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第3章 ひとつ屋根の…下?
第48話 運命の一日(ざまあ回)
しおりを挟む火曜日、午後三時過ぎ。
今日は佐久間修の『新しい日常復帰プログラム』と呼ばれる研修が終了する日である。
河越八幡警察署内の一室では三人の女性たちが待機していた。先週、佐久間修の高校入学を勧奨しにきたさいたま市の教育長と同市内にある貞聖高校の理事長と職員である。
「いやー、日曜日に一報を受けた時には 小躍りしましたよ。市の教育長として大きな仕事をした気分だ」
「いやいや、私もこの場に同席出来るとは…。正直、今日もついさっきまで飛び回ってまして。我が校への転入希望者をかき集めておりましたよ。なにしろ今現在、一番注目されている男子が我が校に入学してくるんですから…」
「アタシもこの二日で四百人以上の転入手続きを完了させました。それも寄付金額の申し出が高い順から入学許可を…」
「おいおい、迫池君。そんなむき出しの言葉を使うんじゃないよ。あくまでも我が校への強い志望動機に基づいてじゃないか。そんな強い入学希望を持つ生徒や保護者の気持ちに応えないというのは教育者として問題があるだろう」
「という事は貞聖さんは今回たくさん儲けていらっしゃる?」
「はははほっ!教育長、いやいやそんな事は…。入学金や授業料はそれにかかるコスト…、必要経費ですから…」
「しかし、寄付金というのは丸儲けだろう?何かの予算に充当てる訳でもない」
「参りましたなぁ、教育長。もう既に使途は決まっているんですよ。働いている我々の福利厚生を充実させる為にねえ」
「ほほう、それはそれは…」
「もちろん教育長さんの福利厚生も考えておりますよ。形あるお礼という形で…、既にお渡ししてある物の他にこれからも…」
笑みを浮かべて教育長と理事長が話し込む。
「それは良いですねえ…。それにしても…」
やれやれといった感じで教育長はため息をひとつ交えて話し始めた。
「『新しい日常復帰プラン』が終わらないと『男性は正確な判断が出来ない』状態と規定されてるからねえ。研修も終わっていない男子に学校関係者が直接会うなんて法にも倫理規定に反するし…」
「その点、教育長なら日常復帰後の進学事前相談の名目で接種してもおかしくはありませんから…。あくまで学校関係者ではない公平なお立場で…ね」
「ふふ、公平…ね」
「ええ、公平にです。それに例の男子生徒…彼に元々接点があれば、中学校時代のクラスメイト…友人が懐かしさのあまり旧友に会う事もあるでしょうし…その元クラスメイトがたまたま我が校の職員だったというだけで…。その旧友が訪ねた現場にたまたま私も居合わせたなんて事もよくある話です」
「ははは、理事長サンもよく言う…」
「まあまあ、この世は持ちつ持たれつですから…」
「理事長、アタシにもボーナスとか…」
「分かっている、分かっているよ迫池君。君には今回の儲け話にその立場を使わせてもらったからねぇ。話題の男子をウチに引き入れた…そんな情報を各地の金持ちに内々に伝えただけで転校希望者や来年以降の志望者が後から後からさばき切れないくらいにやってくるときたモンだ」
「ホントですよー。日本各地から希望者殺到、だから入学基準まで変えちゃいましたもんねー」
「ほほう、入学基準を…?」
浮かれて話に加わった貞聖高校のスタッフ…迫池あかりに教育長は興味を持ったようだ。それを見て迫池あかり本人も気を良くしてさらに話し始める、まさに調子に乗って…といった具合だ。
「そうそう、成績カンケー無し。寄付金が多い順に…みたいなー」
「寄付金の多い順…、それはまた極端な話ですな」
「いやいや、そこは愛校精神のあらわれですよ。寄付金の大小はそれが形になったに過ぎないのですよ。それにしてもあの男子生徒はまさに金の卵、金の成る木だ。マスコミも来て我が校の知名度もさらに上がる…。こうなったら系列の大学へも進学させて…、就職もウチに…」
「彼を囲っていこうと?ずいぶんと気が早い…、そして欲張りな話ですなァ」
「いえいえ、しかし教育長さんだって…。今回の実績を武器に市の教育長からその上…、県の教育長を獲得《と》りにいくなんてウワサも…」
「いやいや先の事なんて…ねえ?だが、この実績は厳然たる事実だ。まあ当面は貞聖サンの大儲けに終始するでしょうな。そうなると理事長、これからも末長い付き合いを頼むよ…」
「ええ、ええ…そりゃあもう…」
笑いが止まらないといった感じで三人の話は続いている。入学希望者はまだまだいる、遠方からの入学希望者もおり転入手続きは今この瞬間も行われていた。
さらに河越八幡警察署での研修が終わった後に佐久間修が今後について発表があるとマスコミ各社から告知があった。その発表の場に貞聖高校の理事長が同席する、この事がより転入希望者達を駆り立てた。佐久間修の入学先は貞聖高校だと内々に勧誘を受けていた女子高校生の親は確信に至るのである。
さらに現在中学生である女子生徒の保護者達も色めき立つ。高校入学は来年以降だがその座を先に確保しようと問い合わせが殺到。まだ入学もしていないのに寄付金を積んで来年の合格枠を先んじて買っておくという事さえ起こっていた。
そのあまりのフィーバーぶり、寄付金を積んで列を成す保護者達の様は理事長から見れば金を背負って巣に戻ってくる働きアリのように見えた。濡れ手に粟とはまさにこの事、理事長はそんな呟きさえ洩らしていたぐらいだ。
佐久間修が研修を終え記者会見の予定時刻までまだまだ時間はある。そんな中、佐久間修を思い通りに入学させられると思っている三人は金と欲に塗れた話を続けるのであった。すぐ隣室にその様子を見聞きしている者がいるのも知らずに…。
……………。
………。
…。
「本当にあるんですね、取り調べ室にマジックミラーって」
僕は思わず感心していた。
「まーな。もっとも『隣室から取り調べ室の中を見る』だけじゃなくて『取り調べ室から隣室の中を見る』なんて事も出来るんだけどな」
「取り調べ室を見て顔を確認するというのはよく知られていますが、逆に隣の部屋にいる人が確認されているとはなかなか考えないものですわ。だからこうして油断した姿を晒してしまう事もしばしば見受けるんですわ」
「確かに…。取り調べ室に連れて来られたら身構えそうなものですが、そうでないなら…」
思わず呟いた僕の横には美晴さんと尚子さんがいた。
「んで…。シュウはどうするんだ?」
真面目な顔をした美晴さんが尋ねてきた。
「もちろん予定通り進学先を発表します。やっぱり一番大切な事がありますから」
僕は思った通りだったなと鏡の向こうの三人を見た。そして遠慮はいらないとも考えた。午後五時に始まる進路の発表、それが刻一刻と迫っていた。
□
午後五時…。
河越八幡警察署の正面入り口にはさいたま市の教育長、貞聖高校の鍋尾理事長とスタッフである迫池の三人がいた。その三人が三人とも笑顔である。会見が五時に登場予定だった事もあり少し前からそこにいたようだ。
もっともただ待っていただけでなく、理事長さんは名刺や学校のパンフレットなどを先んじてマスコミに配っていたと美晴さん達から聞いていた。
「是非、我が校をよろしく。この会見後の取材のお申し込みはこちらの番号から…」
そんな事まで言っていたらしい。
「ありゃあ、シュウで商売してるよなあ」
「そうとしか言えませんわ」
美晴さんと尚子さんがそんな感想を言っていた。もっとも僕は『貞聖高校に入学する事を決めています』とまでは言っていないが、ここで学校の宣伝をしている事から僕の進学先は貞聖学校だろうと考える人がいてもおかしくはない。
事実、マスコミの中には取材の申し込みの交渉をしていたところもあったようだ。先手必勝とばかりにマスコミが理事長と接触している場面が僕の登場を待ち生中継しているテレビに映り込んでいた。
「あまり間違った情報が錯綜するのも良くないし…。そろそろ行きますかね」
「ああ、行ってこい!」
署長さんに見送られ僕は部屋を飛び出した。
□
「すいません、お待たせしました!!」
僕は小走りで記者会見場所になる河越八幡警察署の正面入口に向かった。
「無事に『男性の為の新しい日常復帰プログラム』の研修が終わりました。今まで修了の手続きをしておりまして…。遅くなり誠に申し訳ありません」
そう言って僕は警察署前に陣取るテレビカメラを構える集団に頭を下げた。そして、僕の立ち位置として地面にバツ印の形にビニールテープが貼られた位置に向かった。ここが僕の立つ場所という事らしく事前にその説明は受けていた。その為、スムーズにその場所に立った。
そしてその横には先日顔を合わせた隣町の教育長、そして貞聖高校の理事長と職員である迫池の三人がいた。僕は軽く会釈をした。
「それでは佐久間修さんの研修プログラム終了の報告を始めたいと思います」
そこに司会役を買って出てくれた一山さんの声が響いた。
□
「まずは本日は僕の研修プログラム終了の報告についてお集まり頂きありがとうございます。先程申し上げた通り本日、無事に『男性の為の日常復帰プログラム研修』が修了いたしました。明日よりは一般人として暮らして参りますのでよろしくお願いします」
そう言って僕は一礼した。するとカメラのシャッター音とフラッシュの嵐が僕を襲う。
実際のところ、その研修自体は午前中には終わっていた。先週、僕が意識を失った日の午前中の研修は完了していた。つまり半日分は終わっていた訳なので最終日の今日に残っていたのは半日分、当然ながら午前中に終わっていた。
その為、昼休みからはお世話になった婦警さん達に挨拶をしたりみんなで昼食を摂ったりした。その後、教育長や貞聖高校の二人が来てからは署長室に篭った。署長室ではこれからの事などを打ち合わせしていた。マスコミにどんなコメントをするか、そしてこれからの暮らしについての打ち合わせをしていた。
「クジテレビの柳沢と申します。佐久間さん、研修お疲れ様でした。これでいわゆる普通の生活が始まる訳ですが、まずは何をしたいですか?」
「そうですね、まずは高校への入学がしたいです。ご存知かも知れませんが僕は行方不明になる前は高校生でした。将来の生活設計の為にも高校でしっかり学びたいと考えています」
「なるほど、そうなんですね。そうしますと…」
記者の女性の声が少し低くなった、ここからが聞きたい事というところだろうか。
「既に志望校を決めていらっしゃったりするんですか?」
「はい。実は前から決めていました」
僕はゆっくり、聞き取りやすくなるように返答した。
「差し支えなければ学校名をお聞かせいただく事はできますか?」
「はい、僕は構いませんが…」
バシャバシャバシャッ!今日一番のシャッター音とフラッシュが僕を包む。そのカメラマン達のカメラを向けた角度から見て僕を写すだけではなくどうやら僕と教育長さんや貞聖高校の二人も構図に納めようとしているみたいだ。
「僕が志望している高校は、河越八幡女子高校。通称『八女』です!」
□
ざわざわっ!
マスコミの皆さんが騒ついた。いかにも予想外だといったような反応だ。
「は、はちじょ?」
「はい。河越八幡女子高校です、かつては河越八幡高校という校名でした。かつて通っていた高校です。そこに入学…、気分的には復学したく思いいます」
「…そ、そうなんですか…」
おや?クジテレビのリポーターさんが拍子抜けしたような声を洩らしている。
「テレビ夕日の大宮です。あ、あの…、ではそちらの…横にいらっしゃるお三方と佐久間さんはどのようなご関係なんですか?」
お三方…。あ、教育長さんと貞聖高校の二人の事か。
「あ、はい。実は先週、こちらのお三方から貞聖高校に来てみないかと熱心にお誘いを受けていたもので…」
「「「「「な、なんだってぇ!!」」」」」
集まっていた記者達が騒ついた。それだけではない、追求の声も上がった。
「復帰プログラムが終わるまでは一切の勧誘、勧奨を行うのはダメなはずだ」
「罰則規定こそないから実害は無いかも知れないが、倫理的責任が問われるのは間違いない!」
「だいたいおかしいんだよな。佐久間さんの研修修了の報告にいきなり同席している学校関係者っていうのも」
マスコミの人々が騒いでいる。
「ま、待ってくれ!こ、これはどういう事だ?佐久間君っ!?」
教育長が詰め寄ってくる。
「あっ、教育長さん。先週貞聖高校に勧誘された場で会って以来ですね、お世話になっています」
バシャバシャバシャッ!シャッター音が響いた。
「い、いや…、そうではなくだな…」
教育長さんの勢いが止まった。
「ど、どういう事だねっ!佐久間君。き、気持ちは既に決まっていると言ってたじゃないかっ!」
「そ、そうよっ!それに勧誘したのはウチだけでしょっ!それにどうすんのよ、アンタ目当てに転入生が何百人も…。来年以降の予約だって入ってるのにっ!」
理事長と迫池もまた僕に詰め寄ろうとする。その様子にざわざわとマスコミがどよめき出す。
「やっぱり勧誘してたのかっ!」
「ウチだけって何だ?他に手を出させないように圧力かけてたのかっ!?」
カメラが一斉に三人の方へ向いた。
「僕がどこの高校を志望するかは誰にも話してはいませんでした。少なくとも今回の研修が終わるまでは高校の入学とかも出来ない訳ですし…。それより転入生とか来年の予約って何ですか?」
「アンタ目当ての入学希望者よっ!全国から来てるのよっ!」
「そうだ!今さらウチに来ないだなんて困るよッ!もう即金で入学金から寄付金まで収めてしまったんだ!」
「えっ!?何を勝手な事をしてるんですか!そもそも貞聖に入学願書すら出してないのに僕を生徒扱いして、人集めまでしたんですか?」
「くっ!そ、そんな事はどうでも良い!ウチに入ってくれ、そうでなければもう金は収めてしまってるんだ」
「返せば良いんじゃないですか?」
「な、何?」
「だって入金されたばかりなんですよね?だったら返金出来るでしょう?」
「そ、それは…出来ない」
「えっ?何でですか?」
「もう…使ってしまっているんだ」
「どういう事です?」
「どうもこうもッ!!」
クワッ!!理事長が目を剥いて言い放った。
「君が入学するッ、それを伝えたら一時間もしないうちに日本中から志望者の連絡が殺到した!案内がパンクするくらいになっ!中にはその場で転入を希望してくる親御さんも!だが、案内も手続きも滞る中で業を煮やした親御さんが窓口に詰めかけて寄付金を積み上げた!そしたら後は続け続けとやってくる!受け入れるしかないだろうッ!!」
息を荒くして理事長が僕に掴みかからんばかりにぶちまける、彼女は現状が上がったり下がったりし過ぎて感情の歯止めが効かなくなっているようだ。
「理事長さん…」
署長さんがポンと理事長の肩に手を置いた。
「研修終了前の男子への勧誘の為の接触が禁じられているのはご存知ですな?」
「せ、接触…。い、いや、そうではない。そこの迫池君が中学時代の同級生というんで友人としての面会を…」
激昂していた理事長だが署長さんの言葉にその勢いが鈍った。
「申込書まで渡して…ですか?また、こうも言っておりましたな。事実上の無視権だ…とも。その場でサインを求めたのを私は確認しているし、なんなら録画もしている」
「ろ、録画…」
「当然でしょう。我々は佐久間君を警護しているのですぞ。その場で取り押さえる事も考えたが佐久間君があなた方の学校を元々志望していた可能性もあるから事件化しないようにしていたが…その心配も杞憂に終わったようだ。…鍋尾理事長、署内でお話を聞かせていただけますか」
「そ、そんな…」
落胆した様子で理事長が力無く呟いた。その横でコソコソとこの場を後にしようとする者達がいた。
「そこの二人ッ!」
理事長の肩に手を置いたまま署長さんが鋭い声を発した、ビクッと反応ささたのはさいたま市の教育長と迫池あかりだった。
「あなた方からもお話を聞かせていただけますかな?」
「逃げようとしてもダメよ!」
逃げようとした二人に対して浦安さんと崎田さんが既に回り込んでいた。
「わ、私は関係ないッ!」
「中学時代の同級生に会って何が悪いのよぉ!!」
教育長と迫池はなんとか逃れようとしている。だが、それを許す浦安さん達ではない。
「証拠は既に揃っている!さらには今日、控え室で話していた内容も忘れたとは言わせんよ!金品のやりとりもしているだろう!逃す訳にはいかん!」
冷静な浦安さんにしては珍しく強い口調、その内容に集まっていたマスコミが一気にヒートアップした。
「どういう事ですか!?」
「教育長と学校の癒着ですか!?」
「答えて下さい、教育長!」
身柄を確保された三人を映そうと詰め寄る報道陣、現場は一気に混乱した。
「私達はこの三人を取り調べる!一山さんッ、ここを頼む!」
項垂れる理事長を確保しながら署長さんが指示を出した。
「では、これにて記者会見は終了させていただきます!佐久間君は早く中へ!多賀山、大信田の二名は佐久間君を先導!館本と武田は後ろを固めろ。他の者は署内各所の封鎖だ!誰も通すな、急げ!」
僕はすぐさま署内に避難する事になった。そして後には一山さんが現場を仕切る声を張り上げているのが聞こえていた。
□
次話から5話ほど閑話を入れます。
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