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1-1.【1話】プロローグ:森にポイ捨てされる
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生まれて親から森に捨てられた。
それが彼女。名前はシアという。
中央の侯爵貴族として生まれて、6歳のときに捨てられた。理由もよくわからないままに。継承の儀に失敗して、魔法を授かれなかったのが理由かもしれない。それとも、屋敷の調理場にあった食料を勝手に盗み食いしたからだろうか。普通の子が食べる量では足りず、倉庫にある食料をものすごいペースで日々食べまくっていたせいだろうか。
シアは森の木の枝に引っかかっていた。
崖の上からゴミのようにぽいっと捨てられたせいで、落下して死ぬところを高い木の枝がクッションになって生き延びたのである。
しかし、その衝撃に体中の痛みがあり、しばらくは動くことすらできなかった。
なぜ自分がこんな目にあっているのか疑問を持ち、薄暗い空を見上げた。
「何か食べたい……」
こんなときまで、お腹の心配をするシア。
だが、実際に食料の確保は大事だ。生きるためには、こんな森でさまよって食べ物があるとは思えない。
これからどうしようかと考える。
痛みが引いてきた頃、森の中を歩きだした。
すると、しばらくして洞窟のようなものが目に入った。ここなら、雨風をしのげるかもしれない。
シアは洞窟の入口に立ち、しばらくその暗闇をじっと見つめた。冷たい風が吹き抜ける。洞窟の内部は外から見るよりも広く、冷たい石の壁が続いていた。湿った空気に満ちている。
「ここなら……少し休めるかも」
野生動物や魔物が住処にしているかもしれないから、奥に何もいないか確認する必要があるのが一般的だ。しかし、シアはそれを知らず、その危険性にも気づかず、そこを生活の拠点とすることにした。少なくとも、野ざらしよりはマシなはず。シアにはそれだけで十分だった。
シアは壁に寄りかかりながら、地面に座り込んだ。体がまだ痛み、思考が混乱しているが、とにかく一息つける場所があることに安堵した。しかし、お腹の空腹は容赦なく彼女を苛む。
「食べ物……どこかにないかな……」
彼女の目は洞窟の中をさまよった。洞窟の奥に進めば、何か見つかるかもしれない。そんな考えが頭をよぎった。お腹の音がまた一つ鳴り響く。
しばらくして、シアは洞窟の入り口付近に散らばっていた枯葉や小枝を集め、小さな寝床を作り始めた。森の中で過ごすためには、少しでも体を温められる環境を整える必要がある。寝て空腹を紛らわせるのである。彼女は慣れない手つきで、それでもなんとか体を覆う程度の場所を作り上げた。
夜が来る頃には、洞窟の外は真っ暗だった。風が唸り、森の中で何かの動物が動く音が聞こえる。シアはその音に耳をすませながら、心臓がドクドクと早鐘を打つのを感じた。横になったまま膝を抱える。やがて意識は遠のいていった。疲れと痛み、そして空腹の中で、彼女は浅い眠りについたのだ。
夜が明けると、冷たい朝の光が洞窟の中に差し込んできた。シアは目を覚まし、体のあちこちが痛むのを感じながら、ゆっくりと起き上がった。空腹はさらにひどくなり、口が乾いていた。
「水……探さなきゃ」
食事もだけどまずは水だ。シアはそう思い、洞窟の外に出た。周りを見渡すと、森の中に川が流れているのが見えた。彼女は足を引きずりながら、その川へ向かって歩き出した。
川の水は冷たく、澄んでいた。シアは手ですくって、そのまま飲んだ。冷たい水が喉を通る感覚が心地よかった。少し元気を取り戻した彼女は、周囲を見回しながら、何か食べられるものを探し始めた。
「何か……食べ物があればいいんだけど……」
すると、ふと川の向こうに小さな動物の影が見えた。シアは息を呑んで、その動物をじっと見つめた。それは小さな一角兎だった。森の中では貴重な食料源だ。
「捕まえられるかな……」
シアは手頃な石を拾い、一角兎を追いかけた。
そして、ゆっくり静かに一角兎に近づいた。小さな足音すら立てないように、呼吸を抑えて進む。一角兎は川の水を飲んでいるようで、まだ彼女に気づいていない。心臓がドクドクと早くなるのを感じながら、シアは距離を詰める。
「今だ……!」
彼女は力を込めて石を投げた。しかし、石は一角兎のすぐ横をかすめて、地面にコツンと音を立てた。それを聞いた一角兎はピクリと耳を立て、シアの方を一瞬見た後、すぐに森の奥へと逃げ出した。
「待って!」
シアは思わず叫び、一角兎を追いかけた。だが、空腹と疲労が彼女の体力を奪い、すぐに足がもつれて地面に転んでしまう。転んだ拍子に手をついた地面は湿っていて、冷たさが肌を通して伝わってきた。彼女は悔しさに唇を噛みながら、逃げていく一角兎を見送った。
「やっぱり……お肉は無理なのかな……」
シアはその場にうずくまり、しばらくの間、動くことができなかった。
だが、彼女は再び立ち上がった。手を払って泥を落とし、体を支えるようにして前へ進む。今は一角兎を捕まえられなくても、他に何か方法があるはずだ。森の中には、食料がまだあるかもしれない。
歩き続けていると、突然、近くの茂みがガサガサと音を立てた。シアは反射的に身を低くして、音の方向を凝視した。すると、そこから現れたのは――小さな少女だった。
「え……?」
シアと同じくらいの年齢に見えるその少女は、ぼさぼさの髪にボロボロの服をまとい、まるで森に住んでいるかのような姿をしていた。彼女もまた、シアに気づいたようで、じっとこちらを見つめている。
「あなた、誰……?」
シアは恐る恐る声をかけた。すると、少女は何も言わずに近づいてきた。彼女の目には、どこか鋭さがありながらも、寂しげな光が宿っている。言葉を発することなく、彼女はシアの手を取ると、無言のまま森の奥へと引っ張り始めた。
「ちょ、ちょっと、どこに行くの!?」
シアは困惑しながらも、その手を振りほどくことなくついていくことにした。不思議な感覚だった。この少女は何者なのか、何をしようとしているのか、全く分からない。
やがて、少女が連れて行った先には――大きな木の根元にぽっかりと空いた穴があった。その中には、シアが見たこともないような鮮やかな色をした果物がいくつも置かれていた。
「これ……食べていいの?」
シアが尋ねると、少女はただ無言で頷いた。シアはその果物を一つ手に取り、恐る恐るかじってみた。甘くて、そして驚くほど美味しい味が口の中に広がる。
「美味しい……!」
涙が溢れ出しそうになるほどの幸福感が、彼女を包み込んだ。この果物を食べれば、しばらくの間は飢えから解放されるだろう。彼女は夢中で果物を食べ続けた。
「ありがとう……」
シアが感謝の言葉を口にしたその瞬間、少女はふと消えた。まるで最初からそこにはいなかったかのように、姿が見えなくなっていた。
「え……?」
シアはキョロキョロと辺りを見回したが、少女の姿はどこにもない。謎の出来事のまま取り残されたシアは、ただ静かに、森の中でその果物を食べ続けた。
***
そもそもこの森は一体どこの森なのか。
シアが生まれた場所から相当離れた場所ということだけは分かる。何日も馬車に揺られてドナドナと乗せたした末に、よくわからない崖道で捨てられた。
だから、森を出られたとしても、シアが生きられる場所が近くにあるかどうかもわからない。
すべてが不明な状況で今この森にいるのである。
「一度、洞窟に戻ろうかな……」
お腹いっぱいになった状態で少し寝ることにした。
昨日の寝床に横になったところで、ふと、洞窟の奥が気になった。
だが、それどころではなくなった。
魔物のうめき声が聞こえて、シアは身体をさっと洞窟の隅に潜ませたのである。
「もしかして……魔物?」
どうやら、魔物がうろついているようだ。ここに来てから初めて気配を感じたことから、獲物を求めてさまよっているのかもしれない。そんな鳴き声だ。
どうしようかと考えた時、シアの前にまた、幽霊が出現していた。
さっきよりもくっきりと姿が見える気がする。木のせいだろうかと首を傾げつつも、今の事態を思い出して、疑問を振り払った。
幽霊は、奥へと手を伸ばして指を指した。
洞窟の奥に導いていることがわかった。
シアは幽霊の指し示した奥の場所に向かって足を運んだ。
すると、洞窟の奥で魔導書を見つけたのである。
「なにこれ?」
気になって見ていると、幽霊がシアに魔導書に触るようにジェスチャーで伝えてきた。
いつも助けてくれた幽霊を信じて、シアが本の表紙に触ると魔導の知識が流れ込む。
魔導知識の継承と契約である。
しかし、あまりにも莫大な情報のため、シアは今にも頭がパンクしそうになった。
そして気付いたら、洞窟の中で眠っていたのである。
倒れたシアは、むにゃむにゃと夢を見るのだった。
それが彼女。名前はシアという。
中央の侯爵貴族として生まれて、6歳のときに捨てられた。理由もよくわからないままに。継承の儀に失敗して、魔法を授かれなかったのが理由かもしれない。それとも、屋敷の調理場にあった食料を勝手に盗み食いしたからだろうか。普通の子が食べる量では足りず、倉庫にある食料をものすごいペースで日々食べまくっていたせいだろうか。
シアは森の木の枝に引っかかっていた。
崖の上からゴミのようにぽいっと捨てられたせいで、落下して死ぬところを高い木の枝がクッションになって生き延びたのである。
しかし、その衝撃に体中の痛みがあり、しばらくは動くことすらできなかった。
なぜ自分がこんな目にあっているのか疑問を持ち、薄暗い空を見上げた。
「何か食べたい……」
こんなときまで、お腹の心配をするシア。
だが、実際に食料の確保は大事だ。生きるためには、こんな森でさまよって食べ物があるとは思えない。
これからどうしようかと考える。
痛みが引いてきた頃、森の中を歩きだした。
すると、しばらくして洞窟のようなものが目に入った。ここなら、雨風をしのげるかもしれない。
シアは洞窟の入口に立ち、しばらくその暗闇をじっと見つめた。冷たい風が吹き抜ける。洞窟の内部は外から見るよりも広く、冷たい石の壁が続いていた。湿った空気に満ちている。
「ここなら……少し休めるかも」
野生動物や魔物が住処にしているかもしれないから、奥に何もいないか確認する必要があるのが一般的だ。しかし、シアはそれを知らず、その危険性にも気づかず、そこを生活の拠点とすることにした。少なくとも、野ざらしよりはマシなはず。シアにはそれだけで十分だった。
シアは壁に寄りかかりながら、地面に座り込んだ。体がまだ痛み、思考が混乱しているが、とにかく一息つける場所があることに安堵した。しかし、お腹の空腹は容赦なく彼女を苛む。
「食べ物……どこかにないかな……」
彼女の目は洞窟の中をさまよった。洞窟の奥に進めば、何か見つかるかもしれない。そんな考えが頭をよぎった。お腹の音がまた一つ鳴り響く。
しばらくして、シアは洞窟の入り口付近に散らばっていた枯葉や小枝を集め、小さな寝床を作り始めた。森の中で過ごすためには、少しでも体を温められる環境を整える必要がある。寝て空腹を紛らわせるのである。彼女は慣れない手つきで、それでもなんとか体を覆う程度の場所を作り上げた。
夜が来る頃には、洞窟の外は真っ暗だった。風が唸り、森の中で何かの動物が動く音が聞こえる。シアはその音に耳をすませながら、心臓がドクドクと早鐘を打つのを感じた。横になったまま膝を抱える。やがて意識は遠のいていった。疲れと痛み、そして空腹の中で、彼女は浅い眠りについたのだ。
夜が明けると、冷たい朝の光が洞窟の中に差し込んできた。シアは目を覚まし、体のあちこちが痛むのを感じながら、ゆっくりと起き上がった。空腹はさらにひどくなり、口が乾いていた。
「水……探さなきゃ」
食事もだけどまずは水だ。シアはそう思い、洞窟の外に出た。周りを見渡すと、森の中に川が流れているのが見えた。彼女は足を引きずりながら、その川へ向かって歩き出した。
川の水は冷たく、澄んでいた。シアは手ですくって、そのまま飲んだ。冷たい水が喉を通る感覚が心地よかった。少し元気を取り戻した彼女は、周囲を見回しながら、何か食べられるものを探し始めた。
「何か……食べ物があればいいんだけど……」
すると、ふと川の向こうに小さな動物の影が見えた。シアは息を呑んで、その動物をじっと見つめた。それは小さな一角兎だった。森の中では貴重な食料源だ。
「捕まえられるかな……」
シアは手頃な石を拾い、一角兎を追いかけた。
そして、ゆっくり静かに一角兎に近づいた。小さな足音すら立てないように、呼吸を抑えて進む。一角兎は川の水を飲んでいるようで、まだ彼女に気づいていない。心臓がドクドクと早くなるのを感じながら、シアは距離を詰める。
「今だ……!」
彼女は力を込めて石を投げた。しかし、石は一角兎のすぐ横をかすめて、地面にコツンと音を立てた。それを聞いた一角兎はピクリと耳を立て、シアの方を一瞬見た後、すぐに森の奥へと逃げ出した。
「待って!」
シアは思わず叫び、一角兎を追いかけた。だが、空腹と疲労が彼女の体力を奪い、すぐに足がもつれて地面に転んでしまう。転んだ拍子に手をついた地面は湿っていて、冷たさが肌を通して伝わってきた。彼女は悔しさに唇を噛みながら、逃げていく一角兎を見送った。
「やっぱり……お肉は無理なのかな……」
シアはその場にうずくまり、しばらくの間、動くことができなかった。
だが、彼女は再び立ち上がった。手を払って泥を落とし、体を支えるようにして前へ進む。今は一角兎を捕まえられなくても、他に何か方法があるはずだ。森の中には、食料がまだあるかもしれない。
歩き続けていると、突然、近くの茂みがガサガサと音を立てた。シアは反射的に身を低くして、音の方向を凝視した。すると、そこから現れたのは――小さな少女だった。
「え……?」
シアと同じくらいの年齢に見えるその少女は、ぼさぼさの髪にボロボロの服をまとい、まるで森に住んでいるかのような姿をしていた。彼女もまた、シアに気づいたようで、じっとこちらを見つめている。
「あなた、誰……?」
シアは恐る恐る声をかけた。すると、少女は何も言わずに近づいてきた。彼女の目には、どこか鋭さがありながらも、寂しげな光が宿っている。言葉を発することなく、彼女はシアの手を取ると、無言のまま森の奥へと引っ張り始めた。
「ちょ、ちょっと、どこに行くの!?」
シアは困惑しながらも、その手を振りほどくことなくついていくことにした。不思議な感覚だった。この少女は何者なのか、何をしようとしているのか、全く分からない。
やがて、少女が連れて行った先には――大きな木の根元にぽっかりと空いた穴があった。その中には、シアが見たこともないような鮮やかな色をした果物がいくつも置かれていた。
「これ……食べていいの?」
シアが尋ねると、少女はただ無言で頷いた。シアはその果物を一つ手に取り、恐る恐るかじってみた。甘くて、そして驚くほど美味しい味が口の中に広がる。
「美味しい……!」
涙が溢れ出しそうになるほどの幸福感が、彼女を包み込んだ。この果物を食べれば、しばらくの間は飢えから解放されるだろう。彼女は夢中で果物を食べ続けた。
「ありがとう……」
シアが感謝の言葉を口にしたその瞬間、少女はふと消えた。まるで最初からそこにはいなかったかのように、姿が見えなくなっていた。
「え……?」
シアはキョロキョロと辺りを見回したが、少女の姿はどこにもない。謎の出来事のまま取り残されたシアは、ただ静かに、森の中でその果物を食べ続けた。
***
そもそもこの森は一体どこの森なのか。
シアが生まれた場所から相当離れた場所ということだけは分かる。何日も馬車に揺られてドナドナと乗せたした末に、よくわからない崖道で捨てられた。
だから、森を出られたとしても、シアが生きられる場所が近くにあるかどうかもわからない。
すべてが不明な状況で今この森にいるのである。
「一度、洞窟に戻ろうかな……」
お腹いっぱいになった状態で少し寝ることにした。
昨日の寝床に横になったところで、ふと、洞窟の奥が気になった。
だが、それどころではなくなった。
魔物のうめき声が聞こえて、シアは身体をさっと洞窟の隅に潜ませたのである。
「もしかして……魔物?」
どうやら、魔物がうろついているようだ。ここに来てから初めて気配を感じたことから、獲物を求めてさまよっているのかもしれない。そんな鳴き声だ。
どうしようかと考えた時、シアの前にまた、幽霊が出現していた。
さっきよりもくっきりと姿が見える気がする。木のせいだろうかと首を傾げつつも、今の事態を思い出して、疑問を振り払った。
幽霊は、奥へと手を伸ばして指を指した。
洞窟の奥に導いていることがわかった。
シアは幽霊の指し示した奥の場所に向かって足を運んだ。
すると、洞窟の奥で魔導書を見つけたのである。
「なにこれ?」
気になって見ていると、幽霊がシアに魔導書に触るようにジェスチャーで伝えてきた。
いつも助けてくれた幽霊を信じて、シアが本の表紙に触ると魔導の知識が流れ込む。
魔導知識の継承と契約である。
しかし、あまりにも莫大な情報のため、シアは今にも頭がパンクしそうになった。
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