作業を手伝い、郡さんがカレーの出来上がる時間だと言うので、受け取るために彼女と連れ立ってオフィスを出た。
地上へ降りるエレベーターの中で、僕は郡さんに尋ねてみた。
「ねぇ郡さん。なんでカレーにしようって言い出したの?」
「大崎さんの提案を遮るような形になってしまって申し訳ありません」
「それは別にいいけど。僕も食べてみたかったし。ただ、あんなにハッキリ意見を言える人だったんだなぁって少し意外に思って。あ、いい意味でね」
「話題のお店ですし、皆さんの気分が少しでも上がるかと思いまして。それに、カレーがお嫌いな方はそうそういらっしゃらないかと。メニューで悩む手間も省けますし」
「まぁ、確かに」
気遣いができる上に頭の回転が速い人だな、と思った。
「それに……草田主任が以前、焼き鳥とカレーが好物だとおっしゃっていたのを思い出しまして」
才造さんの話題を口にした途端、彼女の声のボリュームがそれまでよりも少し小さくなった気がした。その前まではただ淡々と効率性だけを語っていたのに、急に温度が宿ったように。
僕の中に確信が生まれた。
「郡さんってさぁ……草田さんのこと、好きなの?」
「個人的な質問にはお答えしかねますが、上司として尊敬申し上げております」
また機械のような平坦な口調に戻ったので、僕はついおかしくなってしまった。
「あはは、ごめん。でも、気持ちすごく分かるよ。仕事してる時はキリッとカッコいいのに、天然で可愛らしくて、そのギャップがたまらないよねぇ」
「それは大崎さんのご感想ですよね?」
「どこかの論破王みたいなこと言うねぇ。じゃあ余計なお世話かもしれないけど、あの人、恋人がいるよ。しかも結婚前提で同棲し始めたばっかりの」
一瞬の間が空いたものの、郡さんは動じずになおも淡々と答えた。
「同棲までは存じませんでしたが、お付き合いされている方がいらっしゃるとは噂で聞いておりました。私には関わりのないことですが、お気遣いいただいたのならありがとうございます」
カッタイなぁ。なんか調子狂っちゃうよ。
僕が苦笑いすると、エレベーターが地上へ着き、ポーンと音が鳴った。
「……草田主任が選ばれた女性なら、きっと素敵な方なんでしょうね。これは単なる私の感想と言いますか、想像ですが」
郡さんがポツリとそう言い捨てると同時にドアが開き、彼女はスタスタと歩き始めた。歩くの早っ。
◇
そして話題のカレー屋で10数人分のテイクアウト弁当を受け取り、僕が少し多めの半分こで手にぶら下げ、オフィスへ戻った。残業メンバーが作業を進める一画から少し離れた場所にデスクを並べ、休憩スペースを作った。
「やっぱりサイバー攻撃の痕跡はなさそうっすね。単なるアクセス過多なら、この人数いれば日付が変わる頃には復旧できるんじゃないすか」
「ああ。でもサーバーの容量が脆弱すぎたな。そこまで想定して先方に十分な説明ができていなかったのは、こちらの落ち度だ。これが終わったら始末書だなぁ……」
「残念ながらそうっすね」
おおよその目処が立ったらしく、残業中のメンバーたちが交代で夕飯休憩を取ろうということになり、先のグループでやってきた才造さんに、郡さんが直接弁当を手渡した。
「草田主任、お疲れ様です。どうぞ」
「どうも」
一緒に休憩にやって来た他のメンバーたちと、作業の方針についてなおもあーでもない、こーでもないと話しながら、彼は何気なくカレーを一口パクッと口に運んだ。その途端、驚いたように手元へ目を向けた。
「うまっ」
その様子を見ていた郡さんが、やっぱり嬉しそうに、ほんの少しだけ口元を緩ませている。
才造さんはというと、一口含んでは考え込み、カレーの見た目もじっくり観察している。
――あれは、どんなスパイスが配合されているのかを考えている顔だ。僕にはそれが分かった。
そんな才造さんと、無表情を装う郡さんを見比べて、僕はいいことを思いついた。いや、悪いことと言った方がいいのかな……?
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