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1-7.【7話】子供の作り方、解読のススメと3年後
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シアと魔導書は、イノシシの肉を食べてお腹いっぱいになったところで眠くなり、そのまま朝を迎えた。
「ふう、すっかりこの生活にも慣れたなぁ」
魔導書は原始的な生活への慣れを感じ始めていた。
シアはそれに頷いて、外に出ようとしたところで、魔導書が「違う!」と声を上げた。
「ぜんぜん違う! なんかここでの生活に馴染んでるけど、森でだらだらと暮らすことが目的じゃないじゃん!」
「……そうだった」
「いや、魔物倒して魔導を極めるのはいいんだけどさ、結局、雷を試しただけで昨日は終わったんだよね。これじゃあダメってこと」
森で魔物を倒すのは良いが、目的は魔導の術を試して、戦える力を身に付けることだ。それから森を出て、最低でもあの三番台の転生者は撃破する。ついでに領主も。
しかし、あの10番台以下の転生者を倒すには、いまのシアでは全く足りない。
「そんなことも言っていたような?」
「忘れちゃダメだからね!」
シアは頭のてっぺんをかいて頷いた。
「じゃあ、今日はどうするの?」
「とりあえず、威力を下げる。目の前で使えないと話にならないからね」
「魔物の小さいのを捕まえるとか?」
「それもだけど、ライ・イノシシを捧げるときに、その……肉片じゃダメ?」
シアは頭の中にある魔導の知識を確認した。
「う~ん、多分ダメみたいだけど試してみる?」
「ダメなら意味ないんじゃない?」
魔導書が疑問を呈した。
「理由はないみたい。ただダメってだけだから。たぶん、生き物にカウントされないから? ってことだと思う」
「そうか……仕方ない。じゃあ試してみよう。私達はまず、この魔導の仕組を理解しないといけないからね」
ちなみに、魔導の術は、人間のシアでないと発動しないことは確認済みだ。
シアじゃなくてもいいのか、人間の中でもシアしか使えないのか、それはよくわからない。
魔導書が術の陣や捧げ物をセットしても、何も起こらなかった。
そうして、シアは陣を書き、前儀式を行った後に、肉片を捧げた。
「じゃあ発動するよ?」
「うん、お願い」
しばらく、陣の中央を眺めた。
「やっぱり……」
「発動しない?」
「みたい」
「そうなると、生きたそのままの魔物が必要になるってことだ……これは威力を下げるのにも限界があるかもしれない」
「というと? あ、そういえば小さい魔物ってあんまり見ないよね」
「本当に生まれたてとか、子供の魔物じゃないと小さくならない。けど、そんな魔物、その辺にいないってことかな」
小さい魔物は人前には姿を見せないようだ。
魔導書はため息を付いた。
「じゃあ、親を飼って……で、どうやって子供ができるの? そういえば知らない……」
「それは……」
魔導書はシアの疑問に答えあぐねた。
シアがさらに答えを求めると、魔導書は「コウノトリが運んでくるんだよ」と、とりあえず答えるのがやっとだった。
「不思議だね……。鳥が運んでくるんだ」
「この世は神秘なことだらけ。あははっ、ふう……」
いつもの挙動不審な魔導書をシアはじっと見つめた。
「それ本当?」
「本当に決まってるよ! なんでそんな顔してるの?」
魔導書はシアの回りを飛び回る。
シアは疑いに満ちた顔をしていた。
「だって……、なんでもない」
魔導書はなんとかごまかせたと、安堵の息を吐いていた。
「それに、もし親を飼って産ませて、その子供に愛着持ったら、術のために殺せる?」
魔導書の話の核心はここだった。
「それは……かわいそうになっちゃうかも」
「だよね。ペットと食材は別物なんだよ。その方法はちょっと難しいかな」
「魔導書の手持ちスキルで小さくできないの? なんか色々してたよね……」
「ああ、あれはクリエイトスキルの一種かな。大きさを変えたりはできないよ」
「そっかー」
魔導書は少し考えて、シアに聞いた。
「大きさ以外には術を弱められないの?」
「あるにはあるよ」
「え、どんな方法?」
「この前やった、儀式の失敗覚えてる? 私の脳が汚染されるのを我慢すれ――」
「あ~、ダメダメ!」
魔導書はシアの言葉を遮った。
「どうしたの急に?」
「ごめん。そう言えばそうだったね。その案はなしの方向で」
「じゃあ、私の知る限りはないと思う。後は、術式の書き換えだけど、私にはできないから」
「どういうこと?」
「魔導書の知識って完成されたものだけが頭の中にあるみたいで、私自身に試行錯誤の知識はないから」
「そういうことね……」
魔導書は納得した。
シアの頭の中には、体系化されて、きれいで完成された魔導の知識がある。
それが最も効率的で、優れた効果を発揮することを目的にしており、威力をわざと弱めて使うという発想がそもそもない。
だから、シアには術を使うことはできても、その知識を超える陣の文字の新たな組み換えや変更はできない。
「でしょ、無理だよね」
「じゃあ、その文字を理解して、応用できたら術の威力を小さくできるんじゃない?」
「私が?」
「うん、シアが」
魔導書は真顔で言った。顔は本だけど。
「難しいし、私が理解するまでどれだけ時間がかかるかもわからないのに? それに、もしかしたら私には理解できないかも……」
「頑張ろう! ダメだった時はその時だよ」
「え……」
シアは魔導書の楽観論に空いた口が塞がらなかった。
大丈夫かこの本、という思い出いっぱいになったシア。
「というか私が解読して教える? から、とりあえず、やってみようよ」
「わかった。まずは文字を書くから整理して解読できないか確認して?」
「うん、できる限りやってみようか」
シアは魔導書の言語解読の能力を期待した。
しかし、それから数時間後、なんの解読もできずに日が沈んだ。
「ダメだ~。何この文字」
「やっぱ無理そう?」
「いや、もう少し頑張ってみる。だからまた明日やろう」
そういって、魔導書は洞窟に帰っていく。
とりあえず、残ったイノシシの肉を食べるのだった。
***
それから3年、シアが9歳になった頃。
不可能と思われていた魔導書による言語の解読は半分までできていた。
「これでいくつなんだっけ?」
「1024個。術のルールも4割がた把握できたけど、威力は半分にするのが限界だったみたい」
「威力を半分にするのに3年もかかっちゃったね」
魔導書は首を振った。
「仕方ないよ。これ難しすぎるんだから」
魔導の知識を解明するのにはまだ先は長い。けれど、威力を下げることには成功した。
「うん、ありがと」
この3年の間もずっと、魔物を狩って食べ、洞窟で寝起きして、ときに遠出してという毎日を過ごしていた。
魔導書はその間もずっと解読に勤しんでいた。
そうやってわかったことはシアに教えて、術の使い道に反映させる。
「威力は半分未満にはできなかったけど、発動はだいぶ改善されたから結果オーライってことで」
「そうだよね。陣は透明なシートに書いた線で代用できるし、前儀式の省略は無理だけど、捧げ物は収納空間から出せばいい。それに……」
シアが術の発動に今必要なのは、前儀式だけである。それ以外は魔導書が設置・容易するため、発動までの時間が前儀式にかかる時間だけとなった。
シアの言葉を引き次いで、魔導書が言った。
「それに前儀式にもだいぶ慣れたし、ストックのこともわかったから。連続で使う時は前準備も省略できるしね」
「あ、そうだった。それもあったね」
シアは、一度術を発動しておけば、しばらく前儀式無しで同じ術を使える。つまり、全く別の場所で一度使っておけば、その日のうちは『前儀式なしのノータイム』で術を出せるようになった。
「明日、森を出るためにここを出発するんだよね?」
シアは魔導書に問いかけた。
「そうだよ。この洞窟ともさよならだから、今日はここでゆっくり過ごそうか」
シアは魔導書と肉を食べながら洞窟で過ごし、寝て次の日を迎えた。
「さあ、行こうか」
「うん!」
「ふう、すっかりこの生活にも慣れたなぁ」
魔導書は原始的な生活への慣れを感じ始めていた。
シアはそれに頷いて、外に出ようとしたところで、魔導書が「違う!」と声を上げた。
「ぜんぜん違う! なんかここでの生活に馴染んでるけど、森でだらだらと暮らすことが目的じゃないじゃん!」
「……そうだった」
「いや、魔物倒して魔導を極めるのはいいんだけどさ、結局、雷を試しただけで昨日は終わったんだよね。これじゃあダメってこと」
森で魔物を倒すのは良いが、目的は魔導の術を試して、戦える力を身に付けることだ。それから森を出て、最低でもあの三番台の転生者は撃破する。ついでに領主も。
しかし、あの10番台以下の転生者を倒すには、いまのシアでは全く足りない。
「そんなことも言っていたような?」
「忘れちゃダメだからね!」
シアは頭のてっぺんをかいて頷いた。
「じゃあ、今日はどうするの?」
「とりあえず、威力を下げる。目の前で使えないと話にならないからね」
「魔物の小さいのを捕まえるとか?」
「それもだけど、ライ・イノシシを捧げるときに、その……肉片じゃダメ?」
シアは頭の中にある魔導の知識を確認した。
「う~ん、多分ダメみたいだけど試してみる?」
「ダメなら意味ないんじゃない?」
魔導書が疑問を呈した。
「理由はないみたい。ただダメってだけだから。たぶん、生き物にカウントされないから? ってことだと思う」
「そうか……仕方ない。じゃあ試してみよう。私達はまず、この魔導の仕組を理解しないといけないからね」
ちなみに、魔導の術は、人間のシアでないと発動しないことは確認済みだ。
シアじゃなくてもいいのか、人間の中でもシアしか使えないのか、それはよくわからない。
魔導書が術の陣や捧げ物をセットしても、何も起こらなかった。
そうして、シアは陣を書き、前儀式を行った後に、肉片を捧げた。
「じゃあ発動するよ?」
「うん、お願い」
しばらく、陣の中央を眺めた。
「やっぱり……」
「発動しない?」
「みたい」
「そうなると、生きたそのままの魔物が必要になるってことだ……これは威力を下げるのにも限界があるかもしれない」
「というと? あ、そういえば小さい魔物ってあんまり見ないよね」
「本当に生まれたてとか、子供の魔物じゃないと小さくならない。けど、そんな魔物、その辺にいないってことかな」
小さい魔物は人前には姿を見せないようだ。
魔導書はため息を付いた。
「じゃあ、親を飼って……で、どうやって子供ができるの? そういえば知らない……」
「それは……」
魔導書はシアの疑問に答えあぐねた。
シアがさらに答えを求めると、魔導書は「コウノトリが運んでくるんだよ」と、とりあえず答えるのがやっとだった。
「不思議だね……。鳥が運んでくるんだ」
「この世は神秘なことだらけ。あははっ、ふう……」
いつもの挙動不審な魔導書をシアはじっと見つめた。
「それ本当?」
「本当に決まってるよ! なんでそんな顔してるの?」
魔導書はシアの回りを飛び回る。
シアは疑いに満ちた顔をしていた。
「だって……、なんでもない」
魔導書はなんとかごまかせたと、安堵の息を吐いていた。
「それに、もし親を飼って産ませて、その子供に愛着持ったら、術のために殺せる?」
魔導書の話の核心はここだった。
「それは……かわいそうになっちゃうかも」
「だよね。ペットと食材は別物なんだよ。その方法はちょっと難しいかな」
「魔導書の手持ちスキルで小さくできないの? なんか色々してたよね……」
「ああ、あれはクリエイトスキルの一種かな。大きさを変えたりはできないよ」
「そっかー」
魔導書は少し考えて、シアに聞いた。
「大きさ以外には術を弱められないの?」
「あるにはあるよ」
「え、どんな方法?」
「この前やった、儀式の失敗覚えてる? 私の脳が汚染されるのを我慢すれ――」
「あ~、ダメダメ!」
魔導書はシアの言葉を遮った。
「どうしたの急に?」
「ごめん。そう言えばそうだったね。その案はなしの方向で」
「じゃあ、私の知る限りはないと思う。後は、術式の書き換えだけど、私にはできないから」
「どういうこと?」
「魔導書の知識って完成されたものだけが頭の中にあるみたいで、私自身に試行錯誤の知識はないから」
「そういうことね……」
魔導書は納得した。
シアの頭の中には、体系化されて、きれいで完成された魔導の知識がある。
それが最も効率的で、優れた効果を発揮することを目的にしており、威力をわざと弱めて使うという発想がそもそもない。
だから、シアには術を使うことはできても、その知識を超える陣の文字の新たな組み換えや変更はできない。
「でしょ、無理だよね」
「じゃあ、その文字を理解して、応用できたら術の威力を小さくできるんじゃない?」
「私が?」
「うん、シアが」
魔導書は真顔で言った。顔は本だけど。
「難しいし、私が理解するまでどれだけ時間がかかるかもわからないのに? それに、もしかしたら私には理解できないかも……」
「頑張ろう! ダメだった時はその時だよ」
「え……」
シアは魔導書の楽観論に空いた口が塞がらなかった。
大丈夫かこの本、という思い出いっぱいになったシア。
「というか私が解読して教える? から、とりあえず、やってみようよ」
「わかった。まずは文字を書くから整理して解読できないか確認して?」
「うん、できる限りやってみようか」
シアは魔導書の言語解読の能力を期待した。
しかし、それから数時間後、なんの解読もできずに日が沈んだ。
「ダメだ~。何この文字」
「やっぱ無理そう?」
「いや、もう少し頑張ってみる。だからまた明日やろう」
そういって、魔導書は洞窟に帰っていく。
とりあえず、残ったイノシシの肉を食べるのだった。
***
それから3年、シアが9歳になった頃。
不可能と思われていた魔導書による言語の解読は半分までできていた。
「これでいくつなんだっけ?」
「1024個。術のルールも4割がた把握できたけど、威力は半分にするのが限界だったみたい」
「威力を半分にするのに3年もかかっちゃったね」
魔導書は首を振った。
「仕方ないよ。これ難しすぎるんだから」
魔導の知識を解明するのにはまだ先は長い。けれど、威力を下げることには成功した。
「うん、ありがと」
この3年の間もずっと、魔物を狩って食べ、洞窟で寝起きして、ときに遠出してという毎日を過ごしていた。
魔導書はその間もずっと解読に勤しんでいた。
そうやってわかったことはシアに教えて、術の使い道に反映させる。
「威力は半分未満にはできなかったけど、発動はだいぶ改善されたから結果オーライってことで」
「そうだよね。陣は透明なシートに書いた線で代用できるし、前儀式の省略は無理だけど、捧げ物は収納空間から出せばいい。それに……」
シアが術の発動に今必要なのは、前儀式だけである。それ以外は魔導書が設置・容易するため、発動までの時間が前儀式にかかる時間だけとなった。
シアの言葉を引き次いで、魔導書が言った。
「それに前儀式にもだいぶ慣れたし、ストックのこともわかったから。連続で使う時は前準備も省略できるしね」
「あ、そうだった。それもあったね」
シアは、一度術を発動しておけば、しばらく前儀式無しで同じ術を使える。つまり、全く別の場所で一度使っておけば、その日のうちは『前儀式なしのノータイム』で術を出せるようになった。
「明日、森を出るためにここを出発するんだよね?」
シアは魔導書に問いかけた。
「そうだよ。この洞窟ともさよならだから、今日はここでゆっくり過ごそうか」
シアは魔導書と肉を食べながら洞窟で過ごし、寝て次の日を迎えた。
「さあ、行こうか」
「うん!」
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