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第三章 人神代理戦争 勃発
六十一話 五大王国会議 其の弐拾漆
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ジータの宣言、バサラもそれを知っていたかのように動き出す。ジータは長刀を構えるとバサラが現れると同時に大雑把にそれを振った。
(慣れてないな)
バサラはジータが初めて刀と言う得物を手にしたと理解し、その雑な一太刀を屈んで交わすと速攻をしかけた。次の瞬間、振るわれていたはずの刀の刃先がバサラの目の前に現れ、ジータは容赦無く突きを放った。
バサラはギリギリのところで涅槃静寂で弾くとその瞬間、ジータの嵐の長刀、それが見せた伸縮の正体を理解した。
突きと同時に刀の刀身が分解され、瞬時に生成される。そして、その新たに生成した嵐の刃を今度はバサラに容赦無く振り下した。
涅槃静寂をギリギリで挟み、次は自分が攻撃をする番だと涅焔を向けるも既にジータの手には嵐刀が準備されていた。
三度、得物を振るうとジータは既にその長い刀身の間合いを理解し始め、バサラの一太刀を否定する。
「御、師様ぁぁぁ!」
刀身をそのまま振るえばバサラの蓮撃には着いて来れない。それを知っているがこそ、ジータは常に嵐刀の刀身を消してはまた生やすを繰り返す。
バサラの両手からは刀と剣の乱舞、それは本来であれば敵を切り裂き、相手を追い込むものであった。しかし、今のジータにとって成長になるものでしかなく、一挙手一投足、それら全てが彼女の手に刀を馴染ませる。
(僕の手の動き、技術、それら全てを瞬時に吸収してる。早く決めたくて焦ったのが、逆に自分を追い込んでる)
バサラの思考、その隙を抜い、ジータは嵐刀・無窮壱尽・嵐廼王《バアル・ゼブル》を空に上げると思いきり振り下ろした。
「くっ、そ!」
武器で防ぐもバサラは地面に叩きつけられるとこれまでの蓄積により、立ち上がるのに時間がかかってしまう。
追撃が来る、そう思うもジータにも限界の波が襲い掛かってしまい、絶好のチャンスを逃してしまった。
嵐を形付け常に物体として顕現させ、その刃を何度も瞬時に無くしてはまた生むを繰り返す。ジータは自分が想像している以上にこの行動が体に負荷をかけることを理解した。
自分が常に作り出していた矢は放った後、残らない。放っておいた矢を自然に消え、ジータはそれを無意識に行なっていた。
だが、その形成した矢が残らないと言うのが彼女の負荷を消していたのである。嵐を形付けなど本来は不可能であり、その不可能をほんの一瞬の間のみ可能にしているのはジータ自身の実力のおかげ。嵐の矢は精密に計算され尽くされ、狩人の能力を完璧に使い熟しもの。
嵐刀は刀の形としてジータの手に握られており、一瞬のみの可能を常に行なっている故に、彼女の体に掛かる負荷は通常の遥か上。
今、初めて手にした武器にジータは精通しておらず、体が一気に酸素を欲し、自身の視界がぼやけるもそれすらも今の彼女にとって心地の良いものであった。
一方のバサラ、エイブラハムが放った最後の一撃、それは彼にとっても予想外のものであり、もう一度撃てたはずの世界を断つ斬撃は不可能となっていた。
(エイブラハムの一撃、加えて今のジータの攻撃。彼女も限界だが、僕も、限界、立つのがやっと。だが、譲れない、今のジータを否定して、僕は、みんなを守るんだ)
バサラは覚悟を決め、立ち上がるとそんな彼を見てジータが喋りかけた。
「随分とまぁ、遅い起き上がりですね、御師様」
「安い挑発、ありがとう、ジータ。起き上がりが遅いならさっきの蓮撃で倒せただろう?」
「そうですね! でも、私は最後に確実に勝ちたいので体力温存に回したまでです。実際、今、御師様より元気一杯ですもの」
そうは言うものの嵐の長刀の刃が消えており、少しでも自分の負荷を消そうとしているのをバサラは理解すると次に自分が振るう剣が最後の一撃だと決め、涅焔を腰の鞘に仕舞うと声を上げた。
「次で、最後だ! ジータ! 君は強い。だけど、僕にとって君は」
「御託は良いです! 私にとって御師様は御師様です! 師であり、大好きな人であり、守りたい存在! だから、私はあなたのその考えをぶっ潰します!」
その一言を残すとジータは力一杯に抉れた地面を蹴り飛ばし、バサラに屠るために踏み込んだ。
ここまでの戦いで、バサラは常に自分から踏み入れて来たのに対して、最後にして、それを向かい受ける形となった。
「ジータ、僕はお前を否定する!」
ジータの嵐刀・無窮壱尽・嵐廼王とバサラの涅槃静寂、両者の間合いが重なった時、互いの刃が交わった。
嵐刀は涅槃静寂の刃を必死に抑え込むも徐々に押されていくもジータは全てを振り絞るために叫んだ。
「うぉぉぉぉぉ!!!!」
ほんの一瞬、押し返すもバサラはここまで残していた力を一気に込めると嵐刀の刃が涅槃静寂により切り落とされる。
「これで、終わりだ!」
バサラは涅槃静寂を翳すとジータに最後の一撃を放とうとした。
「共鳴解除」
ジータは自身が持っていた共鳴器との共鳴を解除した。本来であれば無謀とも言える行動、しかし、それは今、ジータが選んだ最も勝利へ近づく一歩に変わる。
その手には共鳴する前の剣の姿である無窮壱尽が握られた。
ジータはその何の変哲もない剣でバサラが涅槃静寂を振るうよりも早く、彼の体を切りつける。
ジータの最後な一撃、それによりバサラの蓄積は限界に達し、彼は涅槃静寂を手放すと地面に空を仰ぐように倒れた。
(あれ、僕が渡した剣、か)
四護聖が道場を卒業する時、ジータ、グラン、シンク、ミカ達、全員に渡した剣。なるべく良いものを選ぼうとしたが自分の持っている金銀では足りず、一級品ではない物を渡してしまった。
そんな後悔の混ざる剣が、自分を倒した。
数十秒してもバサラが立ち上がらないことを確認するとスカンダは笑顔でその決闘の勝者を告げる。
「勝者、四護聖とエイブラハム・ルーデウス! 決闘で負傷した奴らをすぐに回収しろ! 急げ!」
スカンダの一言を聞き、医療班が倒れているエイブラハム、グラン、ミカ、シンクが運ばれ、バサラも同様に運ぼうとするもそれをジータが止めると何かを理解したのか、四人を連れてその場を後にした。
ジータは剣を仕舞うと仰向けに倒れていたバサラの横に座り、彼女も寝転がる。
「ジータ、服汚れるよ」
「気にするところそこですか? 御師様らしいですが!」
バサラは以前の様な柔らかい空気を纏っており、それに気づいたジータは泣くのを堪え、笑って見せた。
「あはは、そうだね。ジータ、その剣、大切にしてくれてるんだね」
「そりゃ、勿論ですよ。シンクに頼み込んで私は共鳴器にしましたが皆それぞれ持っていますよ」
「そっかー、嬉しいな」
「それよりも御師様、私に言うことありますよね」
「何かな」
「ふふふ、それはまた今度。ちなみに私は今、寝転んだせいでもう起き上がれません」
「?! となるともしかして」
「ふふ、もしかしてです。他の人達が心配になるまで誰も助けにこれません」
「ちょっと?! 僕、結構重症なんだけど?!」
そんなことを言うとバサラは目に手を覆い、笑った。バサラの頬に何かが垂れていたのにジータは気付くも彼女はそれをわざと気にせず、優しく微笑んだ。
バサラとその弟子達の決闘、それは弟子達の勝利で幕を閉じる。
バサラとジータが他の人々に忘れられて、医療班が向かうと死にかけていたのはまた、別の話。
(慣れてないな)
バサラはジータが初めて刀と言う得物を手にしたと理解し、その雑な一太刀を屈んで交わすと速攻をしかけた。次の瞬間、振るわれていたはずの刀の刃先がバサラの目の前に現れ、ジータは容赦無く突きを放った。
バサラはギリギリのところで涅槃静寂で弾くとその瞬間、ジータの嵐の長刀、それが見せた伸縮の正体を理解した。
突きと同時に刀の刀身が分解され、瞬時に生成される。そして、その新たに生成した嵐の刃を今度はバサラに容赦無く振り下した。
涅槃静寂をギリギリで挟み、次は自分が攻撃をする番だと涅焔を向けるも既にジータの手には嵐刀が準備されていた。
三度、得物を振るうとジータは既にその長い刀身の間合いを理解し始め、バサラの一太刀を否定する。
「御、師様ぁぁぁ!」
刀身をそのまま振るえばバサラの蓮撃には着いて来れない。それを知っているがこそ、ジータは常に嵐刀の刀身を消してはまた生やすを繰り返す。
バサラの両手からは刀と剣の乱舞、それは本来であれば敵を切り裂き、相手を追い込むものであった。しかし、今のジータにとって成長になるものでしかなく、一挙手一投足、それら全てが彼女の手に刀を馴染ませる。
(僕の手の動き、技術、それら全てを瞬時に吸収してる。早く決めたくて焦ったのが、逆に自分を追い込んでる)
バサラの思考、その隙を抜い、ジータは嵐刀・無窮壱尽・嵐廼王《バアル・ゼブル》を空に上げると思いきり振り下ろした。
「くっ、そ!」
武器で防ぐもバサラは地面に叩きつけられるとこれまでの蓄積により、立ち上がるのに時間がかかってしまう。
追撃が来る、そう思うもジータにも限界の波が襲い掛かってしまい、絶好のチャンスを逃してしまった。
嵐を形付け常に物体として顕現させ、その刃を何度も瞬時に無くしてはまた生むを繰り返す。ジータは自分が想像している以上にこの行動が体に負荷をかけることを理解した。
自分が常に作り出していた矢は放った後、残らない。放っておいた矢を自然に消え、ジータはそれを無意識に行なっていた。
だが、その形成した矢が残らないと言うのが彼女の負荷を消していたのである。嵐を形付けなど本来は不可能であり、その不可能をほんの一瞬の間のみ可能にしているのはジータ自身の実力のおかげ。嵐の矢は精密に計算され尽くされ、狩人の能力を完璧に使い熟しもの。
嵐刀は刀の形としてジータの手に握られており、一瞬のみの可能を常に行なっている故に、彼女の体に掛かる負荷は通常の遥か上。
今、初めて手にした武器にジータは精通しておらず、体が一気に酸素を欲し、自身の視界がぼやけるもそれすらも今の彼女にとって心地の良いものであった。
一方のバサラ、エイブラハムが放った最後の一撃、それは彼にとっても予想外のものであり、もう一度撃てたはずの世界を断つ斬撃は不可能となっていた。
(エイブラハムの一撃、加えて今のジータの攻撃。彼女も限界だが、僕も、限界、立つのがやっと。だが、譲れない、今のジータを否定して、僕は、みんなを守るんだ)
バサラは覚悟を決め、立ち上がるとそんな彼を見てジータが喋りかけた。
「随分とまぁ、遅い起き上がりですね、御師様」
「安い挑発、ありがとう、ジータ。起き上がりが遅いならさっきの蓮撃で倒せただろう?」
「そうですね! でも、私は最後に確実に勝ちたいので体力温存に回したまでです。実際、今、御師様より元気一杯ですもの」
そうは言うものの嵐の長刀の刃が消えており、少しでも自分の負荷を消そうとしているのをバサラは理解すると次に自分が振るう剣が最後の一撃だと決め、涅焔を腰の鞘に仕舞うと声を上げた。
「次で、最後だ! ジータ! 君は強い。だけど、僕にとって君は」
「御託は良いです! 私にとって御師様は御師様です! 師であり、大好きな人であり、守りたい存在! だから、私はあなたのその考えをぶっ潰します!」
その一言を残すとジータは力一杯に抉れた地面を蹴り飛ばし、バサラに屠るために踏み込んだ。
ここまでの戦いで、バサラは常に自分から踏み入れて来たのに対して、最後にして、それを向かい受ける形となった。
「ジータ、僕はお前を否定する!」
ジータの嵐刀・無窮壱尽・嵐廼王とバサラの涅槃静寂、両者の間合いが重なった時、互いの刃が交わった。
嵐刀は涅槃静寂の刃を必死に抑え込むも徐々に押されていくもジータは全てを振り絞るために叫んだ。
「うぉぉぉぉぉ!!!!」
ほんの一瞬、押し返すもバサラはここまで残していた力を一気に込めると嵐刀の刃が涅槃静寂により切り落とされる。
「これで、終わりだ!」
バサラは涅槃静寂を翳すとジータに最後の一撃を放とうとした。
「共鳴解除」
ジータは自身が持っていた共鳴器との共鳴を解除した。本来であれば無謀とも言える行動、しかし、それは今、ジータが選んだ最も勝利へ近づく一歩に変わる。
その手には共鳴する前の剣の姿である無窮壱尽が握られた。
ジータはその何の変哲もない剣でバサラが涅槃静寂を振るうよりも早く、彼の体を切りつける。
ジータの最後な一撃、それによりバサラの蓄積は限界に達し、彼は涅槃静寂を手放すと地面に空を仰ぐように倒れた。
(あれ、僕が渡した剣、か)
四護聖が道場を卒業する時、ジータ、グラン、シンク、ミカ達、全員に渡した剣。なるべく良いものを選ぼうとしたが自分の持っている金銀では足りず、一級品ではない物を渡してしまった。
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ジータは剣を仕舞うと仰向けに倒れていたバサラの横に座り、彼女も寝転がる。
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「ふふ、もしかしてです。他の人達が心配になるまで誰も助けにこれません」
「ちょっと?! 僕、結構重症なんだけど?!」
そんなことを言うとバサラは目に手を覆い、笑った。バサラの頬に何かが垂れていたのにジータは気付くも彼女はそれをわざと気にせず、優しく微笑んだ。
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