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お土産
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ハワイから帰国した翌日の午前中、宅急便が届いた。
中を開けてみるとハワイで出会った美紀と隼人からだった。
沢山のお土産物の上に美紀からのメッセージが添えてあった。
『先日は沢山お買い物してくれてありがとう。また、ハワイに来ることがあったら顔を出してくれると嬉しいです。』
美咲の心が少し温かくなった。
結城やキミコママ、女の子達に買ったお土産をそっとダンボールから出した。
(そうだ、今日はお土産を持って行こう!!)
外を見ると昨日あんなに降っていた雪が嘘の様に晴れ渡っていた。
午後から、お土産をバッグに詰めて身支度を整えて家を出た。
まずは、結城の所へ向かった。
結城の事務所は既に年末年始の休みが終わり通常業務をしていた。
結城の執務室に案内される。
「昴おじさん。明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。」
深々と頭を下げる美咲を見て、
「おめでとう。今年もよろしくね!それで?社員旅行はどうだったの?」
「はい。とっても楽しかったですよ?皆良くしてくれましたし。これ、お土産です。」
バッグの中からチョコレートとパイナップルのワインを結城に渡した。
「ありがとう。後で皆で頂くよ。」
少し嬉しそうに笑った。
ハワイでの土産話をしていると、あっという間に時間が過ぎてしまった。
「ごめんなさい。お仕事の邪魔ですよね?キミコママの所にも行くので今日はこの辺で失礼しますね?」
「まだ、今年が始まったばかりだからそんなに忙しくないから気にしなくても大丈夫だよ?」
優しい笑顔を浮かべて頭を撫でてくれた。
それから、美咲は喫茶店に入った。
キミコママのお店が開店するまではまだ時間があったからだ。
ここで、遅い昼食を取った。
コーヒーを飲みながらユッタリとした時間を過ごす。歩道を行き交う人達も、いつもよりのんびりしているように見えた。
時計が5時になろうとしているのを見て喫茶店を出る。
この時間であれば、キミコママや女の子達もチラホラ出勤してくるからだ。
キミコママの店に着くと、準備中の看板が出ているが室内に人の気配がした。
ドアをノックすると室内に顔を出す。
「ごめんなさい。まだ準備中なの・・・・。って美咲ちゃんっ?」
「あっ、キミコママ明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。」
笑顔で頭を下げると、キミコは嬉しそうに美咲に近づく。
「まぁまぁ、そんなにかしこまらないで?こちらこそ、宜しくね!」
「ママこれ社員旅行のお土産なの。お店の女の子達にも。」
そう言うと、バッグから美容品を沢山出した。
「もー。美咲ちゃん?そんなに気を使わなくても良かったのにっ!でも、ありがとう。皆で頂くね?」
お店に出勤してきていた女の子達とも話をした。
あっという間に、開店時間になってしまったので美咲は帰ることにした。
「じゃあママ、皆今年も宜しくね!お仕事頑張って?」
皆が気持ちよく送り出してくれた。
夜の帳が落ちた街中を一人で歩く。
「明日から仕事か・・・。今年も頑張ろうっ!」
一人呟く。
社員旅行では何時も誰かが側に居てくれた、それに少し慣れてしまっていて一人ぼっちが寂しかった。
そんな自分を奮い立たせるように頬を叩いて気合を入れる。
(また、頑張らないとな!!)
気持ちを新たに澄んだ星空を見上げた。
中を開けてみるとハワイで出会った美紀と隼人からだった。
沢山のお土産物の上に美紀からのメッセージが添えてあった。
『先日は沢山お買い物してくれてありがとう。また、ハワイに来ることがあったら顔を出してくれると嬉しいです。』
美咲の心が少し温かくなった。
結城やキミコママ、女の子達に買ったお土産をそっとダンボールから出した。
(そうだ、今日はお土産を持って行こう!!)
外を見ると昨日あんなに降っていた雪が嘘の様に晴れ渡っていた。
午後から、お土産をバッグに詰めて身支度を整えて家を出た。
まずは、結城の所へ向かった。
結城の事務所は既に年末年始の休みが終わり通常業務をしていた。
結城の執務室に案内される。
「昴おじさん。明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。」
深々と頭を下げる美咲を見て、
「おめでとう。今年もよろしくね!それで?社員旅行はどうだったの?」
「はい。とっても楽しかったですよ?皆良くしてくれましたし。これ、お土産です。」
バッグの中からチョコレートとパイナップルのワインを結城に渡した。
「ありがとう。後で皆で頂くよ。」
少し嬉しそうに笑った。
ハワイでの土産話をしていると、あっという間に時間が過ぎてしまった。
「ごめんなさい。お仕事の邪魔ですよね?キミコママの所にも行くので今日はこの辺で失礼しますね?」
「まだ、今年が始まったばかりだからそんなに忙しくないから気にしなくても大丈夫だよ?」
優しい笑顔を浮かべて頭を撫でてくれた。
それから、美咲は喫茶店に入った。
キミコママのお店が開店するまではまだ時間があったからだ。
ここで、遅い昼食を取った。
コーヒーを飲みながらユッタリとした時間を過ごす。歩道を行き交う人達も、いつもよりのんびりしているように見えた。
時計が5時になろうとしているのを見て喫茶店を出る。
この時間であれば、キミコママや女の子達もチラホラ出勤してくるからだ。
キミコママの店に着くと、準備中の看板が出ているが室内に人の気配がした。
ドアをノックすると室内に顔を出す。
「ごめんなさい。まだ準備中なの・・・・。って美咲ちゃんっ?」
「あっ、キミコママ明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。」
笑顔で頭を下げると、キミコは嬉しそうに美咲に近づく。
「まぁまぁ、そんなにかしこまらないで?こちらこそ、宜しくね!」
「ママこれ社員旅行のお土産なの。お店の女の子達にも。」
そう言うと、バッグから美容品を沢山出した。
「もー。美咲ちゃん?そんなに気を使わなくても良かったのにっ!でも、ありがとう。皆で頂くね?」
お店に出勤してきていた女の子達とも話をした。
あっという間に、開店時間になってしまったので美咲は帰ることにした。
「じゃあママ、皆今年も宜しくね!お仕事頑張って?」
皆が気持ちよく送り出してくれた。
夜の帳が落ちた街中を一人で歩く。
「明日から仕事か・・・。今年も頑張ろうっ!」
一人呟く。
社員旅行では何時も誰かが側に居てくれた、それに少し慣れてしまっていて一人ぼっちが寂しかった。
そんな自分を奮い立たせるように頬を叩いて気合を入れる。
(また、頑張らないとな!!)
気持ちを新たに澄んだ星空を見上げた。
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