【完結】ぼくとママの３，７３５日 ～虹の橋の天使～

おるすばん

ママはひるま『おしごと』っていうのをしてるんだって。

だから、ぼくは『おるすばん』をしなくちゃいけないんだ。

あさ、ママは

「ごめんね。行ってくるからいい子でいるんだよ？」

そういって、優しくぼくの頭をなでてくれるんだ。

「うん。ぼくいい子にしてるよ。だから早く帰ってきてね！」

って思うんだ。

だけど、、、
とってもタイクツなんだ。
だから、ついトイレシーツってやつをボロボロにしちゃうんだ。

ママは、帰ってくるといつもビックリして
ぼくがボロボロにしたトイレシーツを新しいのに変えてくれるんだ。

「ママ、ごめんね。」

でも、ママはぼくを怒ったりしない。
ぼくは、ママが帰ってきたのがうれしくてうれしくていっぱい甘えるんだ。
ママも、ぼくの事ダッコしてくれて優しく笑ってくれる。

「ぷりん、寂しくなかった？いっぱい遊ぼうね！」

ママに『ぷりん』て呼ばれるのがうれしいんだ。
『いぬ』だったぼくに名前を付けてくれて呼んでくれる。
大好きなママから貰った一番最初のプレゼント。

いっぱい遊びたいんだけど、
ぼくはすぐに眠くなるんだ。

「でも、まだ遊びたいよ。」

そう思っても眠くて眠くてしかたなくなっちゃう。
そうなると、ママは笑って

「もう寝なさい」

ってぼくをゲージに戻してくれる。
買ってくれた、フカフカのベッドで眠るととってもいい夢がみれるんだよ。

「ママ、だいすき」

って思っていつもぼくは眠るんだ。
安心して眠れる。