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第5章 カグヤさんはお怒りです
第64話? 第5章までに登場した人物&アイテム紹介 ③ カグヤ & 星幽の黒い剣(アストラル・スレイヤー)
しおりを挟む③カグヤ
カヨダを兄と慕う外見的には小学校高学年くらいの年齢に見える少女。背中まで伸びた黒い髪と白い肌が特徴の神秘的な少女。
その正体は闇の精霊、商業都市エスペラントの近郊にあるダンジョンの中でカヨダ達と出会う。このダンジョンはかつての古代魔法都市オラトリアの遺跡であり、魔法文化が栄えた場所であったが数百年前に突然都市全体が土砂に埋まってしまい滅んだ。その土砂に埋まった原因は天変地異とも大規模な魔法の実験によるものとも言われるが正確な事はいまだ分かっていない。
現在はその埋まってしまった古代魔法都市オラトリアの遺跡の立ち入れる事が出来る範囲をダンジョンと称して冒険者達が潜っている。そこでモンスターを狩猟したり、物品を持ち帰るなどして金を稼いでいる。
カグヤはそんな古代魔法都市時代に魔術師セルナゴによって召喚された。目的は真っ黒な刀身を持つ曲剣星幽の黒い剣を守護させる為である。この召喚によりカグヤは星幽の黒い剣から離れる事ができず自身を召喚した術者であるセルナゴが死んだ後も数百年に渡って守護を続けなくてはならなかった。
そんなカグヤだがカヨダが星幽の黒い剣を手にしてからは彼と行動を共にする事になった。
飲食をしたり何かに触れたりと物質に対して実体化する事で直接的な接触が出来るが、その肉体はあくまで魔力によって構成されており物理的な攻撃はほとんど意味を為さない。あくまで魔力によって表皮部分だけを構成しているに過ぎない。
しかしながら魔力によって構成された体の為に霊的・魔法的なものによる攻撃に対しては滅法弱いという一面もある。これは人間などの物質的な肉体はもともとある程度の抵抗力や強靭さがあるがカグヤの体は魔力で構成されている為に軽減される事なくまともに作用してしまう為である。ただし、闇属性の魔法攻撃に対しては損害を被る事は無く、むしろその魔力を吸収する事が出来る。
戦闘スタイルは敵との距離…、後衛時と前衛時によって主に二つに分かれる。
後衛時は精霊の力を用いた系統の魔法を放って遠距離の攻撃を行う。ただし、魔力を消費する為に文字通り身を削って魔法を放つ事になる。
一方で前衛時は直接的に敵に触れにいく。特筆すべきはその攻撃方法で、元々物質的な肉体を持たないカグヤは霊体時は物をすり抜ける事が出来る。その上で敵の肉体の中に指先を侵入させるなどして神経などを掴み引きちぎる、精神に作用する魔力を流すなど肉体内部やメンタルを攻撃するものが多い。ただし肉体への侵入は魔力などで体を覆うように防護膜を張る事が出来ればカグヤは侵入する事はできない。
基本的に感情を表に出す事は無く、自分から何かをしようとする事も少ないが兄と慕うカヨダに危機が迫ったり悪意を持つ者が近づくと容赦というものが無くなる。カヨダが知らないうちに姿を消し、誰も気づかないうちに接敵し葬る。
彼女を怒らせてはならない、さもなくば最も残酷で無慈悲な結末が待つのみである。
・星幽の黒い剣
カヨダ一行が商業都市近郊のダンジョンで発見された新エリアで手に入れたもの。
鞘に入った状態では片手持ちの騎兵刀のような形状、鞘をはらい現す姿は真っ黒な刀身をした両刃を持つ曲剣。
切りつけた相手の精神力や魔力を削り取る事が出来る為に通常の物理的な攻撃が効かない霊的・魔法的な存在に対して絶対的な攻撃力を持つ。またこの剣の持ち主とその近くでは霊的・魔法的な存在や攻撃を一切受け付けない為、魔法しか攻撃手段を持たない者に対しては絶対的な武器であり防具である。
弱点はあまりにも切れ味が悪い事で鈍としか言い様がないというもの。安物の鉄剣よりも劣る。その為、カヨダはこの弱点を補えたら…と考えている。
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