42 / 69
2-17.試験結果と相談
しおりを挟む
その日、薬師の試験合格発表が行われた。
発表までの間、スフィアはとても忙しそうだった。
職員総出で手伝っていたのだという。
ミラは、受付のスフィアから合否判定通知を受け取った。
そこには、ミラが合格していたことが書かれていた。
「合格……したのね」
そこで、スフィアがパチパチパチと手を叩いた。
「見事合格です。点数内訳ですが、筆記100点、調合100点、面接90点で合格でした」
「え? 両方100点だったんですか?」
「はい、これは過去最高記録ですね。面接については全員が85~90点を取れるようになっていて、原則100点はありませんから、実質的に満点合格でした」
スフィアは、ただし、と付け加えて「1人だけ面接で10点を取った人もいますけど、これは例外ですね」と小声でいった。
ミラの直感が、きっとリリカのことだと告げていた。
そこで、ミラは疑問に思っていたことを聞いた。
「でも……筆記にあった最後の問題は、私の回答で本当に正解だったんですか?」
「あ~あれですね。あの答案見せてもらいましたよ。私に専門的な知識はないので詳しくは答えられませんけど、薬師の方が残した説明書きによると、あれでほぼ正解だったそうです。本当はもう少し記述が必要だったんですけど、正解にかなり近い回答をしたということで、おまけの正解にしたそうです」
ミラは安堵した。
やはり、ミラが自力で出したあの回答が、完全な正解というわけではなかった。
最後の問題の詳しい対処法の答えについては、後でメリエラに教えられていないことを含めて聞くことにする。
ついでに、ミラは2人の師匠にお礼を伝えに後で工房を訪れることにした。
ギルドを出てそのまま師匠の工房に向かった。
***
扉を叩くとルーベックが出てきた。
合格したことのお礼を伝えて、今度は、メリエラにも同様にお礼を伝えた。
結果は知っているはずなので、2人とも顔を見せたときに、合格をねぎらってくれた。
そして、メリエラの工房内で、一息ついていた。
「あの、最後の問題なんですけど……」
ミラの質問に、メリエラが待っていましたとばかりに答える。
「あれ、私が考えたのよ?」
「そうなんですか?」
「ええ、だってあの問題、まだあなたに教えていないことをわざと出題したんだもの」
「え、私基準で作ったんですか?」
最後の問題だけ、ミラを試す問題になっていたらしい。
確かに、他の受験生は解こうともしなかったようだから、ミラだけの問題といえるけど、それはそれで大胆だ。
「だって知識問題は本を記憶できるんだから、あなたには意味ないでしょ? 資料に記載のある内容も問題にはならないし」
「それは確かに……思いましたけど」
「そこで『資料に具体的な対処方法がなくて、経験もなくて、私がまだ教えていないこと』を問題にしたら、あの出題内容になったのよ」
ミラはなるほどと顎に人差し指を添える。
「それで、私がちょうど知らないことだったんですね……。でも、おまけの正解にしてくれたのは?」
「だって、知識がなくて、教えてもいないことを出したのよ? あそこまで書ければ十分よ」
「じゃあ本当の正解って、何だったのでしょうか?」
「う~ん、あの問題に完全な1つの正解はないのよ……」
「え? それじゃあ……」
「問題を理解して答えられれば、それがどんな答えでもぎりぎり正解になるわ。もし、問題の本質を見極めて、答えが1つにならないことまで記述できていたら、文句なく正解ね」
「……なるほど、治療の対処方法に正解があるんじゃなくて、最後は答え方で正解かどうか決まるんですね」
「そういうことよ。もちろん、薬師としての治療アプローチは必要だけど」
試されていたのは、具体的な治療方法の知識ではなく、薬師として患者を迎える姿勢や考える力の方だった。
メリエラは、ミラが他の問題を容易に解いてしまうと考えて、最後にこの思考問題を作ったのだろう。他の問題を難しくすると、ミラ以外の受験者が落ちてしまうからだ。
一区切り着いたところで、ミラはこの前の出来事で気になっていたことをメリエラに聞くことにした。
「ところで、薬師とは関係ないのですが、メリエラ様に聞きたいことがあります」
「なに?」
「メリエラ様ってその友達はいますか?」
その質問にメリエラが飲んでいたお茶を盛大に吹き出した。
「と、突然なに? なんの話?」
メリエラは少し混乱して慌てた。
「実は試験で会った子と友達になったんですけど、友達との距離感とか、スキンシップの度合いがよくわからなくて……」
メリエラは少し考えて、ようやく話を理解し、なるほどと相づちを打った。
「そうねぇ、師匠として答えてはあげたいけど、私も詳しくないの。だって……」
「だって?」
「友達いないもの」
「……そうだったんですね」
ミラは、そういえばと思い返す。
メリエラが他の女性と仲良くしている姿を見たことがなかった。
「そうな残念そうな人を見る目はやめて?」
「いえ、そういうつもりは……」
ミラは、メリエラの様子を思い出していただけで、少しこの場から意識を離していただけだ。
だが、エリエラには繊細な問題だったらしく、別の意味で受け取られてしまった。
友達のいない人に、友達との接し方を聞いてしまったことに、申し訳なく思うのだ。
「それで、友達の何が聞きたかったの?」
メリエラは、答えられるかどうかはわからないが、話を聞くことにしたようだ。
「その……友達の挨拶や普段の触れ合いについてなんですけど」
ミラはリリカとのことを少し内容をぼかして話した。主に、手を握ったり、ハグしたりすることだ。
「そういうことね。そういう挨拶やスキンシップは、王都だと友達同士のマナーみたいなものとして若い女の子を中心に流行しているわね」
「そういうことでしたか……。じゃあ、やっぱりあれは友達同士のマナーだったわけですね」
「友達といっても誰にでもというわけではないみたい。友達と一言で言っても、ただの知り合いから親友までいろいろあるみたいだし、関係によってもスキンシップをするかどうかが変わってくるから誰とでもするわけではないみたいね。まあ、私も王都の薬師に聞いた話なんだけどね。私もあまり詳しくはないんだけど……。他の国には、友達でなくてもハグするみたいだけど、そういう国は多くはないわね」
ミラはメリエラの話を聞いて、そういうものかと、話を聞きながら頷いた。
「この街ではあまりしないんですか?」
「そういう訳でもないみたいよ。王都の影響でこの辺でもすでにマナーとなってきているみたいね」
「じゃあ……」
ミラは、スフィアにもすべきかと真剣に考える。
「もしかして、人と肌を触れ合わせるのが怖いの?」
メリエラは、ミラの微妙な顔を見て問いかけた。
「いえ……そういうわけではないと思うのですが」
「人との距離感は親の愛情や生まれ育った環境にも影響を受けるから。それに、あなたを見ていて気付いたんだけど、周囲と距離を取りたがっているように見えたのよ。あまり人に近づきすぎないようにしているわよね?」
メリエラは心の距離もだけど、物理的な距離もよ、と付け加える。
「そうかもしれません……」
リリカのように人との距離感が近い人間に出会ったのは初めてだ。
だからミラは気付いたことだが、ミラは他人と一定の距離をできるだけあけておきたいと無意識に感じていた。
近づかれすぎると、嫌いな相手ではないのに不快感を感じた、あのときも。
話す相手にも、必要以上に仲良くならないように、内面に深く踏み込まないようにしていたことに気付くミラだった。
(リリカさんとすぐに仲良く友達のようになれたのは、きっとあの子がその壁を無視してずっと接していたからかもしれないわ……)
ミラは自分の欠点に気付くことができて、リリカに感謝する。
しばらくして、ミラは王都に行くことを伝えてから、お土産を買ってくることをメリエラに提案して、工房の自宅に戻ることにした。
明日には王都に立つことになる。
発表までの間、スフィアはとても忙しそうだった。
職員総出で手伝っていたのだという。
ミラは、受付のスフィアから合否判定通知を受け取った。
そこには、ミラが合格していたことが書かれていた。
「合格……したのね」
そこで、スフィアがパチパチパチと手を叩いた。
「見事合格です。点数内訳ですが、筆記100点、調合100点、面接90点で合格でした」
「え? 両方100点だったんですか?」
「はい、これは過去最高記録ですね。面接については全員が85~90点を取れるようになっていて、原則100点はありませんから、実質的に満点合格でした」
スフィアは、ただし、と付け加えて「1人だけ面接で10点を取った人もいますけど、これは例外ですね」と小声でいった。
ミラの直感が、きっとリリカのことだと告げていた。
そこで、ミラは疑問に思っていたことを聞いた。
「でも……筆記にあった最後の問題は、私の回答で本当に正解だったんですか?」
「あ~あれですね。あの答案見せてもらいましたよ。私に専門的な知識はないので詳しくは答えられませんけど、薬師の方が残した説明書きによると、あれでほぼ正解だったそうです。本当はもう少し記述が必要だったんですけど、正解にかなり近い回答をしたということで、おまけの正解にしたそうです」
ミラは安堵した。
やはり、ミラが自力で出したあの回答が、完全な正解というわけではなかった。
最後の問題の詳しい対処法の答えについては、後でメリエラに教えられていないことを含めて聞くことにする。
ついでに、ミラは2人の師匠にお礼を伝えに後で工房を訪れることにした。
ギルドを出てそのまま師匠の工房に向かった。
***
扉を叩くとルーベックが出てきた。
合格したことのお礼を伝えて、今度は、メリエラにも同様にお礼を伝えた。
結果は知っているはずなので、2人とも顔を見せたときに、合格をねぎらってくれた。
そして、メリエラの工房内で、一息ついていた。
「あの、最後の問題なんですけど……」
ミラの質問に、メリエラが待っていましたとばかりに答える。
「あれ、私が考えたのよ?」
「そうなんですか?」
「ええ、だってあの問題、まだあなたに教えていないことをわざと出題したんだもの」
「え、私基準で作ったんですか?」
最後の問題だけ、ミラを試す問題になっていたらしい。
確かに、他の受験生は解こうともしなかったようだから、ミラだけの問題といえるけど、それはそれで大胆だ。
「だって知識問題は本を記憶できるんだから、あなたには意味ないでしょ? 資料に記載のある内容も問題にはならないし」
「それは確かに……思いましたけど」
「そこで『資料に具体的な対処方法がなくて、経験もなくて、私がまだ教えていないこと』を問題にしたら、あの出題内容になったのよ」
ミラはなるほどと顎に人差し指を添える。
「それで、私がちょうど知らないことだったんですね……。でも、おまけの正解にしてくれたのは?」
「だって、知識がなくて、教えてもいないことを出したのよ? あそこまで書ければ十分よ」
「じゃあ本当の正解って、何だったのでしょうか?」
「う~ん、あの問題に完全な1つの正解はないのよ……」
「え? それじゃあ……」
「問題を理解して答えられれば、それがどんな答えでもぎりぎり正解になるわ。もし、問題の本質を見極めて、答えが1つにならないことまで記述できていたら、文句なく正解ね」
「……なるほど、治療の対処方法に正解があるんじゃなくて、最後は答え方で正解かどうか決まるんですね」
「そういうことよ。もちろん、薬師としての治療アプローチは必要だけど」
試されていたのは、具体的な治療方法の知識ではなく、薬師として患者を迎える姿勢や考える力の方だった。
メリエラは、ミラが他の問題を容易に解いてしまうと考えて、最後にこの思考問題を作ったのだろう。他の問題を難しくすると、ミラ以外の受験者が落ちてしまうからだ。
一区切り着いたところで、ミラはこの前の出来事で気になっていたことをメリエラに聞くことにした。
「ところで、薬師とは関係ないのですが、メリエラ様に聞きたいことがあります」
「なに?」
「メリエラ様ってその友達はいますか?」
その質問にメリエラが飲んでいたお茶を盛大に吹き出した。
「と、突然なに? なんの話?」
メリエラは少し混乱して慌てた。
「実は試験で会った子と友達になったんですけど、友達との距離感とか、スキンシップの度合いがよくわからなくて……」
メリエラは少し考えて、ようやく話を理解し、なるほどと相づちを打った。
「そうねぇ、師匠として答えてはあげたいけど、私も詳しくないの。だって……」
「だって?」
「友達いないもの」
「……そうだったんですね」
ミラは、そういえばと思い返す。
メリエラが他の女性と仲良くしている姿を見たことがなかった。
「そうな残念そうな人を見る目はやめて?」
「いえ、そういうつもりは……」
ミラは、メリエラの様子を思い出していただけで、少しこの場から意識を離していただけだ。
だが、エリエラには繊細な問題だったらしく、別の意味で受け取られてしまった。
友達のいない人に、友達との接し方を聞いてしまったことに、申し訳なく思うのだ。
「それで、友達の何が聞きたかったの?」
メリエラは、答えられるかどうかはわからないが、話を聞くことにしたようだ。
「その……友達の挨拶や普段の触れ合いについてなんですけど」
ミラはリリカとのことを少し内容をぼかして話した。主に、手を握ったり、ハグしたりすることだ。
「そういうことね。そういう挨拶やスキンシップは、王都だと友達同士のマナーみたいなものとして若い女の子を中心に流行しているわね」
「そういうことでしたか……。じゃあ、やっぱりあれは友達同士のマナーだったわけですね」
「友達といっても誰にでもというわけではないみたい。友達と一言で言っても、ただの知り合いから親友までいろいろあるみたいだし、関係によってもスキンシップをするかどうかが変わってくるから誰とでもするわけではないみたいね。まあ、私も王都の薬師に聞いた話なんだけどね。私もあまり詳しくはないんだけど……。他の国には、友達でなくてもハグするみたいだけど、そういう国は多くはないわね」
ミラはメリエラの話を聞いて、そういうものかと、話を聞きながら頷いた。
「この街ではあまりしないんですか?」
「そういう訳でもないみたいよ。王都の影響でこの辺でもすでにマナーとなってきているみたいね」
「じゃあ……」
ミラは、スフィアにもすべきかと真剣に考える。
「もしかして、人と肌を触れ合わせるのが怖いの?」
メリエラは、ミラの微妙な顔を見て問いかけた。
「いえ……そういうわけではないと思うのですが」
「人との距離感は親の愛情や生まれ育った環境にも影響を受けるから。それに、あなたを見ていて気付いたんだけど、周囲と距離を取りたがっているように見えたのよ。あまり人に近づきすぎないようにしているわよね?」
メリエラは心の距離もだけど、物理的な距離もよ、と付け加える。
「そうかもしれません……」
リリカのように人との距離感が近い人間に出会ったのは初めてだ。
だからミラは気付いたことだが、ミラは他人と一定の距離をできるだけあけておきたいと無意識に感じていた。
近づかれすぎると、嫌いな相手ではないのに不快感を感じた、あのときも。
話す相手にも、必要以上に仲良くならないように、内面に深く踏み込まないようにしていたことに気付くミラだった。
(リリカさんとすぐに仲良く友達のようになれたのは、きっとあの子がその壁を無視してずっと接していたからかもしれないわ……)
ミラは自分の欠点に気付くことができて、リリカに感謝する。
しばらくして、ミラは王都に行くことを伝えてから、お土産を買ってくることをメリエラに提案して、工房の自宅に戻ることにした。
明日には王都に立つことになる。
509
お気に入りに追加
2,652
あなたにおすすめの小説

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
公爵令嬢のRe.START
鮨海
ファンタジー
絶大な権力を持ち社交界を牛耳ってきたアドネス公爵家。その一人娘であるフェリシア公爵令嬢は第二王子であるライオルと婚約を結んでいたが、あるとき異世界からの聖女の登場により、フェリシアの生活は一変してしまう。
自分より聖女を優先する家族に婚約者、フェリシアは聖女に嫉妬し傷つきながらも懸命にどうにかこの状況を打破しようとするが、あるとき王子の婚約破棄を聞き、フェリシアは公爵家を出ることを決意した。
捕まってしまわないようにするため、途中王城の宝物庫に入ったフェリシアは運命を変える出会いをする。
契約を交わしたフェリシアによる第二の人生が幕を開ける。
※ファンタジーがメインの作品です

婚約破棄され森に捨てられました。探さないで下さい。
拓海のり
ファンタジー
属性魔法が使えず、役に立たない『自然魔法』だとバカにされていたステラは、婚約者の王太子から婚約破棄された。そして身に覚えのない罪で断罪され、修道院に行く途中で襲われる。他サイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる