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第五章 人神異界最終決戦
二十八話 エピローグ 其の肆
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人神異界最終決戦からはや、四ヶ月。新たな寝床を用意され、アリスとトオルはミレニアム王国で過ごすことになった。廃棄孔のメンバーとして捕虜という扱いのアリスをトオルが引き受けるといった形で収め、彼らは二人で共に新たな生活に踏み出した。
アリスはトオルが寝ている間に、外に出ると空を眺める。静寂の中で輝ける星は自分を照らすとアリスは自身が、本当にトオルと共にここに居て良いのかを考えた。
トオルの幸せを奪った自分、トオルと過ごした自分、全てが自分であり、アリスという兵器が背負った業。
「ねえ、ラビット、あなたが居たら今、何で応えてくれるかな?」
「ラビットじゃねえけど、俺が応えるぜ」
トオルがアリスの背後にいつの間にか立っており、彼女は少し戸惑った。
「星空を見ながら感傷に耽る、たまにはこんなのも悪くないな」
アリスの横にトオルは座ると彼女は何も言い出せずにただ、星空を眺めた。
「なぁ、アリス、お前まだ未来の俺を殺したことを悔やんでんのか?」
「本当にノンデリ。ストレートに聞かれたらこっちが困る」
「すまんな、こういうやり方しかできないもんでね」
二人は夜風に当たりながら顔を合わせず、星空だけに目を向ける。それは互いに未来を見ており、彼らの意思の表れの様でもあった。
「ねぇ、トオル。私、本当に一緒に居ていいの? 恨んでてもおかしくないはずなのに」
「はぁー、あのな、何度言わせんなよー。未来の俺が一度もお前のことを恨まなかった時点で俺に恨みはねえよ。それに未来の俺と今の俺は別人だ。もしかしたら、こっちの世界に来てなかったら仲間に出会わなかったかもしれないだし、会ってもいない仲間と比べるのが野暮だろ」
トオルの言葉は今もこれからも変わらないとアリスは知っており、それを聞き、彼女は真っ直ぐ彼の顔を見た。
「そっか。トオルはさ、やっぱりバカだね」
「おうよ! バカが取り柄だ! このやろー!」
「トオルがバカなのは間違いありません。ラビットが保証します」
端末からラビットの声が聞こえ、アリスは少しだけ寂しそうに微笑んだ。
「そうだね、ラビット、トオルがバカなのは筋金入り、バカでノンデリだけど、とっても優しい」
「んだよ、お前ら、下げたり褒めたり温度差で風邪引くわ。アリス、そろそろ中に入ろう。夜食でも食べないか?」
トオルが立ち上がるとアリスに手を出して、彼女がそれを取るのを待った。
「トオル、アリスを甘やかさないでください。彼女は今日、クッキーをおやつに食べてます」
「ふふ、パンでも焼いて食べよう、トオル」
アリスはそう言うとトオルの手を掴み、立ち上がる。
「おう! 機械にゃ分からんかもしれんが、たまにはこうやって贅沢するのも人間の醍醐味なんだ!」
トオルはアリスの手をしっかりと握りしめ、二人と一機は家の中に戻っていく。彼らが過ごす家族の家へと。
***
夕飯を済ませ、バサラとジータは共に読書や会話をしながら過ごした。最近まで激動の毎日を辿っていた彼らに取って最もゆっくりとした時間であり、バサラとジータのカップには彼が淹れた珈琲が注がれていた。
「ところで、バサラ様」
ジータは改まってバサラを呼ぶと彼女は彼の顔にもすごい近くまで自身の顔を寄せた。
「えっ、と、ジータ、さん?」
「私、そろそろ気にしてるんですよ」
ジータは先ほどまでのゆったりとした空気とは打って変わってムッとした表情でバサラを片眼で睨んでおり、彼はそれに圧倒されていたかの様に戸惑った。
「な、なんか僕、悪いことしたかな?」
「いえ、してません。ただ、もう数日も屋敷で二人で過ごしていながら何も手を出さない」
「?! いや、待ってジータ、少し待とう」
「いいえ、待ちません。私はもう我慢の限界です。吟千代が空気を読んでこの屋敷を去ってくれたのに、バサラ様と言えば、家事は全部こなしてくれる。朝昼晩の食事のために一緒に買い物に行ってくれる。私が片眼だからといってなるべく死角なるところは自分が立ってくれて、危険がない様にしてくれてると何でもしてくれてます。ですが! 私はムスッとしてます。幾ら鈍感でも分かりますよね、この意味が」
ジータの視線に、バサラは困惑した。
自分はまだ、ジータに何か不満を持たれるようなことをしてしまっているのかと言うことを自分の頭の中で分析し、思考する。
(考えろ、考えるんだ。ジータは何を気にしてるんだ? 僕がジータにしてないこと、あ、洗濯のやり方が違った、とか? それだけでジータは怒らない、いや、何だ?! 本当に何なんだ?!)
バサラが目を泳がせているのにジータは気づいており、彼の顔の真横に手をドンと音を立て、壁にぶつけると既にくっつく寸前のところで再び口を開いた。
「どうせ、洗濯の仕方が違ったとか考えているのでしょう」
(思考が読めるのか?!)
バサラの戸惑いが顔に出ており、ジータは逃さまいと彼を追い詰める。
「ここまで来て、何をしてないか分からないなら、分からせてあげます」
「え、わ、ぁ、ぁ」
バサラはジータが何をしようとしているのか分からず、後退りするが既に壁際であり、顔の横には彼女の腕があった。バサラは思わず目を瞑ると彼の口元に何か柔らかい物が接触するそれの正体が何か確かめるために彼はゆっくりと目を開ける。
目の前にはジータがおり、彼女の唇が自分の唇に重なっていた。ジータは少しして重ねていた唇を離すと頬を真っ赤にしており、バサラに向けて声を上げた。
「これが私の初めてです。今日は私からしましたが、次はバサラからお願いします」
はるか昔、重ねた以来の感触に戸惑うもバサラは首を縦に振るい、ジータの顔を真っ直ぐ見た。
「そ、の。頑張る、ます」
「何で噛むんですか! 私だって恥ずかしいのに!」
ジータはバサラの顔を見て、はにかむと彼はその彼女の顔にドキリとする。バサラはぎこちなく笑い返し、二人は少しずつ再び日常に戻っていくのであった。
かつて失った物、それを取り戻すことはできない。
だが、新たに得ることは可能である。
バサラにそれを教えたのは間違いなく、四護聖であり、ジータ・グランデであった。
田舎暮らしの神殺し、その過去に囚われし魂がようやく眠りにつく。
アリスはトオルが寝ている間に、外に出ると空を眺める。静寂の中で輝ける星は自分を照らすとアリスは自身が、本当にトオルと共にここに居て良いのかを考えた。
トオルの幸せを奪った自分、トオルと過ごした自分、全てが自分であり、アリスという兵器が背負った業。
「ねえ、ラビット、あなたが居たら今、何で応えてくれるかな?」
「ラビットじゃねえけど、俺が応えるぜ」
トオルがアリスの背後にいつの間にか立っており、彼女は少し戸惑った。
「星空を見ながら感傷に耽る、たまにはこんなのも悪くないな」
アリスの横にトオルは座ると彼女は何も言い出せずにただ、星空を眺めた。
「なぁ、アリス、お前まだ未来の俺を殺したことを悔やんでんのか?」
「本当にノンデリ。ストレートに聞かれたらこっちが困る」
「すまんな、こういうやり方しかできないもんでね」
二人は夜風に当たりながら顔を合わせず、星空だけに目を向ける。それは互いに未来を見ており、彼らの意思の表れの様でもあった。
「ねぇ、トオル。私、本当に一緒に居ていいの? 恨んでてもおかしくないはずなのに」
「はぁー、あのな、何度言わせんなよー。未来の俺が一度もお前のことを恨まなかった時点で俺に恨みはねえよ。それに未来の俺と今の俺は別人だ。もしかしたら、こっちの世界に来てなかったら仲間に出会わなかったかもしれないだし、会ってもいない仲間と比べるのが野暮だろ」
トオルの言葉は今もこれからも変わらないとアリスは知っており、それを聞き、彼女は真っ直ぐ彼の顔を見た。
「そっか。トオルはさ、やっぱりバカだね」
「おうよ! バカが取り柄だ! このやろー!」
「トオルがバカなのは間違いありません。ラビットが保証します」
端末からラビットの声が聞こえ、アリスは少しだけ寂しそうに微笑んだ。
「そうだね、ラビット、トオルがバカなのは筋金入り、バカでノンデリだけど、とっても優しい」
「んだよ、お前ら、下げたり褒めたり温度差で風邪引くわ。アリス、そろそろ中に入ろう。夜食でも食べないか?」
トオルが立ち上がるとアリスに手を出して、彼女がそれを取るのを待った。
「トオル、アリスを甘やかさないでください。彼女は今日、クッキーをおやつに食べてます」
「ふふ、パンでも焼いて食べよう、トオル」
アリスはそう言うとトオルの手を掴み、立ち上がる。
「おう! 機械にゃ分からんかもしれんが、たまにはこうやって贅沢するのも人間の醍醐味なんだ!」
トオルはアリスの手をしっかりと握りしめ、二人と一機は家の中に戻っていく。彼らが過ごす家族の家へと。
***
夕飯を済ませ、バサラとジータは共に読書や会話をしながら過ごした。最近まで激動の毎日を辿っていた彼らに取って最もゆっくりとした時間であり、バサラとジータのカップには彼が淹れた珈琲が注がれていた。
「ところで、バサラ様」
ジータは改まってバサラを呼ぶと彼女は彼の顔にもすごい近くまで自身の顔を寄せた。
「えっ、と、ジータ、さん?」
「私、そろそろ気にしてるんですよ」
ジータは先ほどまでのゆったりとした空気とは打って変わってムッとした表情でバサラを片眼で睨んでおり、彼はそれに圧倒されていたかの様に戸惑った。
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「?! いや、待ってジータ、少し待とう」
「いいえ、待ちません。私はもう我慢の限界です。吟千代が空気を読んでこの屋敷を去ってくれたのに、バサラ様と言えば、家事は全部こなしてくれる。朝昼晩の食事のために一緒に買い物に行ってくれる。私が片眼だからといってなるべく死角なるところは自分が立ってくれて、危険がない様にしてくれてると何でもしてくれてます。ですが! 私はムスッとしてます。幾ら鈍感でも分かりますよね、この意味が」
ジータの視線に、バサラは困惑した。
自分はまだ、ジータに何か不満を持たれるようなことをしてしまっているのかと言うことを自分の頭の中で分析し、思考する。
(考えろ、考えるんだ。ジータは何を気にしてるんだ? 僕がジータにしてないこと、あ、洗濯のやり方が違った、とか? それだけでジータは怒らない、いや、何だ?! 本当に何なんだ?!)
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(思考が読めるのか?!)
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「え、わ、ぁ、ぁ」
バサラはジータが何をしようとしているのか分からず、後退りするが既に壁際であり、顔の横には彼女の腕があった。バサラは思わず目を瞑ると彼の口元に何か柔らかい物が接触するそれの正体が何か確かめるために彼はゆっくりと目を開ける。
目の前にはジータがおり、彼女の唇が自分の唇に重なっていた。ジータは少しして重ねていた唇を離すと頬を真っ赤にしており、バサラに向けて声を上げた。
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だが、新たに得ることは可能である。
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