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01レン
①依依恋恋のレン
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「母ちゃん!レンが寝てるよ!!寝てるー!」
「レンだっせぇー!あはは!」
「いてててて……うるせぇ」
シュランをけしかけた時に思い切り急所を蹴られ、のたうち回っていると次から次へと村の皆がやってきた。 その中の一人、ゴンチャンの息子であるゴッチにペチペチと頬を叩かれるから、彼の頬をむにむにしながらジト目で見つめてやった。
にしても、蹴り上げてから行かなくてもいいだろう、と思いながら深く息を吐いた。 するとゴッチにシュランの姉ちゃんについに振られてやんのやんの!と笑われたから今度は頭をゴツンと叩けばキャラキャラと笑いながらどこかへ走っていった。
「これから振られんのはシュランのほうだっての」
――こんなに苦しい気持ちになるくらいなら、モグリがやって来る前にシュランに告白できていればどれだけ良かったかと、後悔してもしきれない気持ちになってしまう。
……否。 告白した所でそれが受け入れられたという保証も無い。 もしかしたら、それがきっかけで今までの関係が破綻してしまう可能性だってあった。
幼い頃から、皆の頼れる兄として頑張ろうと意気込んで頑張ってきた。 シュランの事も妹だと思いながら接してきた。 しかし、何故かシュランと会う度に胸が高鳴ってしまう事も多かったんだ。
だけど、シュランからは何度も、何度も「レンはこの村で一番頼れる兄ちゃん。 うん。世界で一番かっこよくて頼もしい兄ちゃんだね!」
そう言われる度に、自分自身がそうありたいと願った結果が出ていると分かるのに、シュランにだけはそう思って欲しくなかったという、なんとも言えない気持ちに板挟みをされてきた。
一人の女性として俺はいつの間にかシュランの事が心の底から好きで仕方なかった。だけどそれを言えないまま、時間があると勝手に思いながら、次のイベントで告白するぞと決めては、やっぱり今日じゃなくてもいいかと先延ばしにしてきた。
――だから、神様は俺の事を嘲笑ったんだとそう思う。 普段から儀式的に神様に祈ってから狩りに行くものの、本心では1ミリも神なんて存在を信じてないし馬鹿にしていた事が見透かされでもしたのだろうか。
シュランが村の北側にある川にいつものように、水をくみち行った時、顔面蒼白にしながら俺の背中に抱きついてきて来た事が始まりだった。「兄ちゃん!助けて! 男が川で死んでる!!」と。
その時には既に、シュランからは名前を呼び捨てにされていたから久しぶりの「兄ちゃん」呼びに一度思考が停止したのを覚えている。 まぁ、後からシュランにからかい混じりに聞いてみたら覚えてないと拗ねてしまったが。
しかし内容が内容だったから、念の為近くにいたゴンチャンに隣町まで医者を呼びに行くように頼んでから、ハリーヌさんちの息子等、そこそこ体力のある男連中を引っ張て目的の川辺へと向かった。
すると確かにそこには血を流している男が横たわっていた。 が、しかし。シュランは死んでいると言ったが、よくよく確認すると息があるようで弱々しく唸っていた。
面倒くさい事になったと、かなり、かなり鬱々しくため息を吐いたあとに、その男を背負った。 正確にはそうしたかったのだが、思いのほかその男のガタイがあまりにも大きくて出来なかった。舌打ちしながら何とか上半身を支えてから残りの皆に足の方を支えてもらって村に運び込んだ。
ありとあらゆる所が傷だらけではあったものの、特に酷いのは胸から腹部にかけてだろう。獣かなにかだろうか。 そう言えばあまり気に求めていなかったが、そう言えば中央の方が騒がしかった気がすると思ったもののどうでも良くてすぐに目の前の事に集中もした。
そして村に戻るとシュランから聞いたのか村の奴らがゾロゾロと様子を見に来ていたっけ。しかしどこの家もよく分からない男を自らの寝床に起きたくないと、遠巻きな様子だ。
だからといって俺の家に置くことも出来る状況じゃなかった。 もうすぐ厳しい冬がやってくるからと、連日狩りに出かけては肉を干している状況だった。 そのせいで基本的には独り身の男の家が干すための場所として使われている。
主にハリーヌさんとか、ハリーヌさんとかハリーヌさんとかを筆頭に独身女性の家に獣肉を干すことに対しての反対意見が多いから泣く泣くこのような状況になっていた。 文句を言おうものなら、きっと今身にまとっている衣装も一つ残らず没収されるだろうと思うと妙に悪寒が走って震えた。
因みに、家庭持ちの家に置かない理由とても、上記とは状況は異なるにしても似たような状況だからだ。 スペースが明らかに足りない。 そうなると必然的に独身女性に頼む他ないのだが……。
俺が彼女らと目を合わせようとする度に、明らかにめをそらされる。 中には堂々と首をブンブンと降ってくる者まで居た。 まぁ、だれもこんな血まみれの男を率先して家に招きたい人なんていないわなと思いつつ、最後にシュランをみてつい白目を剥いてしまった。
なんなんだよお前は。なんでそんなキラッキラと目を輝かせて自分に人差し指を当てて首を縦に降ってるんだよ。さっき顔面蒼白に男が死んでるって報告してきたのはどこの誰だよ!
なんで片思いしている女性の家に、見ず知らずの大怪我した男を預ける真似をしなきゃ行けないんだ。そう思っていると後ろにいたハリーヌさんに早くしないか!とぶん殴られた。
渋々シュランの家に入ってその男を寝かせる。 そしてシュランに渡された布で血等の汚れを拭いていく。 ゴンチャンが隣まで医者を呼びに行ったもののそこそこ時間はかかるが、応急処置程度くらい自分たちで出来る。
出来なければ、医者のいないこの村じゃとっくに死者で溢れかえっている事だろうから。 その時もイライラを隠せずに少々雑に拭いているとシュランから、獣じゃないんだから!と怒られて手にしていた布を奪われ、挙句の果てには家まで追い出されたのも懐かしい。
まぁ、そうだな。モグリとの出会いはなんとも言えない、複雑なものだったと感じている。 俺は……俺だってシュランが好きなのに未だに俺はなんで、シュランがこんな男に惹かれているのか分かりやしない。
――俺は皆が思うような、憧れに値する兄じゃない。だってそうだろう? 本当に好きなら、モグリに対して、あんなアドバイスはしなかった。
「シュランがお前に縋ってきたら……こう言えば良いよ。妹みたいだと」
なにが、それが一番シュランが傷つかない方法だ。 そんなの、真正面から振るよりも彼女の尊厳を踏みにじるに近いに決まっているじゃないか。
そんな事を考えて目を細めていると遠目からシュランらしき人影が見えてきた。
……さて、なんて声をかけようか。
「レンだっせぇー!あはは!」
「いてててて……うるせぇ」
シュランをけしかけた時に思い切り急所を蹴られ、のたうち回っていると次から次へと村の皆がやってきた。 その中の一人、ゴンチャンの息子であるゴッチにペチペチと頬を叩かれるから、彼の頬をむにむにしながらジト目で見つめてやった。
にしても、蹴り上げてから行かなくてもいいだろう、と思いながら深く息を吐いた。 するとゴッチにシュランの姉ちゃんについに振られてやんのやんの!と笑われたから今度は頭をゴツンと叩けばキャラキャラと笑いながらどこかへ走っていった。
「これから振られんのはシュランのほうだっての」
――こんなに苦しい気持ちになるくらいなら、モグリがやって来る前にシュランに告白できていればどれだけ良かったかと、後悔してもしきれない気持ちになってしまう。
……否。 告白した所でそれが受け入れられたという保証も無い。 もしかしたら、それがきっかけで今までの関係が破綻してしまう可能性だってあった。
幼い頃から、皆の頼れる兄として頑張ろうと意気込んで頑張ってきた。 シュランの事も妹だと思いながら接してきた。 しかし、何故かシュランと会う度に胸が高鳴ってしまう事も多かったんだ。
だけど、シュランからは何度も、何度も「レンはこの村で一番頼れる兄ちゃん。 うん。世界で一番かっこよくて頼もしい兄ちゃんだね!」
そう言われる度に、自分自身がそうありたいと願った結果が出ていると分かるのに、シュランにだけはそう思って欲しくなかったという、なんとも言えない気持ちに板挟みをされてきた。
一人の女性として俺はいつの間にかシュランの事が心の底から好きで仕方なかった。だけどそれを言えないまま、時間があると勝手に思いながら、次のイベントで告白するぞと決めては、やっぱり今日じゃなくてもいいかと先延ばしにしてきた。
――だから、神様は俺の事を嘲笑ったんだとそう思う。 普段から儀式的に神様に祈ってから狩りに行くものの、本心では1ミリも神なんて存在を信じてないし馬鹿にしていた事が見透かされでもしたのだろうか。
シュランが村の北側にある川にいつものように、水をくみち行った時、顔面蒼白にしながら俺の背中に抱きついてきて来た事が始まりだった。「兄ちゃん!助けて! 男が川で死んでる!!」と。
その時には既に、シュランからは名前を呼び捨てにされていたから久しぶりの「兄ちゃん」呼びに一度思考が停止したのを覚えている。 まぁ、後からシュランにからかい混じりに聞いてみたら覚えてないと拗ねてしまったが。
しかし内容が内容だったから、念の為近くにいたゴンチャンに隣町まで医者を呼びに行くように頼んでから、ハリーヌさんちの息子等、そこそこ体力のある男連中を引っ張て目的の川辺へと向かった。
すると確かにそこには血を流している男が横たわっていた。 が、しかし。シュランは死んでいると言ったが、よくよく確認すると息があるようで弱々しく唸っていた。
面倒くさい事になったと、かなり、かなり鬱々しくため息を吐いたあとに、その男を背負った。 正確にはそうしたかったのだが、思いのほかその男のガタイがあまりにも大きくて出来なかった。舌打ちしながら何とか上半身を支えてから残りの皆に足の方を支えてもらって村に運び込んだ。
ありとあらゆる所が傷だらけではあったものの、特に酷いのは胸から腹部にかけてだろう。獣かなにかだろうか。 そう言えばあまり気に求めていなかったが、そう言えば中央の方が騒がしかった気がすると思ったもののどうでも良くてすぐに目の前の事に集中もした。
そして村に戻るとシュランから聞いたのか村の奴らがゾロゾロと様子を見に来ていたっけ。しかしどこの家もよく分からない男を自らの寝床に起きたくないと、遠巻きな様子だ。
だからといって俺の家に置くことも出来る状況じゃなかった。 もうすぐ厳しい冬がやってくるからと、連日狩りに出かけては肉を干している状況だった。 そのせいで基本的には独り身の男の家が干すための場所として使われている。
主にハリーヌさんとか、ハリーヌさんとかハリーヌさんとかを筆頭に独身女性の家に獣肉を干すことに対しての反対意見が多いから泣く泣くこのような状況になっていた。 文句を言おうものなら、きっと今身にまとっている衣装も一つ残らず没収されるだろうと思うと妙に悪寒が走って震えた。
因みに、家庭持ちの家に置かない理由とても、上記とは状況は異なるにしても似たような状況だからだ。 スペースが明らかに足りない。 そうなると必然的に独身女性に頼む他ないのだが……。
俺が彼女らと目を合わせようとする度に、明らかにめをそらされる。 中には堂々と首をブンブンと降ってくる者まで居た。 まぁ、だれもこんな血まみれの男を率先して家に招きたい人なんていないわなと思いつつ、最後にシュランをみてつい白目を剥いてしまった。
なんなんだよお前は。なんでそんなキラッキラと目を輝かせて自分に人差し指を当てて首を縦に降ってるんだよ。さっき顔面蒼白に男が死んでるって報告してきたのはどこの誰だよ!
なんで片思いしている女性の家に、見ず知らずの大怪我した男を預ける真似をしなきゃ行けないんだ。そう思っていると後ろにいたハリーヌさんに早くしないか!とぶん殴られた。
渋々シュランの家に入ってその男を寝かせる。 そしてシュランに渡された布で血等の汚れを拭いていく。 ゴンチャンが隣まで医者を呼びに行ったもののそこそこ時間はかかるが、応急処置程度くらい自分たちで出来る。
出来なければ、医者のいないこの村じゃとっくに死者で溢れかえっている事だろうから。 その時もイライラを隠せずに少々雑に拭いているとシュランから、獣じゃないんだから!と怒られて手にしていた布を奪われ、挙句の果てには家まで追い出されたのも懐かしい。
まぁ、そうだな。モグリとの出会いはなんとも言えない、複雑なものだったと感じている。 俺は……俺だってシュランが好きなのに未だに俺はなんで、シュランがこんな男に惹かれているのか分かりやしない。
――俺は皆が思うような、憧れに値する兄じゃない。だってそうだろう? 本当に好きなら、モグリに対して、あんなアドバイスはしなかった。
「シュランがお前に縋ってきたら……こう言えば良いよ。妹みたいだと」
なにが、それが一番シュランが傷つかない方法だ。 そんなの、真正面から振るよりも彼女の尊厳を踏みにじるに近いに決まっているじゃないか。
そんな事を考えて目を細めていると遠目からシュランらしき人影が見えてきた。
……さて、なんて声をかけようか。
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